目次
はじめに
「相手がつらそうにしていても、自分まで悲しくなることがほとんどないのはおかしいの?」
「気持ちは理解できるのに、同じような感情が湧いてこないのは共感性が低いということ?」と気になっていませんか。
友人から悩みを打ち明けられたとき、相手が落ち込んでいる理由は分かり、必要な言葉も考えられるのに、自分の気持ちはあまり動かないことがあります。
この記事では、情動的共感が高くない人はいるのかを整理したうえで、認知的共感との違いや、どのような特徴として表れやすいのかを紹介します。
高い情動的共感はない人はいるの?

情動的共感の強さには個人差があり、相手の悲しみや喜びを自分のことのように強く感じる人もいれば、相手の感情を理解できても同じ感情までは湧きにくい人もいます。
ここでは、情動的共感と認知的共感の違いを整理したうえで、高い情動的共感を持たない人の存在や、情動的共感が高くなくても思いやりを持てる理由について見ていきます。
情動的共感と認知的共感の違い
情動的共感と認知的共感は、相手の気持ちへの関わり方が異なります。
情動的共感は、相手が悲しんでいると自分も悲しくなるように、相手の感情に自分の感情が反応することです。
一方、認知的共感は、自分の感情が動かなくても、相手の表情や言葉、状況から気持ちを理解しようとすることを指します。
高い情動的共感がない人も存在する
情動的共感の強さには個人差があるため、相手の感情に強く反応しない人もいます。
相手が悲しんだり怒ったりしていても、自分まで同じような感情になりにくいことがあります。
そのため、周囲と比べて「自分は情動的共感が低いのでは」と感じる人もいます。
情動的共感が高くなくても思いやりは持てる
情動的共感が高くなくても、相手を思いやることはできます。
相手と同じように感情が動かなくても、言葉や表情から気持ちを理解しようとし、話を聞いたり必要な手助けをしたりすることは可能です。
思いやりは、相手の感情をどれだけ強く感じるかだけで決まるものではありません。
高い情動的共感がない人によくある特徴
高い情動的共感がない人は、相手の感情を理解できないわけではなく、理解の仕方や反応の仕方に特徴が見られます。
ここでは、高い情動的共感がない人に見られやすい特徴を具体的に見ていきます。
相手の気持ちは理解できても感情までは動かされにくい
相手の表情や言葉から、「悲しんでいる」「怒っている」と気づくことはできます。
一方で、自分まで同じように悲しくなったり怒りを感じたりすることは少なく、相手の感情と自分の感情を分けて受け止めやすい傾向があります。
感情よりも状況や事実を優先して考えやすい
相手が感情的になっている場面でも、その感情に引っ張られるより、何が起きたのかや原因を整理しようとすることがあります。
状況や事実を確認しながら考えるため、冷静に対応しやすい傾向があります。
困っている人を論理的な方法で支えようとする
困っている人に対しては、感情を共有するよりも、原因や解決方法を考えて支えようとすることがあります。
何に困っているのかを整理し、具体的な対応や助け方を提案することで相手を支えようとする傾向があります。
高い情動的共感がないことをどう考えればよいか
高い情動的共感がないと、「自分は冷たい人なのではないか」「何か問題があるのではないか」と不安になることがあります。
ここでは、高い情動的共感がないことをどのように捉えればよいのか、共感の個人差や専門家への相談を検討する目安とあわせて見ていきます。
共感の形には個人差がある
共感の表れ方には個人差があり、相手の感情を自分も強く感じる人もいれば、言葉や表情から気持ちを理解する人もいます。
そのため、自分まで同じ感情にならなくても、相手の気持ちを理解しようとすることは十分に可能です。
病気や性格と決めつけることはできない
情動的共感が高くないからといって、それだけで病気や性格を判断することはできません。
相手の感情への反応には個人差があるため、感情が動きにくいことだけを理由に「冷たい人」と決めつけるのは適切ではありません。
日常生活で強い困りごとがある場合は専門家へ相談する
情動的共感の低さによって、人間関係や日常生活で困りごとが続いている場合は、専門家への相談を検討しましょう。
困っている場面や状況を具体的に伝えることで、自分に合った対応や支援について相談しやすくなります。
まとめ
高い情動的共感がない人は、相手の感情を自分も同じように感じることは少なくても、相手の気持ちを理解し、思いやりを持って接することはできます。
共感にはさまざまな形があり、感情を共有する人もいれば、状況や言葉から相手を理解しようとする人もいます。
そのため、情動的共感が高くないことだけで、病気や性格を決めつけることはできません。
もし、人との関わりの中で困りごとが続き、日常生活にも影響が出ていると感じる場合は、一人で抱え込まず専門家に相談することも大切です。
自分の共感の特徴を知り、無理のない関わり方を見つけていくことが、よりよい人間関係につながるでしょう。