プロジェクトマネジメント

▶MECEとは?意味や使い方を分かりやすく解説します

はじめに

「MECEって、そもそもどんな意味?」
「仕事でMECEを使うように言われたけれど、具体的にどう整理すればいいの?」と戸惑っていませんか。

会議の資料を作るときや問題の原因を整理するときに、思いついた項目を並べてみたものの、「抜けている点はないか」「似た内容が重なっていないか」と迷うこともありますよね。

この記事では、MECEの意味や基本的な考え方、仕事での使い方、整理するときのポイントまで分かりやすく紹介します。

MECEとは?

MECEは、情報や選択肢を整理するときに「モレ」と「ダブり」がない状態を目指す考え方です。

ここでは、MECEの基本的な意味と読み方、英語の「Mutually Exclusive」と「Collectively Exhaustive」がそれぞれ何を意味するのかを順に説明します。

MECEの意味は「モレなく・ダブりなく」

MECEとは、必要な情報がきちんとそろっていて、同じ内容が重複していない状態のことです。

「モレなく」は必要な項目が抜けていないこと、「ダブりなく」は同じ内容が複数の分類に重なっていないことを意味します。

MECEを意識して整理すると、情報の抜けや重複に気づきやすくなります。

MECEの読み方と正式名称

MECEは「ミーシー」と読みます。正式名称は「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」で、それぞれの単語の頭文字を取った言葉です。

日本語では分かりやすく「モレなく・ダブりなく」と表現されることが一般的です。

「Mutually Exclusive / Collectively Exhaustive」の意味

「Mutually Exclusive」は、項目同士が重なっていない状態を意味します。

一方、「Collectively Exhaustive」は、必要な項目がすべて含まれ、抜けがない状態のことです。

この2つを満たすように情報を整理する考え方がMECEです。

MECEが重要な理由

MECEを意識すると、必要な情報の抜けや同じ内容の重複を減らし、考えるべき内容を整理しやすくなります。

ここでは、MECEを活用するメリットと、実際にどのような場面で役立つのかを説明します。

MECEを活用するメリット

MECEを活用すると、必要な情報の抜けを防ぎながら、同じ内容を重複して確認することも避けやすくなります。

確認する項目を整理して分けることで、どこまで検討できているのかも把握しやすくなります。

その結果、見落としや無駄な確認を減らし、判断に必要な情報をすっきり整理できます。

MECEが役立つ場面

MECEは、複数の情報を整理するときや、問題の原因を洗い出すとき、いくつかの選択肢を比較するときなどに役立ちます。

確認する項目を「モレなく・ダブりなく」分けることで、まだ検討できていない部分や重複している部分に気づきやすくなります。

特に、情報が多くて全体を把握しにくい場面では、考えを整理する方法として活用しやすいでしょう。

MECEを具体例で理解しよう

MECEの意味を理解しても、実際にどのような分け方が「モレなく・ダブりなく」になっているのか判断しにくいことがあります。

ここでは、具体例や身近な例を使いながら、「モレ」と「ダブり」がどのように生じるのかを確認していきます。

MECEになっている例

たとえば、人を「20歳未満」と「20歳以上」の2つに分けてみましょう。

すべての人がどちらか一方に入り、両方に当てはまる人はいません。

対象となる人にモレがなく、分類にもダブりがないため、MECEになっているといえます。

MECEになっていない例

人を「20歳以下」と「20歳以上」に分けると、20歳の人が両方に含まれるため、ダブりが生じます。

また、「20歳未満」と「30歳以上」に分けた場合は、20歳以上30歳未満の人がどちらにも含まれず、モレが生じます。

このように、分類する範囲が重なっていたり、抜けていたりする状態はMECEとはいえません。

身近な例で「モレ」と「ダブり」を確認する

身近な例として、1週間を「平日」と「土日」に分けると、月曜日から金曜日までが平日、土曜日と日曜日が土日となり、7日間を重複なく分けられます。

MECEになっているか迷ったときは、「対象がすべて含まれているか」「同じ対象が複数の分類に入っていないか」を確認してみましょう。

この2つを意識すると、モレやダブりを見つけやすくなります。

MECEの使い方

MECEは、集めた情報を分かりやすく整理したいときや、課題の原因を抜けなく確認したいときに活用できます。

ここでは、情報の分類・整理、課題や原因の洗い出し、問題解決にMECEをどのように使うのかを説明します。

情報を分類・整理するときに使う

情報を分類するときは、まず1つの基準を決め、その基準に沿って項目を分けていきます。

分けた後は、どの分類にも入らない情報や、複数の分類に重なっている情報がないかを確認しましょう。

モレやダブりがあれば分類を見直すことで、情報を分かりやすく整理できます。

課題や原因を洗い出すときに使う

課題や原因を洗い出すときにも、MECEの考え方が役立ちます。

考えられる原因を同じ基準で分けたうえで、見落としている原因や、内容が重複している項目がないかを確認します。

モレやダブりを見直すことで、確認すべき原因を整理しやすくなります。

問題解決に活用するときに使う

問題を解決するときは、まず問題をいくつかの要素に分け、どの部分に原因があるのかを整理します。

次に、それぞれの原因に合った解決策を考え、対応できていない原因や重複した対策がないかを確認しましょう。

問題・原因・解決策の順にMECEを意識して整理すると、何から対応すればよいのかが分かりやすくなります。

MECEを実践するコツと注意点

MECEを使って情報を整理するときは、単に項目を細かく分ければよいわけではありません。

ここでは、分類する基準のそろえ方やモレ・ダブりの確認方法、MECEにこだわりすぎないための注意点を説明します。

分類する基準を一つにそろえる

情報を分類するときは、まず1つの基準を決め、すべての項目を同じ基準で分けていきます。

途中で別の基準が混ざると、同じ情報が複数の分類に入ったり、どこにも当てはまらない情報が出たりすることがあります。

分類した後は、それぞれの項目が同じ基準で分けられているか確認してみましょう。

モレとダブりがないか見直す

分類ができたら、元の情報と見比べながら、抜けているものがないか確認します。

あわせて、同じ情報が複数の項目に含まれていないかも見直しましょう。

モレがあれば項目を追加し、ダブりがあれば分類の範囲を調整すると、より分かりやすく整理できます。

無理にMECEにしようとしない

すべての情報を、きれいにMECEで分けられるとは限りません。

内容によっては分類の境界が曖昧で、複数の項目に当てはまることもあります。

そのような場合は無理に1つへ分けようとせず、必要な情報を確認しやすい形に整理することを大切にしましょう。

まとめ

MECEとは、情報や選択肢を「モレなく・ダブりなく」整理するための考え方です。複雑な情報でも、必要な項目が抜けていないか、同じ内容が重なっていないかを確認することで、全体を整理しやすくなります。

仕事では、情報を分類するときや、課題の原因を洗い出すとき、問題の解決策を考えるときなどに活用できます。ただし、すべてを完璧にMECEに分ける必要はありません。

まずは「モレはないか」「ダブりはないか」と確認することから始めてみましょう。MECEを意識する習慣がつくと、情報や考えを整理しやすくなり、判断や問題解決にも役立てられるでしょう。

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