リーダーシップとマネジメントスキル

マイクロソフトのプロジェクト管理ツール全体像を詳しく解説

はじめに:マイクロソフト製プロジェクト管理ツールの全体像

マイクロソフトのプロジェクト管理ツールとは?

日々の仕事やチームでの活動において、「プロジェクトをスムーズに管理したい」と感じたことはありませんか。そんな時に助けになるのが、プロジェクト管理ツールです。マイクロソフトは、用途やチーム規模、またメンバーのパソコンスキル(ITリテラシー)などに合わせて、さまざまなプロジェクト管理ツールを提供しています。

どんなツールがあるの?

代表的なものでいうと、「Microsoft Project(マイクロソフトプロジェクト)」「Planner(プランナー)」「Azure DevOps(アジュールデブオプス)」などが知られています。これらのツールは、それぞれ違った特徴をもっています。

たとえば、しっかりとした計画作りや進捗管理が必要な現場にはMicrosoft Projectが合いますし、日々のToDo管理やタスクの見える化を重視するチームにはPlannerが向いています。

他のOfficeツールとの相性も抜群

どのツールも「Excel」や「Outlook」など、他のマイクロソフト製品とあわせて使うことで、仕事の効率をさらにアップさせることが可能です。多彩な管理機能も揃っており、ガントチャート(作業工程を見える化する表)やカンバン方式(付箋のようにタスクを移動して管理する方法)など、実際の作業工程に合わせて使い分けられるのが魅力です。

次の章では「Microsoft Project(マイクロソフトプロジェクト)」について、詳しくご紹介します。

Microsoft Project(マイクロソフトプロジェクト)とは

前章の要約と継承

前章では、マイクロソフトが提供する複数のプロジェクト管理ツールの全体像をご紹介しました。それぞれの特徴や用途が異なり、業務環境やプロジェクト規模にあわせて適切なツール選びが大切だということをお伝えしました。今回は、その中でもより本格的なプロジェクト向けの「Microsoft Project」についてご説明します。

本格的なプロジェクト管理を実現するツール

Microsoft Project(マイクロソフトプロジェクト)は、複雑な工程管理や大規模なプロジェクトに最適な管理ツールです。たとえば、大型の建設工事やシステム開発など、複数人が関わる長期的な作業で利用されています。このツールを使うことで、数十人~数百人規模のプロジェクトの進捗や担当者の負荷を一目で把握できます。

主要な機能の紹介

特徴的な機能としては、次のようなものがあります。

  • ガントチャートによるスケジュール管理
    各タスクの開始日や終了日、進行状況を横棒のグラフ(ガントチャート)で表示します。たとえば、Aさんが「設計」を3日間担当し、その後Bさんが「テスト」を始める、といった予定が一覧でわかります。

  • リソース管理や予算管理
    参加メンバーの作業量や予算の消費状況を管理できます。これにより「人手が足りない」「予算を使いすぎている」といった問題を早めに発見できます。

  • 進捗の可視化とレポート作成
    プロジェクトの進み具合をグラフ化して、メンバーや上司への報告資料が自動で作れます。

  • ロードマップ作成
    プロジェクト全体の流れを大まかにまとめた計画表(ロードマップ)を作り、関係者全員で進むべき方向を確認できます。

Office製品との高い互換性

Microsoft Projectは、ExcelやWordといった他のOffice製品とデータをやり取りしやすい点も強みです。たとえば、予算表はExcelで作り、進捗レポートはWordでまとめる、といった使い分けが簡単にできます。

クラウド版・デスクトップ版の違い

このツールには、従来からあるパソコンへのインストール型(デスクトップ版)と、インターネット接続で使うクラウド型(Project for the web)があります。自社の運用スタイルやセキュリティポリシーに合わせて選べるのが便利です。

最新動向:Plannerへの機能統合

最近では、Project for the webの一部機能が、新しいMicrosoft Plannerに統合される動きがあります。今後は、より使いやすくなったPlannerがプロジェクト管理の中心となる予定です。ただし、これまで通りProject DesktopやProject Serverも引き続き利用できますので、ご安心ください。

次の章では、誰でも簡単に始めやすい「Microsoft Planner」についてご紹介します。

Microsoft Planner(マイクロソフトプランナー)

Microsoft Plannerは、タスク管理に特化したシンプルなツールです。主に小規模から中規模のチームやプロジェクトで利用されており、複雑な設定や操作が不要なため、誰でもすぐに使い始めることができます。

カンバン方式で直感的な管理

Plannerの特徴のひとつは、カンバン方式とよばれるボード上でのタスク管理です。プロジェクトのタスクをカード形式で作成し、各タスクを「未着手」「進行中」「完了」などの状態ごとに分けてボードに並べます。たとえば、チームメンバーが書類作成を始めたときは「進行中」に移動し、終わったら「完了」にドラッグ&ドロップするだけです。これにより、誰がどの作業を担当し、どこまで進んでいるかがひと目で分かります。

進捗状況の可視化

Plannerでは、ボード上のタスクの位置とグラフィカルな表示で、プロジェクト全体の進捗をすぐに把握できます。たとえば、メンバーごとの進捗や、遅れているタスクも一目で確認できるため、早めに対策を検討できます。

TeamsやOutlook、OneNoteとの連携

Microsoft Plannerは、TeamsやOutlook、OneNoteといった他のMicrosoftサービスと連携しています。たとえば、Teams上でPlannerのタブを追加すれば、チャットしながらタスクをチェックしたり、チーム全体で進行管理ができます。また、Outlookカレンダーと同期させて締め切りを意識しやすくしたり、OneNoteにメモを残しながらタスクを整理することも可能です。

ガントチャート(タイムライン)への対応

最近では、Plannerにもガントチャートに似たタイムライン機能が備わりました。これにより、各タスクの開始日や期限を横並びで確認できるため、スケジュール全体の俯瞰が簡単になりました。たとえば、複数のタスクが同時に進行する場合や、納期が重なるプロジェクトで、全体像をひと目でつかむ際に役立ちます。

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