コミュニケーションスキル

心理的安全性を高めるゲーム15選|目的別の選び方と効果的な進め方

目次

はじめに

「心理的安全性を高めるゲームには、どんな種類があるの?」
「ゲームを取り入れても、社員が積極的に参加してくれるか不安」と迷っていませんか。

職場の会議で発言する人がいつも同じだったり、チーム内で意見を求めても誰も手を挙げなかったりすると、社員同士が安心して話せる環境をつくりたいと感じますよね。

この記事では、心理的安全性を高めるゲーム15選を目的別に紹介し、参加人数や所要時間に合わせた選び方、効果的な進め方を順を追って説明していきます。

心理的安全性を高めるゲームとは?

心理的安全性を高めるゲームとは、会話や共同作業を通じて、自分の意見を安心して伝えたり、相手の考えを受け止めたりする練習ができる活動です。

例えば、少人数で質問に答え合ったり、協力して課題を解決したりすることで、普段は発言が少ない人も会話に参加しやすくなります。

ゲームを通じて意見を否定せず、失敗を責めない接し方を学び、日常の仕事でも実践していくことが大切です。

心理的安全性を高めるゲームの選び方

心理的安全性を高めるゲームは、チームで改善したい課題に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、実施目的と参加人数、所要時間を踏まえたゲームの選び方を説明します。

自己開示と相互理解を促したいなら会話中心のゲームを選ぶ

メンバー同士の相互理解を深めたい場合は、自分の考えや経験を話せるゲームがおすすめです。

例えば、共通点探しや他己紹介では、質問し合いながら普段の業務では見えにくい趣味や価値観を知ることができます。

ただし、個人的な話を無理に求めず、参加者が安心して答えられる範囲で会話を楽しめるようにしましょう。

意見を出しやすくしたいなら正解を一つに絞らないゲームを選ぶ

会議での発言に抵抗がある場合は、正解が一つに決まっていないゲームがおすすめです。

例えば、テーマに沿って自由にアイデアを出すゲームなら、間違いを気にせず自分の考えを伝える練習ができます。

意見の良し悪しを競うのではなく、それぞれの考えを尊重しながら進められるゲームを選びましょう。

チームの協力を促したいなら共同作業型のゲームを選ぶ

メンバー同士の協力を促したい場合は、全員で一つの目標に取り組むゲームがおすすめです。

例えば、ペーパータワーやマシュマロチャレンジでは、意見を出し合いながら役割分担や助け合いを経験できます。

特定の人だけが作業するのではなく、全員が相談や作業に参加できるゲームを選ぶことが大切です。

参加人数と実施時間に合わせて選ぶ

心理的安全性を高めるゲームは、参加人数や実施時間に合わせて選びましょう。

例えば、5〜10分程度なら共通点探しやGood&New、20〜30分程度なら共同作業型のゲームがおすすめです。

人数が多い場合は4〜6人程度のグループに分けると、一人ひとりが発言や作業に参加しやすくなります。

自己開示と相互理解を促す心理的安全性ゲーム

自己開示と相互理解を促すゲームは、メンバー同士がお互いの考え方や経験を知る機会をつくるために役立ちます。

ここでは、共通点探しゲームやGood&New、他己紹介など、自己開示と相互理解を促す5つのゲームを紹介します。

共通点探しゲーム

共通点探しゲームは、参加者同士で会話しながら、お互いの共通点を見つけるゲームです。

3〜5人程度のグループで、5〜10分以内に趣味や好きな食べ物、休日の過ごし方などについて質問し合います。

見つけた共通点をグループごとに発表すると、普段の業務では知らなかった相手の一面を知るきっかけになります。

Good&New

Good&Newは、最近あった良い出来事や新しい発見を順番に共有するゲームです。

1人30秒〜1分程度で、24時間以内に起きた出来事を話すのが一般的ですが、話題が見つからない場合は期間を広げても構いません。

仕事だけでなく日常の小さな喜びも共有できるため、お互いの関心や考え方を知るきっかけになります。

実は○○なんですゲーム

実は○○なんですゲームは、周囲にあまり知られていない自分の特徴や経験を紹介するゲームです。

1人ずつ「実は○○なんです」と話し始め、ほかの参加者が質問する形で進めます。

1人1〜2分程度の時間を設けると、全員が話す機会を持ちながら、意外な趣味や経験を通じて相互理解を深められます。

他己紹介

他己紹介は、2人1組で質問し合い、聞き取った内容をほかの参加者に紹介するゲームです。

最初に3〜5分程度のインタビューを行い、趣味や得意なことなどを聞いたあと、1人1分程度で相手を紹介します。

相手の話を自分の言葉で伝えることで、お互いの理解を深めながら、話を丁寧に聞く練習にもなります。

質問カードゲーム

質問カードゲームは、あらかじめ用意した質問カードを引き、参加者が順番に回答するゲームです。

「休日は何をしていますか」「最近うれしかったことは何ですか」など、答えやすい質問を用意し、1人30秒〜1分程度で回答します。

話題を自分で考える必要がないため、普段あまり発言しないメンバーも気軽に会話へ参加しやすくなります。

意見を出しやすくする心理的安全性ゲーム

意見を出しやすくするゲームは、メンバーが自分の考えを伝え、ほかの人の意見を否定せずに聞く練習に役立ちます。

ここでは、NASAゲームやコンセンサスゲーム、価値観共有ゲームなど、意見を出しやすくする5つのゲームを紹介します。

NASAゲーム

NASAゲームは、月面に不時着した宇宙飛行士になりきり、生き残るために必要なアイテムの優先順位を考えるゲームです。

まず15個のアイテムに個人で順位をつけ、その後4〜6人程度のグループで話し合いながら順位を決めます。

それぞれの判断理由を共有することで、異なる意見を尊重しながら話し合う練習につながります。

コンセンサスゲーム

コンセンサスゲームは、異なる意見を出し合い、グループ全体で納得できる答えを探すゲームです。

4〜6人程度のグループで、まず個人で課題の答えを考え、その後全員で話し合います。

多数決ですぐに決めるのではなく、一人ひとりの判断理由を確認することで、異なる考え方を受け止める練習ができます。

価値観共有ゲーム

価値観共有ゲームは、参加者が大切にしている考え方や判断基準を伝え合うゲームです。

例えば、「仕事で大切にしたいこと」をテーマに、各自が重視する項目を3つ選び、4〜5人程度のグループで理由を説明します。

同じテーマでも考え方が異なることを知り、お互いの価値観を尊重するきっかけになります。

匿名質問ゲーム

匿名質問ゲームは、名前を出さずに質問や意見を提出し、参加者全員で共有するゲームです。

テーマに沿った質問を紙やオンラインフォームで集め、進行役が一つずつ読み上げながら意見を出し合います。

誰が質問したか分からないため、人前で発言することが苦手なメンバーも、安心して疑問や考えを伝えやすくなります。

もしも○○だったらゲーム

もしも○○だったらゲームは、仮定の状況について自由にアイデアを出し合うゲームです。

例えば、「もしも会議の時間を半分にするなら?」というテーマを決め、参加者が順番に考えを発表します。

正解を決めずにさまざまな意見を受け止めることで、普段の会議でも自分の考えを伝える練習につながります。

協力と試行錯誤を促す心理的安全性ゲーム

協力と試行錯誤を促すゲームは、メンバー同士で意見を出し合い、失敗しても方法を変えながら課題に取り組む練習に役立ちます。

ここでは、ペーパータワーやマシュマロチャレンジ、謎解き・脱出ゲームなど、協力と試行錯誤を促す5つのゲームを紹介します。

ペーパータワー

ペーパータワーは、限られた枚数の紙を使い、できるだけ高いタワーを作るゲームです。

4〜5人程度のグループでA4用紙20〜30枚を使い、5〜10分以内に自立するタワーを完成させます。

紙の折り方や積み重ね方を相談し、倒れても改善を繰り返すことで、失敗を責めずに協力する姿勢を学べます。

マシュマロチャレンジ

マシュマロチャレンジは、限られた材料でタワーを作り、頂上にマシュマロを載せるゲームです。

一般的には4人程度のグループで、乾燥パスタ20本、テープ約90cm、ひも約90cm、マシュマロ1個を使い、18分以内に挑戦します。

途中でタワーが倒れても、改善案を出し合いながら作り直すことで、失敗を恐れず協力する練習につながります。

ヘリウムリング

ヘリウムリングは、参加者全員が指で輪を支えながら、床までゆっくり下ろすゲームです。

6〜10人程度で輪を囲み、人差し指を離さずに下ろします。

動く速さが違うと輪が傾いてしまうため、声をかけ合いながら動きをそろえることで、協力する大切さを学べます。

ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームは、言葉を使わずに身ぶりや手ぶりでお題を伝え、ほかの参加者が答えを当てるゲームです。

4〜6人程度のグループで、1人が30秒〜1分以内にお題を表現し、ほかのメンバーが回答します。

間違えても気軽に再挑戦できる雰囲気をつくることで、失敗を恐れずに参加する練習につながります。

謎解き・脱出ゲーム

謎解き・脱出ゲームは、参加者が協力して問題を解き、制限時間内に目標達成を目指すゲームです。

4〜6人程度のグループで、30〜60分ほどかけて手がかりを集めながら進めます。

見つけた情報やアイデアを共有し、間違えても別の方法を考えることで、お互いに助け合いながら課題を解決する力を育めます。

心理的安全性ゲームの基本的な進め方

心理的安全性ゲームを実施する際は、目的の共有から振り返りまでの流れを決めておくことが大切です。

ここでは、心理的安全性ゲームを実施する際の基本的な4つの手順を説明します。

ゲームを行う目的を参加者に共有する

心理的安全性を高めるゲームを始める前に、実施する目的を参加者全員に伝えましょう。

例えば、相互理解を深めることや、会議で意見を出しやすくすることなど、改善したい課題を具体的に説明します。

最初の2〜3分で目的や期待する行動を共有すると、勝敗だけにとらわれず、何を意識して取り組めばよいか理解しやすくなります。

ルールと制限時間を説明してゲームを実施する

ゲームを始める前に、進め方や役割分担、制限時間を分かりやすく説明しましょう。

例えば、制限時間が10分の場合は、終了時刻を知らせ、途中で残り時間を伝えると参加者も安心して取り組めます。

必要に応じて進行役がお手本を見せ、質問を受け付けるなど、全員がルールを理解してから始めることが大切です。

ゲーム終了後に感じたことや気づきを振り返る

ゲーム終了後は、参加者が感じたことや気づきを共有する時間を設けましょう。

5〜10分程度を目安に、「意見を出しやすかった場面は?」「協力するときに難しかったことは?」などの質問をします。

発言を評価したり否定したりせず、それぞれの感じ方を尊重することで、お互いの考えを理解するきっかけになります。

振り返った内容を普段の仕事やコミュニケーションにつなげる

ゲームで得た気づきは、普段の仕事でも実践できるようにしましょう。

例えば、発言する人が限られていた場合は、会議で全員が意見を伝える時間を設けるなどの工夫ができます。

振り返りの最後に各自が取り組む行動を一つ決め、次回の会議などで実践できたか確認することが大切です。

心理的安全性ゲームを実施するときの注意点

心理的安全性ゲームを実施する際は、参加者が安心して発言し、失敗を恐れずに取り組めるよう配慮することが大切です。

ここでは、心理的安全性ゲームを実施するときに注意したい4つのポイントを説明します。

発言や自己開示を無理に求めない

心理的安全性を高めるゲームでは、発言や個人的な経験の共有を無理に求めないことが大切です。

例えば、趣味や過去の経験について質問する場合も、答えたくない内容は無理に話さなくてよいルールにしましょう。

回答をパスしたり、話せる範囲だけ伝えたりできるようにすると、参加者も安心して取り組みやすくなります。

勝敗だけを目的にしない

心理的安全性を高めるゲームでは、勝敗だけでなく、参加者がどのように協力したかにも目を向けましょう

。例えば、タワー作りで高さだけを評価すると、結果を優先して一部のメンバーしか参加できない場合があります。

終了後は順位だけでなく、全員で意見を出せた場面や協力して工夫したことも振り返るとよいでしょう。

失敗や異なる意見を否定しない

ゲーム中は、参加者の失敗や自分と異なる意見を否定しないことが大切です。

例えば、意見が違う場合もすぐに否定せず、相手がそう考えた理由を聞くことで、お互いの理解を深められます。

失敗したときも誰かを責めるのではなく、原因を一緒に考えながら改善方法を探しましょう。

一度のゲームで終わらせず日常の行動につなげる

心理的安全性を高めるには、ゲームで学んだことを普段の仕事でも続けることが大切です。

例えば、ゲーム中に全員の意見を聞けた場合は、日常の会議でも一人ひとりが発言できる時間を設けましょう。

終了後に実践する行動を一つ決め、次回の会議や1on1で振り返ることで、少しずつ職場のコミュニケーション改善につなげられます。

まとめ

心理的安全性を高めるゲームは、メンバー同士の相互理解を深め、意見を出し合ったり、協力したりする練習に役立ちます。

共通点探しやNASAゲーム、ペーパータワーなど、15種類のゲームから職場の課題や参加人数に合ったものを選びましょう。

ただし、ゲームを行うだけでなく、発言を強制せず、異なる意見や失敗を否定しないことが大切です。

まずは短時間でできるゲームから取り入れ、学んだことを普段の会議や業務にも生かしていきましょう。

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