プロジェクトマネジメント

ISOプロジェクトマネジメントとは?ISO21500の特徴・PMBOKとの違い・認証の有無

はじめに

「ISOプロジェクトマネジメントとは何?」
「PMBOKと何が違うの?資格や認証があるのかもよく分からない」と感じていませんか。

プロジェクトマネジメントについて調べていると、ISO21500という言葉を目にしたものの、PMBOKとの違いや実務でどのように活用されているのかが分からず、情報が整理できないまま迷ってしまうこともありますよね。

この記事では、ISOプロジェクトマネジメントの基本的な考え方やISO21500の特徴、PMBOKとの違い、認証の有無について、初めて学ぶ方にも分かりやすく順を追って説明していきます。

ISOプロジェクトマネジメントとは何か?

ISOプロジェクトマネジメントを理解するには、まずISO21500がどのような国際標準規格なのかを知ることが大切です。

ここでは、ISO21500の概要や策定目的、対象となる組織について順を追って説明します。

ISO21500はプロジェクトマネジメントの国際標準規格

ISO21500は、プロジェクトマネジメントの考え方や進め方をまとめた国際標準規格です。

国際標準化機構(ISO)が策定しており、国や業界を問わず共通して活用できる指針として位置付けられています。

プロジェクトの開始から完了までの基本的な考え方を示しているため、世界共通の基準として活用されています。

ISO21500が作られた目的

ISO21500は、国や業界ごとに異なっていたプロジェクトマネジメントの考え方を共通化するために作られました。

共通の考え方や用語を定めることで、異なる組織や国の関係者同士でも認識を合わせながらプロジェクトを進めやすくすることを目的としています。

世界共通の指針として、一貫したプロジェクトマネジメントの実践を支えています。

どのような組織が対象なのか

ISO21500は、企業だけでなく、官公庁や地方自治体、非営利組織など、プロジェクトを実施するあらゆる組織を対象としています。

組織の規模や業種、プロジェクトの種類を問わず活用できることが特徴です。

そのため、さまざまな組織で共通の考え方に基づいてプロジェクトマネジメントを進める際の指針として利用されています。

ISO21500の特徴

ISO21500は、プロジェクトマネジメントの考え方や進め方を共通化するための国際標準ですが、その内容にはいくつかの特徴があります。

ここでは、ISO21500の主な特徴について順を追って説明します。

ガイドライン規格として定められている

ISO21500は、組織が必ず守るべき要求事項ではなく、プロジェクトマネジメントの考え方や進め方を示したガイドライン規格です。

そのため、規格に沿って認証を取得するものではなく、内容を参考にしながら自社の業務やプロジェクトに合わせて活用できます。

柔軟に取り入れられることが特徴です。

プロセスを重視した構成になっている

ISO21500は、プロジェクトの開始から終了までの流れをプロセスとして整理した構成になっています。

各段階で必要な管理内容や進め方が体系的にまとめられているため、プロジェクト全体の流れを確認しながら進めやすくなります。

プロセスに沿って管理を進められる点が特徴です。

業種や規模を問わず活用できる

ISO21500は、製造業やIT業をはじめ、業種や組織の規模を問わず活用できます。

小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで対応でき、プロジェクトの目的や進め方に合わせて取り入れられます。

自社に合った形で活用しやすいことも特徴です。

ISO21500とPMBOKの関係

ISO21500について調べると、PMBOKとの違いが気になる方も多いでしょう。

両者には共通する考え方がある一方で、位置付けや活用方法には違いがあります。

ここでは、ISO21500とPMBOKの関係について順を追って説明します。

ISO21500とPMBOKの共通点

ISO21500とPMBOKは、どちらもプロジェクトを計画から完了まで管理するための考え方を体系的にまとめています。

また、プロジェクトを段階ごとに管理し、スコープやスケジュール、コスト、リスクなどを重視する点も共通しています。

プロジェクトマネジメントの基本を学ぶうえで役立つ指針です。

ISO21500とPMBOKの違い

ISO21500はISOが策定した国際標準規格であり、PMBOKはPMIが発行するプロジェクトマネジメントの知識体系です。

ISO21500は基本的な考え方を簡潔にまとめているのに対し、PMBOKはプロセスや知識エリア、実務で使う管理手法まで詳しく解説しています。

この点が両者の大きな違いです。

「PMBOKについて詳しく知りたい方は、知識エリアやプロセス、ISO21500との違いを詳しく解説したこちらの記事も参考にしてください。」
PMBOKとは?初心者向けに知識エリア・プロセス・ISO21500との違いを解説

どちらを参考にすべきか

基本的な考え方を理解したい場合はISO21500、実務で使うプロセスや管理手法まで学びたい場合はPMBOKが適しています。

目的に応じて使い分けることで、必要な知識を効率よく身に付けられます。両方を併せて学ぶことで、理解をさらに深めやすくなります。

ISO21500は認証取得できるのか

ISO21500について調べる中で、「認証を取得できる規格なのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。

誤解しやすいポイントを整理するためにも、認証の可否や対象、認証規格との違いについて順を追って説明します。

ISO21500は認証規格ではない

ISO21500は、審査を受けて認証を取得するための規格ではありません。

プロジェクトマネジメントの考え方や進め方を示したガイドライン規格のため、内容を参考に業務へ取り入れて活用します。

ISO21500に適合していても、認証を取得できるものではありません。

個人認証や企業認証の対象ではない

ISO21500には、個人や企業を対象とした認証制度は設けられていません。

そのため、ISO21500そのものの資格や企業認証を取得することはできません。あくまでプロジェクトマネジメントの指針として活用する規格です。

ISO9001などの認証規格との違い

ISO9001は、要求事項を満たしているかを審査機関が確認し、基準を満たした組織へ認証を発行する規格です。

一方、ISO21500はプロジェクトマネジメントの進め方を示すガイドラインであり、認証取得を目的とした要求事項は定められていません。

この点が大きな違いです。

ISO21500を学ぶメリット

ISO21500を学ぶことで、プロジェクトマネジメントの基本的な考え方を体系的に理解しやすくなります。

また、組織内で共通の考え方を持ってプロジェクトを進められるようになり、管理の質の向上にもつながります。

ここでは、ISO21500を学ぶ主なメリットについて順を追って説明します。 

共通言語として活用できる

ISO21500を学ぶと、プロジェクトの開始から終了までに使う用語や考え方を関係者間で統一できます。

同じ意味で用語を使えるため、役割や作業内容の認識違いを減らし、会議や報告もスムーズに進めやすくなります。

情報共有を円滑にしたい場面で役立ちます。

プロジェクト管理の品質向上につながる

ISO21500を学ぶと、担当者や期限、進捗、リスクなどを共通の考え方で管理しやすくなります。

確認漏れや認識のずれを防ぎやすくなるため、プロジェクトごとの管理方法のばらつきを抑えられます。

一定の手順でプロジェクトを進めやすくなることがメリットです。

国際標準の考え方を理解できる

ISO21500を学ぶと、世界共通のプロジェクトマネジメントの考え方を理解できます。

海外企業や国外拠点と進めるプロジェクトでも、共通の用語や考え方を基準に認識を合わせやすくなります。

国際的なプロジェクトに携わる際にも役立つ知識です。

まとめ

ISOプロジェクトマネジメントは、国際標準規格であるISO21500に基づいた考え方です。

認証取得を目的とした規格ではなく、組織や業種を問わず活用できるガイドラインとして、世界共通の考え方や用語を示しています。

また、PMBOKと共通する部分はありますが、ISO21500は基本的な考え方を理解するための指針であり、PMBOKは実務で活用する手法まで詳しく学べる点が異なります。

目的に合わせて使い分けることで、より効果的にプロジェクトマネジメントを学べます。

ISO21500を理解しておくと、関係者との認識を合わせやすくなり、プロジェクトをよりスムーズに進めやすくなります。

まずは基本的な考え方を押さえ、自社のプロジェクトに取り入れやすい内容から少しずつ活用してみてください。

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