目次
はじめに
「20代で管理職になるのは珍しいの?」
「若いうちに管理職になると、年収やキャリアにどんなメリットがあるの?」と気になっていませんか。
20代で昇進の話を受けたり、実際に管理職として部下を持ったりすると、同年代と比べて自分の立場が早すぎないか、責任に見合う待遇なのか不安になることがあります。また、経験の少ない状態で年上の部下をまとめることに難しさを感じる場面もあるでしょう。
この記事では、20代で管理職になる人の割合や年収の目安、若くして管理職になるメリットを整理したうえで、若手管理職がぶつかりやすい壁と乗り越えるための考え方まで、順を追って説明していきます。
20代で管理職になるのは珍しい?

20代でも管理職に就くケースはありますが、実際にどの程度の割合なのか、年収はどのくらいになるのか気になる方もいるでしょう。
ここでは、20代で管理職になる可能性や割合、管理職になった場合の年収について順に説明します。
20代でも管理職になることはある
20代でも管理職になるケースはあり、特に25~29歳では課長級として働く人がいます。
厚生労働省の2025年「賃金構造基本統計調査」では、課長級は25~29歳で9,900人、20~24歳で180人となっています。
20代管理職の割合はどのくらい?
2025年の調査では、課長級全体179万6,950人のうち、25~29歳は9,900人で約0.6%です。
20~24歳は180人で約0.01%となっており、20代で課長級になる人はいるものの、全体では少数です。
20代管理職の年収はどのくらい?
20代管理職の年収は、役職や勤務先によって異なります。
厚生労働省の2024年データでは、25~29歳の課長級の「きまって支給する現金給与額」は月43万1,500円で、12か月分では約518万円です。
ただし賞与は含まれていないため、実際の年収は勤務先の給与制度などによって変わります。
20代で管理職になるメリット
20代で管理職になると、一般社員の立場では経験しにくい業務や役割を早い段階から担当できます。
ここでは、20代で管理職になることで得られる主なメリットを説明します。
早い段階でマネジメント経験を積める
20代で管理職になると、早い段階から部下の育成や業務の割り振り、進捗確認などを経験できます。
自分の業務だけでなく、複数のメンバーを見ながらチームとして成果を出す経験も積めます。
こうした経験を重ねることで、管理職に必要な判断力や調整力を実務のなかで身につけやすくなります。
昇給やキャリアアップにつながりやすい
20代で管理職になると、管理職手当などによって給与が上がる場合があります。
また、部下の育成やチームの目標達成などで実績を積めば、その後の昇進につながることもあります。
管理職として担当した業務や成果が増えることで、今後のキャリアを考える際の評価材料にもなります。
30代以降のキャリアの選択肢を広げやすい
20代から管理職を経験すると、30代になるまでにチーム運営や部下の育成、目標管理などの実績を積めます。
担当した人数や達成した目標などを整理しておけば、社内で上位の役職を目指す際にも経験を示しやすくなります。
将来的には、より大きな組織や複数のチームを管理する役割を目指す選択肢も広がります。
20代で管理職になるデメリット
20代で管理職になると、早い段階からチームの成果や部下の育成に責任を持つため、一般社員とは異なる負担を感じることがあります。
ここでは、20代で管理職になることで生じやすい主なデメリットを説明します。
責任が増えて負担を感じやすい
20代で管理職になると、自分の業務だけでなく、チームの目標達成や部下の仕事にも責任を持つようになります。
進捗が遅れていれば状況を確認し、仕事の割り振りを見直すなど、チーム全体を考えた対応が必要です。
そのため、一般社員のときより判断する場面が増え、負担を感じることがあります。
経験不足から判断に迷いやすい
管理職としての経験が少ないうちは、部下への指示や評価、問題が起きたときの対応に迷うことがあります。
特に経験したことのない問題では、適切な対応をすぐに判断できない場合もあるでしょう。
一人で抱え込まず、必要に応じて上司へ相談しながら判断することが大切です。
年上の部下との関係に悩みやすい
20代の管理職では、自分より年齢や社歴が上の部下を担当することもあります。
年齢を意識して遠慮すると、必要な指示やフィードバックを伝えにくくなる場合があります。
年齢ではなく、それぞれの役割や業務上の基準をもとに接することで、良好な関係を保ちながらマネジメントしやすくなります。
20代の管理職がぶつかりやすい壁
20代で管理職になると、これまで担当してきたプレイヤーとしての仕事と、管理職としてのチーム運営を両立する難しさに直面することがあります。
ここでは、20代の管理職がぶつかりやすい具体的な壁を説明します。
プレイヤーの仕事を抱え込んでしまう
20代で管理職になると、これまでの業務を続けながら、部下の管理やチーム運営も担当することがあります。
自分の業務を優先しすぎると、部下の進捗確認や育成が後回しになりやすくなります。
管理職としての時間を確保するためにも、自分が担当する仕事と部下に任せる仕事を分けることが大切です。
年上の部下に遠慮して指示できない
年上の部下に仕事を依頼するとき、年齢や社歴を意識して遠慮してしまうことがあります。
しかし、管理職として必要な指示は、年齢ではなく役割や業務上の基準に沿って伝えることが大切です。
目的や期限まで具体的に伝えることで、部下も何をすればよいのか判断しやすくなります。
自分でやった方が早いと仕事を任せられない
経験のある業務では、部下に説明するより自分で対応した方が早いと感じることがあります。
しかし、仕事を抱え続けると部下が経験を積む機会が減り、自分の負担も増えてしまいます。
業務の目的や期限を伝えて任せ、必要なタイミングで進捗を確認することが大切です。
20代で管理職になったときに意識したいこと
20代で管理職になった場合は、これまでの仕事の進め方をそのまま続けるのではなく、管理職としての役割に合わせて行動を変えることが大切です。
ここでは、20代で管理職になったときに意識したい具体的なポイントを説明します。
自分で成果を出す働き方からチームで成果を出す働き方へ切り替える
管理職になったら、自分の仕事だけでなく、部下を含めたチーム全体で目標を達成することを意識します。
自分の業務を優先しすぎると、部下の進捗確認や育成が後回しになりやすくなります。
部下の担当業務や期限を確認し、必要な支援を行いながらチーム全体の成果につなげることが大切です。
年齢ではなく役割を基準に部下と接する
部下の年齢や社歴にかかわらず、管理職としての役割を基準に指示やフィードバックを行います。
年上の部下だからと遠慮すると、期限や求める成果が曖昧になることがあります。
担当する業務や目標を基準に伝えることで、年齢を意識しすぎずに必要なマネジメントを行いやすくなります。
仕事を抱え込まず部下に任せる範囲を決める
管理職が仕事を抱え込むと、部下が経験を積む機会が減り、自分の負担も大きくなります。
そのため、部下に任せる業務と自分が判断する業務を分け、担当者や期限を明確にしましょう。
任せた後も進捗を確認し、必要に応じて支援することで、チームの状況を把握しながら仕事を任せられます。
迷ったときは上司に早めに相談する
管理職として判断に迷ったときは、一人で抱え込まず上司へ早めに相談することが大切です。
特に部下への対応や他部署との調整など、影響が大きい問題は早めに共有したほうが対応しやすくなります。
現在の状況と自分が考えている対応を整理して伝えると、上司から必要な助言を受けやすくなります。
20代で管理職を目指すべき人・慎重に考えた方がよい人
20代で管理職を目指すかどうかは、年齢だけで決めるのではなく、管理職として担う役割や責任を自分がどう捉えているかを考えることが大切です。
ここでは、20代で管理職を目指す際に確認したい向き不向きと、その後のキャリアについて説明します。
人を通じて成果を出す仕事に興味がある人は向いている
部下に仕事を任せたり育成したりしながら、チームで目標を達成する働き方に興味がある人は、20代から管理職を目指す選択肢があります。
管理職は、自分で作業するだけでなく、部下の力を活かして成果につなげることも大切な役割です。
人の成長を支えながら、チームとして成果を出すことにやりがいを感じる人には向いているでしょう。
責任や部下のマネジメントを負担に感じる人は慎重に考える
管理職になると、自分の業務だけでなく、チームの成果や部下の仕事にも責任を持つようになります。
部下への指示や育成、問題への対応を大きな負担に感じる場合は、管理職になる時期を慎重に考えたほうがよいでしょう。
昇進を急がず、担当する業務や責任の範囲を確認してから判断することが大切です。
管理職になった後のキャリアまで考えて判断する
20代で管理職を目指すなら、昇進後にどのような仕事をしたいのかまで考えておくことが大切です。
より大きなチームを管理したいのか、複数の部署をまとめたいのかによって、必要な経験も変わります。
将来目指したい役割を考えながら、20代で管理職を経験することが自分のキャリアに必要か判断しましょう。
まとめ
20代でも管理職になるケースはあり、特に25~29歳では課長級として働く人もいますが、課長級全体では少数です。
管理職になることで早い段階からマネジメント経験を積める一方、チームの成果への責任や年上の部下への対応など、若手ならではの壁に直面することもあります。
20代で管理職を目指す際は、年齢だけで判断せず、管理職として担う役割や責任、自分が今後積みたいキャリアを踏まえて検討することが大切です。