目次
はじめに
「子どもの自己肯定感を高めるには、どんな声かけをすればいいの?」
「失敗したときに『どうせ自分なんてできない』と言う子に、どう接すればいい?」と迷っていませんか。
テストの点数が思うように伸びなかったり、友だちと自分を比べて落ち込んだりする姿を見ると、励ましたい気持ちはあっても、どんな言葉をかければよいのか悩むこともありますよね。
この記事では、子どもの自己肯定感を高めるための考え方や声かけの具体例、普段の接し方、避けたい対応について順を追って説明していきます。
子どもの自己肯定感とは?
子どもの自己肯定感について考えるときは、まず「自己肯定感が高い状態とは何か」を理解しておくことが大切です。
ここでは、自己肯定感の基本的な意味と、子どもへの評価で意識したい考え方を説明します。
自己肯定感
自己肯定感とは、成功したときだけでなく、失敗したときや苦手なことがあるときも含めて、自分自身を受け止める感覚です。
テストの点数や試合の結果にかかわらず、「うまくできなかった自分にも価値がある」と思えることで、失敗しても自分を否定しすぎず、次の行動へ進みやすくなります。
自己肯定感を高めるには結果だけで評価しないことが大切
子どもの自己肯定感を高めるには、テストの点数や勝敗だけでなく、取り組んだ過程や努力にも目を向けることが大切です。
「前よりできるようになったね」「最後まで頑張ったね」など、行動や変化を具体的に認めることで、思うような結果が出なかったときも、自分の頑張りを受け止めやすくなります。
子どもの自己肯定感を高める接し方
子どもの自己肯定感を高めるには、特別なことをするのではなく、毎日の会話や関わり方を見直すことが大切です。
ここでは、家庭ですぐに取り入れやすい、子どもの自己肯定感を高める具体的な接し方を説明します。
子どもの話を最後まで聞く
子どもが話しているときは、途中で遮ったり先回りして答えたりせず、最後まで聞くことが大切です。
話の内容をすぐに評価せず、まずは伝えたいことを聞く姿勢を持つことで、子どもは自分の考えや気持ちを受け止めてもらえたと感じやすくなります。
できた結果より努力や過程を認める
子どもを認めるときは、できた結果だけでなく、そこまでの努力や工夫にも目を向けましょう。
取り組んだ時間や続けてきたことなどを具体的に伝えることで、思うような結果が出なかったときも、自分の頑張りを前向きに受け止めやすくなります。
子どもの気持ちを否定せず受け止める
子どもが悲しい、悔しい、嫌だといった気持ちを話したときは、否定せずに受け止めることが大切です。
「悲しかったんだね」「悔しかったんだね」と気持ちに寄り添うことで、子どもは分かってもらえたと感じ、自分の感情も素直に受け止めやすくなります。
小さなことでも子ども自身に選ばせる
日常生活では、大人がすべて決めるのではなく、子ども自身が選べる場面をつくりましょう。
選択肢を2つ程度に絞って決めてもらい、その選択を尊重することで、自分で考えて決める経験が増え、自分の考えや判断にも自信を持ちやすくなります。
感謝や「助かった」という気持ちを言葉で伝える
子どもが手伝ってくれたときは、「ありがとう」「助かったよ」と感謝を言葉で伝えることも大切です。
何がうれしかったのかを具体的に伝えることで、自分の行動が誰かの役に立ったと実感でき、自分自身を前向きに受け止めることにもつながります。
子どもの自己肯定感を高める声かけの具体例
子どもの自己肯定感を高めるには、失敗したときや頑張ったとき、自信をなくしているときなど、状況に合わせて言葉を選ぶことが大切です。
ここでは、子どもの状況に合わせて使いやすい声かけの具体例を紹介します。
失敗したときは挑戦したことを認める
子どもが失敗したときは、できなかった結果ではなく、挑戦したことに目を向けて声をかけましょう。
「最後までやってみたね」「難しかったけれど挑戦できたね」と伝えることで、失敗しても自分の行動を前向きに受け止めやすくなります。
頑張ったときは結果ではなく過程を具体的に褒める
子どもが頑張ったときは、結果だけでなく、そこまでの努力や工夫を具体的に褒めることが大切です。
「途中でやめずに続けたね」「昨日より丁寧にできたね」と伝えることで、自分の努力にも価値があると感じやすくなります。
自信をなくしているときは気持ちに寄り添う
子どもが自信をなくしているときは、すぐに励ますのではなく、まずは本人の気持ちに寄り添いましょう。
「うまくできなくて悔しかったね」などと言葉にすることで、子どもは気持ちを分かってもらえたと感じ、落ち込んでいる自分も受け止めやすくなります。
できなかったときは次の行動につながる言葉をかける
子どもができなかったときは、失敗を責めるのではなく、次の行動を一緒に考えるような声かけをします。
「次はどこを変えてみようか」「もう一度やるならどうしたい?」と尋ねることで、失敗だけにとらわれず、次の挑戦へ気持ちを向けやすくなります。
日常では存在そのものを認める言葉を伝える
何かができたときだけでなく、普段から子どもの存在そのものを大切にする言葉を伝えましょう。
「一緒にいられてうれしいよ」「あなたと話せて楽しかったよ」と伝えることで、何かを達成しなくても大切にされていると感じ、自分自身を認めやすくなります。
子どもの自己肯定感を下げやすい声かけと接し方
子どもの自己肯定感を育てたいと思っていても、何気ない声かけや接し方によって、子どもが自信をなくしてしまうことがあります。
ここでは、子どもの自己肯定感を下げないために見直したい声かけと接し方を説明します。
兄弟や友達と比較せず本人の変化を認める
子どもに声をかけるときは、兄弟や友達と比べるのではなく、以前の本人と比べて成長を伝えることが大切です。
「前より早くできたね」「一人でできることが増えたね」など、本人の変化を具体的に認めることで、自分自身の成長に目を向けやすくなります。
「どうしてできないの」ではなく気持ちや原因を聞く
子どもができなかったときは、「どうしてできないの」と責めるのではなく、まず気持ちや理由を聞いてみましょう。
「どこが難しかった?」「やっているとき、どう感じた?」と尋ねることで、自分を否定せず、つまずいた原因を整理しやすくなります。
結果だけで判断せず努力した過程にも目を向ける
テストの点数や勝敗などの結果だけでなく、そこまでの努力にも目を向けることが大切です。
「毎日続けていたね」「難しくても最後まで頑張ったね」と具体的に伝えることで、思うような結果にならなかったときも、自分の取り組みを前向きに受け止めやすくなります。
親が先回りせず子ども自身に選ばせる
子どもが何かを決めるときは、親が先回りして答えを決めず、自分で選べる機会をつくりましょう。
「どちらにする?」と選択肢を示して本人に決めてもらうことで、自分で考える経験が増え、自分の考えや判断にも自信を持ちやすくなります。
自己肯定感を高める声かけで意識したいポイント
子どもの自己肯定感を高める声かけでは、ただ褒める回数を増やせばよいわけではありません。
ここでは、自己肯定感を育てる声かけを続けるうえで意識したいポイントを説明します。
無理に褒めるのではなく具体的な事実を伝える
子どもに声をかけるときは、何でも「すごい」「えらい」と褒めるのではなく、実際の行動や変化を具体的に伝えましょう。
「最後まで片づけたね」「昨日より早く準備できたね」と伝えることで、子どもも自分の頑張りや成長に気づきやすくなります。
すぐに変化を求めず日常の関わりを積み重ねる
自己肯定感は、数回の声かけですぐに高まるものではないため、日々の関わりを続けることが大切です。
話を最後まで聞いたり、頑張ったことを認めたりする経験を積み重ねることで、子どもは自分の気持ちや行動を受け止めてもらえていると感じやすくなります。
子どもの気持ちや性格に合わせて接し方を変える
同じ声かけでも、子どもの性格やそのときの気持ちによって受け取り方は異なります。
人前で褒められるのが苦手なら二人のときに伝えるなど、表情や反応を見ながら、その子が受け取りやすい方法に合わせて接し方を工夫しましょう。
まとめ
子どもの自己肯定感を育てるうえで大切なのは、よい結果を出したときだけでなく、頑張った過程や挑戦した気持ちも含めて受け止めることです。
うまくいかなかったときも他の子と比べず、まずは子どもの話や気持ちに寄り添ってみましょう。
特別なことを始める必要はなく、「最後まで話を聞く」「頑張ったことを言葉にする」など、日常の小さな関わりから始められます。
すぐに変化を求めず、その子のペースに合わせながら、できることを少しずつ続けていきましょう。