目次
はじめに
「面接で『コミュニケーションを取る上で大切にしていることは何ですか』と聞かれたら、どう答えればよいのだろう」
「本音を話しても評価されるのか、それとも面接向けの答えを用意したほうがよいのだろう」と迷っていませんか。
自己PRや長所とは少し違う質問だからこそ、何を伝えればよいのか分からず、面接が近づいても回答をまとめられないことがありますよね。
この記事では、面接官が質問する意図や好印象を与える答え方、回答例文、回答を考えるときのポイントまで順を追って説明していきます。
面接で「コミュニケーションを取る上で大切にしていること」を聞かれる理由

企業が面接で「コミュニケーションを取る上で大切にしていること」を質問するのは、話し方の上手さだけを確認するためではありません。
ここでは、面接官がどのような点を見ているのか、企業が評価するコミュニケーションの考え方とあわせて解説します。
面接官が見ているポイント
面接官は、回答の内容だけでなく、その考えを実際の行動に移せているかを見ています。
例えば、「相手の話を最後まで聞くことを大切にしています」と答える場合は、実際にどのような場面で意識したのかまで伝えると、考え方が伝わりやすくなります。
また、社員や顧客と円滑にやり取りできるか、回答に一貫性があるかも確認されています。
企業が評価するコミュニケーションの考え方
企業が評価するのは、単に話すことが得意かどうかではありません。
相手の話を聞いて認識を合わせる、相手に応じて伝え方を変える、分からないことは確認するなど、仕事の中で実践できる考え方が重視されます。
「コミュニケーションを大切にしています」だけで終わらせず、自分が普段どのようなことを意識しているのかを具体的に伝えることが大切です。
コミュニケーションを取る上で大切にしていることの答え方
面接では、伝えたい内容だけでなく、どのような順番で話すかによって印象が大きく変わります。
ここでは、回答の基本構成と、面接官に伝わりやすい回答を作るためのポイントを解説します。
回答構成
回答は、最初に「何を大切にしているか」を伝え、その理由と具体的なエピソードを続けると分かりやすくなります。
結論を先に伝えることで話の軸が明確になり、実際の経験を加えることで、普段からどのように行動しているのかも伝えやすくなります。
回答を作るときのポイント
回答を作るときは、「相手の話を最後まで聞く」「相手に合わせて伝え方を変える」など、大切にしていることを一つに絞りましょう。
その考えに合った理由や実際の行動、結果まで一貫して伝えると、説得力が増します。
内容を詰め込みすぎず、一つの考えを軸にまとめることが大切です。
自分の経験をどのようにまとめればよいか迷う場合は、面接で伝わりやすいエピソードの作り方も確認しておくと、回答を整理しやすくなります。
▶面接のエピソードが思いつかないときは?見つけ方と伝え方を解説
コミュニケーションを取る上で大切にしていることの回答例
ここからは、「コミュニケーションを取る上で大切にしていること」を聞かれた際の回答例を紹介します。
大切にする考え方によって伝え方やアピールできる強みは異なるため、自分の経験に近い内容を参考にしながら、面接で話しやすい回答を作成してみてください。
傾聴を大切にしている場合
「私がコミュニケーションを取る上で大切にしていることは、相手の話を最後まで聞くことです。自分の考えを伝える前に、相手が何を求めているのかを理解するよう意識しています。前職でも、依頼を受けた際は内容を最後まで聞き、不明点を確認してから対応することで、認識のずれを防いでいました。」
傾聴を伝える場合は、単に「話を聞く」だけではなく、相手の意図を理解するためにどのような行動をしているかまで説明すると伝わりやすくなります。
相手目線を大切にしている場合
「私が大切にしていることは、相手の立場に立って考えることです。自分にとって分かりやすい説明でも、相手にとって分かりやすいとは限らないため、相手が何を知りたいのかを考えて伝えるようにしています。前職でも、相手の状況を確認しながら必要な情報を整理して伝えることを意識していました。」
相手目線を伝える場合は、相手の状況や求めていることを考えたうえで行動した経験を加えると、具体的な回答になります。
相手に合わせた伝え方を大切にしている場合
「私がコミュニケーションを取る上で大切にしていることは、相手に合わせて伝え方を変えることです。相手の知識や状況によって、必要な説明の量や言葉の選び方は異なると考えています。そのため、専門用語を避けたり、要点から簡潔に伝えたりするなど、相手が理解しやすい伝え方を意識しています。」
この回答では、「相手に合わせる」ために実際にどのような工夫をしているのかを具体的に伝えることがポイントです。
信頼関係構築を大切にしている場合
「私が大切にしていることは、日頃から誠実なやり取りを重ね、信頼関係を築くことです。小さな約束でも守ることや、分からないことを曖昧にせず確認することを意識しています。前職でも、進捗や変更点を早めに共有することで、周囲が安心して仕事を進められるよう心がけていました。」
信頼関係は抽象的な言葉になりやすいため、「約束を守る」「早めに共有する」など、普段意識している行動まで伝えると分かりやすくなります。
面接で回答するときの注意点
面接では、内容が良くても伝え方を誤ると、面接官に意図が伝わりにくくなることがあります。
ここでは、回答を作成・発言する際に気を付けたいポイントを解説します。
抽象論だけで終わらない
「コミュニケーションを大切にしています」「相手を尊重しています」と伝えるだけでは、普段どのように行動しているのかが伝わりにくくなります。
大切にしている考えに加えて、実際に取った行動やその結果まで説明すると、仕事でも実践していることを具体的に伝えられます。
企業が求める人物像とかけ離れた内容にしない
回答を考えるときは、応募先が求める人物像や仕事内容も確認しておきましょう。
例えば、チームで協力する仕事なら傾聴や情報共有、接客や営業なら相手に合わせた伝え方など、仕事につながる内容を選ぶと、自分が働く姿をイメージしてもらいやすくなります。
応募先に合った回答を考えるためには、企業が求める人物像をどのように読み取ればよいのか迷うこともあります。求人票や採用ページから確認するポイントを知っておくと、回答の方向性を決めやすくなります。
▶企業が求める人物像の調べ方は?求人票や採用ページで確認するポイント
コミュニケーション能力の高さをアピールしようとしすぎない
「コミュニケーション能力が高い」と強調するよりも、普段どのような行動を意識しているかを伝えることが大切です。
相手の話を最後まで聞く、認識にずれがないか確認するなど、具体的な行動を説明することで、自分の考え方や仕事への向き合い方が伝わりやすくなります。
まとめ
面接で「コミュニケーションを取る上で大切にしていること」を聞かれたときは、無理に話し上手な自分をアピールする必要はありません。
大切なのは、仕事で人と関わるときに何を意識し、どのように行動しているかを自分の言葉で伝えることです。
まずは、傾聴や相手目線、伝え方の工夫など、自分が普段から意識していることを一つ選んでみましょう。
そのうえで、理由や実際の経験を振り返ると、自分らしい回答にまとめやすくなります。
応募先の仕事内容も意識しながら、面接官が働く姿をイメージできるような回答を準備しておきましょう。