はじめに
「何を話しているのか途中で分からなくなってしまう」
「緊張すると早口になって、うまく伝わらない」と感じることはありませんか。
プレゼンの話し方は、単に上手に話すことや流暢さだけで決まるものではありません。
話す順番や言葉の選び方、少しの間の取り方によって、伝わり方は大きく変わっていきます。
この記事では、聞き手に内容がすっと届く話し方のコツを、順を追って説明していきます。少し意識を変えるだけで、伝わり方がやさしく変わっていく感覚をつかんでいただけるはずです。
プレゼンで話し方が重要な理由

プレゼンでは、資料の内容だけでなく「どのように話すか」も相手の理解や印象に大きく影響します。
ここでは、プレゼンで話し方が重要といわれる理由について、順番に見ていきましょう。
内容が良くても話し方で伝わり方は変わる
プレゼンでは、資料の内容が同じでも話し方によって聞き手の理解度や印象は大きく変わります。
例えば、結論をはっきりした声で最初に伝え、その後に理由を説明すると、聞き手は話の流れを追いやすくなります。一方で、声が小さい、早口になる、語尾が曖昧になると、内容そのものは良くても要点が伝わりにくくなります。
そのため、プレゼンでは何を話すかだけでなく、どのように話すかも同じくらい重要です。
聞き手は「話のわかりやすさ」を重視している
プレゼンでは、聞き手は話の内容だけでなく、理解しやすい順番で説明されているかも見ています。
結論が最後まで分からなかったり、話が途中で変わったりすると、内容を整理しながら聞くことになり、要点をつかみにくくなります。
そのため、聞き手が迷わず理解できるよう、分かりやすく話すことが大切です。
話し方を変えるだけで印象は改善できる
プレゼンの印象は、話す内容を大きく変えなくても改善できます。
声を少し大きくする、語尾まで言い切る、聞き手のほうを見て話すといった基本を意識するだけでも、受ける印象は変わります。
そのため、内容だけでなく、日頃の話し方を見直すことも大切です。
プレゼンで伝わりやすくなる話し方のコツ

プレゼンの話し方は、特別な話術を身につけなければ改善できないものではありません。
ここでは、プレゼンで実践しやすい話し方のコツを順番に紹介していきます。
結論から話して内容をわかりやすくする
プレゼンでは、最初に結論を伝えてから理由や詳細を説明すると、何についての話なのかが伝わりやすくなります。
反対に、前置きが長く結論が最後になると、要点をつかみにくくなります。
そのため、結論を先に伝え、その後に理由や補足を説明する順番を意識することが大切です。
一文を短くして聞き取りやすくする
一文が長くなると、聞き手は話の流れや結論をつかみにくくなります。
そのため、1つの文では1つの内容だけを伝え、区切りながら話すことが大切です。
一文を短くすることで、内容が伝わりやすくなります。
重要な部分はゆっくり話す
重要な部分を他の説明と同じ速さで話すと、聞き手は大切なポイントをつかみにくくなります。
そのため、結論や特に伝えたい部分は少しゆっくり、一語ずつはっきり話すことが大切です。そうすることで、内容がより伝わりやすくなります。
間を使って聞き手に考える時間を作る
話し続けると、聞き手は内容を整理する時間がなくなり、要点をつかみにくくなります。
そのため、結論を伝えた後や話題が変わる場面では、1~2秒ほど間を取ることが大切です。適度な間を入れることで、内容がより伝わりやすくなります。
語尾まではっきり言い切る
語尾が小さくなったり、途中で言葉を濁したりすると、聞き手は内容を聞き取りにくくなります。
そのため、文の最後まで声の大きさを保ち、「です」「ます」までしっかり発音することが大切です。
そうすることで、内容が最後まで伝わりやすくなります。
視線やジェスチャーを使って伝わりやすくする
視線を下げたまま話したり、終始同じ姿勢で話したりすると、聞き手は話に集中しにくくなります。
そのため、聞き手の方向を見ながら話し、伝えたい部分では手の動きを加えることが大切です。
そうすることで、内容がより伝わりやすくなります。
抑揚をつけて単調な話し方を避ける
同じ声の大きさや速さで話し続けると、聞き手は重要な部分を判断しにくくなります。
そのため、伝えたい言葉では声を少し強めたり、重要な部分では話す速度を少し落としたりして変化をつけることが大切です。
そうすることで、内容がより伝わりやすくなります。
プレゼンの出だしで聞き手を引き込むコツ

プレゼンでは、最初の数十秒で「この話を聞きたい」と感じてもらえるかどうかが大切です。
ここでは、聞き手を自然に引き込みやすくなるプレゼンの出だしのコツを紹介していきます。
プレゼンの最初の話し方をさらに詳しく知りたい方は、聞き手を引き込む「つかみ」の作り方も参考になります。
▶話のつかみがうまい人の特徴とは?最初の15秒で聞き手を引き込むコツを解説
最初に結論やテーマを伝える
プレゼンの出だしでは、最初に結論やテーマを伝えることが大切です。
何について話すのかが最初に分かると、聞き手はその後の説明を理解しやすくなります。反対に、前置きが長いと話の目的をつかみにくくなります。
聞き手の悩みや疑問を最初に出す
プレゼンの最初に聞き手が感じている悩みや疑問を示すと、「自分に関係のある話だ」と感じてもらいやすくなります。
その後の説明にも関心を持ってもらいやすくなるため、出だしでは聞き手の悩みや疑問から話し始めることが効果的です。
長い自己紹介から始めない
プレゼンの出だしで自己紹介が長く続くと、聞き手は本題が始まる前に集中力を失いやすくなります。
そのため、自己紹介は名前や所属など必要な内容に絞り、できるだけ早く本題に入ることが大切です。
そうすることで、聞き手は内容に集中しやすくなります。
緊張しても話しやすくなる準備のコツ

プレゼンで緊張するのは自然なことですが、事前の準備を工夫することで、落ち着いて話しやすくなります。
ここでは、緊張しても自分のペースで話しやすくなる準備のコツを紹介していきます。
話す内容を丸暗記しすぎない
話す内容を一言一句覚えようとすると、途中で言葉を忘れたときに次の内容が出てこなくなりやすくなります。
そのため、文章を丸暗記するのではなく、結論と伝えたい要点だけを整理して話すことが大切です。
内容の流れを理解しておくと、落ち着いて話しやすくなります。
事前に声に出して練習する
原稿を読むだけでは、実際に話したときの声の大きさや話す速さは分かりにくいです。
そのため、本番と同じように声に出して練習し、言いにくい部分や詰まりやすい箇所を事前に確認しておくことが大切です。
そうすることで、本番でも落ち着いて話しやすくなります。
録音や録画で自分の話し方を確認する
自分では普通に話しているつもりでも、実際には早口になっていたり、声が小さくなっていたりすることがあります。
そのため、録音や録画をして話し方を確認し、気になる部分を修正することが大切です。
そうすることで、本番でも話し方を意識しやすくなります。
本番を想定してリハーサルを行う
本番と違う環境で練習すると、当日の立ち位置や話す順番に戸惑いやすくなります。
そのため、立った状態で資料を操作しながら、最初から最後まで本番と同じ流れでリハーサルを行うことが大切です。
そうすることで、本番でも落ち着いて話しやすくなります。
プレゼンでやってはいけない話し方

プレゼンでは、内容そのものよりも話し方のクセによって、伝わりにくい印象を与えてしまうことがあります。
ここでは、プレゼンで避けたい話し方と、その理由について見ていきましょう。
早口になりすぎる
早口になりすぎると、聞き手は話の内容を整理する時間がなくなり、重要な部分を聞き逃しやすくなります。
特に緊張すると無意識に話す速度が上がりやすいため、一文ごとに区切りながら落ち着いた速さで話すことを意識しましょう。
語尾が弱く自信がなさそうに聞こえる
語尾の声が小さくなったり、最後まで言い切らなかったりすると、聞き手は内容を聞き取りにくくなります。
また、自信がないような印象を与えることもあります。語尾まで同じ声の大きさを保ち、「です」「ます」までしっかり発音することを意識しましょう。
「えー」「あのー」が多くなる
「えー」や「あのー」が多くなると、聞き手は話の内容よりも口癖が気になり、話に集中しにくくなります。
言葉に迷ったときは無理に話し続けるのではなく、一度黙って次の内容を整理することが大切です。
そうすることで、内容がより伝わりやすくなります。
下を向いたまま話してしまう
下を向いたまま話すと、声が聞こえにくくなるだけでなく、聞き手も話に集中しにくくなります。
原稿や資料ばかりを見るのではなく、ときどき顔を上げて聞き手の方向を見ながら話すことが大切です。
そうすることで、内容が伝わりやすくなります。
まとめ
プレゼンが分かりやすい人は、特別な話し方をしているわけではありません。
結論から話す、一文を短くする、聞き手を見て話すなど、基本を意識することで伝わりやすさは大きく変わります。
最初から完璧に話そうとする必要はありません。
まずは取り入れやすいポイントを一つずつ意識し、声に出して練習を重ねてみましょう。
少しずつ話し方に慣れていくことで、自信を持ってプレゼンできるようになります。