コミュニケーションスキル

心理的安全性を測る7つの質問とは?点数の付け方と見方をわかりやすく解説

目次

はじめに

「心理的安全性を測る7つの質問って、どんな内容なの?」
「点数はどう付ければいいの?」
「結果を見ても、自分のチームが良い状態なのか判断できるのかな」と疑問に感じていませんか。

心理的安全性は、「何となく話しやすい」「意見を言いやすそう」といった感覚だけで判断するのではなく、質問に答えて点数を付けることで、チームの状態を客観的に確認できます。

この記事では、心理的安全性を測る代表的な7つの質問の内容をはじめ、点数の付け方や結果の見方を、初めて取り組む方にも分かりやすいよう順を追って説明していきます。

心理的安全性を測る7つの質問と点数の見方

心理的安全性は「何となく雰囲気が良い・悪い」で判断するのではなく、質問票を使ってチームの状態を数値で確認できます。

ここでは、心理的安全性を測る7つの質問の内容と、5段階・7段階評価の違い、点数を確認するときに注意したい逆転項目について解説します。

7つの質問はチームの状態を確認するための項目

7つの質問は、チーム内で安心して発言や相談ができる状態かを確認するための項目です。

質問では、「分からないことを質問できるか」「ミスを報告しやすいか」「意見を言っても否定されにくいか」「助けを求めやすいか」など、日常業務で実際に起こる場面について回答します。

それぞれの回答を確認することで、メンバーが遠慮せずに行動できているか、心理的安全性が保たれているかを把握しやすくなります。

5段階評価・7段階評価のどちらで点数を付けるか

点数を見るときは、逆転項目が含まれているかを必ず確認します。

逆転項目とは、「このチームではミスをすると責められる」のように、同意するほど心理的安全性が低いことを示す質問です。

このような質問は、そのまま集計すると他の項目と評価の向きが逆になるため、「1」を「5」、「2」を「4」に置き換えるなど、点数を反転してから集計します。

逆転項目を修正せずに平均点を計算すると、チームの状態を正しく判断できなくなります。

点数を見るときは逆転項目に注意する

点数を見るときは、逆転項目が含まれているかを必ず確認します。

逆転項目とは、「このチームではミスをすると責められる」のように、同意するほど心理的安全性が低いことを示す質問です。

このような質問は、そのまま集計すると他の項目と評価の向きが逆になるため、「1」を「5」、「2」を「4」に置き換えるなど、点数を反転してから集計します。

逆転項目を修正せずに平均点を計算すると、チームの状態を正しく判断できなくなります。

心理的安全性の7つの質問一覧

心理的安全性を測る代表的な質問票では、チームで安心して発言や行動ができるかを確認する7つの質問が使われます。

ここでは、7つの質問それぞれが何を測るための項目なのかを順番に見ていきましょう。

Q1|チームのなかでミスをすると非難されると感じるか

この質問では、チーム内でミスを報告したときに責められると感じているかを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、失敗を隠したり報告をためらったりしやすい状態と判断できます。

この質問は逆転項目にあたるため、集計するときは点数を反転して計算し、他の質問と同じ向きで評価します。

Q2|課題や難しい問題を指摘し合えるか

この質問では、業務上の課題や問題点を見つけたときに、相手との関係を気にしすぎることなく指摘できる状態かを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、問題を早い段階で共有しやすくなり、対応の遅れを防ぎやすい状態と判断できます。

回答はそのままの点数で集計し、点数が高いほど心理的安全性が高いと評価します。

Q3|違いを理由に拒絶される不安があるか

この質問では、自分の考え方や経験、価値観が周囲と違うことを理由に、受け入れてもらえないと感じているかを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、意見を控えたり周囲に合わせたりする行動が増えやすくなり、本音で話しにくい状態と判断できます。

この質問は逆転項目にあたるため、集計するときは点数を反転して評価します。

Q4|リスクのある発言や行動をしても安全だと感じるか

この質問では、反対意見を伝えたり、新しい提案をしたり、分からないことを質問したりしても、不利益を受ける心配なく行動できると感じているかを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、必要な発言や行動をためらわずにできる状態と判断できます。

回答はそのままの点数で集計し、点数が高いほど心理的安全性が高いと評価します。

Q5|チームのメンバーに助けを求めにくいか

この質問では、仕事で困ったときに、チームのメンバーへ気兼ねなく相談したり助けを求めたりできる状態かを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、一人で問題を抱え込みやすく、相談や情報共有が遅れやすい状態と判断できます。

この質問は逆転項目にあたるため、集計するときは点数を反転して評価します。

Q6|自分の仕事を意図的に妨げられる不安がないか

この質問では、チーム内で自分の仕事を故意に邪魔されたり、必要な協力を受けられなかったりする心配なく働けると感じているかを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、安心して業務を進められ、周囲と協力しやすい状態と判断できます。

回答はそのままの点数で集計し、点数が高いほど心理的安全性が高いと評価します。

Q7|自分のスキルや才能が尊重されていると感じるか

この質問では、自分の知識や経験、得意なことがチーム内で認められ、仕事に活かされていると感じているかを確認します。

「そう思う」という回答が多いほど、自分の意見や能力を発揮しやすく、積極的に業務へ取り組める状態と判断できます。

回答はそのままの点数で集計し、点数が高いほど心理的安全性が高いと評価します。

7つの質問の点数はどう判断する?

7つの質問は回答するだけでなく、点数をどのように読み取るかも重要です。

質問によっては点数が低いほど良いものと、高いほど良いものがあるため、その違いを理解しないまま合計点だけを見ると、チームの状態を正しく判断できません。

ここでは、各質問の点数の見方と、結果を確認するときのポイントを解説します。

Q1・Q3・Q5は低い点数の方がよい状態と見る

Q1・Q3・Q5は逆転項目のため、回答時は点数が低いほど心理的安全性が高い状態を示します。

これらの質問では、「ミスをすると非難される」「違いを理由に拒絶される」「助けを求めにくい」といった内容を確認するため、「そう思わない」に近い点数ほど望ましい評価になります。

集計するときは点数を反転し、他の質問と同じ向きで比較できるようにします。

Q2・Q4・Q6・Q7は高い点数の方がよい状態と見る

Q2・Q4・Q6・Q7は通常項目のため、回答時は点数が高いほど心理的安全性が高い状態を示します。

これらの質問では、「課題を指摘し合える」「リスクのある発言や行動をしても安全だと感じる」「仕事を妨げられる不安がない」「スキルや才能が尊重されている」といった内容を確認するため、「そう思う」に近い点数ほど望ましい評価になります。

これらの項目は点数を反転せず、そのまま集計して判断します。

合計点だけでなく質問ごとの低さを見る

点数を確認するときは、合計点や平均点だけで判断せず、各質問の点数も確認します。

合計点が高くても、特定の質問だけ点数が低い場合は、その項目に関する課題が残っている可能性があります。

質問ごとの点数を比較することで、どの場面で安心して発言や相談ができていないのかを把握しやすくなり、改善が必要な項目を見つけやすくなります。

心理的安全性の点数を集計するときの考え方

心理的安全性の質問票は、点数を集計することが目的ではなく、チームの現状を把握して改善につなげるために活用するものです。

ここでは、点数を集計・分析するときに押さえておきたい考え方を解説します。

個人の点数よりチーム全体の傾向を見る

心理的安全性の点数は、個人ごとの評価ではなく、チーム全体の平均点や質問ごとの傾向を確認するために集計します。

特定の人の点数だけを見ても、チーム全体の状態は判断できません。

回答をまとめて集計することで、チーム全体で点数が低い項目や、高い項目を把握しやすくなり、改善が必要な傾向を確認できます。

平均点だけで高い・低いと決めつけない

平均点だけを見て、心理的安全性が高い、または低いと決めつけることは避けます。

平均点が同じでも、全員が近い点数を付けた場合と、高い点数と低い点数に分かれた場合では、チームの状態は異なります。

平均点に加えて質問ごとの点数や回答のばらつきも確認することで、チーム全体の状態をより正確に把握しやすくなります。

低い項目から改善すべき課題を見つける

集計した点数は、点数が低い項目から改善すべき課題を確認します。

すべての項目を同時に改善しようとすると対応が分散しやすいため、平均点が最も低い質問を優先して見直すことが重要です。

点数が低い項目を把握することで、チーム内で改善を優先すべき内容を整理しやすくなります。

心理的安全性の点数を測るときの注意点

心理的安全性の点数は、質問票を実施すれば正確に把握できるものではありません。

回答しやすい環境を整え、結果の見方を間違えないことではじめて、チームの実態に近い状況を把握できます。

ここでは、心理的安全性を測定するときに意識したい注意点について解説します。

匿名で回答できる形にする

心理的安全性を測るときは、誰が回答したか分からない匿名形式で実施します。

回答者が名前を知られる不安を感じると、本音ではなく周囲を意識した回答になりやすく、実際の状態を正確に把握できません。

匿名で回答できる形にすることで、普段感じていることを書きやすくなり、集計結果の信頼性を高めやすくなります。

1回の点数だけで判断しない

心理的安全性は、1回の点数だけで状態を判断しないことが重要です。

調査を実施した時期や業務の状況によって回答は変わるため、1回だけの結果では一時的な変化を反映している可能性があります。

同じ質問と同じ評価方法で継続して測定し、前回との点数の変化を比較することで、チームの状態を確認しやすくなります。

点数と実際の発言・相談・助け合いの様子をあわせて見る

心理的安全性は、点数だけで判断せず、実際の発言や相談、助け合いの様子もあわせて確認します。

点数が高くても、会議で意見がほとんど出ない、質問や相談が少ない状態であれば、実際の職場の状況と一致していない可能性があります。

点数と日常の行動をあわせて確認することで、チームの状態をより正確に判断しやすくなります。

点数が低かったときに見直したいこと

心理的安全性の点数が低かった場合は、数値そのものを気にするのではなく、なぜその結果になったのかを確認し、改善につなげることが大切です。

ここでは、点数が低かったときに優先して見直したいポイントを解説します。

心理的安全性を高めるために、管理職やリーダーが実践できる具体的な行動も知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
心理的安全性を高める方法とは?職場で今日からできる具体的な行動例

ミスや意見に対する反応を見直す

点数が低かった場合は、ミスの報告や意見に対する周囲の反応を見直します。

ミスを責める発言や意見をすぐに否定する対応が続くと、発言や相談を控える人が増え、心理的安全性が低下しやすくなります。

ミスや意見に対しては、内容を最後まで聞いたうえで事実を確認し、改善につながる対応ができているかを確認することが重要です。

助けを求めやすい雰囲気をつくる

点数が低かった場合は、困ったときに助けを求めやすい雰囲気があるかを見直します。

相談しづらい状態が続くと、問題を一人で抱え込みやすくなり、対応が遅れる原因になります。

分からないことを質問したり、業務の支援を依頼したりしても否定されない環境を整えることで、相談や情報共有が行いやすくなります。

リーダーや管理職の関わり方を見直す

点数が低かった場合は、リーダーや管理職の関わり方を見直します。

発言を途中で遮る、意見をすぐに否定する、ミスを強く責める対応が続くと、メンバーは発言や相談を控えやすくなります。

質問や意見を最後まで聞き、事実を確認したうえで対応できているかを見直すことで、安心して話しやすい環境をつくりやすくなります。

部下との対話を改善する方法を詳しく知りたい場合は、1on1の進め方についてまとめた記事も役立ちます。
▶1on1ミーティングの進め方とは?質問例や話す内容をわかりやすく解説

まとめ

心理的安全性は、「話しやすそう」という印象だけで判断するのではなく、7つの質問を使って確認することで、チームの状態を客観的に把握しやすくなります。

特に、Q1・Q3・Q5は逆転項目のため、集計時には点数を反転させて評価することが大切です。

また、合計点だけでなく、質問ごとの結果やチーム全体の傾向を見ることで、改善につながるヒントも見つけやすくなります。

匿名で定期的に測定し、点数だけでなく普段のコミュニケーションの様子もあわせて確認すると、より実態に近い状況を把握できます。

心理的安全性の測定は、チームを評価するためではなく、誰もが安心して意見や相談ができる職場づくりのために行うものです。

今回紹介した質問を活用しながら、少しずつ話しやすい環境づくりにつなげていきましょう。

心理的安全性はチームマネジメント全体とも深く関わります。リーダーに求められる役割を整理したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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