目次
はじめに
「自分で書いた文章を読み返すと、なぜか読みにくく感じる」
「内容は合っているはずなのに、最後まで読んでもらえないのはなぜだろう」と感じていませんか。
ブログ記事や仕事のメール、資料の文章を書いていると、一文が長くなったり、同じ言い回しが続いたりして、どこを直せばよいのか分からず手が止まることがありますよね。
この記事では、読みにくい文章になる原因やありがちなNG表現、読みやすくするための改善の考え方を順を追って説明していきます。
読みにくい文章とは?

読みにくい文章とは、文字数が多い文章だけを指すわけではありません。
文の長さ、言葉の選び方、情報の並べ方、主語と述語のつながりなどがずれると、読者は一文ごとに意味を確認しながら読むことになります。
まずは、読みにくい文章に見られる特徴を整理し、その文章がなぜ相手に伝わりにくくなるのかを見ていきます。
読みにくい文章の特徴
読みにくい文章は、一文に多くの情報が入り、誰が何をしたのか分かりにくい傾向があります。
主語と述語が離れていたり、修飾語が続いたりすると、文の中心も見えにくくなります。
また、結論がなかなか出てこない文章は、途中で意味を確認しながら読むことになり、内容をつかみにくくなります。
読みにくい文章が伝わりにくい理由
読みにくい文章が伝わりにくいのは、読者が内容を理解するまでに時間がかかるためです。
主語や述語、結論の位置が分かりにくいと、前の部分に戻りながら読み直す必要があります。
さらに、必要な情報が埋もれていると、何を伝えたい文章なのか判断しにくくなり、書き手の意図も届きにくくなります。
読みにくい文章になる原因とNG表現
読みにくい文章には、いくつか共通した原因があります。
ここでは、読みにくい文章になりやすい原因と、避けたいNG表現を具体的に見ていきます。
一文が長い文章
一文が長い文章は、文の終わりまで読まないと内容をつかみにくくなります。
理由や補足、条件などを一文に詰め込むと、何が中心なのか分かりにくくなるためです。
情報が多いときは文を適度に分け、1文で伝える内容を増やしすぎないようにすると読みやすくなります。
主語と述語がねじれている文章
主語と述語がねじれている文章は、「誰が」「どうしたのか」の関係が合わず、意味をつかみにくくなります。
文が長くなるほど主語と述語のつながりも見えにくくなり、読み返しが必要になることがあります。
書いたあとに主語と述語だけを取り出して確認すると、ねじれに気づきやすくなります。
修飾語が多すぎる文章
修飾語が多すぎる文章は、どの言葉を説明しているのか分かりにくくなります。
説明を重ねすぎると、中心となる言葉が埋もれ、文全体の意味をつかむまでに時間がかかります。
必要な説明だけを残し、修飾語を説明したい言葉の近くに置くと、内容が伝わりやすくなります。
結論が見えない文章
結論が見えない文章は、読者が「結局何を伝えたいのか」をつかみにくくなります。
理由や補足が続いて結論が後回しになると、読みながら内容を整理しなければなりません。
最初に伝えたいことを示し、そのあとに理由や補足を続けると、文章の流れが分かりやすくなります。
抽象的な表現が多い文章
抽象的な表現が多い文章は、書き手が伝えたい内容を具体的にイメージしにくくなります。
「しっかり」「適切に」「さまざまな」といった言葉だけでは、人によって受け取り方が変わるためです。
必要に応じて具体的な行動や例を加えると、読者にも内容が伝わりやすくなります。
読みにくい文章を改善する考え方
読みにくい文章を改善するときは、表現をきれいに整える前に、読者がどの順番で意味を受け取るのかを考えることが大切です。
ここでは、読みやすい文章に近づけるための基本的な考え方を見ていきます。
一文一義を意識する
一文一義を意識するとは、1つの文で伝える内容を1つに絞ることです。
理由、補足、条件を同じ文に入れすぎると、読者はどの情報を中心に読めばよいのか迷います。1文に入れる内容を1つにすると、主語と述語の関係が近くなり、文の意味を1回で追いやすくなります。
文章を書いたあとは、1つの文に伝えたい内容が2つ以上入っていないかを確認し、分けられる部分は別の文に分けることが大切です。
一文一義を意識しても文章が長くなってしまう場合は、一文の適切な長さも確認しておくと、文を区切る目安が分かりやすくなります。
▶一文の長さは何文字が読みやすい?文章を短くする目安とコツ
結論から伝える
結論から伝えるとは、最初の1文で「何を言いたいのか」を示すことです。理由や補足を先に書くと、読者は文を読み進めながら結論を探す必要があります。
先に結論を書くと、読者はその後の理由や補足を、何の説明として読めばよいのか判断できます。
文章を書いたあとは、段落の最初に結論があるかを確認し、理由や背景から始まっている場合は、伝えたい内容を先頭に移すことが大切です。
不要な情報を削る
不要な情報を削るとは、読者が内容を判断するために使わない言葉や文を減らすことです。
1つの段落に補足や前置きが多いと、読者はどの文を中心に読めばよいのか迷います。伝えたい内容に直接関係しない情報を残すと、結論にたどり着くまでの文が増え、読む時間も長くなります。
文章を書いたあとは、その文が結論、理由、補足のどれに当たるのかを確認し、どれにも当てはまらない文は削ることが大切です。
主語と述語を近づける
主語と述語を近づけるとは、「誰が」と「どうした」をできるだけ同じ文の中で近い位置に置くことです。
主語と述語の間に補足や説明が2つ以上入ると、読者は文の最後で主語を確認し直す必要があります。主語と述語の距離を短くすると、文の意味を1回で追いやすくなります。
文章を書いたあとは、主語と述語の間に長い説明が入っていないかを確認し、説明が長い場合は別の文に分けることが大切です。
主語と述語のつながりを確認しても文章が分かりにくい場合は、文章のねじれが起きる原因や直し方もあわせて確認してみましょう。
▶主語と述語のねじれとは?分かりにくい文章の例と直し方をわかりやすく解説
まとめ
読みにくい文章は、単に文字数が多いからではなく、一文の長さや言葉のつながり、結論の分かりにくさなどが重なることで生まれます。
伝えたいことを一文に詰め込みすぎず、結論を先に示すだけでも、文章はぐっと読みやすくなります。
文章を書いたあとは、主語と述語が自然につながっているか、なくても意味が変わらない言葉が入っていないかを見直してみましょう。
読者が途中で迷わず、すっと内容を理解できる文章を意識することが、読みやすさにつながります。