プロジェクトマネジメント

フリーフロートとは?意味と結果の求め方をわかりやすく解説

はじめに

「フリーフロートって何を表しているの?」
「トータルフロートとの違いが分からず、計算問題でいつも迷ってしまう……」と感じていませんか。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、プロジェクトマネジメントの学習では、ネットワーク図を使ってフロートを求める問題がよく出題されます。

この記事では、フリーフロートの意味を確認したうえで、トータルフロートとの違い、ネットワーク図を使った求め方、計算時に迷いやすいポイントまで順を追って説明していきます。

フリーフロートとは?

まずはフリーフロートの意味を確認しましょう。

フリーフロートはネットワーク工程表で作業の余裕時間を表す指標の一つですが、トータルフロートとは考え方が異なります。

ここでは、フリーフロートが何を示すのかを確認したうえで、ネットワーク工程表における位置付けや役割について順番に見ていきます。

次の作業に影響しない余裕時間のこと

フリーフロートとは、ある作業が予定より遅れても、後続作業の最早開始時刻を遅らせない範囲で使える余裕時間のことです。

例えば、作業Aの完了が1日遅れても作業Bの開始時刻が変わらなければ、その1日がフリーフロートになります。

この余裕時間を超えて遅れると、次の作業の開始時刻にも影響が出ます。

ネットワーク工程表で使われる基本用語

ネットワーク工程表では、作業の開始時刻や完了時刻、余裕時間を計算しながら全体の工程を管理します。

フリーフロートはその中で使われる基本用語の一つで、ある作業がどれだけ遅れても後続作業の開始時刻に影響しない余裕時間を表します。

工程にどの程度の余裕があるかを確認するときに使われる指標です。

フリーフロートの求め方

フリーフロートの意味を理解したら、次は実際の求め方を確認しましょう。

フリーフロートは決められた計算式に当てはめることで求められますが、どの時刻を使うのかを正しく理解することが重要です。

ここでは、基本的な計算式を確認したうえで、簡単な例を使いながら考え方を見ていきます。

フリーフロートの基本的な計算式

フリーフロートは、「後続作業の最早開始時刻-自作業の最早完了時刻」で求めます。

後続作業が最も早く開始できる時刻から、自作業が最も早く完了する時刻を引くことで、後続作業の開始を遅らせずに使える余裕時間が分かります。

計算結果が0なら余裕時間はなく、値が大きいほど余裕があることを表します。

簡単な例で見るフリーフロートの考え方

作業Aの最早完了時刻が5日目、後続となる作業Bの最早開始時刻が7日目の場合、フリーフロートは「7-5=2日」です。

この場合、作業Aは2日遅れても作業Bの開始時刻は変わりません。

3日以上遅れると作業Bの開始時刻も遅れるため、フリーフロートは2日となります。

フリーフロートとトータルフロートの違い

フリーフロートを学ぶ際は、よく似た用語であるトータルフロートとの違いも押さえておく必要があります。

ここでは、フリーフロートが何に対する余裕時間なのかを確認し、そのうえでトータルフロートとの関係を整理していきます。

フリーフロートは次の作業への影響を見る

フリーフロートは、ある作業が遅れたときに、後続作業の最早開始時刻へ影響するかどうかを見るための余裕時間です。

フリーフロートの範囲内であれば後続作業は予定どおり開始できますが、それを超えて遅れると開始時刻も遅れてしまいます。

つまり、次の作業に影響しない範囲の余裕時間を表しています。

フリーフロートはトータルフロート以下になる

フリーフロートは後続作業に影響を与えない範囲の余裕時間で、トータルフロートはプロジェクト全体の完了時刻に影響を与えない範囲の余裕時間です。

後続作業に影響を与えない条件のほうが厳しいため、フリーフロートがトータルフロートを上回ることはありません。

そのため、フリーフロートは常にトータルフロート以下になります。

フリーフロートが0の場合の意味

フリーフロートの値が0になるケースも、工程管理では重要な意味を持ちます。

ここでは、フリーフロートが0の場合に何を意味するのかを確認し、工程表を確認するときに押さえておきたいポイントを見ていきます。

遅れると次の作業に影響する状態

フリーフロートが0の場合は、後続作業へ影響を与えない余裕時間がない状態です。

そのため、作業が1日でも遅れると、後続作業の最早開始時刻も遅れてしまいます。

後続作業を予定どおり進めるためには、日程どおりに完了させることが大切です。

工程表で確認するときの注意点

工程表でフリーフロートが0と表示されていても、その作業が必ずしもクリティカルパス上にあるとは限りません。

フリーフロートは後続作業への影響だけを示す余裕時間だからです。

そのため、フリーフロートの値だけで判断せず、後続作業との関係もあわせて確認することが大切です。

まとめ

フリーフロートとは、ある作業が遅れても後続作業の最早開始時刻に影響を与えない範囲の余裕時間です。

計算式は「後続作業の最早開始時刻-自作業の最早完了時刻」で求められ、値が大きいほど次の作業への影響を出しにくくなります。

また、フリーフロートは後続作業への影響を基準に考えるため、プロジェクト全体の完了時刻を基準とするトータルフロートより大きくなることはありません。

似た用語ですが、何に影響する余裕時間なのかを区別して覚えることが大切です。

ネットワーク工程表では、余裕時間の意味を理解しておくと計算式を覚えやすくなり、問題を解くときにも迷いにくくなります。

まずは基本的な考え方と計算方法を押さえ、少しずつ工程表の読み方に慣れていきましょう。

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