プロジェクトマネジメント

「プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験」とは?認められやすい実務内容を解説

はじめに

「プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験って、具体的にどこまでを指すの?」
「PMP申請で自分の業務経験を書いても、実務経験として認められるのか不安」と感じていませんか。

プロジェクトリーダーやPMO、チームリーダーとして、進捗確認や関係者との調整、課題対応をしてきたものの、申請フォームに書こうとすると「これは単なる担当業務なのか、プロジェクトを管理した経験なのか」と判断できず、悩んでしまうことがあります。

この記事では、指揮・監督する立場での経験の考え方や、認められやすい実務内容、申請前に見直したい書き方を整理します。

自分の経験をどう表現すればよいか、順を追って確認していきましょう。

プロジェクトマネジメントの「指揮・監督する立場での経験」とは?

PMP申請でいう「指揮・監督する立場での経験」は、名刺上の役職だけで判断されるものではありません。

ここでは、PMPで求められる実務上の管理経験とは何か、またPMや管理職という肩書きがない場合でも該当する可能性があるケースについて整理します。

PMPで求められるのは実務での管理経験

PMPで求められる「指揮・監督する立場での経験」とは、単に作業を担当した経験ではなく、プロジェクトを円滑に進めるために人やスケジュール、課題などを管理した経験を指します。

たとえば、担当者への作業依頼、進捗確認、遅延時の調整、関係者への報告、課題への対応方針を考えるといった役割です。

申請時には、「システムを開発した」「資料を作成した」といった作業内容だけを書くのではなく、自分がどの部分を管理し、プロジェクトをどのように進めていたのかを伝えることが大切です。

プロジェクト全体、または一部の工程でも進行管理や調整を担当していたのであれば、PMPで求められる管理経験として整理しやすいでしょう。

肩書きがなくても該当する場合がある

PMPでいう「指揮・監督する立場」は、必ずしも部長や課長、プロジェクトマネージャーといった肩書きが必要なわけではありません。

正式な役職がなくても、作業の割り振りや進捗確認、関係者との調整など、プロジェクトを進めるための管理業務を担当していた場合は、管理経験として整理できる可能性があります。

たとえば、複数の担当者の進捗を確認したり、遅れが出た際に優先順位を調整したりしていた場合は、単なる作業担当ではなく、進行を支える立場として経験を説明しやすいでしょう。

申請では肩書きよりも、どの範囲を管理し、どのような判断や調整を行っていたのかを具体的に伝えることが大切です。

指揮・監督経験として認められやすい業務例

指揮・監督経験として伝えやすいのは、単に作業を担当した経験ではなく、プロジェクトを前に進めるために管理・調整・判断に関わった業務です。

ここでは、PMP申請で指揮・監督経験として認められやすい業務例を、実際の担当内容ごとに整理します。

進行管理やスケジュール調整を行ったケース

進行管理やスケジュール調整を担当していた場合は、PMPで求められる指揮・監督経験として整理しやすい業務です。

たとえば、作業計画を作成し、担当者ごとの進捗を確認したり、遅れが出た際にスケジュールを調整したりしていた場合は、単なる作業担当ではなく、プロジェクトを進める立場として経験を説明できます。

また、関係者と納期を調整したり、後続作業への影響を確認したりしていた経験も、管理業務の一つとして評価されます。

PMP申請では、「会議に参加した」と書くのではなく、どの進捗を管理し、どのような調整や判断を行ったのかを具体的に伝えることが大切です。

メンバー管理や課題管理を担当したケース

メンバー管理や課題管理を担当していた場合も、PMPで求められる指揮・監督経験として整理しやすい業務です。

たとえば、担当者へ作業を割り振り、進捗を確認したり、作業が遅れている場合に原因を確認して対応を調整したりしていた経験は、単なる補助業務ではなく管理業務として説明しやすいでしょう。

また、課題の発生状況や対応期限を確認し、必要に応じて関係者へ共有していた場合も、課題管理の経験として整理できます。

PMP申請では、「チームで作業した」と書くのではなく、誰の作業を確認し、どのような課題を管理していたのかを具体的に伝えることが大切です。

一部工程だけ担当した場合でも該当するケース

プロジェクト全体を担当していなくても、一部工程の進行や調整を任されていた場合は、PMPで求められる指揮・監督経験として整理できることがあります。

たとえば、設計や開発、テストなどの工程で、担当者を決めたり、進捗を確認したり、期限を管理したりしていた場合は、その工程を管理していた経験として説明しやすいでしょう。

また、作業の遅れに対応したり、次の工程への影響を関係者へ共有したりしていた経験も、管理業務の一つです。

PMP申請では、プロジェクト全体を管理したかどうかよりも、自分がどの工程を担当し、その中でどのような管理や調整を行っていたのかを具体的に伝えることが大切です。

指揮・監督経験として該当しにくいケース

指揮・監督経験として説明するには、プロジェクトの進め方や課題対応に自分がどのように関わったかが重要です。

ここでは、PMP申請で指揮・監督経験として該当しにくいケースを整理します。

指示された作業だけを行っていた場合

指示された作業だけを行っていた場合は、PMPで求められる指揮・監督経験として説明するのは難しいことがあります。

たとえば、上司やプロジェクトマネージャーから依頼された資料作成や開発、テストを担当し、自分の作業を期限までに完了させていた場合は、主に実作業を担当していたと考えられます。

もちろん、実作業の経験が無駄になるわけではありません。ただ、PMP申請では「何を作ったか」よりも、「誰の作業を確認し、どのような管理や調整を行ったか」が重視されます。

そのため、担当業務の中に進捗確認や課題対応、関係者との調整などがあったかを振り返ってみることが大切です。

管理ではなく補助業務が中心だった場合

管理ではなく補助業務が中心だった場合は、PMPで求められる指揮・監督経験として説明するのは難しいことがあります。

たとえば、会議の日程調整や議事録作成、進捗表への入力、資料作成などを担当していた場合は、プロジェクトを管理するというより、管理者を支える役割に近いと考えられます。

PMP申請では、管理に関わる資料を扱っていたかどうかではなく、誰の作業や課題を管理し、どのような判断や調整を行っていたかが重視されます。

そのため、補助業務が中心だった場合は、進捗確認や課題対応など、自分が主体的に関わった管理業務がないかを整理してみることが大切です。

PMP申請ではどんな経験を書くと認められやすい?

PMP申請で経験を記載するときは、担当した業務名だけを並べるのではなく、プロジェクトの中で自分が何を管理し、どこまで責任を持っていたのかを伝えることが大切です。

ここでは、PMP申請で認められやすい経験の書き方として、「何を管理したか」の整理方法と、成果だけでなく役割や責任範囲を明確にする考え方を解説します。

「何を管理したか」を具体的に整理する

PMP申請では、「プロジェクトに参加した」という事実だけでなく、自分が何を管理していたのかを具体的に整理して書くことが大切です。

進捗やスケジュール、課題、担当者の作業など、自分が確認し、調整や判断を行っていた対象を振り返ってみましょう。

「開発を担当した」「会議に参加した」と書くだけでは、管理経験としては伝わりにくいことがあります。

一方で、「担当者の進捗を確認した」「課題の期限を調整した」「納期に合わせて作業順を見直した」のように、管理した対象と行動を具体的に書くことで、指揮・監督する立場で関わっていたことを説明しやすくなります。

成果よりも役割と責任範囲を明確にする

PMP申請では、プロジェクトの成果を強調するよりも、自分がどの役割を担い、どこまで責任を持っていたのかを明確にすることが大切です。

たとえば、「売上が上がった」「システムが完成した」と書くだけでは、自分がどのように関わったのかが伝わりにくくなります。

申請では、「担当者の進捗を確認した」「テスト工程の期限を管理した」「課題の対応期限を調整した」といったように、自分が行った管理や調整を具体的に書くことが重要です。

成果だけでなく、役割や責任範囲を明確にすることで、指揮・監督する立場で関わっていた経験として伝わりやすくなります。

まとめ

PMP申請で大切なのは、役職名や肩書きではなく、「プロジェクトを進めるために何を管理していたのか」を具体的に伝えることです。

正式なPMでなくても、進捗確認やスケジュール調整、課題対応、関係者との調整などを担当していたのであれば、指揮・監督する立場として経験を整理できる可能性があります。

一方で、作業を担当しただけでは管理経験として伝わりにくいこともあります。

そのため、申請書を作成するときは、「何を作ったか」よりも、「誰の作業を確認したのか」「どの範囲を管理していたのか」「どのような判断や調整を行ったのか」を振り返ってみることが大切です。

もし自分の経験が該当するか迷った場合でも、まずは担当していた業務を一つずつ整理してみましょう。

普段の業務の中に、PMPで求められるプロジェクトマネジメント経験が含まれていることも少なくありません。

-プロジェクトマネジメント
-