目次
はじめに
「ITILファンデーションとITパスポートは何が違うの?」
「最初に取るならどちらがおすすめなの?」と迷ったことはありませんか。
IT系の資格を調べ始めると、どちらも初心者向けとして紹介されることが多く、試験範囲や難易度、仕事での活かし方の違いが分からず、勉強を始める前に迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、ITILファンデーションとITパスポートの違いをはじめ、難易度や試験内容、どのような人に向いているのか、取得する順番の考え方まで分かりやすく紹介します。
ITILファンデーションとITパスポートの違いを簡単に比較

ITILファンデーションとITパスポートはどちらもIT分野の基礎知識を学べる資格ですが、学ぶ内容や取得する目的、活かせる仕事には違いがあります。
ここでは、それぞれの資格の概要を確認したうえで、学習内容や目的、対象者、活かせる職種の違いを順番に比較していきます。
ITILファンデーションとは
ITILファンデーションとは、ITサービスを安定して提供・改善するための考え方や運用手法を学ぶ国際資格です。
インシデント管理や変更管理、サービスデスク、継続的改善など、ITサービスマネジメント(ITSM)の基礎を体系的に学べます。
試験では用語や各プロセスの役割、ITILの考え方が中心に出題されるため、運用・保守や情報システム部門で必要となる基礎知識を身につけたい人に適した資格です。
ITパスポートとは
ITパスポートとは、ITに関する基礎知識を幅広く学べる国家資格です。
情報セキュリティやネットワーク、データベースなどのIT技術に加え、経営戦略や会計、プロジェクトマネジメントなど、ビジネスに必要な知識も学べます。
IT業界だけでなく一般企業でも役立つ内容が多く、ITの基礎を幅広く身につけたい人や、未経験から学び始める人に適した資格です。
学習内容と目的の違い
ITILファンデーションは、ITサービスを安定して提供・改善するための運用管理を学ぶ資格で、インシデント管理や変更管理、サービスデスクなどを中心に学習します。
一方、ITパスポートは、ITの基礎に加えて経営やプロジェクトマネジメントなど、ビジネスに必要な知識まで幅広く学べる国家資格です。
そのため、ITILファンデーションは運用管理の知識を深めたい人、ITパスポートはITとビジネスの基礎を幅広く学びたい人に向いています。
対象者・活かせる職種の違い
ITILファンデーションは、ITインフラの運用・保守担当者やサービスデスク担当者、情報システム部門など、ITサービスの運用に携わる人が知識を活かしやすい資格です。
一方、ITパスポートは、IT業界を目指す未経験者だけでなく、営業職や事務職、企画職など幅広い職種で役立ちます。
そのため、ITILファンデーションは運用管理に関わる人向け、ITパスポートは職種を問わずITの基礎知識を身につけたい人向けの資格といえます。
ITILファンデーションとITパスポートはどちらが難しい?
ITILファンデーションとITパスポートはどちらも初心者向けの資格といわれますが、試験範囲や出題内容、求められる知識には違いがあります。
ここでは、難易度の違いを比較するとともに、必要な勉強時間の目安や、IT未経験者にとって取得しやすい資格はどちらなのかを順番に解説します。
難易度
ITILファンデーションとITパスポートは、どちらも入門レベルの資格ですが、難しさの特徴が異なります。
ITILファンデーションは専門用語や運用プロセスへの理解が求められるため、IT業務の経験がない人は少し難しく感じることがあります。一方、ITパスポートは出題範囲は広いものの、内容は基礎レベルが中心です。
そのため、専門性はITILファンデーション、学習範囲の広さはITパスポートに特徴があります。
勉強時間の目安
ITILファンデーションの勉強時間は、IT未経験者で30〜50時間、IT運用や保守の経験がある人で15〜30時間が目安です。
一方、ITパスポートは、IT未経験者で80〜150時間、基礎知識がある人で50〜100時間程度が目安とされています。
ITパスポートは出題範囲が広いため学習時間が長くなりやすく、ITILファンデーションは範囲が比較的限定されているため、短期間でも合格を目指しやすい資格です。
IT未経験者はどちらが取りやすい?
IT未経験者が最初に学ぶなら、ITパスポートの方が取り組みやすいでしょう。
IT技術だけでなく、情報セキュリティや経営などの基礎知識を幅広く学べるため、IT全体の理解を深めながら学習を進められます。一方、ITILファンデーションは運用管理に関する専門用語や考え方が中心のため、IT業務の経験がない人は理解に時間がかかることがあります。
まずはITパスポートを取得し、その後にITILファンデーションへ進む流れがおすすめです。
ITILファンデーションとITパスポートはどちらを先に取得すべき?
どちらの資格から取得するべきかは、現在の知識や目指す仕事によって変わります。
ここでは、IT未経験者やインフラ運用・情報システム担当を目指す方など、それぞれのケースに合わせたおすすめの取得順を解説し、両方取得したい場合の学習順も紹介します。
IT未経験者の場合
IT未経験者は、まずITパスポートから取得するのがおすすめです。
情報セキュリティやネットワーク、データベースなど、IT全体の基礎知識を幅広く学べるため、基礎を固めながら理解を深められます。その後にITILファンデーションを学ぶと、運用プロセスや専門用語も理解しやすくなります。
基礎から段階的に学びたい人に向いている順番です。
インフラ運用・情シス担当の場合
インフラ運用や情報システム部門で働く人は、ITILファンデーションから取得するのがおすすめです。
インシデント管理や変更管理など、日常業務に直結する知識を優先して学べるため、学んだ内容を実務で活かしやすくなります。
その後にITパスポートを取得すれば、ITやビジネス全体の基礎知識も幅広く補えます。
両方取得したい場合のおすすめ順
両方取得したい場合は、自分の経験に合わせて順番を選ぶのがおすすめです。
IT未経験者はITパスポートから、インフラ運用や情報システム部門で働く人はITILファンデーションから始めると、学習内容を理解しやすくなります。
それぞれの強みを活かしながら学ぶことで、ITの基礎知識と運用管理の知識をバランスよく身につけられるでしょう。
ITILファンデーションがおすすめな人
ITILファンデーションは、すべてのIT職種に必要な資格というわけではなく、特にITサービスの運用や管理に関わる業務で活かしやすい資格です。
ここでは、ITILファンデーションが特におすすめな人の特徴を紹介し、それぞれの理由を解説します。
運用・保守業務に携わる人
運用・保守業務に携わる人には、ITILファンデーションがおすすめです。
インシデント管理や変更管理、問題管理など、日常業務で役立つ運用プロセスを体系的に学べます。
実務で使われる考え方や用語への理解も深まるため、学んだ知識を仕事に活かしやすい資格です。
ITサービス管理を学びたい人
ITサービス管理を基礎から学びたい人にも、ITILファンデーションがおすすめです。
インシデント管理や変更管理、継続的改善など、ITサービスを安定して提供するための基本的な考え方を体系的に学べます。
ITサービスマネジメントの全体像を理解しながら、運用や改善に必要な知識を身につけたい人に向いています。
ITパスポートがおすすめな人
ITパスポートは、特定のIT分野に絞るのではなく、経営や情報セキュリティ、ネットワーク、システム開発などの基礎知識を幅広く学べる資格です。
ここでは、ITパスポートがおすすめな人の特徴を、学習目的や現在の知識に分けて解説します。
ITの基礎知識を幅広く学びたい人
ITの基礎知識を幅広く学びたい人には、ITパスポートがおすすめです。
情報セキュリティやネットワーク、データベースに加え、経営や会計、プロジェクトマネジメントまで幅広く学べるため、IT全体の仕組みを理解しながら学習を進められます。
ITを基礎から身につけたい人や、幅広い知識を仕事に活かしたい人に向いている資格です。
IT業界未経験で資格取得を目指す人
IT業界未経験で資格取得を目指す人にも、ITパスポートがおすすめです。
IT技術だけでなく、情報セキュリティや経営などの基礎知識も学べるため、IT全体を理解しながら無理なく学習を進められます。
基礎をしっかり身につけられるので、IT業界への就職や転職に向けた最初の資格として取り組みやすいでしょう。
まとめ
ITILファンデーションとITパスポートは、どちらもITの知識を身につけられる資格ですが、学べる内容や向いている人は異なります。
大切なのは資格の優劣ではなく、自分が目指す仕事や学びたい内容に合った資格を選ぶことです。
IT未経験者であればITパスポートから、運用・保守や情報システム部門で働く人であればITILファンデーションから学び始めると、知識を無理なく身につけやすくなります。
目的に合った順番で学習を進めることで、それぞれの資格の理解も深まりやすいでしょう。
どちらを選ぶか迷ったときは、まず「どのような仕事に活かしたいのか」を基準に考えてみてください。
自分に合った資格を選び、一歩ずつ学習を進めていけば、ITの知識や実務に役立つ力を着実に身につけられます。