プロジェクトマネジメント

▶PMBOK第6版と第7版の違い|どっちから学ぶべきかを解説 

はじめに

「PMBOK第6版と第7版は何が違うの?」
「これからPMP試験やプロジェクトマネジメントを勉強するなら、どちらから読めばいい?」と迷っていませんか。

PMBOKについて調べると、第6版ではプロセスや知識エリア、第7版では原理・原則やパフォーマンス領域といった異なる考え方が出てくるため、初めて学ぶ場合は「古い第6版はもう勉強しなくてもいいのかな」と手が止まってしまうこともありますよね。

この記事では、PMBOK第6版と第7版の主な違いから、それぞれで学べる内容、どちらから勉強すればよいのかまで、順を追って説明していきます。

PMBOK第6版と第7版の違いを理解する前に知っておきたい基本

PMBOK第6版と第7版の違いを整理するには、まずそれぞれが何を重視しているのかを押さえることが大切です。

ここでは、第6版と第7版の基本的な考え方を確認しながら、管理方法を重視する構成から価値提供を重視する構成へどのように変わったのかを説明します。

PMBOK第6版

PMBOK第6版では、プロジェクト管理を5つのプロセス群と49のプロセスに分け、さらに統合、スコープ、スケジュール、コストなど10の知識エリアで整理しています。

プロジェクトをどのような流れで進め、各段階で何を管理するのかを体系的に学べる構成です。

PMBOK第7版

PMBOK第7版では、49のプロセスを中心とした構成から、12の原則と8つのパフォーマンス・ドメインを中心とする構成へ変わりました。

決められた手順だけにとらわれず、プロジェクトの状況に合わせて進め方を選び、成果や価値につなげる考え方を重視しています。

大きな違いは管理方法から価値重視へ変化したこと

第6版と第7版の大きな違いは、具体的なプロセスや管理方法を中心とする考え方から、成果や価値を重視する考え方へ変わったことです。

第6版ではプロセスに沿って管理を進めますが、第7版では状況に合った方法を選び、必要な価値を生み出すことが重視されています。

PMBOK第6版と第7版の何が変わったのか違いを比較

PMBOK第6版と第7版では、プロジェクト管理に対する考え方だけでなく、管理する対象やプロジェクトの進め方にも違いがあります。

ここでは、プロジェクト管理の考え方、管理する対象や進め方、実務で活用するときの3つの違いに分けて説明します。

プロジェクト管理の考え方における違い

PMBOK第6版では、49のプロセスをもとに、プロジェクトをどのような手順で管理するかを整理しています。

一方、第7版では12の原則をもとに、プロジェクトを通じて成果や価値を生み出すことを重視しています。

第6版が「何をどの手順で管理するか」を具体的に示しているのに対し、第7版は「成果につなげるために、どのように考えて行動するか」を大切にしている点が主な違いです。

管理する対象や進め方における違い

PMBOK第6版では、スコープやスケジュール、コストなど10の知識エリアと49のプロセスをもとに、管理する内容を整理しています。

第7版では、ステークホルダーやチーム、計画、プロジェクト作業など8つのパフォーマンス・ドメインを通して、プロジェクト全体の状況や成果を捉えます。

そのため、第7版では決められた手順に沿うことだけを重視せず、プロジェクトの状況に合わせて適した方法を選ぶ考え方が取り入れられています。

実務で活用するときの違い

実務では、第6版はプロジェクトの計画や進捗管理など、管理する項目や手順を整理したいときに活用しやすい構成です。

一方、第7版では、プロジェクトの規模や目的、チームの状況などを踏まえながら、適した進め方を考えていきます。

第6版で具体的な管理方法を整理し、第7版の考え方を参考に状況に応じて調整すると、それぞれの特徴を実務に生かしやすくなるでしょう。

PMBOK第6版と第7版はどちらから学ぶべき?

PMBOK第6版と第7版のどちらから学ぶべきかは、学習する目的によって変わります。

ここでは、第6版と第7版がそれぞれどのような人に向いているのかを確認し、迷った場合の学び方まで説明します。

PMP試験や管理手順の基礎を理解したい人は第6版向き

プロジェクト管理の基本的な流れや手順を体系的に理解したい人は、第6版から学ぶと整理しやすいでしょう。

第6版では、5つのプロセス群、10の知識エリア、49のプロセスに分けて、どの段階で何を管理するのかがまとめられています。

ただし、現在のPMP試験は第6版だけをもとに出題されるわけではないため、試験対策では最新の出題内容に対応した教材もあわせて活用することが大切です。

現在のプロジェクト管理の考え方を学びたい人は第7版向き

現在のプロジェクト管理で重視されている考え方を学びたい人には、第7版が向いています。

第7版では、12の原則と8つのパフォーマンス・ドメインを中心に、決められた手順に沿うことよりも、状況に合わせて方法を選び、成果や価値につなげることを重視しています。

そのため、手順だけを覚えるのではなく、プロジェクトごとに柔軟に考えて進める方法を学びたい場合に役立つでしょう。

迷った場合は両方の考え方を目的に合わせて学ぶ

どちらを学ぶか迷ったときは、第6版と第7版を目的に合わせて使い分ける方法もあります。

管理する項目や具体的なプロセスを整理したいときは第6版、成果や価値を意識した進め方を学びたいときは第7版を参考にすると、それぞれの特徴をつかみやすくなります。

両方の考え方に触れることで、プロジェクト管理の具体的な手順と、状況に応じて柔軟に判断する考え方をバランスよく理解できるでしょう。

PMBOK第6版と第7版を学ぶときの選び方

PMBOK第6版と第7版を学ぶときは、資格取得を目指すのか、実務でプロジェクト管理に活用したいのかによって優先する内容を決めることが大切です。

ここでは、学習目的に応じた版の選び方と、第6版・第7版それぞれを学ぶ意味について説明します。

資格目的と実務目的で優先する版を決める

どちらの版を優先するか迷ったときは、まず何のために学ぶのかを考えてみましょう。

PMP資格の取得が目的であれば、第6版・第7版のどちらかだけに絞るのではなく、現在の試験内容に対応した教材を中心に学ぶことが大切です。

一方、実務で管理の流れや手順を整理したい場合は第6版、状況に応じた判断や価値を意識した進め方を学びたい場合は第7版を参考にすると、目的に合った内容から学習を進めやすくなります。

第6版の知識が現在でも役立つ場面

第6版の知識は、スコープやスケジュール、コストなど、プロジェクトで何を管理するのかを具体的に整理したいときに役立ちます。

5つのプロセス群、10の知識エリア、49のプロセスに分けてまとめられているため、プロジェクトの立ち上げから終結までに必要な管理項目を確認しやすいのが特徴です。

第7版が発行された現在でも、管理する項目や流れを体系的に理解したいときには、第6版の知識を参考にできます。

第7版の考え方を取り入れるメリット

第7版の考え方を取り入れることで、決められたプロセスにそのまま当てはめるのではなく、プロジェクトの状況に合わせて進め方を考えやすくなります。

12の原則と8つのパフォーマンス・ドメインをもとに、成果や価値につながっているかを意識しながら、必要な管理方法を選んでいく考え方です。

そのため、プロジェクトの規模や目的、チームの状況などに合わせて、柔軟に進め方を調整したいときに役立つでしょう。

PMBOK第6版と第7版の違いを理解して自分に合った学び方を選ぼう

PMBOK第6版と第7版は、どちらか一方だけを選ぶのではなく、学ぶ目的に合わせて使い分けることが大切です。

プロセスや管理手順を体系的に理解したい場合は第6版、現在のプロジェクト管理で重視される原則や考え方を学びたい場合は第7版を参考にすると、それぞれの特徴をつかみやすくなります。

まずは「管理の手順を整理したいのか」「状況に応じた考え方を身につけたいのか」を考え、自分の目的に合った版から学び始めてみましょう。

まとめ

PMBOK第6版と第7版は、どちらが優れているというものではなく、プロジェクトマネジメントを捉える視点に違いがあります。

第6版は管理する項目や手順を体系的に整理したいとき、第7版は成果や価値を意識しながら、状況に合った進め方を考えたいときに役立ちます。

どちらから学ぶか迷ったときは、まず自分が何を身につけたいのかを考えてみましょう。PMP試験を目指す場合は現在の試験内容に対応した教材を中心にしながら、それぞれの版の特徴も理解しておくと学習を進めやすくなります。

第6版と第7版の違いを押さえたうえで、自分の目的に合う内容から少しずつ学んでいきましょう。

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