プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネージャ試験の合格率は低い?難易度・受かりにくい理由をわかりやすく解説

はじめに

「プロジェクトマネージャ試験は合格率が低いと聞くけれど、本当にそこまで難しいのかな」
「今の自分の実力で挑戦しても受かる可能性はあるのだろうか」と、不安を感じていませんか。

昇進やキャリアアップを目指して受験を考えていても、合格率の数字だけを見て自信をなくしたり、午後Ⅱの論述試験や必要な勉強時間を調べるうちに、「自分には難しすぎるかもしれない」と手が止まってしまうことがありますよね。

この記事では、プロジェクトマネージャ試験の合格率や難易度、受かりにくいと言われる理由、合格を目指すために押さえておきたいポイントまで、順を追って説明していきます。

プロジェクトマネージャ試験の合格率はどれくらい?

プロジェクトマネージャ試験は難関資格として知られていますが、実際にどれくらいの人が合格しているのか気になる方も多いでしょう。

ここでは、最新の合格率や年度ごとの推移を確認したうえで、他の難関資格と比べながら試験の難易度を見ていきます。 

最新の合格率

最新の令和7年度(2025年度)秋期のプロジェクトマネージャ試験では、受験者8,511人のうち1,219人が合格し、合格率は14.3%でした。

応募者数は13,540人です。

例年も合格率は13~15%前後で推移しており、おおよそ7人に1人が合格する試験となっています。

年度別の合格率推移

プロジェクトマネージャ試験の合格率は、年度によって多少の増減はあるものの、大きく変わることはありません。

令和3年度は14.4%、令和4年度は14.1%、令和5年度は13.5%、令和6年度は13.9%、令和7年度は14.3%となっており、直近5年間はいずれも13~15%前後で推移しています。

年度による差はそれほど大きくないため、毎年同じくらいの難易度で実施されている試験と考えてよいでしょう。

合格率10%前後の難関資格

プロジェクトマネージャ試験の合格率は、直近5年間で13~15%前後と、難関資格といわれる水準にあります。

受験者には、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験に合格している人や、実務経験を積んだ技術者が多いため、全体的にレベルが高いことも特徴です。

そのような中で合格できるのは毎年およそ7人に1人となっており、難易度の高い試験といえるでしょう。

プロジェクトマネージャ試験はどれくらい難しい?

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の中でも難易度が高い区分とされています。では、どのような点が難しいと言われるのでしょうか。

ここでは、応用情報技術者試験との違いや、午後Ⅰ・午後Ⅱ、論述試験が難しいとされる理由を順番に解説します。 

応用情報より難しいと言われる理由

プロジェクトマネージャ試験が応用情報技術者試験より難しいと言われる理由は、知識を覚えるだけでは合格できないためです。

応用情報技術者試験は知識問題の割合が比較的高い一方で、プロジェクトマネージャ試験では午後Ⅰでプロジェクト管理の判断を問う記述問題、午後Ⅱで実務経験をもとにした論文問題が出題されます。

知識に加えて、状況を分析する力や論理的に説明する力まで求められるため、難易度が高いとされています。

午後Ⅰ・午後Ⅱが難しい理由

午後Ⅰが難しい理由は、長文の設問を読み取り、プロジェクト管理の状況を踏まえて根拠のある解答を記述する必要があるためです。

午後Ⅱが難しい理由は、設問で示されたテーマに沿って、自身の経験や想定事例をもとに2,000~3,000字程度の論文を制限時間内にまとめる必要があるためです。

どちらも知識を暗記するだけでは対応できず、読解力と記述力が求められます。

論述試験で差がつきやすい

プロジェクトマネージャ試験では、午後Ⅱの論述試験で受験者の差がつきやすくなります。

論文では設問で求められた内容に沿って、自身の経験や想定事例を整理し、課題、対応、結果を一貫した流れで記述しなければなりません。

内容が設問から外れていたり、経験談だけで終わったりすると評価されにくいため、論理的に構成して書けるかどうかが得点の差につながります。

プロジェクトマネージャ試験の合格率が低い理由

プロジェクトマネージャ試験の合格率が低いのは、単に問題が難しいからという理由だけではありません。試験で求められる知識や考え方には特徴があり、十分な対策が必要です。

ここでは、合格率が低くなりやすい主な理由を3つに分けて解説します。

実務経験が求められる

プロジェクトマネージャ試験では、実務経験を前提とした内容が出題されるため、実務経験がある受験者の方が有利になりやすいです。

午後Ⅰでは進捗管理やリスク対応などの判断、午後Ⅱではプロジェクトを管理した経験や想定事例をもとに論述する力が求められます。

実際の業務をイメージしながら解答する場面が多いため、実務経験が少ない受験者は得点を伸ばしにくくなります。

出題範囲が広い

プロジェクトマネージャ試験は、出題範囲が広いため合格率が低くなりやすいです。

プロジェクト計画、スケジュール管理、コスト管理、品質管理、リスク管理、調達、組織運営、法務など、幅広い分野から出題されます。

特定の分野だけを重点的に学習しても得点を確保しにくいため、全体をバランスよく学習する必要があります。

マネジメント視点が必要になる

プロジェクトマネージャ試験では、担当者ではなくプロジェクト全体を管理する立場で考える視点が求められます。

設問では、進捗、品質、コスト、リスクを踏まえて優先順位を判断し、関係者との調整方法や対応方針を選択する問題が出題されます。

作業を実施する視点だけでは解答しにくいため、マネジメント視点で判断する力が必要になります。

プロジェクトマネージャ試験は未経験だと難しい?

プロジェクトマネージャ試験は、未経験でも受験できますが、実務経験がある人の方が有利と言われることがあります。

では、実際にはどのような点で差がつきやすいのでしょうか。

ここでは、実務経験者が有利とされる理由や未経験者が苦戦しやすいポイント、応用情報技術者試験から目指すべきかについて解説します。

実務経験者が有利

実務経験者が有利と言われる理由は、試験問題が実際のプロジェクト運営を前提に作成されているためです。

午後Ⅰでは進捗遅延やリスク発生時の対応を判断し、午後Ⅱではプロジェクト管理の経験や想定事例をもとに論述する力が求められます。

実際にプロジェクトへ関わった経験があると状況をイメージしやすいため、設問の意図を把握しやすくなります。

未経験者が苦戦しやすいポイント

未経験者が苦戦しやすいポイントは、午後Ⅰの記述問題と午後Ⅱの論述問題です。

午後Ⅰではプロジェクト管理の状況を読み取り、管理者の立場で判断する必要があります。

午後Ⅱではプロジェクト管理の経験や想定事例をもとに論文を作成するため、実務の流れを理解していないと設問に沿った内容をまとめにくくなります。

まずは応用情報から目指すべき?

未経験者の場合は、いきなりプロジェクトマネージャ試験を受験するよりも、先に応用情報技術者試験を目指す方法もあります。

応用情報技術者試験では、情報技術やプロジェクト管理の基礎知識を体系的に学べるためです。

基礎知識を身につけたうえでプロジェクトマネージャ試験へ進むと、出題内容を理解しやすくなります。

応用情報技術者試験から受験したほうがよいのか迷っている方は、難易度や学習内容の違いを比較してから判断すると、自分に合った受験順序を決めやすくなります。
応用情報技術者試験とプロジェクトマネージャ試験の違い|難易度・受験順・勉強法を比較

プロジェクトマネージャ試験の合格率を踏まえた勉強法

プロジェクトマネージャ試験は合格率が低い難関試験だからこそ、やみくもに勉強するのではなく、出題形式に合わせた対策を進めることが重要です。

ここでは、午前試験・午後Ⅰ・午後Ⅱそれぞれで意識したい勉強法と、効率よく得点を伸ばすポイントを解説します。

午前試験の効率的な対策

午前試験は、過去問題を繰り返し解く方法が効率的です。

午前Ⅰは過去に合格基準を満たしていれば免除制度を利用できますが、受験する場合は過去問題を中心に学習すると出題傾向を把握しやすくなります。

午前Ⅱも過去問題と類似した内容が出題されるため、正答だけでなく誤答の理由まで確認しながら学習すると得点を安定させやすくなります。

午後Ⅰの読解対策

午後Ⅰの読解対策では、設問を先に確認してから問題文を読む方法が効果的です。

最初に何を問われているかを把握しておくと、問題文のどの情報が解答に必要かを判断しやすくなります。

また、解答の根拠となる記述を本文から見つける練習を繰り返すことで、制限時間内に必要な情報を読み取り、設問に沿った記述を作成しやすくなります。

午後Ⅱの論文対策

午後Ⅱの論文対策では、過去問題を使って論文を書く練習を繰り返すことが重要です。

設問で求められている内容を確認し、課題、対応、結果の流れに沿って2,000~3,000字程度の論文を制限時間内にまとめる練習を行います。

書いた論文は設問から内容が外れていないか、論理の流れに矛盾がないかを見直すことで、得点につながる論述力を身につけやすくなります。

論文試験の書き方に不安がある場合は、評価されやすい構成や書き方のポイントを事前に確認しておくと、対策を進めやすくなります。
プロジェクトマネージャ試験の論文対策|午後Ⅱの書き方・構成・例文を解説

プロジェクトマネージャ試験はどんな人に向いている?

プロジェクトマネージャ試験は、すべてのITエンジニアに同じように適した資格ではありません。

担当する業務やこれまでの経験によって、学びやすさや合格しやすさに違いがあります。

ここでは、プロジェクトマネージャ試験が向いている人の特徴を具体的に解説します。

上流工程に関わる人

上流工程に関わる人は、プロジェクトマネージャ試験に向いています。

要件定義や基本設計、プロジェクト計画の作成、進捗管理などの業務は、試験で出題される内容と重なるためです。

日頃の業務でプロジェクト全体を管理する視点に触れる機会が多い人ほど、設問の状況を理解しやすくなります。

マネジメント経験がある人

マネジメント経験がある人は、プロジェクトマネージャ試験に向いています。

進捗管理、品質管理、コスト管理、リスク管理などの業務経験があると、午後Ⅰの記述問題や午後Ⅱの論述問題で状況を整理しながら解答しやすくなるためです。

実際の管理経験をもとに考えられる人ほど、設問で求められる内容をまとめやすくなります。

論理的に整理して考えるのが得意な人

論理的に整理して考えるのが得意な人は、プロジェクトマネージャ試験に向いています。

午後Ⅰでは設問と問題文の内容を整理しながら根拠を示して記述する必要があり、午後Ⅱでは課題、対応、結果の流れに沿って論文を構成しなければなりません。

情報を順序立てて整理し、一貫した内容で説明できる人ほど得点につながりやすくなります。

まとめ

プロジェクトマネージャ試験は、毎年の合格率が13~15%前後で推移する難関資格です。

ただし、難しい理由は合格率の低さだけではなく、実務に近い判断力や記述・論述力が求められることにもあります。

そのため、知識を覚えるだけでなく、過去問や論文対策を繰り返しながら実践力を身につけることが大切です。

合格率だけにとらわれず、自分に足りない力を少しずつ補いながら学習を進めていけば、十分に合格を目指せるでしょう。

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