プロジェクトマネジメント

▶PMR・QAR・レビューの違いとは?目的や確認対象を比較して解説 

はじめに

「PMR・QAR・レビューは、それぞれ何を確認するものなの?」
「プロジェクトの会議で言葉は聞くけれど、違いが分からず使い分けに迷う」と感じていませんか。

プロジェクトを進めるなかで、進捗や課題を確認する場、成果物の品質を確認する場などが設けられていても、名称が似ていると誰が何を確認するのか分かりにくいですよね。

この記事では、PMR・QAR・レビューの意味を整理したうえで、目的や確認対象の違い、どのように使い分けるのかを分かりやすく解説します。

【比較表】PMR・QAR・レビューの違い

PMR・QAR・レビューは、いずれもプロジェクトや成果物の状況を確認する場ですが、目的や実施するタイミング、確認する対象は同じではありません。

まずは3つの違いを一覧で整理したうえで、目的・実施タイミング・確認対象、参加者・成果物の違いを順番に確認していきます。

【比較表】PMR・QAR・レビューの違い一覧

比較項目PMRQARレビュー
主な目的プロジェクト全体の状況確認品質基準を満たしているか確認成果物の誤りや不足を確認
主な対象進捗・課題・コスト・スケジュール成果物・開発プロセス設計書・仕様書などの成果物
確認する内容計画どおり進んでいるか定められた品質基準を満たしているか誤り・不足・修正箇所がないか
実施する範囲プロジェクト全体品質管理の対象範囲個別の成果物
主な結果課題や対応方針を決める品質上の問題や改善点を確認する修正箇所を特定する

PMRは、プロジェクト全体の進捗・課題・コスト・スケジュールなどを確認し、計画どおりに進められているかを判断する場です。

QARは、成果物や開発プロセスが定められた品質基準を満たしているかを確認します。

レビューは、設計書や仕様書など個別の成果物を確認し、誤りや不足、修正が必要な箇所を見つけるために行います。

目的・実施タイミング・確認対象の違い

PMRはプロジェクト全体の管理状況を確認するため、工程の区切りや定期的なタイミングで実施し、進捗・課題・コスト・スケジュールなどを確認します。

QARは品質を確認するため、工程の節目などで成果物や開発プロセスが品質基準を満たしているかを確認します。

レビューは成果物の誤りや不足を見つけるため、作成中や完成時に仕様書・設計書などの内容を確認します。

参加者・成果物の違い

PMRにはPMやプロジェクト責任者などが参加し、確認した進捗や課題、対応方針を管理資料へ反映します。

QARでは品質管理担当者やプロジェクト担当者が品質を確認し、指摘事項や対応状況を記録します。

レビューでは成果物の作成者とレビュー担当者が内容を確認し、指摘事項を記録したうえで必要な修正を成果物へ反映します。

PMR・QAR・レビューとは

PMR・QAR・レビューは、いずれもプロジェクトの状況や成果物を確認するために行われますが、それぞれ確認する目的や対象が異なります。

ここでは、PMR・QAR・レビューそれぞれの意味と役割について順番に解説します。

PMRとは

PMRは「Project Management Review」の略で、プロジェクト全体の管理状況を確認するレビューです。

PMやプロジェクト責任者などが、進捗・スケジュール・コスト・課題・リスクを確認し、計画との差や対応が必要な項目を整理します。

その結果をもとに、課題への対応や今後の進め方を決めます。

QARとは

QARは「Quality Assurance Review」の略で、プロジェクトの品質を確認するレビューです。

品質管理担当者などが成果物や開発プロセスを確認し、定められた品質基準や手順を満たしているかを判断します。

基準を満たしていない場合は、指摘事項として記録し、必要な修正や対応につなげます。

レビューとは

レビューとは、作成した成果物を確認し、誤りや不足を見つけるために行う作業です。

作成者やレビュー担当者が仕様書・設計書などを確認し、記載漏れや内容の不整合がないかをチェックします。

指摘された箇所を修正し、必要に応じて再度確認します。

PMR・QAR・レビューはどのような関係?実施する順番は?

PMR・QAR・レビューは、それぞれ独立した確認作業ではなく、プロジェクトの進行や品質確認の流れの中で関連して実施される場合があります。

ここでは、レビューとPMR・QARの関係を整理したうえで、それぞれの実施順や位置付け、企業による名称・運用の違いについて解説します。

レビューとPMR・QARの関係

レビューでは、仕様書や設計書などの成果物を確認し、誤りや不足を修正します。

PMRではレビューの実施状況も含め、プロジェクト全体の進捗や課題を確認します。

QARではレビューが定められた手順で行われ、指摘事項が適切に修正されているかなどを確認します。

PMR・QAR・レビューの実施順・位置付け

PMR・QAR・レビューに、すべてのプロジェクトで共通する実施順はありません。

成果物をレビューして修正したあと、QARで品質を確認し、PMRでプロジェクト全体の状況を確認する流れもあります。

実際の順番は、プロジェクトで定められた実施時期や条件によって異なります。

企業によって名称や運用が異なる場合がある

PMRやQARの名称や確認項目、参加者、実施時期は、企業やプロジェクトによって異なります。

同じPMRでも、定期的に行う場合もあれば、工程の区切りで行う場合もあります。

そのため、実際の業務では自社の実施要領や確認項目、承認ルールを確認しましょう。

PMR・QAR・レビューはどう使い分ける?

PMR・QAR・レビューは、確認したい内容やプロジェクトの状況に応じて使い分けます。

ここでは、PMR・QAR・レビューをそれぞれ実施する場面を整理し、どれを実施すべきか迷ったときの判断例まで解説します。

PMRを実施する場面

PMRは、プロジェクト全体の進捗や課題、スケジュール、コストなどを確認する場面で実施します。

計画より作業が遅れている場合や未解決の課題がある場合は、現在の状況を整理し、必要な対応や今後の進め方を決めます。

QARを実施する場面

QARは、成果物や開発プロセスが品質基準や手順を満たしているか確認する場面で実施します。

成果物の作成やレビューが決められた手順で行われ、指摘事項への対応が完了しているかを確認し、必要に応じて修正や追加対応を決めます。

レビューを実施する場面

レビューは、仕様書や設計書など個別の成果物に、誤りや不足がないか確認する場面で実施します。

作成途中や完成時に内容を確認し、記載漏れや不整合などが見つかった場合は、指摘事項として記録して修正します。

迷ったときの判断例

どれを実施するか迷ったときは、確認したい内容で判断すると分かりやすいです。

プロジェクト全体の状況ならPMR、品質基準や手順ならQAR、個別の成果物ならレビューを選び、実際の運用は自社やプロジェクトのルールに従います。

まとめ

PMR・QAR・レビューは似ていますが、それぞれ確認する範囲や目的が異なります。

大きく分けると、PMRはプロジェクト全体の管理状況、QARは品質基準や手順への適合状況、レビューは個別の成果物を確認するものです。

どれを実施するか迷ったときは、「何を確認したいのか」から考えると整理しやすくなります。

ただし、名称や実施方法は企業やプロジェクトによって異なるため、実際の業務では自社のルールも確認しながら、目的に合った方法を選んでいきましょう。

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