目次
はじめに
「管理職は一般社員よりもリストラの対象になりやすいの?」
「最近、担当業務を減らされたり、会議から外されたりしているけれど、リストラの前兆なの?」と不安になっていませんか。
会社の業績が悪化して人員削減の話が出たり、これまで担当していた仕事や部下の人数が変わったりすると、このまま今の立場で働き続けられるのか心配になりますよね。
この記事では、管理職がリストラの対象になる理由や見られやすい兆候、対象になった場合に確認したいことや対処法を順を追って説明していきます。
管理職はリストラの対象になりやすい?

管理職であっても、会社の経営状況や組織再編などによってリストラの対象になることがあります。
ここでは、管理職がリストラの対象になるケースと、解雇する際に確認される点について説明します。
管理職でもリストラの対象になることはある
管理職でも、会社の業績悪化や事業縮小、組織再編などによってリストラの対象になることがあります。
担当する部署や役職そのものが見直され、配置転換や役職変更とあわせて人員削減が行われる場合もあります。
ただし、管理職だからという理由だけで、リストラの対象になるわけではありません。
管理職だから自由に解雇できるわけではない
管理職であっても、会社が自由に解雇できるわけではありません。
解雇には理由や手続きについて法律上の制限があり、会社側の判断だけで簡単に雇用契約を終了できるものではありません。
そのため、リストラの対象になった場合は、会社から示された理由や経緯をきちんと確認することが大切です。
管理職がリストラの対象になりやすい理由
管理職がリストラの対象になる背景には、給与水準や組織の役職数、会社の人事方針などが関係する場合があります。
ここでは、管理職がリストラの対象になりやすい3つの理由について説明します。
一般社員より人件費が高くなりやすい
管理職は一般社員より基本給や役職手当が高く、1人あたりの人件費も大きくなる傾向があります。
そのため、会社が人件費を削減する際に、管理職の人数や給与水準が見直されることがあります。
固定費を減らす必要がある場合には、管理職も人員削減の対象に含まれる可能性があります。
組織再編によって管理職のポストが減ることがある
部署の統合などの組織再編によって、管理職のポストが減ることもあります。
たとえば2つの部署を1つにまとめると、それぞれに配置されていた管理職の役職を見直す必要が出てきます。
その結果、必要な管理職の人数が減り、リストラの対象となる場合があります。
若手への世代交代を進める場合がある
会社が若手社員の登用を進めるなかで、現在の管理職が人事上の見直し対象になることもあります。
管理職のポストが限られている場合、若手を登用するために既存の管理職の役職や配置を変更するケースもあります。
その結果、人員構成を見直す過程でリストラの対象となる場合があります。
リストラの対象になりやすい管理職・なりにくい管理職の特徴
管理職がリストラの対象になるかどうかは、役職だけで決まるものではなく、担当するポストの必要性や業務上の役割などによって変わります。
ここでは、リストラの対象になりやすい管理職と、なりにくい管理職に見られる特徴を説明します。
担当する役割やポストがなくなると対象になりやすい
組織再編によって担当していた部署や役職がなくなると、管理職はリストラの対象になりやすくなります。
たとえば複数の部署を統合すると、これまで配置されていた管理職のポストが不要になる場合があります。
その結果、管理職としての配置を続けることが難しくなり、人員削減の対象となる可能性があります。
管理職として求められる成果を出せていないと対象になりやすい
売上や利益、部門目標など、管理職として求められる成果を継続して出せていない場合は、リストラの対象として検討されることがあります。
会社では目標と実績を比較し、担当部門の業績や業務改善への貢献度などを確認することがあります。
目標を達成できない状態が続けば、管理職としての役割を見直される可能性もあるでしょう。
組織に必要な専門知識や経験があると対象になりにくい
専門知識や経験を持ち、ほかの社員では代替しにくい管理職は、リストラの対象になりにくい場合があります。
必要な人材を減らすと、業務を続けるために別の人材を確保しなければならないためです。
そのため、業務に必要な資格や専門知識、豊富な実務経験などは、組織内での必要性を判断する要素になります。
環境の変化に合わせて役割を変えられると対象になりにくい
事業内容や組織体制が変わったときに、新しい業務や部署を担当できる管理職は、組織再編後も役割を維持しやすくなります。
これまでの担当業務に限らず、会社が必要とする仕事に対応できれば、新たな配置先を検討しやすくなるためです。
そのため、環境の変化に合わせて担当業務や役割を変えられることも、対象になりにくい要素の一つです。
管理職が確認しておきたいリストラの兆候
リストラの可能性を考えるときは、会社や組織で起きている変化を早めに確認することが重要です。
ここでは、管理職が確認しておきたいリストラの兆候を3つに分けて説明します。
組織再編や管理職ポストの削減が発表される
部署の統合や廃止によって管理職ポストを減らす方針が発表された場合は、リストラの兆候の一つと考えられます。
再編後に必要なポスト数が減る場合は、自分の役職も見直される可能性があります。
会社から発表された組織図や人事方針を確認し、管理職の人数がどのように変わるのかを把握しておきましょう。
希望退職や早期退職の募集が始まる
会社が希望退職や早期退職の募集を始めた場合は、人員削減を進めている可能性があります。
管理職も対象となっている場合は、自分の年齢や役職、所属部署などが条件に当てはまるか確認することが大切です。
あわせて募集人数や応募期限なども確認すると、会社の人員削減の方針を把握しやすくなります。
担当業務や権限が段階的に減っていく
これまで担当していた業務や部下の管理範囲、決裁権限などが少しずつ減っている場合は、管理職としての役割が見直されている可能性があります。
特に、重要な業務がほかの管理職へ移されたり、会議や決裁から外れたりする状態が続く場合は注意が必要です。
以前と比べてどのような変化があったのかを整理し、自分の役割が変わっていないか確認してみましょう。
管理職がリストラを告げられたときの対処法
管理職がリストラを告げられた場合は、会社から伝えられた内容を確認したうえで、すぐに退職を決めないことが重要です。
ここでは、リストラを告げられたときに確認したい事項と、納得できない場合の対応について説明します。
会社から示された理由と退職条件を確認する
会社からリストラを告げられたら、まず退職を求める理由と、退職日や退職金などの条件を確認します。
口頭の説明だけで判断せず、会社から提示された書面にも目を通しておきましょう。
自分の認識と違う点がある場合は、その場で結論を出さず、内容を整理してから判断することが大切です。
退職合意書などの書類にその場で署名しない
退職合意書などへの署名を求められても、内容を十分に確認してから判断することが大切です。
署名すると、退職日や退職条件などに合意したと扱われる可能性があります。
退職理由や金銭の支払いなどに不明な点があれば、確認が終わるまで署名を控えましょう。
退職勧奨なのか解雇なのかを確認する
会社から退職を求められた場合は、退職勧奨なのか解雇なのかを確認します。
退職勧奨は会社から退職を促すもので、応じるかどうかは本人が判断します。
一方、解雇は会社側が雇用契約を終了させるため、解雇理由や解雇日などをしっかり確認しておきましょう。
納得できない場合は専門家への相談を検討する
リストラの理由や退職条件に納得できない場合は、労働問題を扱う弁護士や労働局などへの相談も検討しましょう。
会社から受け取った書類やメール、面談で伝えられた内容を整理しておくと、状況を説明しやすくなります。
自分だけでは判断が難しい場合は、具体的な事情を伝えたうえで今後の対応を相談すると安心です。
管理職のリストラが違法になることはある?
管理職であっても、会社が自由に解雇できるわけではなく、解雇には法律上の制限があります。
ここでは、管理職のリストラが違法になる可能性があるケースについて説明します。
管理職であっても解雇には法律上の制限がある
管理職であっても、会社が自由に解雇できるわけではなく、解雇には法律上の制限があります。
解雇の理由や手続きが適切かどうかが問われるため、管理職という立場だけで解雇が認められるわけではありません。
リストラによって解雇された場合は、会社から示された理由や手続きを確認しておきましょう。
整理解雇では必要性や解雇回避の努力などが判断される
整理解雇では、人員削減の必要性だけでなく、会社が解雇を避けるためにどのような対応をしたかなども判断材料になります。
また、対象者の選び方や手続きが適切だったかも確認されます。
そのため、整理解雇を告げられた場合は、人員削減が必要な理由や自分が対象となった理由を確認することが大切です。
退職を強要するような退職勧奨には注意する
退職勧奨は会社が退職を促すものであり、応じるかどうかは本人が判断します。
退職を断っているにもかかわらず、長時間にわたって繰り返し退職を迫られるなど、本人の意思に反するような働きかけには注意が必要です。
退職勧奨を受けた場合は、会社から伝えられた内容ややり取りを記録しておくとよいでしょう。
まとめ
管理職も、業績悪化や組織再編、人件費削減などによってリストラの対象になることがあります。
ただし、管理職だからという理由だけで自由に解雇できるわけではありません。
ポスト削減や担当業務の減少などが見られた場合は、会社の方針や自分の役割の変化を確認しておきましょう。
リストラを告げられた場合は、退職理由や条件を確認し、書類への署名は慎重に判断することが大切です。
納得できない点があれば会社とのやり取りを記録し、必要に応じて弁護士や労働局などへの相談も検討しましょう。