目次
はじめに
「アサーティブコミュニケーション研修では、具体的にどんなことを学ぶの?」
「自社の社員に受けてもらいたいけれど、どの研修を選べばいいの?」と気になっていませんか。
職場で相手に配慮するあまり意見を言えなかったり、反対に伝え方が強くなって人間関係に影響したりする場面があり、社員のコミュニケーションを改善する方法として研修を検討することがあります。
この記事では、研修で学ぶ主な内容や具体的な進め方、実施形式、自社に合った研修の選び方を整理します。
アサーティブコミュニケーション研修とは?

アサーティブコミュニケーション研修は、自分の意見や要望を伝えながら、相手の立場や考えも尊重するコミュニケーション方法を学ぶ研修です。
ここでは、アサーティブコミュニケーション研修の内容と学び方について説明します。
自分と相手を尊重しながら意見を伝える方法を学ぶ研修
アサーティブコミュニケーション研修では、自分の意見を押し通したり我慢したりせず、相手の考えも尊重しながら伝える方法を学びます。
自分が伝えたいことと相手の意見を整理し、双方の考えを確認しながら会話を進めます。
意見が異なる場面や断りにくい場面でも、自分の考えを適切に伝えられる状態を目指します。
知識だけでなくロールプレイや演習で実践力を身につける
研修では、基本的な考え方や伝え方を学んだあと、職場での会話を想定したロールプレイや演習を行います。
実際に自分の言葉で意見や要望を伝え、相手とのやり取りを通して伝え方を確認します。
実際に話す練習を重ねることで、職場でも自然に使える伝え方を身につけていきます。
アサーティブコミュニケーション研修はどんな人・職場に向いている?
アサーティブコミュニケーション研修は、職場で自分の意見や要望を適切に伝えることに難しさを感じている人に向いています。
ここでは、アサーティブコミュニケーション研修が向いている具体的な人や職場について説明します。
部下に注意や指摘をするときに言いたいことを伝えられない
部下に注意するとき、相手の反応が気になって必要なことまで伝えられない人は、アサーティブコミュニケーション研修に向いています。
注意すべき事実と改善してほしい行動を整理し、相手を責めずに具体的な言葉で伝える方法を学びます。
部下の考えにも耳を傾けながら、必要なことを曖昧にせず伝える練習を行います。
立場や世代の違いからコミュニケーションにすれ違いがある
上司と部下、若手社員とベテラン社員など、立場や世代の違いから会話にすれ違いが生じている職場にも向いています。
自分の考えだけを基準にせず、相手の意見を確認しながら自分の考えを伝える方法を学びます。
お互いの認識を確かめながら会話を進めることで、すれ違いを減らす練習につなげます。
強く言いすぎたり反対に自分の意見を我慢したりしてしまう
自分の意見を強く言いすぎる人や、反対に言いたいことを我慢してしまう人にも向いています。
研修では、相手の意見を尊重しながら、自分の考えや要望もきちんと言葉にして伝える方法を学びます。
どちらかが一方的に我慢するのではなく、お互いの考えを確認しながら話す練習を行います。
アサーティブコミュニケーション研修で学ぶ内容
アサーティブコミュニケーション研修では、自分の主張だけを通すのではなく、自分と相手の双方を尊重して対話するための考え方や伝え方を学びます。
ここでは、アサーティブコミュニケーション研修で学ぶ主な内容を説明します。
自分と相手を尊重するアサーティブな考え方
アサーティブコミュニケーション研修では、自分の意見を我慢したり一方的に押し通したりせず、自分と相手の双方を尊重する考え方を学びます。
自分にも相手にも意見や要望を伝える権利があると捉え、考えが異なる場合も相手を否定せずに向き合います。
それぞれの考えを言葉にして確認しながら、納得できる対話を進めていきます。
自分の意見や要望を整理して伝える方法
自分の意見や要望を伝える前に、何を伝えたいのかを具体的に整理する方法を学びます。
起きている事実、自分の考えや気持ち、相手に求める行動を分けることで、伝えたい内容が明確になります。
順番に言葉にすることで、感情だけをぶつけたり、要望が曖昧になったりすることを防ぎます。
DESC法を使って相手に伝える方法
DESC法では、「Describe(描写)」「Express(表現)」「Specify(提案)」「Choose(選択)」の4段階に沿って伝える内容を整理します。
まず事実を示し、自分の気持ちや考えを伝えたうえで、相手に求める行動を具体的に提案します。
最後に相手の反応に応じた対応を考えることで、次の行動につなげます。
相手の意見を受け止めながら対話を進める方法
アサーティブな対話では、自分の意見を伝えるだけでなく、相手がどのように考えているのかにも耳を傾けます。
相手の話を途中で遮ったりすぐに否定したりせず、最後まで聞いたうえで意見や認識を確認します。
そのうえで自分との考えの違いを整理し、お互いの意見を確認しながら対話を進めます。
アサーティブコミュニケーション研修の進め方
アサーティブコミュニケーション研修では、基本的な知識を学んだうえで、実際の職場を想定した演習へ進む流れが一般的です。
ここでは、アサーティブコミュニケーション研修の具体的な進め方を説明します。
講義で基本的な考え方と伝え方を理解する
研修の最初は、講義を通じてアサーティブコミュニケーションの基本的な考え方と伝え方を学びます。
自分の意見を我慢する伝え方、一方的に押し通す伝え方、双方を尊重する伝え方の違いを整理します。
そのうえで、自分の意見や要望を整理し、相手に分かりやすく伝える手順を理解します。
ケーススタディで職場のコミュニケーションを考える
基本を理解したあとは、職場で起こりやすい場面を取り上げたケーススタディで、どのように対応するかを考えます。
自分が伝えるべき内容と相手の立場や考えを整理し、双方を尊重した伝え方を検討します。
具体的な場面に当てはめることで、講義で学んだ内容への理解を深めます。
ロールプレイで実際の伝え方を練習する
ケーススタディのあとは、ロールプレイを通して実際の伝え方を練習します。
話す側と受ける側に分かれ、自分の意見や要望を具体的な言葉にして相手へ伝えます。
実際に会話しながら言葉の選び方や伝える順番を確認し、職場でも活用できるように練習します。
アサーティブコミュニケーション研修で目指す状態
アサーティブコミュニケーション研修では、自分の意見を我慢したり一方的に押し通したりせず、相手を尊重しながら伝えられる状態を目指します。
ここでは、研修を通じて具体的にどのような状態を目指すのか説明します。
言いにくいことでも相手を尊重しながら伝えられる
研修では、注意や指摘などの言いにくい内容でも、相手を否定せずに必要なことを伝える方法を学びます。
事実と自分の意見や要望を分け、相手を責めない言葉を選びながら具体的に伝えます。
相手の反応を気にして曖昧にしたり、自分の意見を我慢したりせずに話せるようになります。
感情的にならず意見の違いを話し合える
自分と相手の意見が異なる場面でも、感情的に反論せず、お互いの考えを確認しながら話し合う方法を学びます。
まず相手の話を最後まで聞き、自分の考えとどこが異なるのかを整理します。
そのうえで自分の考えや理由を伝えることで、意見が違っても落ち着いて対話を続けやすくなります。
上司・部下・同僚とのコミュニケーションを円滑にできる
研修で学んだ伝え方を実践することで、上司・部下・同僚との意思疎通も図りやすくなります。
立場が異なる相手にも自分の意見や要望を伝えながら、相手がどのように考えているのかを確認します。
認識の違いをそのままにせず話し合うことで、伝達の行き違いや思い込みを減らせます。
アサーティブコミュニケーション研修を選ぶポイント
アサーティブコミュニケーション研修を選ぶときは、研修内容が自社のコミュニケーション課題や受講対象者に合っているかを確認することが大切です。
ここでは、アサーティブコミュニケーション研修を選ぶ際に確認したいポイントを説明します。
自社の課題や受講対象者に合っているか
研修を選ぶときは、まず自社のコミュニケーション課題と受講対象者を明確にします。
部下への注意がうまくできない、立場や世代の違いですれ違いがあるなど、具体的な課題に対応した内容かを確認します。
あわせて、管理職や一般社員など、実際に受講する人の立場に合っているかも確認しましょう。
講義だけでなく演習やロールプレイが含まれているか
研修内容を見るときは、講義だけでなく、演習やロールプレイが含まれているかを確認します。
考え方や伝え方を学んだあと、自分で内容を整理して実際に相手へ話す機会がある研修を選びます。
言葉にして練習することで、学んだ伝え方を職場でも実践しやすくなります。
職場で実践できる具体的なプログラムになっているか
研修で学ぶ内容を、実際の職場で起こる会話や指導の場面に活かせるかも大切です。
考え方を学ぶだけでなく、自分の意見や要望を整理し、相手へ伝えるところまで練習できる内容かを確認します。
研修後も同じ手順を使えるプログラムであれば、日々のコミュニケーションに取り入れやすくなります。
まとめ
アサーティブコミュニケーション研修は、自分の意見や要望を伝えながら、相手の考えも尊重するコミュニケーション方法を学ぶ研修です。
講義に加えてケーススタディやロールプレイを行い、職場で実践できる伝え方を身につけます。
研修を選ぶときは、自社の課題や受講対象者に合っているか、実践的な演習が含まれているかを確認することが大切です。
学んだ内容を職場でも続けて実践することで、上司・部下・同僚とのコミュニケーション改善につなげられます。