目次
はじめに
「『ファシリテーションの教科書』には、どのような内容が書かれているの?」
「会議の進行や意見のまとめ方を学びたいけれど、自分に役立つ本なの?」と気になっていませんか。
会議で参加者から意見が出なかったり、話がまとまらないまま時間だけが過ぎたりすると、進行役として何をすればよいのか迷うことがあります。
この記事では、『ファシリテーションの教科書』の概要や主な内容、読むことで学べることをわかりやすく整理します。
『ファシリテーションの教科書』とは?
『ファシリテーションの教科書』は、会議や議論で参加者の意見を引き出し、議論を整理して成果につなげるための考え方と方法を解説したビジネス書です。
基本情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | ファシリテーションの教科書 |
| 著者 | グロービス |
| 執筆 | 吉田素文 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 発行日 | 2014年11月13日 |
| ページ数 | 204ページ |
| ISBN | 978-4-492-53348-2 |
本書では、会議を進行する方法だけではなく、議論を始める前の準備から、参加者の発言を引き出して結論につなげるまでの考え方を学べます。
『ファシリテーションの教科書』はどんな本?
『ファシリテーションの教科書』は、参加者の意見を引き出し、合意形成や問題解決につなげるための考え方と進め方を解説した本です。
内容は、議論を始める前に論点や参加者の状況を整理する「仕込み」と、発言を引き出して議論を方向づける「さばき」を中心に構成されています。
会議の進行手順だけではなく、ファシリテーターが議論の中で何を考え、どのように判断するかまで学べる点が特徴です。
この本で学べること
本書では、議論の骨格をつかみ、参加者の状況を把握したうえで、必要な論点を洗い出して絞り込む方法を学べます。
議論が始まった後は、参加者から発言を引き出し、その内容を整理しながら議論を方向づけ、結論につなげる方法が解説されています。
さらに、意見が対立した場面への対応や、参加者の感情にも配慮しながら議論を進める方法まで扱われています。
『ファシリテーションの教科書』の内容

『ファシリテーションの教科書』では、議論を始める前の準備から、会議中の進行、意見が対立したときの対応までを扱っています。
ここでは、本書で解説されているファシリテーションの内容を順に説明します。
「仕込み」で議論の土台をつくる
「仕込み」では、会議が始まる前に議論の目的と到達点を決め、何について話し合うのかを整理します。
ゴールから必要な論点を洗い出し、話し合う順番まで組み立てておくことで、会議中に話題がずれたり、必要な論点が抜けたりするのを防ぎます。
参加者や論点を整理して議論を設計する
議論を設計するときは、参加者が持っている情報や立場を確認し、会議の目的から必要な論点を絞り込みます。
どの論点から扱うかも事前に決めておくことで、参加者が同じ流れで情報を確認しながら、議論を進めやすくなります。
「さばき」で発言を引き出し、議論を前に進める
「さばき」では、参加者に問いかけながら発言を引き出し、出された意見を整理して議論を進めます。
曖昧な発言は質問によって具体化し、複数の意見が出たときは共通点や違いを整理することで、結論に必要な議論へと導きます。
対立や感情をマネジメントして結論へ導く
意見が対立したときは、どちらかをすぐに採用するのではなく、それぞれが何を根拠に主張しているのかを確認します。
感情的な反応が出た場合も背景にある関心や懸念を整理し、意見が一致している点と異なる点を明確にすることで、結論を出しやすい状態へ導きます。
『ファシリテーションの教科書』で身につくこと
『ファシリテーションの教科書』を読むことで、会議や打ち合わせで議論を進めるために必要な考え方を学べます。
ここでは、本書を通じて身につけられる力を具体的に説明します。
議論の論点を整理する力
『ファシリテーションの教科書』では、議論の目的から必要な論点を洗い出し、結論を出すために何を話し合うのかを整理する方法を学べます。
複数の論点がある場合も、関係性を確認して順番を決めることで、議論が本来の目的から外れにくくなります。
参加者の発言を引き出す力
参加者から発言を引き出すには、問いかけながら考えていることを具体的な言葉にしてもらうことが大切です。
本書では、発言を受け止めながら質問を重ね、曖昧な部分を確認することで、議論に必要な意見を引き出す方法を学べます。
議論を方向づけて結論に導く力
議論を結論に導くには、出された意見を整理しながら、今どの論点を話し合うべきかを明確にします。
本書では、意見の共通点や違いを整理し、決まったことと残っている論点を確認しながら、必要な判断を重ねて結論へ進む方法を学べます。
対立を合意形成につなげる力
意見が対立したときは、賛成・反対だけで判断せず、それぞれの主張にある理由や前提を確認します。
本書では、一致している部分と異なる部分を整理し、調整が必要な論点を明確にすることで、合意形成につなげる方法を学べます。
『ファシリテーションの教科書』はどんな人におすすめ?
『ファシリテーションの教科書』は、会議や打ち合わせの進め方に課題を感じている人に適した一冊です
ここでは、具体的にどのような人におすすめなのかを説明します。
会議や打ち合わせをうまく進めたい人
『ファシリテーションの教科書』は、会議の進行役を任されても、どのような順番で議論を進めればよいか迷う人におすすめです。
本書では、事前に目的や論点を整理し、参加者の発言を確認しながら、本題から外れないように会議を進める方法を学べます。
メンバーから意見を引き出したい人
会議で一部の人しか発言せず、メンバーの考えを十分に引き出せない人にも向いています。
本書では、参加者の発言を受け止めながら質問を重ね、曖昧な内容を具体化して、考えていることを議論に反映する方法を学べます。
議論がまとまらず結論が出ないことに悩む人
意見が次々に出て話が広がり、時間内に結論を出せないことが多い人にもおすすめです。
本書では、意見の共通点や違いを整理し、決まったことと残っている論点を分けながら、結論に向けて議論を進める方法を学べます。
まとめ
『ファシリテーションの教科書』は、会議や議論を成果につなげるための考え方と進め方を学べる書籍です。
議論前に目的や論点、参加者を整理する「仕込み」と、発言を引き出して議論を前に進める「さばき」を中心に、論点整理や合意形成まで具体的に学べます。
会議で意見が出ない、話が広がって結論が出ないといった悩みがある人は、本書の内容を実際の会議や打ち合わせに当てはめながら活用するとよいでしょう。