リーダーシップとマネジメントスキル

大企業で課長になれないのは普通?昇進できない理由とその後のキャリアを解説

はじめに

「大企業に勤めていても、課長になれない人は多いのだろうか」
「同期や後輩が昇進する中で、自分だけ役職が変わらないのは評価が低いからなのだろうか」と不安に感じていませんか。

入社から10年、15年と経ち、上司との面談で昇進の話が出なかったり、課長候補の研修に自分だけ呼ばれなかったりすると、このまま一般社員として働き続けてよいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、大企業で課長になれない人が珍しくない理由や、昇進できない場合に考えられる原因、その後に選べるキャリアについて順を追って説明していきます。

大企業で課長になれないのは珍しいことではない?

大企業では社員数が多い一方、部署を管理する課長のポスト数には限りがあるため、勤続年数を重ねても全員が課長になれるわけではありません。

ここでは、大企業で課長になれる人の割合や、課長になれない人が多い会社の実態、能力不足とは限らない理由を説明します。

大企業では課長になれる人の割合は限られる

大企業は社員数が多い一方で、課長になれる人の割合はそれほど多くありません。

課長のポスト数は社員数ではなく、部門や部署の数によって決まるため、全員が管理職へ昇進できるわけではないからです。たとえば、1人の課長が10〜20人ほどの部下を管理する組織であれば、社員100人に対して課長は5〜10人程度になることもあります。

そのため、一定の評価や経験を積んでいても、同期の多くが課長になれないというケースは決して珍しくありません。

課長になれない人の方が多い

大企業では、課長よりも一般社員や主任、係長として働き続ける人の方が多いのが一般的です。

たとえば、社員100人に対して課長のポストが10人前後であれば、課長になれるのは全体の1割程度にとどまります。そのため、同期の半数以上、場合によってはそれ以上の人が課長になれない会社も少なくありません。

課長になれないことは珍しいことではなく、多くの社員にとってごく自然な結果といえます。

課長になれない=能力不足ではない

課長への昇進は、本人の能力だけで決まるものではありません。空いているポストの数や所属部署の人数構成、昇進候補者との兼ね合いなど、さまざまな要素が影響します。

業務で成果を上げ、後輩の指導やチーム運営を任されていても、課長の枠が埋まっていれば昇進を見送られることもあります。

そのため、課長になれなかったからといって、能力が足りないと考える必要はありません。

なぜ大企業では課長になれない人が多いの?

大企業で課長になれない人が多い背景には、本人の能力だけでは決まらない組織上の事情があります。

社員数に対して課長のポストが少なく、同じ年代や等級の社員が限られた役職を争うため、一定の評価を得ていても昇進できないケースがあります。

さらに、組織のスリム化によって管理職の数を減らす企業も増えており、以前より課長への昇進が難しくなっています。

課長ポストの数が限られている

大企業は社員数が多くても、課長になれる人数が無制限に増えるわけではありません。

課長の人数は、社員数ではなく部署やチームの数に合わせて決まるためです。たとえば、1人の課長が10〜20人ほどの部下を管理する組織であれば、社員100人に対して課長は5〜10人程度になることもあります。

そのため、評価基準を満たしていても、課長のポストに空きがなければ昇進を待つケースは珍しくありません。

昇進候補者が多く競争が激しい

大企業では、同じ年代や等級に多くの社員が在籍しているため、課長への昇進を目指す人も自然と多くなります。

1つの課長ポストに複数の候補者がいることも珍しくなく、候補者が10人いても実際に昇進できるのが1〜2人というケースもあります。

そのため、評価基準を満たしていても、候補者同士の比較や総合的な判断によって昇進が見送られることがあります。

昔より管理職ポストが減少している

近年は、大企業でも組織の統合や階層の見直しを進める会社が増えています。

その影響で、以前よりも課長や部長のポストを少なくする企業も珍しくありません。たとえば、これまで課ごとに配置していた課長を、複数の課をまとめて1人が担当する体制へ変更すると、必要な管理職の人数は減ります。

そのため、社員数が大きく変わらなくても昇進できる枠が少なくなり、以前より課長になるハードルが高くなることがあります。

大企業で課長になれない人はその後どうなるのか

大企業で課長になれなかった場合でも、すぐに退職を求められるわけではありません。

主任や係長などの役職のまま現場で働き続ける人もいれば、経験や知識を生かして専門職として評価される人もいます。

また、会社の人員配置によっては、関連会社やグループ会社へ異動する場合もあります。

主任や係長のまま

課長に昇進しなかった場合でも、主任や係長として長く活躍する人は少なくありません。

役職は変わらなくても、担当業務に加えて後輩の指導やチーム内の進行管理などを任されることで、仕事の幅が広がることもあります。

そのため、課長にならなかったからといって、責任ある仕事を任されなくなるわけではありません。主任や係長として経験を積みながら、定年まで働くケースも珍しくありません。

専門職として評価される

課長に昇進しなくても、専門知識や実務経験を生かして評価される働き方もあります。

たとえば、高度な技術や専門性が求められる業務を担当したり、後輩への技術指導や業務改善を任されたりすることで、管理職とは異なる評価制度のもとで等級や給与が上がる会社もあります。

そのため、人を管理する立場ではなくても、自分の強みを生かしながらキャリアを築いていくことができます。

関連会社やグループ会社へ異動する場合もある

会社によっては、関連会社やグループ会社へ異動することで、新たな役割を担うケースもあります。

本社で培った経験を生かし、異動先で課長や部門責任者として管理業務を任されることもあります。

そのため、本社では課長になれなかったとしても、グループ全体で見ると管理職として活躍する道が開かれる場合もあります。

課長になれないと人生や待遇に大きな影響はあるのか

課長になれない場合、昇進後と比べて年収や役職手当に差が出ることはありますが、その影響の大きさは会社の給与制度によって異なります。

ここでは、課長になれない場合の年収や雇用への影響、管理職以外の働き方について説明します。

年収差は会社によって異なる

課長になると年収が上がることは多いものの、その差は会社の給与制度によって大きく異なります。

たとえば、役職手当が月5万円であれば年間60万円ほど年収が増えることになりますが、専門職にも同程度の等級や手当が用意されている会社では、管理職との年収差がそれほど大きくならない場合もあります。

そのため、課長になれなかった場合の収入への影響は、一律にはいえません。自社の賃金制度や昇給の仕組みを確認して判断することが大切です。

管理職以外でも安定して働ける

課長にならなくても、一般社員や主任、係長として安定して働き続けることは十分可能です。

担当業務で成果を上げ、会社の評価基準を満たしていれば、役職が上がらないことだけを理由に雇用が不安定になることは基本的にありません。

そのため、管理職ではなくても経験を積みながら長く活躍し、定年まで勤務する人も多くいます。

無理に課長を目指さない選択もある

課長になると、部下の育成や評価、部署全体の目標管理など、実務以外の仕事も増えていきます。

そのため、現場で専門性を高めたい人や、管理業務より実務に集中したい人にとっては、主任や係長、専門職として働き続ける方が自分に合っている場合もあります。

課長になることだけがキャリアの正解ではありません。自分に合った働き方を選ぶことも、大切なキャリアの選択肢の一つです。

まとめ

大企業では、課長になれる人は決して多くありません。

社員数が多くても課長のポストには限りがあり、昇進候補者との競争や組織の状況によって、十分な実績や評価があっても課長になれないケースは珍しくありません。そのため、課長になれないことだけで、自分の能力が低いと考える必要はありません。

また、課長にならなくても、主任や係長として経験を積んだり、専門職として評価を高めたりするなど、キャリアの築き方は一つではありません。

大切なのは役職名だけを見るのではなく、自分がどのような働き方をしたいのか、どんな仕事にやりがいを感じるのかを考えることです。

この記事を参考に、自社の昇進制度やキャリアの選択肢をあらためて確認し、自分に合った働き方を前向きに考えてみてください。

-リーダーシップとマネジメントスキル
-, ,