目次
はじめに
「報連相の目標設定には、どんな例文を書けばいいの?」
「評価シートに書いても、ありきたりな内容になってしまう」
「報告・連絡・相談を目標にするとき、どこまで具体的に書けば評価されやすいの?」と悩んでいませんか。
報連相は、仕事を進めるうえで欠かせない基本行動ですが、目標設定として書こうとすると「こまめに報告する」「早めに相談する」など、ぼんやりした表現になりやすいものです。
この記事では、報連相の目標設定で使いやすい例文や、評価されやすい書き方、避けたいNG例を順を追ってわかりやすく説明していきます。
報連相の目標設定とは?

報連相の目標設定では、「こまめに報告する」「早めに相談する」といった姿勢だけでなく、いつ・誰に・何を・どのタイミングで伝えるのかまで決めておくことが大切です。
報連相の目標設定がなぜ必要なのか、評価されやすい目標にはどのような特徴があるのか、「頑張る」だけではなぜ不十分なのかを整理していきます。
目標を書く前に、報連相そのものの意味や違いを整理しておきたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶報連相とは?意味やコツ・上手に伝えるポイントを解説
報連相の目標設定が必要な理由
報連相の目標設定が必要なのは、報告・連絡・相談を「気づいたときにすること」ではなく、「いつ・誰に・何を伝えるか」を明確にするためです。
目標がないと、報告や相談のタイミングが遅れたり、必要な情報が関係者へ共有されなかったりすることがあります。
あらかじめ行動の基準を決めておくことで、報連相を実践しやすくなり、仕事の手戻りや認識のズレも防ぎやすくなります。
評価されやすい目標設定の特徴
評価されやすい報連相の目標設定は、上司が「いつ・どの場面で・どのような行動をしたか」を確認しやすい内容になっていることが特徴です。
「報連相をしっかり行う」のような抽象的な表現ではなく、具体的な行動として書くことで、実践しやすくなり、日々の取り組みも評価されやすくなります。
「頑張る」だけの目標はNG
「報連相を頑張る」だけの目標では、実際に行動できたかどうかを上司が判断しにくくなります。
「頑張る」という表現は基準があいまいなため、人によって受け取り方が変わってしまうからです。
評価につながる目標にするには、気持ちではなく、いつ・誰に・何を伝えるかまで具体的な行動として決めておくことが大切です。
報連相の目標設定でよくあるNG例
報連相の目標設定では、前向きな言葉を入れていても、上司が行動や変化を確認できなければ評価につながりにくくなります。
ここでは、抽象的すぎる目標、行動内容が見えない目標、期限や回数が入っていない目標に分けて、避けたい書き方を整理していきます。
抽象的すぎる目標
抽象的すぎる目標とは、「報連相を意識する」「こまめに共有する」のように、具体的な行動がわからない目標です。
このような書き方では、実際にできたかどうかを判断しにくく、上司との認識にもズレが生まれやすくなります。
報連相の目標は、時間や相手、行動の基準まで具体的に決めておくことが大切です。
行動内容が見えない目標
行動内容が見えない目標とは、「上司としっかり連携する」「周囲と情報共有を行う」のように、実際に何をすればよいのかがわかりにくい目標です。
このような表現では、行動できたかどうかを上司も本人も判断しにくくなります。
報連相の目標は、日々の業務で実践できる具体的な行動として書くことが大切です。
期限や回数が入っていない目標
期限や回数が入っていない目標は、報連相をいつ、どのくらい行えばよいのかがわかりにくくなります。
そのため、本人は実践しているつもりでも、上司との認識にズレが生まれることがあります。
報連相の目標は、期限や回数まで具体的に決めておくことで、日々の行動に移しやすくなり、評価もしやすくなります。
悪い例文と良い例文の比較|報連相の目標設定の書き方
報連相の目標設定は、悪い例文と良い例文を並べて見ると、どこを直せば評価されやすくなるのかが分かりやすくなります。
ここでは、曖昧な表現をどのように具体化し、評価されやすい書き方へ直すのかを例文で整理していきます。
「報連相を頑張る」という抽象的な文をを改善した例
悪い例
「報連相を頑張ります。」
良い例
「毎日15時までに業務の進捗を上司へ報告し、判断に迷う内容は作業を進める前に相談します。」
「頑張る」だけでは、どのような行動を取るのかが伝わりません。時間や行動の基準を具体的に書くことで、実践しやすくなり、上司も達成状況を確認しやすくなります。
曖昧な目標を具体化した例
悪い例
「こまめに報告・連絡・相談を行います。」
良い例
「業務の進捗は毎日17時までに上司へ報告し、納期や作業内容に変更があった場合は当日中に関係者へ連絡します。」
曖昧な表現では、何をどのタイミングで行うのかが伝わりません。時間や場面を具体的に決めることで、行動に移しやすくなり、目標としても評価されやすくなります。
評価されやすい書き換え例
悪い例
「報連相を意識して仕事を進めます。」
良い例
「判断に迷った場合は30分以内に上司へ相談し、業務の進捗は毎日15時までに報告します。」
評価されやすい目標にするには、「意識する」のような表現ではなく、実際の行動がわかる内容に書き換えることが大切です。具体的な基準があると、取り組みの状況も確認しやすくなります。
報連相の目標設定の例文
報連相の目標設定は、職種や経験年数によって入れるべき行動が変わります。
ここでは、新入社員、若手社員、営業職、事務職、チーム業務に分けて、そのまま使いやすい例文を紹介していきます。
「目標だけでなく、実際に報連相をどのように行えばよいのか不安な方は、基本的な進め方も確認しておくと安心です。」
▶報連相のやり方とは?報告・連絡・相談の基本と例文を解説
新入社員向け
「業務の進捗を毎日17時までに上司へ報告し、判断に迷ったことは一人で進めず、その日のうちに相談します。」
新入社員は、早めの報告や相談を意識することが大切です。困ったときに一人で抱え込まず、上司へ相談することを目標にすると、仕事をスムーズに進めやすくなります。
若手社員向け
「担当業務の進捗を毎日15時までに上司へ報告し、納期や作業内容に変更があった場合は、その日のうちに関係者へ連絡します。」
仕事に慣れてきた頃は、自分の担当業務だけでなく、周囲への情報共有も重要になります。報告・連絡のタイミングを具体的に決めておくと、認識のズレや手戻りを防ぎやすくなります。
営業職向け
「商談結果は当日中に上司へ報告し、受注や納期に関わる変更は確認後すぐに関係者へ連絡します。不明点は早めに相談して対応を進めます。」
営業職は、社内外への情報共有の早さが仕事の進みやすさにつながります。報告・連絡・相談のタイミングを具体的に決めておくと、対応漏れや認識のズレを防ぎやすくなります。
事務職向け
「担当業務の進捗を毎日16時までに上司へ報告し、書類やデータに不明点がある場合は、作業を進める前に相談します。」
事務職は、正確な情報共有が業務のスムーズな進行につながります。報告や相談のタイミングを具体的に決めておくことで、確認漏れや手戻りを防ぎやすくなります。
チーム業務向け
「担当業務の進捗を毎日チームへ共有し、スケジュールや作業内容に変更があった場合は、その日のうちに関係者へ連絡します。判断に迷ったときは早めに相談します。」
チームで仕事を進める場合は、自分だけが状況を把握していても十分ではありません。進捗や変更点を早めに共有することで、認識のズレや作業の遅れを防ぎやすくなります。
報告・連絡・相談ごとの目標設定例
報連相の目標設定は、「報告」「連絡」「相談」をまとめて考えるより、それぞれの役割に分けて作ると行動に落とし込みやすくなります。
ここでは、報告・連絡・相談ごとに分けて、実際の目標設定例を整理していきます。
報告
報告の目標設定では、業務の進み具合や完了状況を、決められたタイミングで伝える内容にします。
例文としては、「担当業務の進捗を毎日15時までに上司へ報告します。予定より1日以上遅れる見込みがある場合は、判明した時点で作業状況と残り作業を伝えます。
業務が完了した場合は、当日中に結果を報告します」とすると、具体的な目標として伝わりやすくなります。
連絡
連絡の目標設定では、納期や担当者、作業内容に変更があったとき、関係者へ速やかに伝える内容にします。
例文としては、「担当業務の納期や作業範囲、担当者に変更が出た場合は、発生した当日中に上司と関係者へ連絡します。
変更前と変更後の内容を整理し、対応が必要な人もあわせて伝えます」とすると、具体的な目標としてまとめやすくなります。
相談
相談の目標設定では、自分だけで判断できない内容を、作業を進める前に上司へ確認する形にします。
例文としては、「15分考えても判断できない内容は、作業を進める前に上司へ相談します。
相談するときは、迷っている点、自分の考え、確認したい内容をまとめて伝えます」とすると、具体的で実践しやすい目標になります。
評価されやすい報連相の目標設定を作るコツ
評価されやすい報連相の目標設定にするには、「意識する」「徹底する」といった気持ちの言葉で終わらせず、上司が見て確認できる行動に変えることが大切です。
ここでは、定量化、期限、日常業務への落とし込み、上司が判断しやすい表現の4つに分けて、目標設定を作るコツを整理していきます。
「目標設定だけでなく、人事評価シートでどのように書けば評価されやすいか知りたい方は、こちらも参考にしてください。」
▶人事評価シートの目標設定の書き方|評価されやすい例文を紹介
定量化して書く
定量化して書くとは、「こまめに報告する」「早めに相談する」といった曖昧な表現ではなく、時間や回数など数字で確認できる形にすることです。
「毎日15時までに進捗を報告する」「変更が出た当日中に関係者へ連絡する」「15分考えても判断できない場合は上司へ相談する」のように、具体的な基準を入れると、目標として伝わりやすくなります。
期限を入れて書く
期限を入れて書くとは、「報告する」「連絡する」「相談する」だけで終わらせず、いつまでに行うのかを具体的に決めることです。
「毎日16時までに進捗を報告する」「変更が出た当日中に関係者へ連絡する」「判断に迷った内容は作業開始前に相談する」のように期限を入れると、行動のタイミングが明確な目標になります。
日常業務に落とし込む
日常業務に落とし込むとは、報連相の目標を普段の仕事の流れの中で実践できる形にすることです。
「毎日15時に担当業務の進捗を上司へ報告する」「作業内容に変更が出た当日中に関係者へ連絡する」「判断に迷った作業は着手前に上司へ相談する」のように、日々の業務に合わせて書くと、取り組みやすい目標になります。
上司が判断しやすい表現にする
上司が判断しやすい表現にするには、目標を読んだだけで実行できたかどうかが分かる書き方を意識します。
「報連相を意識する」ではなく、「毎日15時までに進捗を1回報告する」「変更が出た当日中に関係者へ連絡する」「15分考えても判断できない内容は作業前に相談する」のように、時間や回数、行動を具体的に書くと伝わりやすくなります。
まとめ
報連相の目標設定では、「報告する」「連絡する」「相談する」と書くだけではなく、いつ・誰に・何を伝えるのかまで具体的に決めることが大切です。
時間や回数、期限などを明確にしておくと、実際の業務で行動に移しやすくなり、上司からも達成状況を判断してもらいやすくなります。
目標を考えるときは、自分の職種や担当業務に合わせて無理なく続けられる内容にすることもポイントです。
この記事で紹介した例文を参考に、自分の仕事に合った報連相の目標を作り、日々の業務に少しずつ取り入れてみてください。