コミュニケーションスキル

▶子どもが怒ったときの親の対応|避けたい声かけと正しい接し方

はじめに

「子どもが怒ったとき、親はどう対応すればいいの?」
「つい強く叱ってしまい、あとから『あの言い方でよかったのかな』と後悔してしまう」と感じたことはありませんか。

兄弟げんかや思いどおりにならなかった場面で子どもが大声で泣いたり怒ったりすると、その場を落ち着かせようとして厳しく注意したものの、さらに感情が高ぶってしまい、親子で気まずい空気になることもあります。

この記事では、子どもが怒ったときに避けたい親の声かけや、落ち着いて接するための具体的な対応方法について順を追って説明していきます。

子どもが怒る理由を知ることが対応の第一歩

子どもが怒る場面では、目の前の行動だけに注目するのではなく、なぜ怒りの感情が生まれたのかを理解することが大切です。

ここでは、子どもが怒る理由と、保護者が意識したい向き合い方について順番に解説します。

子どもが怒るのは感情をうまく表現できないことが多いため

子どもは、自分の気持ちを言葉で整理して伝える力がまだ十分に育っていないため、悲しさや悔しさ、困った気持ちを「怒る」という形で表すことがあります。

自分の思いがうまく伝わらなかったときや、思いどおりにならなかったときほど、怒りとして気持ちが表れやすくなります。

疲れや空腹、不安など心や体の状態が影響することもある

睡眠不足や空腹が続いていると、普段なら気にならないことでも怒りやすくなることがあります。

また、新しい環境や予定の変化などで不安を感じていると、小さな出来事をきっかけに感情が大きく動くこともあります。

まずは怒りの原因を知ろうとする姿勢が大切

子どもが怒ったときは、すぐに行動を注意するのではなく、「何が嫌だったのかな」と原因を知ろうとすることが大切です。

子どもの様子や直前の出来事を振り返りながら気持ちを受け止めることで、その子に合った声かけや対応を考えやすくなります。

子どもが怒ったときに親が最初に取るべき対応

子どもが強く怒っているときは、すぐに叱ったり説得したりするよりも、最初の対応を落ち着いて行うことが重要です。

親の接し方によっては、子どもの興奮がさらに高まることもあれば、安心して気持ちを落ち着かせやすくなることもあります。

ここでは、子どもが怒った直後に親が意識したい基本的な対応について順番に解説します。

親が落ち着いて冷静に対応する

子どもが怒っているときは、親も感情的にならず、落ち着いた声で対応することが大切です。

大きな声で叱ったり強い口調で返したりすると、子どもの気持ちがさらに高ぶることがあるため、できるだけ穏やかに接しましょう。

子どもの安全を確保しながら気持ちを受け止める

物を投げるなど周囲に危険がある場合は、まず安全を確保して、けがを防ぐことを優先します。

そのうえで、「嫌だったんだね」「悔しかったね」などと言葉をかけ、子どもの気持ちを受け止めてあげましょう。

落ち着くまで無理に言い聞かせようとしない

強く怒っている最中は、理由を説明したり注意したりしても、話が十分に伝わらないことがあります。

まずは落ち着くまで見守り、表情や声が穏やかになってから話すことで、子どもも内容を受け止めやすくなります。

子どもが怒ったときに避けたい声かけ

子どもが怒っているときは、親の何気ない一言が気持ちを落ち着かせることもあれば、さらに感情を強めてしまうこともあります。

ここでは、子どもが怒ったときに避けたい声かけと、その理由について順番に解説します。

「泣かないで」「いい加減にしなさい」と感情を否定する

「泣かないで」「いい加減にしなさい」と気持ちを否定するような言葉をかけると、子どもは「分かってもらえない」と感じることがあります。

まずは「悲しかったんだね」などと気持ちを受け止め、落ち着いてから話をすることが大切です。

怒鳴る・脅す・頭ごなしに叱る

大きな声で怒鳴ったり、脅すような言葉を使ったりすると、子どもは怖さや反発を感じ、さらに気持ちが高ぶることがあります。

すぐに強く叱るのではなく、できるだけ穏やかな声で伝えることを意識しましょう。

他の子と比較したり人格を否定したりする

「○○ちゃんはできるのに」「あなたはいつもだめ」など、他の子と比べたり、子ども自身を否定したりする言葉は避けたいところです。

怒ったこと自体を責めるのではなく、どのような行動を変えてほしいのかを具体的に伝えると、子どもも受け止めやすくなります。

子どもが安心しやすい正しい声かけと接し方

子どもが怒ったときは、感情を否定せず安心できる言葉をかけることで、気持ちを落ち着かせやすくなります。

ここでは、子どもが安心しやすい声かけと接し方について順番に解説します。

気持ちに共感する言葉をかける

子どもが怒っているときは、「悔しかったね」「嫌だったんだね」など、気持ちに寄り添う言葉をかけてみましょう。

自分の気持ちを分かってもらえたと感じることで安心し、少しずつ落ち着きやすくなります。

落ち着いてから一緒に解決方法を考える

気持ちが落ち着いてから、「何が嫌だったのかな」「次はどうしたらいいかな」と一緒に考えることも大切です。

穏やかな状態で振り返ることで、怒る以外の伝え方や対処方法を少しずつ身につけていけます。

気持ちを受け止めながら伝えるべきことは伝える

怒った気持ちは受け止めながらも、人をたたいたり物を投げたりする行動は、してはいけないこととして伝える必要があります。

「怒ってもいいけれど、たたくのはやめようね」などと穏やかに伝えることで、子どもも気持ちと行動を分けて考えやすくなります。

子どもが怒ったあとに親がやるべきこと

子どもの怒りが落ち着いたあとは、その場を終わりにするのではなく、気持ちや行動を振り返る時間を持つことが大切です。

ここでは、子どもが怒ったあとに親が意識したい関わり方について順番に解説します。

落ち着いてから怒った理由を一緒に振り返る

子どもの気持ちが落ち着いたら、「何が嫌だったのかな」と声をかけ、怒った理由を一緒に振り返ってみましょう。

きっかけや気持ちを言葉にすることで、自分がどう感じていたのかを少しずつ整理できるようになります。

次に同じ場面になったときの対応を一緒に考える

怒った理由を振り返ったあとは、「次はどうしたらいいかな」と一緒に考えてみましょう。

あらかじめ伝え方や行動を考えておくことで、似た場面でも怒る以外の方法で気持ちを表しやすくなります。

危険な行動や怒りが続く場合は相談も検討する

人を何度もたたいたり物を壊したりするなど、危険な行動が続く場合は、家庭だけで抱え込まず専門機関への相談を検討することも大切です。

早めに相談することで、子どもの様子に合わせた関わり方や対応方法を一緒に考えてもらえます。

まとめ

子どもが怒ったときは、すぐに怒りを抑えようとするのではなく、「どうして怒ったのかな」と気持ちに目を向けることが大切です。

親が落ち着いて寄り添うことで、子どもも安心し、自分の気持ちを少しずつ整理できるようになります。

アンガーマネジメントは、一度で身につくものではありません。怒ったあとに一緒に振り返ったり、次はどうすればよいかを考えたりしながら、少しずつ経験を重ねていきましょう。

できたことを認めながら焦らず向き合うことが、子どもが自分の感情とうまく付き合っていく力につながります。

親子で無理のないところから、少しずつ取り組んでみてください。

-コミュニケーションスキル
-,