目次
はじめに
「子どものコミュニケーションは、何歳ごろから発達するの?」
「月齢や年齢によって、どんな反応や言葉の変化が見られるの?」と気になっていませんか。
赤ちゃんが目を合わせて笑うようになったり、指さしで気持ちを伝えたりする姿を見ると、成長を感じますよね。
この記事では、子どものコミュニケーションの発達について、年齢・月齢別の特徴や成長に合わせた関わり方を紹介します。
コミュニケーションは子どもの成長とともに段階的に発達する

子どものコミュニケーションは、言葉を話し始める前から少しずつ発達していきます。
ここでは、コミュニケーションの発達に関わる要素と個人差について説明します。
言葉を話す前から視線・表情・声によるやり取りが始まる
子どものコミュニケーションは、言葉を話し始める前から視線や表情、声を通じて少しずつ発達していきます。
生後2〜3か月頃には、あやされると笑顔を見せたり、声を出したりする姿が増え、生後6か月頃には声の出し方も豊かになっていきます。
こうしたやり取りを重ねることで、自分の反応に周囲の人が応えてくれる経験を積んでいきます。
言葉だけでなく社会性や遊びもコミュニケーションの発達に関係する
コミュニケーションの発達には、言葉を理解して話す力だけでなく、人との関わりや遊びの経験も大切です。
例えば、生後9〜12か月頃には、大人と同じものを見たり、指さしで興味を伝えたりする姿が見られるようになります。
また、1〜2歳頃には、大人の動作をまねたり、ごっこ遊びを楽しんだりしながら、相手と関わる力を少しずつ育んでいきます。
発達の時期や順序には個人差がある
子どものコミュニケーションの発達には個人差があり、同じ年齢でも言葉の数や反応の仕方は異なります。
例えば、1歳頃から言葉を話し始める子どももいれば、指さしや身振りを使って自分の気持ちを伝える子どももいます。
そのため、年齢の目安だけで判断せず、視線や身振り、言葉など、以前と比べてどのような変化が見られるかを確認することが大切です。
年齢・月齢別に見るコミュニケーションの発達
子どものコミュニケーションは、年齢や月齢に応じて少しずつ変化していきます。
ここでは、0か月から6歳頃までのコミュニケーションの発達について、年齢・月齢別の特徴を説明します。
0~2か月頃は泣き声や表情で周囲に働きかける
生後0~2か月頃の赤ちゃんは、主に泣き声や表情を通じて自分の状態を周囲に伝えます。
お腹が空いたときや不快なときには泣き声を出し、人の顔を見つめたり、声に反応したりする姿も見られます。
大人がこうした反応を受け止めて関わることで、少しずつ人とのやり取りを経験していきます。
2~6か月頃は笑顔やクーイングで人に反応する
生後2~6か月頃になると、大人の顔を見て笑ったり、「あー」「うー」といったクーイングと呼ばれる声を出したりする姿が増えてきます。
話しかけられると笑顔や声で応じ、自分の声に大人が返事をすると、再び声を出すこともあります。
こうしたやり取りを重ねながら、人の声や表情に反応する力が育まれていきます。
6~10か月頃は喃語や視線で相手とのやり取りが増える
生後6~10か月頃になると、「ばばば」「ままま」など、子音と母音を組み合わせた喃語が増えてきます。
大人の呼びかけに声や表情で応じたり、おもちゃを見たあとに大人の顔を見たりする姿も見られます。
このように、声や視線を使いながら、周囲の人と関わる機会が少しずつ増えていきます。
10か月~1歳頃は指さしや身振りで意図を伝え始める
生後10か月~1歳頃になると、指さしや身振りを使って、自分の興味や要求を伝える姿が増えてきます。
例えば、欲しいおもちゃに手を伸ばしたり、興味のあるものを指さしたり、大人のまねをして手を振ったりすることがあります。
まだ言葉でうまく伝えられなくても、身振りを通じて自分の気持ちを表現するようになっていきます。
1~2歳頃は言葉を使ったコミュニケーションが増える
1~2歳頃になると、意味のある言葉を使って、自分の気持ちや要求を伝える機会が増えてきます。
初めは「まんま」「わんわん」などの一語で伝えることが多く、2歳頃にかけて「ママ、きて」など、2つの言葉を組み合わせて話す子どもも増えます。
使える言葉が少しずつ増えることで、大人との会話も広がっていきます。
2~3歳頃は簡単な会話やごっこ遊びができるようになる
2~3歳頃になると、話せる言葉が増え、大人と簡単な会話を楽しめるようになっていきます。
「これなに?」「ママ、どこ?」と質問したり、自分がしたいことを言葉で伝えたりする姿も見られます。
また、おままごとやお店屋さんごっこなどを通じて、相手と言葉を交わす経験も増えていきます。
3~4歳頃は相手とやり取りしながら会話を続けられるようになる
3~4歳頃になると、自分の経験や考えを複数の文で伝えられるようになり、会話も続きやすくなります。
例えば、「今日は公園に行った」「すべり台で遊んだ」など、出来事を順番に話したり、相手の質問に答えたりする姿が見られます。
言葉の理解や表現が広がることで、相手の返事を聞きながら会話を楽しめるようになっていきます。
4~6歳頃は相手の気持ちや状況を考えたコミュニケーションが増える
4~6歳頃になると、相手の表情や言葉から気持ちを考え、それに合わせて話す姿が増えてきます。
例えば、友達が悲しそうにしていると声をかけたり、遊びの順番を相談したりすることがあります。
また、自分の経験を相手に分かるように説明する力も育ち、相手の立場や状況を考えながら会話する機会が増えていきます。
発達段階に合わせてコミュニケーションを促す関わり方
子どものコミュニケーションの発達を促すには、年齢や発達段階に合わせた関わり方が大切です。
ここでは、子どものコミュニケーションの発達を支える4つの関わり方について説明します。
子どもの視線や表情に合わせて反応する
子どもの視線や表情に合わせて反応することで、人とのやり取りを経験する機会が増えていきます。
例えば、子どもがおもちゃを見て笑ったら、一緒におもちゃを見ながら「楽しいね」と声をかけてみましょう。
また、子どもが顔を見つめてきたときに笑顔を返すことで、自分の気持ちが相手に伝わる喜びを感じられるようになります。
指さしや身振りにも言葉を添えて応答する
子どもが指さしや身振りで何かを伝えようとしたときは、その動作に言葉を添えて応じることが大切です。
例えば、犬を指さしたら「わんわんがいるね」、欲しいものに手を伸ばしたら「これが欲しいんだね」と声をかけます。
こうしたやり取りを重ねることで、子どもが動作と言葉を結びつけ、言葉の意味を理解する機会が増えていきます。
子どもの言葉を受け止めて会話を広げる
子どもが言葉を話し始めたら、その発言を受け止めながら少しずつ会話を広げていきましょう。
例えば、「わんわん」と言ったら「わんわんが歩いているね」と返したり、「公園に行った」と話したら「何をして遊んだの?」と尋ねたりします。
言葉をすぐに訂正するのではなく、伝えたい気持ちに寄り添うことで、子どもが安心して話せるようになります。
遊びや読み聞かせを通してやり取りする機会をつくる
遊びや絵本の読み聞かせは、子どもが楽しみながら言葉を交わす機会になります。
例えば、おままごとでは「何を作っているの?」と声をかけたり、絵本では子どもが指さした絵について一緒に話したりしてみましょう。
大人が一方的に話すのではなく、子どもの反応を待ちながら進めることで、自然なやり取りを楽しめるようになります。
コミュニケーションの発達は年齢だけで決めつけず個人差も見る
子どものコミュニケーションの発達には個人差があり、同じ年齢でも言葉の数や人との関わり方は異なります。
ここでは、発達の変化を確認するポイントと相談先について説明します。
発達の早さだけでなく変化の過程を確認する
子どものコミュニケーションの発達を見るときは、同じ年齢の子どもと比べるだけでなく、以前からの変化にも目を向けることが大切です。
例えば、泣き声で要求を伝えていた子どもが指さしや身振りを使うようになったことも、成長の一つといえます。
また、使える言葉が増えたか、呼びかけへの反応が変わったかなど、数週間から数か月単位で振り返ると、小さな成長にも気づきやすくなります。
気になる状態が続く場合は専門機関への相談も検討する
子どものコミュニケーションの発達で気になることがあれば、小児科や自治体の保健センターなどに相談してみましょう。
例えば、名前を呼んでも反応が乏しい、指さしや身振りがほとんど見られない、以前できていた言葉や反応が見られなくなった場合は、専門家に確認してもらうことが大切です。
1歳6か月児健診や3歳児健診でも相談できますが、気になる様子があれば健診を待たずに相談することで、必要な支援につなげやすくなります。
まとめ
子どものコミュニケーションは、言葉を話す前から視線や表情、声、身振りなどを通して少しずつ発達していきます。
発達には個人差があるため、年齢の目安だけでなく、子ども自身の成長に目を向けることが大切です。
日常生活では、子どもの反応を受け止め、遊びや読み聞かせを通して楽しくやり取りする機会を増やしましょう。また、以前と比べて言葉や身振りにどのような変化が見られるかを確認することも大切です。
発達で気になることがある場合は、一人で悩まず、小児科や自治体の保健センターなどに相談してみましょう。