目次
はじめに
「コミュニケーション研修で使えるゲームは、どれを選べばいいの?」
「参加者が楽しむだけで、研修の目的につながらなかったらどうしよう」と迷っていませんか。
研修を担当することになっても、参加者の人数や年齢、研修時間に合うゲームが分からず、準備の段階で手が止まってしまうことがありますよね。
この記事では、コミュニケーション研修におすすめのゲーム16選を紹介し、目的別の選び方や、ゲーム後の振り返りまで含めて効果を高める進め方を順を追って説明していきます。
コミュニケーション研修でゲームを取り入れるメリット

コミュニケーション研修にゲームを取り入れると、講義を聞くだけでは実践しにくい会話や協力の方法を、参加者同士で実際に試せます。
ここでは、楽しみながら実践できること、参加者同士の関係構築、自分の課題への気づきという3つのメリットを順に説明します。
楽しみながらコミュニケーションを実践できる
ゲーム形式の研修では、楽しみながら会話や協力を体験できるため、講義だけでは学びにくいコミュニケーションの方法を実践できます。
相手の話を聞いたり、自分の考えを伝えたりする機会も自然に増えていきます。
参加者が緊張せずに取り組みやすいことも、ゲームを取り入れるメリットです。
参加者同士の関係構築につながる
ゲームを通じて会話や協力をすることで、普段あまり接点のない参加者同士でも自然に交流できます。
一緒に課題に取り組む中で、相手の考え方や人柄を知るきっかけも生まれます。
お互いを理解する機会が増えることで、研修後のコミュニケーションにもつながりやすくなります。
自分のコミュニケーションの癖や課題に気づける
ゲーム中の会話や行動を振り返ることで、普段は気づきにくい自分の癖や課題を見つけられます。
たとえば、自分ばかり話していたり、相手の話を最後まで聞けていなかったりすることに気づく場合もあります。
実際の体験をもとに振り返ることで、今後のコミュニケーションで意識したいことが明確になります。
【一覧表】コミュニケーション研修におすすめのゲーム
コミュニケーション研修では、傾聴力や質問力、情報伝達力、チームワークなど、身につけたい力に合わせてゲームを選ぶことが大切です。
ここでは、研修に取り入れやすい16種類のゲームを、目的や参加人数、所要時間とともに一覧表で紹介します。
| ゲーム名 | 主な目的 | 参加人数 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 自己紹介ビンゴ | 相互理解・交流促進 | 6人以上 | 15〜30分 |
| 共通点探しゲーム | 相互理解・関係構築 | 2人以上 | 10〜20分 |
| 他己紹介ゲーム | 傾聴力・相互理解 | 2人以上 | 15〜30分 |
| Good&New | 発言力・関係構築 | 3人以上 | 10〜15分 |
| 伝言ゲーム | 情報伝達力・傾聴力 | 4人以上 | 10〜20分 |
| お絵描き伝言ゲーム | 説明力・情報伝達力 | 4人以上 | 15〜30分 |
| バック・トゥ・バック | 説明力・傾聴力 | 2人以上 | 10〜20分 |
| 質問ゲーム | 質問力・対話力 | 2人以上 | 10〜20分 |
| 1分間スピーチ | 表現力・発信力 | 3人以上 | 10〜20分 |
| ジェスチャーゲーム | 非言語コミュニケーション | 4人以上 | 10〜20分 |
| NASAゲーム | 合意形成・意見交換 | 4人以上 | 30〜60分 |
| コンセンサスゲーム | 合意形成・意思決定 | 4人以上 | 30〜60分 |
| ペーパータワー | チームワーク・役割分担 | 3人以上 | 20〜40分 |
| マシュマロチャレンジ | 協力・問題解決 | 4人以上 | 20〜30分 |
| ブラインドスクエア | 協力・情報共有 | 4人以上 | 20〜40分 |
| 人狼ゲーム | 対話力・推論力 | 5人以上 | 30〜60分 |
※参加人数と所要時間は一般的な実施例をもとにした目安であり、進め方によって変わります。
初対面の参加者が多い研修では、自己紹介ビンゴや共通点探しゲームが取り入れやすいでしょう。
一方、業務での情報共有を改善したい場合は伝言ゲーム、チーム内の意見交換を活発にしたい場合はNASAゲームやペーパータワーなどが適しています。
【アイスブレイク・関係構築】コミュニケーション研修におすすめのゲーム
アイスブレイクや関係構築を目的としたゲームは、参加者の緊張を和らげ、会話しやすい雰囲気をつくるのに役立ちます。
ここでは、初対面の参加者でも取り組みやすい4つのゲームを紹介します。
ゲーム①:自己紹介ビンゴ
自己紹介ビンゴは、参加者同士が質問しながら、ビンゴカードに書かれた条件に当てはまる人を探すゲームです。
「旅行が好き」「犬を飼っている」などの項目を用意し、該当する人を見つけたらマスを埋めていきます。
自然に会話が生まれるため、初対面の研修にも取り入れやすいでしょう。
ゲーム②:共通点探しゲーム
共通点探しゲームは、2〜4人のグループで会話しながら、お互いの共通点を見つけるゲームです。
趣味や好きな食べ物、休日の過ごし方などを質問し、制限時間内に見つけた共通点の数を競います。
相手への関心を高めながら、親しみやすい関係を築くきっかけになります。
ゲーム③:Good&New
Good&Newは、最近あった良い出来事や新しく経験したことを一人ずつ共有するゲームです。
「週末に新しいお店を見つけた」など、身近な話題を1分程度で発表します。
短時間で実施できるため、研修の開始前に会話しやすい雰囲気をつくる方法としておすすめです。
ゲーム④:質問ゲーム
質問ゲームは、2人1組になり、質問を通して相手の考えや経験を知るゲームです。
「最近うれしかったことは?」などの質問を交互に行い、回答に合わせて話を広げます。
質問することへの抵抗感を減らし、参加者同士の交流を深めるきっかけになります。
【傾聴・伝達力】コミュニケーション研修におすすめのゲーム
傾聴力や伝達力を高めるゲームでは、相手の話を正確に聞き取り、分かりやすく伝える練習ができます。
ここでは、情報の伝え方や聞き方を学べる4つのゲームを紹介します。
ゲーム①:伝言ゲーム
伝言ゲームは、最初の人が聞いた文章を次の人へ順番に伝え、最後まで正しく伝わるかを確認するゲームです。
最後の人が発表した内容と元の文章を比較すると、どこで情報が変わったのかを確認できます。
正確に聞き取り、必要な情報を伝える大切さを学べます。
ゲーム②:お絵描き伝言ゲーム
お絵描き伝言ゲームは、絵と文章を交互に使って情報を伝えるゲームです。
最初の人がお題を絵に描き、次の人がその絵を文章で説明する流れを繰り返します。
最後に元のお題と比較することで、表現の違いによる認識のずれを体験できます。
ゲーム③:バック・トゥ・バック
バック・トゥ・バックは、2人が背中合わせになり、一方が図形やイラストを言葉だけで説明するゲームです。
もう一方は説明を聞きながら同じ図を描き、完成後に元の図と比較します。
相手に伝わる説明の仕方や、確認しながら聞くことの大切さを学べます。
ゲーム④:1分間スピーチ
1分間スピーチは、決められたテーマについて、1分以内で自分の考えを伝えるゲームです。
「最近学んだこと」などのテーマを設定し、結論と理由を整理して発表します。
聞き手が内容を要約する時間も設けると、伝える力と聞き取る力を同時に練習できます。
【チームワーク・合意形成】コミュニケーション研修におすすめのゲーム
チームワークや合意形成を目的としたゲームでは、参加者同士が意見を出し合い、一つの目標に向かって協力する経験ができます。
ここでは、役割分担や話し合いの進め方を学べる4つのゲームを紹介します。
ゲーム①:NASAゲーム
NASAゲームは、月面で遭難した状況を想定し、生き残るために必要なアイテムの優先順位を決めるゲームです。
最初に個人で順位を考え、その後グループで話し合って一つの順位にまとめます。
意見が異なる相手と理由を共有し、合意形成する練習になります。
ゲーム②:コンセンサスゲーム
コンセンサスゲームは、架空の状況について複数の選択肢を比較し、グループ全員で一つの結論を出すゲームです。
例えば、無人島で必要な持ち物を選び、それぞれの理由を説明しながら優先順位を決めます。
多数決だけに頼らず、意見をすり合わせる経験ができます。
ゲーム③:ペーパータワー
ペーパータワーは、紙だけを使って、できるだけ高いタワーをつくるゲームです。
グループで作戦を話し合い、役割を分担しながら制限時間内に完成を目指します。
協力して作業を進めるなかで、情報共有や役割分担の重要性を体験できます。
ゲーム④:マシュマロチャレンジ
マシュマロチャレンジは、パスタやテープ、ひもを使い、頂上にマシュマロを載せた自立するタワーをつくるゲームです。
限られた材料と時間のなかで、チーム全員が意見を出し合って完成を目指します。
試行錯誤しながら協力する力や、問題を解決する力を養えます。
【相互理解・表現力】コミュニケーション研修におすすめのゲーム
相互理解や表現力を高めるゲームでは、自分の考えを伝えたり、相手の意図を読み取ったりする経験ができます。
ここでは、言葉や動作を使いながら、お互いの理解を深められる4つのゲームを紹介します。
ゲーム①:他己紹介ゲーム
他己紹介ゲームは、2人1組でインタビューを行い、聞き取った内容をもとに相手を紹介するゲームです。
趣味や得意なこと、仕事への考え方などを質問し、グループ全体に紹介します。
相手の話を理解し、要点を整理して伝える練習になります。
ゲーム②:ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、言葉を使わずに身ぶりや表情だけでお題を伝えるゲームです。
出題者が動作で表現し、ほかの参加者が何を表しているのかを当てます。
言葉以外の表現方法を意識することで、非言語コミュニケーションへの理解を深められます。
ゲーム③:ブラインドスクエア
ブラインドスクエアは、参加者が目隠しをした状態でロープを持ち、協力して正方形をつくるゲームです。
周囲が見えないため、声をかけ合いながら位置や形を調整します。
相手の状況を考えて説明する力や、協力して目標を達成する力を養えます。
ゲーム④:人狼ゲーム
人狼ゲームは、参加者がそれぞれの役割を持ち、会話を通して人狼役を推理するゲームです。
発言内容や相手の反応を確認しながら、自分の考えを説明して議論を進めます。
異なる意見を聞き、自分の判断を分かりやすく伝える練習になります。
オンライン・大人数でできるコミュニケーション研修ゲーム
コミュニケーション研修のゲームは、オンラインでも大人数でも実施できます。
ここでは、オンライン研修と大人数の研修に適したゲームを紹介します。
オンライン研修におすすめのゲーム
オンライン研修では、画面越しでも会話や意見交換ができるゲームがおすすめです。
例えば、共通点探しゲームや他己紹介ゲームは、ビデオ会議ツールのブレイクアウトルームを使って少人数で実施できます。
また、Good&Newなら全員が短時間で発言できるため、研修の開始時にも取り入れやすいでしょう。
大人数の研修におすすめのゲーム
大人数の研修では、参加者を少人数のグループに分けて進められるゲームが適しています。
例えば、自己紹介ビンゴは参加者同士の交流を促し、ペーパータワーはグループごとに協力して取り組めます。
人数が多い場合は、事前にルールや制限時間を共有しておくと、スムーズに進行しやすくなります。
コミュニケーション研修で実施するゲームの選び方
コミュニケーション研修のゲームは、研修の目的だけでなく、参加人数や実施時間、準備にかけられる手間まで考えて選ぶ必要があります。
ここでは、目的・人数・時間・準備・実施形式の4つの観点から、研修に合うゲームの選び方を説明します。
研修の目的に合わせて選ぶ
ゲームを選ぶときは、まず研修でどのような力を身につけたいのかを明確にしましょう。
たとえば、傾聴力を高めたい場合は相手の話を聞くゲーム、合意形成を学びたい場合はグループで結論を出すゲームが適しています。
終了後は、目的に合った行動ができたか振り返ることも大切です。
参加人数に合わせて選ぶ
参加人数によって、一人ひとりが発言できる時間やゲームの進めやすさは変わります。
大人数の場合は4〜6人程度のグループに分けると、全員が会話に参加しやすくなります。
参加者同士が無理なく交流できるよう、人数に合ったゲームを選びましょう。
実施時間や準備の手間から選ぶ
研修の時間や準備にかけられる手間も、ゲームを選ぶ際の大切なポイントです。
短時間の研修では、ルールが分かりやすく、10〜15分程度で楽しめるゲームが向いています。
必要な道具や説明時間も考慮し、無理なく実施できるものを選びましょう。
オンライン・対面など実施形式に合わせて選ぶ
ゲームは、オンラインか対面かによって実施しやすいものが異なります。
オンラインでは画面共有やチャットを活用するゲーム、対面では紙やカードを使ったゲームなどが適しています。
参加者がスムーズに取り組めるよう、研修環境に合った形式を選ぶことが大切です。
ゲームを使ったコミュニケーション研修の進め方
ゲームを使った研修では、ゲームを実施するだけで終わらせず、目的の共有から振り返り、実務での行動につなげるまで順番に進めることが大切です。
ここでは、研修の目的共有からゲームの実施、振り返り、実務へのつなげ方までを順に説明します。
1.研修の目的を参加者に共有する
ゲームを始める前に、研修を通して身につけたい力を参加者に伝えましょう。
たとえば「相手の話を最後まで聞く練習をする」など、具体的な目的を示すと取り組みやすくなります。
目的を共有することで、ゲーム中に意識するポイントも明確になります。
2.ゲームのルールを説明する
ゲームを始める前に、参加人数や制限時間、進め方などのルールを説明します。
参加者が迷わず取り組めるよう、必要に応じて実際の流れを見せると分かりやすくなります。
全員がルールを理解しているか確認してから始めましょう。
3.ゲームを実施する
ルールを確認したら、決められた時間内でゲームを進めていきます。
進行役は参加者の様子を見ながら、全員が無理なく参加できるようサポートしましょう。
また、ゲーム中の会話や協力する様子を観察しておくと、終了後の振り返りにも役立ちます。
4.振り返りを行う
ゲームが終わったら、参加者同士で感じたことや気づいたことを共有しましょう。
「どの場面でうまく伝わったか」「何が難しかったか」など、具体的な行動を振り返ることが大切です。
良かった点と改善点を整理することで、次のコミュニケーションに活かしやすくなります。
5.実務での行動につなげる
振り返りで得た気づきを、普段の仕事でどのように活かすか考えましょう。
たとえば「会議では相手の話を最後まで聞く」など、実践する行動を一つ決めると取り組みやすくなります。
研修後も意識して続けることで、学んだことを日常のコミュニケーションにつなげられます。
コミュニケーション研修を「楽しかっただけ」で終わらせないポイント
コミュニケーション研修でゲームを取り入れる場合は、ゲームを楽しむことだけで終わらず、研修で得た気づきを職場での行動につなげることが重要です。
ここでは、ゲームを研修の目的に沿って活用し、職場での行動につなげるためのポイントを説明します。
ゲームをすること自体を目的にしない
ゲームを取り入れる際は、楽しむことだけでなく、研修で身につけたい力を意識することが大切です。
勝敗や盛り上がりだけに注目せず、参加者がどのようなコミュニケーションを実践できたか確認しましょう。
目的を明確にしておくことで、ゲームを学びにつなげやすくなります。
ゲーム後の振り返りに時間を取る
ゲーム終了後は、参加者が自分の話し方や聞き方を振り返る時間を設けましょう。
「どの場面でうまく伝わったか」「何が難しかったか」などを共有すると、改善点に気づきやすくなります。
ゲームだけで時間を使い切らず、振り返りの時間も確保することが大切です。
職場でどう活かすかまで考えてもらう
研修で学んだことを、実際の仕事でどのように活かすか考えてもらいましょう。
たとえば「会議では相手の話を最後まで聞く」など、具体的な行動を一つ決めると実践しやすくなります。
日常業務でも意識して取り組むことで、研修での学びを職場のコミュニケーション改善につなげられます。
まとめ
コミュニケーション研修でゲームを取り入れる際は、楽しさだけでなく、研修の目的に合った内容を選ぶことが大切です。
傾聴力や伝達力、チームワークなど、身につけたい力に合わせてゲームを選び、参加人数や実施時間、研修形式も考慮しましょう。
また、ゲーム終了後は振り返りの時間を設け、学んだことを職場でどう活かすか考えることも重要です。
楽しみながら実践できるゲームを活用し、日常のコミュニケーション改善につなげましょう。