プロジェクトマネジメント

IPAとPMPの違いを徹底比較|難易度・費用・受験資格からおすすめな人まで解説

はじめに

「IPAのプロジェクトマネージャ試験とPMPは、何がどう違うのだろう」
「難易度や費用、受験資格を比べたうえで、自分はどちらを選べばよいのだろう」と迷っていませんか。

プロジェクトマネジメントの資格を調べていると、IPAは国家試験、PMPは国際資格と紹介されることが多く、転職や社内評価、実務での使いやすさまで考えると、判断に時間がかかってしまうことがありますよね。

この記事では、IPAとPMPの違いを難易度・費用・受験資格・活かせる場面から整理し、それぞれおすすめな人まで順を追って説明していきます。

IPAとPMPの違いを比較表でわかりやすく解説

比較項目IPA(プロジェクトマネージャ試験)PMP
運営団体IPA(情報処理推進機構)PMI(Project Management Institute)
資格の位置づけ日本の国家試験国際的なプロジェクトマネジメント資格
主な対象者IT分野のプロジェクトマネージャー幅広い業界のプロジェクトマネージャー
受験資格特になし実務経験や研修受講などの条件あり
試験内容ITプロジェクトの管理、判断、論述など人、プロセス、ビジネス環境など
試験形式選択式・記述式・論述式選択問題中心
有効期限なし3年ごとに更新が必要
向いている人国内のIT企業や情報システム分野で評価を高めたい人外資系企業や海外案件、幅広い業界で活かしたい人
選び方の目安国内・IT分野を重視するなら選びやすいグローバルな活躍や国際的な認知度を重視するなら選びやすい

IPAとPMPはどちらもプロジェクトマネジメントに関わる資格として比較されますが、試験の目的や評価される場面、学習内容には違いがあります。

資格名だけで選ぶと、自分の仕事内容や今後のキャリアに合わない可能性があるため、まずは一覧で違いを整理し、そのうえで国内中心ならIPA、グローバル志向ならPMPという判断軸で見ていきます。

IPAとPMPの違い一覧

IPAとPMPの違いは、資格の運営団体や対象者だけでなく、受験資格、試験形式、有効期限など複数の項目で比較すると違いが分かりやすくなります。

まずは一覧表で全体像を確認しておくと、それぞれの特徴や自分に合う資格を判断しやすくなります。

国内中心ならIPA・グローバル志向ならPMP

国内企業でのキャリア形成を重視するなら、国内で広く認知されているIPAの資格が選びやすいです。

一方、海外企業とのプロジェクトや外資系企業への転職、国際的なプロジェクトマネジメントスキルを証明したい場合は、世界共通の認定資格であるPMPが適しています。

将来どの市場でプロジェクトマネージャーとして活躍したいかを基準に選ぶと、自分に合った資格を判断しやすくなります。

IPAとPMPの違い

比較項目IPA(プロジェクトマネージャ試験)PMP
資格の位置付け日本の国家試験国際的に認知されている民間資格
運営団体IPA(情報処理推進機構)PMI(Project Management Institute)
受験資格特になしプロジェクト経験や研修受講などの条件あり
試験内容ITプロジェクトを中心に、管理能力や判断力、論述力を問う人・プロセス・ビジネス環境など、幅広いプロジェクトマネジメント能力を問う
受験費用比較的安いIPAより高い
更新制度更新不要3年ごとに更新が必要
難易度記述・論述を含み、文章で経験や判断を説明する力が必要実務経験を前提に、幅広い知識と状況判断が求められる
評価されやすい企業国内のIT企業、SIer、官公庁関連など外資系企業、グローバル企業、海外案件を扱う企業など

IPAとPMPの違いを理解するには、単に「どちらが有名か」「どちらが難しいか」だけで比べるのではなく、資格の目的や受験条件、取得後の扱われ方まで分けて見る必要があります。

ここでは、資格の位置付け、運営団体、受験資格、試験内容、費用、更新制度、難易度、評価されやすい企業の違いを順番に整理していきます。

資格の位置付け

IPAは、日本の国家試験として、情報処理技術者に必要な知識や技能を評価する試験です。

一方、PMPは、プロジェクトマネジメントの実務経験や能力を証明する国際資格です。

IPAは国内の公的な試験、PMPは国際的なプロジェクトマネジメント資格という位置付けの違いがあります。

運営団体

IPAの試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施しています。

一方、PMPは、米国に本部を置くProject Management Institute(PMI)が認定・運営する資格です。

それぞれ異なる団体が運営しているため、試験や資格の制度も異なります。

受験資格

IPAの情報処理技術者試験は、年齢や学歴、実務経験に関係なく誰でも受験できます。

一方、PMPは、一定のプロジェクトマネジメント経験と35時間の教育受講が必要です。

そのため、受験するまでに必要な条件には大きな違いがあります。

試験内容

IPAは、情報処理やシステム開発、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなど、試験区分に応じた知識が問われます。

一方、PMPでは、プロジェクトを進めるうえで必要な判断やリーダーシップなど、実務を想定した内容が中心です。

知識を幅広く問うIPAに対し、PMPは実務での対応力を重視する傾向があります。

受験費用

IPAの情報処理技術者試験は、受験手数料が7,500円です。

一方、PMPはPMI会員か非会員かによって受験料が異なり、IPAよりも高額になります。

資格取得にかかる費用を比較する場合は、受験料だけでなく学習や更新にかかる費用も確認しておくと安心です。

更新制度

IPAの情報処理技術者試験は、一度合格すれば更新手続きは必要ありません。

一方、PMPは資格を維持するために、3年間で60PDUを取得して更新する必要があります。

取得後の継続的な学習や手続きが必要かどうかが、大きな違いです。

難易度

IPAは試験区分によって難易度が異なり、基礎的な試験から高度な専門知識を問う試験まであります。

一方、PMPは受験前に実務経験が必要で、試験でも実務を想定した判断が求められます。

そのため、単純にどちらが難しいとはいえず、受験するIPAの試験区分によって比較が変わります。

IPAのプロジェクトマネージャ試験に絞って難易度や合格率、必要な勉強時間を詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
▶IPAプロジェクトマネージャ試験の難易度は?合格率や勉強時間を解説  

評価されやすい企業

IPAは、国内企業や官公庁、自治体、SIerなどで評価されやすい資格です。

一方、PMPは、外資系企業や海外案件、グローバルなプロジェクトを扱う企業で評価されやすい傾向があります。

どちらが役立つかは、働く企業や担当するプロジェクトによって変わります。

IPAとPMPはどちらが難しい?

IPAとPMPの難易度は、試験問題の難しさだけで決まるものではありません。

ここでは、試験そのものの難しさ、合格までの勉強時間、取得後に求められる継続学習の違いを順番に比較していきます。

試験の難しさ

試験の難しさは、単純にどちらが上とはいえません。

IPAは試験区分によって難易度が異なり、高度区分では専門知識や記述・論述への対応が求められます。

一方、PMPはプロジェクトマネジメントの知識をもとに、実務を想定して判断する力が問われます。

合格までの勉強時間

合格までに必要な勉強時間は、IPAの試験区分や受験者の経験によって異なります。

IPAは高度区分になるほど学習範囲が広くなり、PMPも実務経験があっても試験形式に合わせた対策が必要です。

そのため、どちらも現在の知識や経験によって、必要な勉強時間は大きく変わります。

取得後に求められる継続学習

IPAは、一度合格すれば資格を維持するための継続学習や更新手続きは必要ありません。

一方、PMPは資格を維持するために、3年間で60PDUを取得する必要があります。

そのため、取得後の継続学習はPMPのほうが多くなります。

IPAとPMPはどちらを選ぶべき?

IPAとPMPのどちらを選ぶべきかは、現在の仕事内容や転職先、今後目指したい働き方によって変わります。

ここでは、IPAがおすすめな人、PMPがおすすめな人、迷った場合の選び方を順番に整理していきます。

IPAがおすすめな人

IPAは、国内企業でITエンジニアやプロジェクトマネージャーとして働きたい人におすすめです。

受験資格がなく、学生や実務経験の少ない人でも受験できるため、知識を体系的に身に付けながら資格取得を目指せます。

また、国内企業や官公庁、SIerでの認知度が高いため、日本国内での就職や転職を重視する人にも適しています。

PMPがおすすめな人

PMPは、プロジェクトマネジメントの実務経験を活かしてキャリアアップしたい人におすすめです。

外資系企業や海外案件を担当する企業で働きたい人や、国際的に通用するプロジェクトマネジメント資格を取得したい人にも適しています。

受験には実務経験が必要なため、すでにプロジェクト運営に携わっており、その経験を資格として証明したい人に向いています。

PMPを検討しているものの、自分が受験資格を満たしているか分からない方は、実務経験や35時間の教育要件を確認しておくと安心です。
PMPの受験資格とは?実務経験や35時間の教育要件をわかりやすく解説 

迷った場合の選び方

迷った場合は、現在の実務経験と将来働きたい環境を基準に選ぶと判断しやすくなります。

プロジェクトマネジメントの実務経験がなく、国内企業でのキャリアを考えている場合はIPAが適しています。一方、実務経験を満たしており、外資系企業や海外案件を視野に入れている場合はPMPを選ぶと資格を活かしやすくなります。

資格名だけで選ぶのではなく、自分のキャリア目標に合うほうを選ぶことが重要です。

IPAとPMPは両方取得するべき?

IPAとPMPは目的や評価される場面が異なるため、両方取得すれば知識の幅や資格の見せ方を広げられます。

ここでは、両方取得するメリットと、まず取得するならどちらがおすすめかを整理していきます。

両方取得するメリット

IPAとPMPを両方取得すると、国内で評価される国家試験の知識と、国際的に認められるプロジェクトマネジメント資格の両方を証明できます。

国内企業への転職だけでなく、外資系企業や海外案件にも対応しやすくなり、活躍できる場を広げやすくなります。

また、IPAで基礎知識を体系的に身に付けたうえで、PMPで実務能力を証明できるため、それぞれの資格の強みを補い合える点もメリットです。

まず取得するならどちらがおすすめか

まず取得するなら、実務経験が少ない人はIPAがおすすめです。

IPAは受験資格がなく、プロジェクトマネジメントや情報処理の基礎知識を体系的に学びながら資格取得を目指せます。一方、すでにPMPの受験資格を満たす実務経験があり、国際的な資格を優先したい場合はPMPから取得しても問題ありません。

実務経験の有無を基準に選ぶと、資格取得までの流れを無理なく進められます。

まとめ

IPAとPMPは、どちらもプロジェクトマネジメントに関わる資格ですが、目指す方向によって選び方が変わります。

国内で知識や専門性を証明したい場合はIPA、実務経験を活かして国際的なプロジェクトマネジメント能力を示したい場合はPMPが選択肢になります。

どちらが優れているというよりも、今の経験やこれから担当したい仕事に合っているかで考えることが大切です。

まずは自分のキャリアを振り返り、取得後にどのような場面で資格を活かしたいのかを考えながら、自分に合う資格を選んでみてください。

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