目次
はじめに
「話している途中で何を伝えたいのか分からなくなる」「説明が長くなってしまい相手に伝わらない」「結論を先に言った方がいいと言われるけれど、どう話せばいいのか分からない」と感じたことはありませんか。こうした悩みを持つ方に役立つのがPREP法です。
PREP(プレップ)法とは、結論 → 理由 → 具体例 → 結論の順番で話すことで、相手に内容を分かりやすく伝える話し方の型です。最初に結論を伝え、そのあとに理由や具体的な事例を補足することで、話の流れが整理され、聞き手は内容をスムーズに理解できます。仕事の報告やプレゼン、会議での発言などでもよく使われる伝え方です。
この記事では、PREP法とはどのような話し方なのかをはじめに確認し、そのあとに「結論→理由→具体例→結論」という構成の意味や使い方を順番に説明していきます。実際にどのように話すと伝わりやすくなるのかもイメージできるように、具体的な場面を思い浮かべながら理解できる形で紹介していきます。
PREP(プレップ)法とは

PREP(プレップ)法とは、話す内容を「結論→理由→具体例→結論」の順番で伝える話し方の型で、英語の Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論) の頭文字を取ってPREPと呼ばれています。
最初に自分の結論を1文で伝え、その結論に至った理由を説明し、その理由を裏付ける具体的な事実や出来事を示したうえで、最後にもう一度同じ結論を言葉にして締めます。
この順番で話すことで、聞き手は最初の数秒で話の目的を理解でき、その後に続く理由と具体例で内容を確認しながら聞くことができます。結果として、話の意図が途中でずれたり誤解されたりする可能性が減り、聞き手が結論を判断しやすい構造になります。
PREP法の構成

PREP法は、話の内容を「結論→理由→具体例→結論」の順番で組み立てることで、相手に内容を理解してもらいやすくする話し方の構成です。最初に結論を伝え、その理由と具体例で内容を補足し、最後にもう一度結論を示すことで、話の要点が相手に伝わりやすくなります。ここではPREP法を構成する4つの要素を順番に確認します。
Point(結論)
Point(結論)は、最初の1文で自分の主張や判断をそのまま言い切る部分です。
聞き手や読み手が最初の3〜10秒で「何を伝えたいのか」を理解できるように、「私は〇〇だと考えます」「結論は〇〇です」のように結果を先に提示します。
理由や背景を先に話さず、伝えたい内容の核心だけを1文または2文以内で示すことで、相手はこのあとに続く説明がどの結論を支える話なのかを最初の段階で把握できます。
Reason(理由)
Reason(理由)は、最初に示した結論に対して「なぜそう言えるのか」を1つの理由で説明する部分です。
結論の直後に「なぜなら」「その理由は」と続けて、結論が成立する根拠を1〜2文で示します。ここでは新しい主張を増やさず、最初に示した結論を支える理由だけを提示します。理由を先に明確にすることで、聞き手や読み手はこのあとに続く説明が結論を裏付ける内容だと理解できます。
Example(具体例)
Example(具体例)は、直前で示した理由が実際の行動や状況でどのように当てはまるのかを示す部分です。
理由のあとに「たとえば」「具体的には」と続けて、1つの場面や行動を示します。会議・報告・会話など、実際に起きる状況の中で誰が何を言ったのか、どの順番で説明したのかを示すことで、理由がどのように成立するのかを読み手がその場面として理解できるようにします。ここでは新しい主張は加えず、理由を具体的な場面に置き換えて示すことだけに集中します。
Point(結論)
最後のPoint(結論)は、理由と具体例を示したあとに、最初に提示した結論をもう一度はっきりと言い切る部分です。
理由と具体例を踏まえたうえで「以上の理由から〇〇です」「そのため結論は〇〇です」と1文で結論を再提示します。最初の結論と同じ内容を言い直すことで、聞き手や読み手は話の終点がどこなのかを最後にもう一度確認できます。
PREP法の具体例

PREP法は、仕事の報告・会議での発言・プレゼンテーション・日常会話など、さまざまな場面で使うことができます。話す内容を「結論→理由→具体例→結論」の順番で整理すると、相手は要点をつかみやすくなります。ここでは、ビジネス・プレゼン・日常会話それぞれの場面でのPREP法の具体例を紹介します。
ビジネスでの例
ビジネスでは、上司への報告や会議での発言でPREP法が使われます。
たとえば会議で「来月から広告予算を月50万円から70万円に増やすべきです」と最初に結論を伝えます。次に「理由は、先月の広告費50万円で売上が120万円増え、費用対効果が確認できたためです」と理由を示します。
そのあとに「先月は検索広告に50万円を使い、クリック数が3,200件、問い合わせが48件発生しました」と具体的な数値を示します。最後に「以上の理由から、来月は広告予算を70万円に増やすべきです」と結論をもう一度伝えます。
プレゼンでの例
プレゼンでは、最初に提案の結論を伝えてから説明を進めます。
たとえば新サービスの導入を提案する場面では「当社は来期からオンライン予約システムを導入すべきです」と最初に結論を示します。次に「理由は、現在は電話予約のみのため、営業時間外の予約を受け付けられていないからです」と理由を伝えます。
そのあとに「先月は営業時間外の電話着信が42件あり、そのうち30件が予約の問い合わせでした」と具体的な状況を示します。最後に「以上の理由から、来期からオンライン予約システムを導入すべきです」と結論をもう一度伝えます。
日常会話での例
日常会話でもPREP法はそのまま使えます。
たとえば友人に食事の店を提案する場面では「今日は駅前のラーメン店に行くのがいいと思う」と最初に結論を伝えます。次に「理由は、今の時間だと他の店は待ち時間が長くなるからです」と理由を示します。
そのあとに「この店は席が20席あって回転が早く、先週の土曜日も待ち時間は10分でした」と具体的な状況を伝えます。最後に「だから今日は駅前のラーメン店に行くのがいいと思う」と結論をもう一度伝えます。
PREP法の使い方

PREP法を使うときは、まず自分が伝えたい結論を1文で言い切ります。結論は20〜30文字程度で「私は〇〇だと思います」「この案を採用すべきです」のように最初に明確に示します。
次に、その結論に至った理由を1つ示します。理由は「なぜなら〜だからです」という形で結論との関係をはっきりさせます。そのあとに、理由を裏付ける具体的な事実や出来事を1つ説明します。
最後に、最初に述べた結論をもう一度同じ意味で言い直して話を終えます。この順番を「結論→理由→具体例→結論」の4段階で組み立てることで、聞き手は話の目的を最初に理解し、その後の説明を順番に確認しながら内容を判断できます。
PREP法が向いている場面

PREP法は、結論を先に示してから理由と具体例で説明するため、短い時間で要点を伝える必要がある場面で使いやすい話し方です。特に、相手に内容を分かりやすく伝えたい仕事の場面では効果を発揮します。ここでは、PREP法が使われることが多いプレゼン・ビジネス報告・営業や提案の場面を紹介します。
プレゼン
プレゼンでは、限られた時間の中で提案内容を理解してもらう必要があるため、最初に結論を示すPREP法が向いています。たとえば10分のプレゼンでは、冒頭30秒で「来期から新しい予約システムを導入すべきです」と結論を伝え、そのあとに導入する理由と具体的な数値を順番に説明します。
最後にもう一度「以上の理由から来期から予約システムを導入すべきです」と結論を言い直すことで、聞いている人は提案内容の結論を最初と最後の2回で確認できます。
ビジネス報告
ビジネス報告では、上司が短時間で状況を判断できるように結論から伝える必要があるため、PREP法が向いています。
たとえば営業の進捗報告では、最初に「今月の売上は目標500万円に対して420万円で未達です」と結論を伝えます。
そのあとに未達の理由を説明し、訪問件数や受注数などの数値を示します。最後に「以上の理由で今月の売上は420万円となり目標には届いていません」と結論をもう一度伝えることで、報告の要点を上司がすぐに把握できます。
営業・提案
営業や提案では、相手が短時間で導入の可否を判断できるように結論から伝える必要があるため、PREP法が向いています。
たとえば営業担当が顧客にサービスを提案する場面では、最初に「御社には月額3万円の予約管理システムの導入をおすすめします」と結論を伝えます。そのあとに導入をすすめる理由を説明し、予約件数や作業時間などの具体的な数値を示します。
最後に「以上の理由から、御社には月額3万円の予約管理システムの導入をおすすめします」と結論をもう一度伝えることで、提案内容を相手が判断しやすくなります。
PREP法の注意点

PREP法を使うときは、最初の結論をあいまいな表現にしないことが重要です。「検討したほうがいいと思います」「できれば対応したいです」のように判断がぼやける言い方をすると、聞き手は話の目的を理解できません。
最初の1文は「この案を採用するべきです」「今月中に仕様を変更します」のように、行動や判断が1つに定まる形で言い切ります。また、理由と具体例の順番を入れ替えないことも重要です。理由を説明する前に具体例を話すと、聞き手はその出来事がなぜ出てきたのか理解できず、話の流れを追えなくなります。
さらに、具体例を複数並べすぎると話が長くなり、最後の結論に戻る前に聞き手の集中が切れます。理由を1つ示し、その理由を裏付ける具体例を1つ説明し、最後にもう一度結論を言い直す形で4段階の順番を崩さないことがPREP法の基本になります。
PREP法のように、ビジネスでは「伝え方の型」がいくつかあります。
会議・プレゼン・提案などの場面では、説明の構成や話し方の型を知っておくと、相手に内容を整理して伝えやすくなります。
▶アジェンダとは?意味・作り方・例|会議やプレゼンで使える書き方
▶DESC法とは?状況→行動→結果→提案で伝える説明の型
▶SDS法とは?要点→詳細→要点で分かりやすく伝える話し方
また、プレゼン資料の構成を作るときは、スライドの流れを整理する方法も参考になります。
【図解あり】プレゼンで圧倒的な差をつけよう!パワポ資料の構成の作り方の完全ガイド!
まとめ
PREP法は、「結論→理由→具体例→結論」の順番で話すことで、相手に内容を分かりやすく伝える話し方です。
最初に結論を示すことで聞き手は話のゴールを最初に理解でき、そのあとに理由と具体例を続けることで結論の根拠を順番に確認できます。最後にもう一度結論を伝えることで、話の要点をはっきりと整理できます。
プレゼン・ビジネス報告・営業提案など、短い時間で要点を伝える場面では特に効果的です。話す順番を「結論→理由→具体例→結論」にそろえるだけで、相手に伝わりやすい説明ができるようになります。