目次
はじめに
「IPAのプロジェクトマネージャ試験ってどのような試験なの?」
「受験を考えているけれど、合格率や難易度が分からず、自分に合っているのか判断できない」と迷っていませんか。
プロジェクト管理の知識を身につけたい方や、将来的にPMとして仕事の幅を広げたい方の中には、資格の内容を調べる中で「実務経験がないと難しいのではないか」「PMPなど他の資格と何が違うのか」と不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、IPAプロジェクトマネージャ試験の概要や試験内容、難易度、合格率、求められる知識について順を追って説明していきます。
IPAプロジェクトマネージャ試験とは?

プロジェクトマネージャ試験について理解するには、まず試験の目的や出題範囲、対象となる人の特徴を把握することが重要です。
ここでは、プロジェクトマネージャ試験の基本的な概要と、どのような経験や役割を持つ人が対象になるのかを順を追って説明していきます。
プロジェクトマネージャ試験の概要
プロジェクトマネージャ試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験「情報処理技術者試験」の一区分です。
ITプロジェクトの計画や進捗、品質、リスクなどを管理するプロジェクトマネージャに必要な知識や判断力を確認する試験として位置づけられています。
午前・午後の試験で構成されており、知識だけでなく、実務を想定した記述問題や論述問題にも対応する力が求められます。
「PMPとの違いも気になる方は、それぞれの資格の特徴や向いている人を比較すると、自分に合った資格を選びやすくなります。」
▶ PMPとは?取得するメリット・難易度・受験資格と向いている人
どのような人が対象者なのか
プロジェクトマネージャ試験は、ITプロジェクトの計画や進捗、品質、予算などを管理する立場の人を主な対象としています。
また、システム開発の経験を活かして、今後プロジェクトマネージャを目指したい人にも適した試験です。
実務でプロジェクト全体を管理するための知識や判断力を身につけたい場合にも役立ちます。
IPAプロジェクトマネージャ試験の難易度は高い?
プロジェクトマネージャ試験の受験を検討するとき、気になるのが「どの程度の難易度なのか」「合格するにはどれくらい準備が必要なのか」という点です。
ここでは、合格率や必要な勉強時間の目安、特に多くの受験者が難しいと感じやすい論文試験について順を追って説明していきます。
合格率
プロジェクトマネージャ試験の合格率は、例年10〜15%前後で推移しています。
受験者の約10人に1人が合格する水準であり、情報処理技術者試験の中でも高度情報処理技術者試験に区分される難易度の高い試験です。
そのため、十分な学習時間を確保し、計画的に試験対策を進めることが大切です。
合格に必要な勉強時間
プロジェクトマネージャ試験の勉強時間は、一般的に200〜300時間程度が目安とされています。
プロジェクト管理の経験がある人は比較的短い時間で対策しやすい一方、経験が少ない場合は300時間以上かかることもあります。
1日1〜2時間の学習を続ける場合は、3〜6か月ほどを目安に準備を進めるとよいでしょう。
午後Ⅱの論文試験
午後Ⅱの論文試験では、提示されたテーマに沿って、プロジェクトの状況や課題、対応内容などを論文形式で記述します。
知識を答えるだけではなく、プロジェクトマネージャとしての判断や対応を論理的にまとめる力が求められるため、多くの受験者が難しいと感じる試験です。
過去問を活用しながら、論文を書く練習を重ねることが合格へのポイントになります。
試験内容と出題形式をわかりやすく解説
プロジェクトマネージャ試験に合格するには、試験でどのような知識や能力が問われるのかを理解したうえで、対策を進めることが重要です。
試験は午前と午後で出題形式が分かれており、選択式だけでなく、記述式や論述式によってプロジェクト管理の考え方を説明する力も確認されます。
ここでは、各試験区分の出題内容や形式について、午前Ⅰ・午前Ⅱから午後Ⅱまで順を追って説明していきます。
午前Ⅰ・午前Ⅱの出題内容
午前Ⅰ・午前Ⅱでは、プロジェクトマネージャとして必要な基礎知識や専門知識が問われます。
午前ⅠはIT全般の基礎知識が中心で、午前Ⅱではプロジェクトマネジメントに関する知識が中心に出題されます。
どちらも四肢択一式のため、用語や管理手法を正しく理解しておくことが大切です。
午後Ⅰの記述式問題
午後Ⅰでは、プロジェクトの状況が示された問題を読み、設問に対して文章で回答する記述式問題が出題されます。
課題の原因を読み取り、プロジェクトマネージャとして適切な対応を説明する力が求められます。
知識だけでなく、状況に応じて判断する力も重要になります。
午後Ⅱの論文試験
午後Ⅱの論文試験では、指定されたテーマに沿って、プロジェクトマネージャとしての経験や対応内容を論文形式でまとめます。
課題への対応や判断の流れを分かりやすく説明する力が求められるため、実務を意識した論述力が重要です。
過去問を活用しながら、論文を書く練習を重ねておくと安心です。
IPAプロジェクトマネージャ試験はどのように勉強する?
プロジェクトマネージャ試験の対策では、単に用語を暗記するだけではなく、試験形式に合わせて問題を解く力や文章で説明する力を身につけることが重要です。
ここでは、過去問の活用方法から記述問題・論文試験への取り組み方まで、合格に向けた具体的な勉強方法を順を追って説明していきます。
まずは過去問で出題傾向を把握する
プロジェクトマネージャ試験では、まず過去問を解いて出題傾向や問題形式を把握することが大切です。
午前・午後それぞれで問われる内容や出題パターンを知ることで、効率よく学習を進めやすくなります。
繰り返し取り組みながら、苦手分野を整理していきましょう。
午後Ⅰは記述問題を繰り返し解く
午後Ⅰでは、記述問題に慣れるために過去問を繰り返し解くことが効果的です。
問題文から必要な情報を読み取り、設問の意図に沿って簡潔にまとめる練習を重ねることで、記述力を少しずつ身につけられます。
解答例と比較しながら改善点を確認することも大切です。
午後Ⅱは論文の型を身につける
午後Ⅱの論文試験では、基本となる論文の構成を身につけておくことが重要です。
あらかじめ書き方の流れを整理しておくことで、本番でも内容を組み立てやすくなります。
過去問を活用しながら、自分の経験を論理的にまとめる練習を続けていきましょう。
「論文対策を始める前に、PMBOKの考え方を整理しておくと、プロジェクトマネージャとしての判断や説明をまとめやすくなります。」
▶PMBOKガイド第7版とは?概要や変更点をわかりやすく解説
IPAプロジェクトマネージャ試験はどんな人に向いている?
プロジェクトマネージャ試験は、ITに関する知識だけでなく、プロジェクトを計画・管理する経験や、関係者を調整する力も問われる試験です。
ここでは、プロジェクト管理業務や開発・リーダー経験など、どのような経験を持つ人が試験内容を理解しやすいのかを順を追って説明していきます。
プロジェクト管理業務を担当している人
プロジェクト管理業務を担当している人は、プロジェクトマネージャ試験に取り組みやすいでしょう。
スケジュール管理や進捗管理、課題管理など、日頃の業務と試験内容が重なるため、実務経験を活かしながら学習を進められます。
知識だけでなく、実際の経験を踏まえて理解しやすい点も特徴です。
開発経験者やリーダー経験者
システム開発の経験やチームリーダーとしての経験がある人も、プロジェクトマネージャ試験に向いています。
開発の流れや現場の課題を理解しているため、試験で問われる内容を実務と結び付けながら学びやすくなります。
これまでの経験を活かしながら、無理なく試験対策を進められるでしょう。
マネジメント経験があると学習しやすい
マネジメント経験がある人は、試験で問われる考え方を理解しやすい傾向があります。
メンバーの管理や関係者との調整、課題への対応などの経験があると、実際の場面をイメージしながら学習を進められます。
特に午後Ⅱの論文試験でも、経験を活かして内容をまとめやすくなるでしょう。
まとめ
IPAプロジェクトマネージャ試験は、ITプロジェクトを管理するための知識だけでなく、状況に応じて判断し、適切に対応する力まで問われる難易度の高い国家試験です。
そのため、知識を覚えるだけではなく、過去問や論文対策を通して実践的な力を身につけることが合格への近道になります。
実務経験がある人はもちろん、これからプロジェクトマネージャを目指す人にとっても、学習を通じてプロジェクト管理の考え方を体系的に身につけられる点が大きな魅力です。
試験内容や自分に必要な勉強時間を確認しながら、無理のない学習計画で合格を目指していきましょう。