目次
はじめに
「PMPを受験したいけれど、申請はどこから始めればいいの?」
「プロジェクト経験には、担当した仕事をどのように書けばいいの?」と迷っていませんか。
PMPの受験を検討してPMIの申請画面を開いても、学歴や研修の情報に加えてプロジェクト経験の入力が必要となるため、何をどこまで記載すればよいのか分からず迷うこともありますよね。
この記事では、PMPの受験申請を始める前の準備から申請の手順、プロジェクト経験の書き方、提出後の流れまで解説します。
PMPの受験申請はどう進める?
PMPを受験するには、申請に必要な情報を準備し、PMIのWebサイトから申請手続きを進めたうえで、受験の予約を行います。
ここでは、PMPの受験申請から実際に試験を受けるまでの基本的な流れと、申請前に確認しておきたい受験資格や準備について説明します。
PMP受験申請から受験までの基本的な流れ
PMPの受験申請は、PMIのWebサイトでアカウントを作成し、申請フォームに必要事項を入力するところから始まります。
学歴やプロジェクト経験、プロジェクトマネジメント教育などを入力して申請し、PMIの確認を経て承認されたら受験料を支払います。
その後、試験会場またはオンライン受験の日程を予約し、決められた日時に試験を受けるのが基本的な流れです。
申請前に確認しておきたい受験資格と必要な準備
申請前には、最終学歴に応じて必要なプロジェクト経験やプロジェクトマネジメント教育を満たしているか確認しておきましょう。
申請フォームでは、担当したプロジェクトの期間や役割、目的、担当内容などを入力するため、あらかじめ情報を整理しておくとスムーズです。
複数のプロジェクトを申請する場合は、それぞれの開始・終了時期も確認し、正確に入力できるよう準備しておきましょう。
PMPの受験資格を確認する
PMPの受験資格は、学歴だけで決まるものではなく、これまでのプロジェクト経験やプロジェクトマネジメント教育の受講状況も含めて確認する必要があります。
ここでは、学歴ごとに必要なプロジェクト経験、35時間の教育要件、プロジェクト経験として認められる条件について順に説明します。
学歴によって必要なプロジェクト経験を確認する
PMPでは、最終学歴によって必要なプロジェクト経験の期間が異なります。
高校卒業や短期大学卒業などの場合は過去8年間に60か月以上、4年制大学卒業以上の場合は36か月以上の経験が必要です。
GAC認定プログラムの学位を取得している場合は、過去8年間に24か月以上のプロジェクト経験が求められます。
35時間のプロジェクトマネジメント教育を確認する
PMPの受験資格では、35時間以上のプロジェクトマネジメント教育を修了していることが求められます。
申請前に、受講した研修や講座が教育要件を満たしているか確認し、不足している場合は必要な教育を修了してから申請しましょう。
なお、有効なCAPM資格を保有している場合は、35時間の教育を別途記録する必要はありません。
プロジェクト経験として認められる条件を確認する
申請できるのは、決められた期間と目的があるプロジェクトを主導・管理した経験です。
終了時期を定めずに続ける通常業務ではなく、固有の成果物やサービス、結果を生み出すための一時的な取り組みであるかを確認しましょう。
また、申請する経験が受験資格で定められた期間内に含まれていることも確認が必要です。
PMP受験申請前にプロジェクト経験を整理する
PMPの受験申請では、これまでに担当したプロジェクトの経験を申請内容に合わせて整理しておく必要があります。
ここでは、申請対象となるプロジェクトの選び方から、プロジェクトごとの期間と経験の整理方法、重複期間の考え方まで説明します。
申請対象になるプロジェクトを選ぶ
申請対象には、開始と終了の時期が決まっており、固有の成果物やサービス、結果を生み出すために取り組んだプロジェクトを選びます。
そのうえで、自分がプロジェクトの主導や管理に関わった経験があるかを確認しましょう。
終了時期を定めずに繰り返す通常業務は対象にならないため、受験資格で定められた期間内のプロジェクトから選びます。
プロジェクトごとに期間と経験を整理する
申請するプロジェクトごとに開始年月と終了年月を確認し、自分が担当した役割や経験を整理します。
プロジェクトの目的や成果に対して、どのように主導・管理したのかも振り返っておきましょう。
複数のプロジェクトがある場合は、申請時に内容が混ざらないよう、1件ずつ分けて整理しておくとスムーズです。
複数のプロジェクトが重なる期間の扱いを確認する
複数のプロジェクトを同じ月に担当していても、その期間を重複して経験月数に加えることはできません。
たとえば、同じ1か月に2件のプロジェクトを担当していても、経験期間として数えるのは1か月です。
複数の経験を申請する場合は開始年月と終了年月を確認し、重なっている月を二重に数えないよう整理しましょう。
PMPの受験申請を進める手順
PMPの受験資格やプロジェクト経験を整理できたら、PMIの申請画面から必要な情報を入力して申請を進めます。
ここでは、申請画面への入力からプロジェクト経験や必要情報の登録、申請後の審査・監査までの手順を説明します。
PMIの申請画面から基本情報を入力する
PMIのWebサイトへログインし、PMPの受験申請画面から必要な情報を入力します。
氏名や連絡先などの基本情報を登録し、入力内容に誤りがないか確認しながら進めましょう。
登録済みの情報と申請内容に違いがないか確認しておくと、後から修正する手間を減らせます。
プロジェクト経験を1件ずつ入力する
プロジェクト経験は、事前に整理した内容をもとに1件ずつ入力します。
プロジェクト名や所属組織、役職、実施期間などを登録し、説明欄には目的や成果、自分が主導・管理した内容が伝わるように記載しましょう。
複数の経験がある場合も、それぞれの期間や内容を確認しながら入力します。
教育・学歴などの必要情報を入力して申請する
教育の項目には、35時間のプロジェクトマネジメント教育として受講した講座や研修の情報を入力し、学歴についても必要な情報を登録します。
すべての項目を入力したら、入力漏れや誤りがないか全体を確認しましょう。問題がなければ申請を提出し、PMIによる審査へ進みます。
申請後の審査と監査の流れを確認する
申請を提出するとPMIによる審査が行われ、監査の対象に選ばれた場合は、案内に沿って学歴やプロジェクト経験などを確認するための資料を提出します。
監査の対象にならない場合は、通常の審査が進められます。
審査または監査を経て申請が承認されると、受験料の支払いや試験日の予約へ進めます。
PMPのプロジェクト経験はどう書く?書き方の基本
PMPの受験申請でプロジェクト経験を書くときは、担当した仕事を並べるだけではなく、どのようなプロジェクトで何を目的に進め、自分がどの役割を担ったのかが伝わるように整理する必要があります。
ここでは、プロジェクトの目的と成果、自分の役割や担当業務、具体的なマネジメント経験、通常業務との区別について説明します。
プロジェクトの目的と成果を書く
プロジェクトの目的では何を実現するために始めたのか、成果では最終的に何を完成・提供・達成したのかを記載します。
担当業務だけを並べるのではなく、プロジェクト全体の目的と成果を分けて書くと、取り組みの内容が伝わりやすくなります。
自分の役割と担当した業務を書く
自分の役割では、プロジェクトの中でどのような立場を担当したのかを明確にします。
担当業務については、計画や調整、進捗確認、課題対応など、自分が実際に行ったことを具体的に書きましょう。
チーム全体の取り組みではなく、自分の役割と行動が分かるようにまとめることが大切です。
プロジェクトマネジメントに関わった経験を具体的に書く
プロジェクト経験は、どのように主導・管理したのかが伝わるように記載します。
「プロジェクトを管理した」とまとめるだけでなく、計画の作成や進捗確認、関係者との調整、課題やリスクへの対応など、実際に行ったことを示しましょう。
具体的な行動を書くことで、どのようなプロジェクトマネジメントを経験したのかが伝わりやすくなります。
通常業務とプロジェクト経験を区別して書く
申請する経験は、開始と終了の時期があり、固有の成果を生み出すために行ったプロジェクトに限ります。
終了時期を定めず、同じ業務を継続的に繰り返す通常業務とは分けて考えましょう。
通常業務の中でプロジェクトに該当する取り組みを担当した場合は、その期間や目的、成果を切り分けて記載します。
PMPのプロジェクト経験で迷いやすいケース
PMPの受験申請では、担当したプロジェクトの状況によって、経験期間や自分の役割をどのように整理すればよいのか迷うことがあります。
ここでは、複数のプロジェクトを経験した場合の整理方法から、重複する期間の扱い、自分の役割や成果の書き方まで説明します。
同じ会社で複数のプロジェクトを経験した場合
同じ会社で複数のプロジェクトを経験している場合は、会社単位ではなくプロジェクトごとに分けて整理します。
それぞれの開始・終了年月や目的、成果、自分の役割を確認し、同じ部署や役職で担当していても、別のプロジェクトであれば分けて記載しましょう。
複数のプロジェクトを同じ期間に担当した場合
同じ期間に複数のプロジェクトを担当していた場合も、それぞれの経験は個別に記載します。
ただし、重なっている期間を二重に加算することはできないため、同じ1か月に複数のプロジェクトを担当していても、経験期間として数えるのは1か月です。
開始・終了年月を確認し、重複する月を除いて経験期間を整理しましょう。
チームで進めたプロジェクトで自分の役割を書く場合
チームで進めたプロジェクトでは、チーム全体の活動ではなく、自分が担当した役割や行動が分かるように書きます。
計画した内容や進捗を確認した範囲、関係者との調整、課題への対応など、自分が実際に行ったことを具体的に記載しましょう。
自分の役割と行動を対応させると、担当した範囲が伝わりやすくなります。
プロジェクトの成果をどこまで具体的に書くか
プロジェクトの成果は、「プロジェクトを完了した」とするだけでなく、最終的に何を完成・提供・達成したのかが分かるように書きます。
一方で、細かな作業手順まで含める必要はありません。
プロジェクトの目的に対して、どのような成果が得られたのかが伝わる内容にまとめましょう。
PMP受験申請で避けたい書き方と注意点
PMPの受験申請では、実際の経験が受験資格を満たしていても、書き方によってプロジェクトで担った役割や経験が伝わりにくくなることがあります。
ここでは、PMPの受験申請で避けたい記載方法と、申請内容をまとめる際の注意点について説明します。
通常業務をプロジェクト経験として記載しない
毎日・毎週など一定の周期で繰り返し、終了時期を定めずに続ける通常業務は、プロジェクト経験として記載しません。
対象になるのは、開始と終了の時期があり、固有の成果を生み出すために取り組んだプロジェクトです。
通常業務の中に該当する取り組みがある場合は、その期間や目的、成果を切り分けて記載しましょう。
担当業務を並べるだけの記載にしない
申請では、担当した作業を並べるだけでなく、プロジェクトをどのように主導・管理したのかが伝わるように書きます。
たとえば、計画した内容や進捗を確認した範囲、関係者との調整など、自分が実際に行ったことを具体的に記載しましょう。
担当業務と管理上の行動を結びつけると、経験した内容が伝わりやすくなります。
自分の役割や成果が分からない書き方を避ける
チーム全体の活動だけではなく、自分が担当した役割や行動が分かるように記載します。
「チームで対応した」とまとめるのではなく、自分が計画や調整、進捗確認、課題対応などのうち何を担当したのかを示しましょう。
あわせて、プロジェクトで最終的に何を完成・提供・達成したのかも分かるようにします。
申請内容と確認できる事実に食い違いを作らない
プロジェクトの期間や役割、担当内容、成果は、実際の経験と一致する内容を記載します。
経験期間を実際より長くしたり、担当していない業務を加えたりせず、当時の記録などを確認しながら正確に整理しましょう。
後から確認を求められた場合にも、同じ内容を説明できるようにしておくことが大切です。
PMP受験申請をスムーズに進めるチェックポイント
PMPの受験申請をスムーズに進めるには、入力を始める前の確認と、提出前の見直しが大切です。
ここでは、受験資格と経験年数の確認から、プロジェクト経験の見直し、提出前の確認、監査に備えた準備まで説明します。
受験資格と経験年数を申請前に確認する
申請前に、最終学歴に応じて必要なプロジェクト経験の月数を満たしているか確認します。
高校卒業や短期大学卒業などの場合は60か月以上、4年制大学卒業以上は36か月以上、GAC認定プログラムの学位取得者は24か月以上が目安です。
複数のプロジェクトが同じ月に重なっている場合は二重に数えず、実際の経験月数を確認しましょう。
プロジェクト経験の期間と内容を見直す
申請するプロジェクトごとに、開始・終了年月や目的、成果、自分の役割、担当内容を見直します。
実際に関わった期間と申請内容が一致しているか、通常業務ではなく、開始と終了があるプロジェクトでの経験になっているかも確認しましょう。
複数の経験がある場合は、1件ずつ確認すると間違いを防ぎやすくなります。
申請内容を確認してから提出する
必要な項目を入力したら、すぐに提出せず、申請内容を最初から確認しておきましょう。
氏名や学歴、プロジェクト経験、教育などに入力漏れや誤りがないかを確認し、プロジェクトごとの期間や役割、担当内容にも食い違いがないか見直します。
実際の情報と一致していることを確認してから提出します。
監査に備えてプロジェクト経験を確認できる情報を整理する
監査に備えて、申請したプロジェクトの期間や所属組織、自分の役割などを確認できる情報を整理しておきます。
プロジェクト経験を確認できる人物についても、必要に応じて氏名や連絡先を確認しておくと安心です。
申請内容と確認できる情報をそろえておけば、監査の対象になった場合も対応しやすくなります。
まとめ
PMPの受験申請では、事前に受験資格を確認し、申請するプロジェクトの期間や目的、成果、自分の役割などを整理しておくことが大切です。
プロジェクト経験は、通常業務と区別し、自分が計画や調整、進捗確認などにどのように関わったのかが伝わるように記載しましょう。
また、複数のプロジェクトで期間が重なる場合は二重に計算せず、実際の経験と申請内容を一致させる必要があります。
提出前に入力内容を見直し、監査にも対応できるよう必要な情報を整理したうえで申請を進めましょう。