リーダーシップとマネジメントスキル

マネージャーとは?意味・役割・リーダーとの違いをわかりやすく解説

はじめに

「マネージャー」という言葉は、会社や組織の中でよく耳にしますが、実際にどのような役割を持つ人なのか、はっきり説明できる人は意外と少ないかもしれません。

たとえば、仕事をしていると「マネージャーって具体的に何をしている人なの?」「リーダーとは何が違うの?」「上司と同じ意味なの?」と疑問に思うことはありませんか。役職として名前は知っていても、毎日の仕事の中でどんな役割を担い、どんな判断や行動をしているのかまではイメージしにくいものです。

また、これからマネージャーを目指す人や、すでにチームをまとめる立場にいる人の中には、「マネージャーとして何をすればいいのか分からない」「リーダーと同じように動いていいのか迷う」と感じている人もいるでしょう。

この記事では、マネージャーとはどのような意味を持つ言葉なのかをはじめに整理し、そのうえで実際の仕事の中でどんな役割を担うのか、リーダーとはどのような違いがあるのかを、具体的な場面を思い浮かべながら順を追って説明していきます。

読み終えるころには、「マネージャーとはどんな立場の人なのか」「リーダーとどう違うのか」が自然とイメージできるようになります。

マネージャーとは?

マネージャーという言葉は、ビジネスの現場でよく使われますが、具体的にどのような役割や意味を指すのかは意外とあいまいに理解されていることもあります。まずはマネージャーという言葉の基本的な意味と、企業で使われる管理職としての位置づけを整理します。また、会社や組織によってマネージャーの役割や範囲が変わる理由についても確認していきましょう。

マネージャーという役職は、チームや組織を管理する「マネジメント」の役割を担う立場でもあります。
マネジメントの意味や具体的な仕事内容については、次の記事で詳しく解説しています。

▶マネジメントとは?具体的な仕事内容や役割をわかりやすく解説します

マネージャーの意味

マネージャーとは、組織やチームの目標を達成するために、業務の進行を管理し、メンバーの行動を調整する役職を指します。

具体的には、売上目標やプロジェクトの期限などの数値目標を設定し、1週間や1か月単位で進捗を確認しながら、担当者の業務分担、作業スケジュール、優先順位を決めて実行を管理する立場です。進捗が遅れている場合は作業内容を見直して担当者を変更したり、作業時間を調整したりして計画を修正し、期限までに成果が出る状態を維持する役割を持ちます。

つまりマネージャーは、組織の目標に対して「誰が・いつまでに・何を行うか」を決め、その進み具合を確認しながら結果まで管理する立場を意味します。

管理職としてのマネージャー

管理職としてのマネージャーとは、会社から部門やチームの管理を任され、メンバーの業務内容・進捗・成果を管理する立場の役職を指します。具体的には、部門の売上目標や業務目標を月単位や四半期単位で設定し、メンバーごとに担当業務を割り振り、1週間ごとの進捗確認や日々の業務指示を行いながら結果を管理します。

目標との差が出た場合は業務内容や担当者の配置を変更し、作業時間や優先順位を調整して目標達成までの計画を修正します。このように管理職としてのマネージャーは、部門の成果を出すために人員配置、業務指示、進捗確認、結果管理を行う役職を意味します。

企業によって意味が変わる理由

マネージャーの意味が企業によって変わる理由は、会社ごとに役職の階層数と担当範囲の設定が異なるためです。たとえば、役職が「一般社員→係長→課長→部長」の4段階で構成されている会社では、課長クラスがマネージャーと呼ばれることがあります。

一方で、「スタッフ→シニアスタッフ→マネージャー→シニアマネージャー→ディレクター」のように5段階以上の役職階層を設けている会社では、マネージャーは中間管理職として10人前後のチームを管理する役職として位置付けられます。役職数や管理人数の設定が会社ごとに異なるため、同じ「マネージャー」という名称でも、担当する人数、決裁権限、担当業務の範囲が変わる仕組みになっています。

役職数や管理人数の設定が会社ごとに異なるため、同じ「マネージャー」という名称でも担当人数、決裁権限、担当業務の範囲が変わります。そのため、マネージャーという役職は企業によって意味が曖昧になりやすいと言われます。

マネージャーの主な役割

マネージャーは肩書きだけの存在ではなく、チームや組織を動かすために複数の役割を担っています。部下の育成や評価、日々の業務管理、チームの目標達成の推進など、現場を動かすための具体的な仕事が数多くあります。また、部署間の調整や経営方針を現場に伝える役割も含まれます。ここでは、マネージャーが現場で担う主な役割を具体的に整理します。

部下育成と評価

マネージャーは、担当するメンバーの業務内容を確認しながら、成果を出せるように育成し、その結果をもとに評価を行います。具体的には、1人ごとに担当業務の目標を月単位や四半期単位で設定し、週1回の面談や進捗確認を通して作業内容や優先順位を調整します。

業務の進み方が遅れている場合は作業手順を見直し、担当範囲を変更したり、必要な知識やスキルを指示して改善させます。そのうえで、売上実績、担当案件の完了数、期限内の達成率などの結果を確認し、評価シートや査定面談を通して昇給や昇格の判断に反映させます。

業務管理とKPI設計

マネージャーは、チームの業務が計画どおり進むように作業内容を管理し、その進み具合を測定するためのKPIを設定します。具体的には、月間売上額、受注件数、対応案件数、作業完了数などの数値を目標として決め、1週間単位や1か月単位で進捗を確認します。

目標との差が出た場合は、担当者ごとの作業量や業務の優先順位を見直し、期限までに目標数値に近づくよう業務配分を調整します。このように、業務の進み方を数値で確認できる指標を設定し、その数値を基準に作業状況を管理することがマネージャーの役割です。

チームの目標達成

マネージャーは、担当するチームが設定された目標を期限内に達成できるように業務を管理します。具体的には、月間売上額、受注件数、案件完了数などの数値目標をチーム全体に設定し、その目標をメンバーごとに分けて担当業務として割り当てます。

1週間単位や1か月単位で進捗を確認し、目標数値に対して不足が出ている場合は担当者の業務量を調整したり、優先して進める作業を変更したりして計画を修正します。このように、チーム全体の作業状況と数値結果を確認しながら、期限までに設定された目標に到達する状態を維持することがマネージャーの役割です。

部署間・関係者との調整

マネージャーは、自分のチームだけで完結しない業務を進めるために、他部署や関係者との作業内容や期限を調整します。具体的には、営業部が受注した案件を開発部や制作部に引き渡す際に、作業開始日、納品期限、必要な資料の内容を確認し、関係する担当者同士の作業順序を決めます。

作業の進行中に納期の遅れや仕様変更が発生した場合は、関係する部署の担当者と日程や作業範囲を再確認し、期限内に完了できるよう作業スケジュールを修正します。このように、複数の部署や担当者の作業内容と期限を確認しながら業務の進行を整えることがマネージャーの役割です。

経営方針を現場に伝える役割

マネージャーは、会社の経営層が決めた方針や目標を現場の業務内容に落とし込み、メンバーが実行できる形で伝えます。具体的には、年間売上目標や新規顧客数などの会社目標が示された場合、その数値を部門やチーム単位の目標に分け、月間売上額、担当顧客数、案件数などの業務目標として設定します。

その内容を会議や業務指示の中で説明し、誰がどの業務を担当するのか、いつまでに何を達成するのかを決めて作業計画に反映させます。このように、経営層が決めた方針を具体的な業務目標と作業内容に変換し、現場のメンバーが実行できる形で伝えることがマネージャーの役割です。

マネージャーとリーダーの違い

マネージャーとリーダーは同じ意味のように使われることもありますが、実際の役割は異なります。リーダーはチームの方向性を示し、人を動かす役割を担う一方で、マネージャーは業務や成果を管理し、組織として結果を出す責任を持つ立場です。近年の職場では両方の役割を一人が担うケースも多く、役割の違いを理解しておくことが重要です。ここでは、リーダーとマネージャーの役割の違いを具体的に整理します。

リーダーとマネージャーは同じ意味のように使われることもありますが、実際には役割が異なります。
リーダーの役割について詳しく知りたい場合は、次の記事も参考にしてください。

▶リーダーとは?求められる能力や仕事の役割を解説します 

リーダーは方向を示す役割

リーダーは、チームがどの目標に向かって進むのかを示し、メンバーの行動の方向を決める役割を持ちます。具体的には、半年後に新しいサービスを公開する、3か月以内に新規顧客を50件獲得するなどの目標を示し、その目標を達成するためにどの業務を優先するかを決めます。目標が決まることで、メンバーはどの作業に時間を使うべきかを判断できるため、作業内容や行動の基準がそろいます。

このように、チームがどの目標に向かって行動するのかを示し、進む方向を決めることがリーダーの役割です。

マネージャーは成果を管理する役割

マネージャーは、チームが設定された目標を期限内に達成しているかを確認し、結果を数値で管理する役割を持ちます。具体的には、月間売上額、受注件数、案件完了数などの目標数値を設定し、1週間単位や1か月単位で実績を確認します。目標数値に届いていない場合は、担当者ごとの作業量や業務の優先順位を見直し、期限までに数値が達成できるよう作業計画を修正します。

このように、チームの業務結果を数値で確認しながら、目標達成までの進み方を管理することがマネージャーの役割です。

現代の職場では兼任されることが多い

現代の職場では、同じ役職の人がリーダーとマネージャーの役割を同時に担当することが多くなっています。たとえば、1つのチームに8人や10人のメンバーがいる場合、そのチームを担当するマネージャーが、月間売上目標や案件数の管理を行うと同時に、チームがどの業務を優先して進めるのかという方向も示します。目標数値の管理だけではメンバーの行動がそろわないため、どの業務を先に進めるのか、どの目標を優先するのかを決めて伝える必要があります。そのため、多くの職場では、同じ人物がリーダーとして方向を示す役割と、マネージャーとして成果を管理する役割の両方を担当しています。

マネージャーの種類

マネージャーといっても、担当する業務や組織の役割によって種類が分かれます。プロジェクトを管理する役職もあれば、商品やサービスを担当する役職、営業や店舗の運営をまとめる役職など、仕事内容は大きく異なります。ここでは、企業でよく使われる代表的なマネージャーの種類を具体的に紹介します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、1つのプロジェクトを期限までに完了させるために、作業内容、担当者、進行状況を管理する役割です。具体的には、プロジェクト開始時に作業工程を分け、設計、開発、確認、納品などの作業ごとに担当者を決め、開始日と完了日を設定します。

進行中は1週間単位や2週間単位で進捗を確認し、作業が遅れている場合は担当者の作業量を調整したり、作業順序を変更したりして予定の期限に間に合うよう計画を修正します。このように、決められた期限と作業内容に対して、担当者と進行状況を管理しながらプロジェクトを完了まで進める役割がプロジェクトマネージャーです。

プロジェクト単位で進行や期限を管理する役職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶プロジェクトマネージャーとは?役割と仕事内容を解説 

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーは、1つの製品やサービスの内容を決め、その開発と改善を進める役割です。具体的には、ユーザー数、売上額、利用回数などの数値をもとに、どの機能を追加するのか、どの機能を変更するのかを決めます。新しい機能を追加する場合は、開発担当者に仕様を伝え、実装の開始日と公開予定日を決めて進行状況を確認します。

公開後は、利用者数や利用回数などの数値を確認し、利用が伸びていない場合は機能内容や画面構成を見直して次の改善内容を決めます。このように、製品やサービスの機能内容を決定し、開発と改善の作業を管理する役割がプロダクトマネージャーです。

営業・店舗・エリアマネージャー

営業マネージャー、店舗マネージャー、エリアマネージャーは、売上目標や営業活動の進み具合を管理する役割です。営業マネージャーは、営業担当者ごとに月間売上額や契約件数などの目標を設定し、週単位で訪問件数や商談数、受注数を確認して進捗を管理します。店舗マネージャーは、1つの店舗の売上額、来店客数、在庫数、スタッフのシフトを確認しながら、日単位や月単位で店舗の運営を管理します。

エリアマネージャーは、3店舗や5店舗など複数の店舗を担当し、各店舗の売上額や客数を比較しながら店舗ごとの販売計画や人員配置を調整します。このように、営業活動や店舗運営の数値結果を確認しながら、担当範囲の売上や業務を管理する役割が営業・店舗・エリアマネージャーです。

ラインマネージャー

ラインマネージャーは、会社の組織の中で直属のメンバーを持ち、そのメンバーの業務内容、勤務状況、成果を管理する役割です。具体的には、5人や10人などの担当メンバーに対して担当業務を割り当て、日ごとの作業内容や月単位の業務目標を決めます。業務の進捗は週単位で確認し、作業が遅れている場合は担当業務の分担や作業順序を変更して期限までに完了するよう調整します。

また、担当メンバーの勤務状況や業務結果を確認し、評価面談や査定資料を作成して昇給や昇格の判断に反映させます。このように、直属のメンバーの業務と成果を日常的に管理する役割がラインマネージャーです。

企業によって異なるマネージャーの位置づけ

マネージャーという役職は多くの企業で使われていますが、その位置づけや権限の範囲は会社の組織構造によって大きく変わります。階層がはっきりしている企業では管理職としての役割が明確に定義されている一方で、外資系企業やフラットな組織では役職の意味や責任範囲が異なる場合もあります。ここでは、組織の形によって変わるマネージャーの位置づけを具体的に整理します。

日系企業の階層型組織

日系企業の階層型組織では、役職が「一般社員→係長→課長→部長→役員」のように段階ごとに分かれており、マネージャーは課長や部長などの管理職を指すことが多くなります。課長は5人から10人程度のチームを担当し、メンバーごとに業務を割り振りながら月単位や四半期単位で設定された売上額や業務目標の進捗を管理します。

部長は複数の課を担当し、3つから5つ程度のチームの成果をまとめて確認しながら、部門全体の売上額や案件数などの数値結果を管理します。このように日系企業の階層型組織では、役職ごとに担当する人数と管理範囲が段階的に広がるため、課長や部長などの管理職がマネージャーとして位置づけられます。

外資系企業の役職体系

外資系企業の役職体系では、役職名が英語で統一されており、「スタッフ→シニアスタッフ→マネージャー→シニアマネージャー→ディレクター」のように段階が分かれています。マネージャーは中間管理職として位置づけられ、5人から10人程度のチームを担当し、メンバーごとに業務を割り当てながら月間売上額、担当案件数、業務完了数などの数値目標の進捗を管理します。

シニアマネージャーは複数のチームを担当し、2つから4つ程度のチームの結果をまとめて確認しながら、部門単位の売上額や案件数を管理します。このように外資系企業の役職体系では、マネージャーという名称が正式な役職名として設定され、役職ごとに担当人数と管理範囲が段階的に決められています。

中小企業・フラット組織

中小企業やフラット組織では、役職の段階が少なく、「社員→マネージャー→社長」のように2段階や3段階で構成されることがあります。この場合、マネージャーは1つのチームだけでなく、営業、制作、顧客対応など複数の業務を同時に担当し、5人から15人程度のメンバーの作業内容と進捗を管理します。

日ごとの業務指示や週単位の進捗確認を行いながら、売上額、案件数、納期などの数値結果を確認し、作業の優先順位や担当業務を調整します。このように中小企業やフラット組織では、役職数が少ないため、マネージャーが複数の業務とメンバーをまとめて管理する位置づけになります。

店舗・チェーン型ビジネス

店舗・チェーン型ビジネスでは、マネージャーは店舗や複数店舗の売上と運営を管理する役職として位置づけられます。店舗マネージャーは1つの店舗を担当し、1日ごとの売上額、来店客数、在庫数、スタッフの勤務シフトを確認しながら店舗の運営を管理します。

エリアマネージャーは3店舗から10店舗程度を担当し、各店舗の売上額や客数を週単位や月単位で確認しながら、人員配置や販売計画を調整します。このように店舗・チェーン型ビジネスでは、店舗単位または複数店舗単位の売上と運営を管理する役職としてマネージャーが位置づけられます。

企業の組織では、マネージャーは管理職の一種として位置づけられることが多く、その中でも現場と経営層の間に立つ「中間管理職」という立場があります。
中間管理職の役割や仕事内容については、次の記事で詳しく解説しています。

▶中間管理職とは?役割・仕事内容・管理職との違いを解説

マネージャー職に含まれる役職名

企業では「マネージャー」という言葉が単独の役職名として使われるだけでなく、さまざまな肩書きの一部として使われています。組織の階層や責任範囲によって、マネージャーの前後に別の言葉が付くことも多く、役職名だけで役割や立場が変わる場合もあります。ここでは、企業で実際に使われている代表的なマネージャー職の役職名を確認します。

マネージャー

マネージャーは、5人から10人程度のメンバーで構成されるチームを担当し、業務内容の割り振り、進捗確認、成果の管理を行う役職名です。具体的には、メンバーごとに担当業務を決め、月間売上額、案件完了数、作業期限などの目標を設定します。

業務の進行状況は週単位や月単位で確認し、目標数値に届いていない場合は作業量の調整や担当業務の変更を行い、期限までに結果が出るよう計画を修正します。このように、チーム単位の業務と成果を日常的に管理する役職名がマネージャーです。

アシスタントマネージャー

アシスタントマネージャーは、マネージャーの業務を補助しながらチームの管理業務を担当する役職名です。具体的には、5人から10人程度のチームでマネージャーが設定した月間売上額や案件数などの目標に対して、日々の業務進行を確認し、担当者ごとの作業状況を把握します。進捗が遅れている場合は作業内容や優先順位を調整し、その状況をマネージャーに報告します。

また、マネージャーが会議や別業務で不在のときは、業務指示や進捗確認を代わりに行い、チームの作業が止まらないよう管理します。このように、マネージャーの管理業務を補助しながらチームの業務進行を管理する役職名がアシスタントマネージャーです。

シニアマネージャー

シニアマネージャーは、複数のチームや複数のマネージャーをまとめて管理する役職名です。具体的には、2つから4つ程度のチームを担当し、それぞれ5人から10人程度のメンバーで構成されたチームの成果を確認します。

各チームの月間売上額、案件完了数、業務進捗などの数値をマネージャーから報告として受け取り、目標との差が出ている場合は担当業務の配分や作業計画の見直しを指示します。このように、複数チームの成果をまとめて確認しながら、マネージャーの業務管理を統括する役職名がシニアマネージャーです。

ジェネラルマネージャー

ジェネラルマネージャーは、1つの部門や事業全体の業務と成果を管理する役職名です。具体的には、3つから5つ程度のチームを担当し、それぞれのチームを管理するマネージャーから月間売上額、案件数、業務進捗などの数値報告を受け取ります。

部門全体の売上目標や案件完了数に対して不足が出ている場合は、チームごとの業務量や担当範囲を見直し、作業計画や人員配置を調整します。このように、複数のチームをまとめた部門単位の業務と数値結果を管理する役職名がジェネラルマネージャーです。

マネージャーに向いている人の特徴

マネージャーは役職として任命されるだけでなく、日々の業務の中でチームをまとめ、成果を出すための能力が求められます。部下や関係部署との調整、数字をもとにした判断、迅速な意思決定など、現場で必要とされる資質はいくつもあります。ここでは、マネージャーとして活躍しやすい人に共通して見られる特徴を整理します。

調整力がある人

調整力がある人は、複数の担当者や部署の作業内容と期限を確認しながら、業務が止まらないように順序や担当範囲を整えることができます。たとえば、営業担当が受注した案件を制作担当とサポート担当が進める場合、納品期限から逆算して作業開始日と作業完了日を決め、各担当者の作業時間や担当範囲を調整します。

途中で作業の遅れや仕様変更が発生した場合でも、関係する担当者と期限や作業内容を再確認し、作業順序や担当業務を変更して納品期限に間に合う状態を作ります。このように、複数の人の作業内容と期限を確認しながら業務の進み方を整えられる人は、マネージャーに向いています。

人材育成への意識がある人

人材育成への意識がある人は、メンバーの業務結果を確認しながら、必要な知識や作業方法を具体的に伝えて成長させることができます。たとえば、月間売上額や案件完了数などの業務結果を確認し、目標数値に届いていない場合は、営業の訪問件数を1日5件から7件に増やす、資料作成の手順を変更するなど、改善する行動を示します。

そのうえで、週1回や月1回の面談で業務結果と行動内容を確認し、前回の結果と比較しながら次に改善する作業内容を決めます。このように、業務結果と行動を確認しながら具体的な改善内容を伝え、メンバーの業務能力を高めることに継続して関わる人はマネージャーに向いています。

数字で考えられる人

数字で考えられる人は、業務の進み具合や成果を売上額、案件数、作業時間などの数値で確認し、その結果をもとに次の行動を決めることができます。たとえば、月間売上目標が500万円で、月の半分が過ぎた時点で実績が200万円の場合、残り15日で300万円を達成する必要があるため、営業担当ごとの訪問件数や商談数を増やすなどの行動を決めます。

数値を確認することで、目標との差や不足している行動量を判断できるため、業務の優先順位や作業量を具体的に調整できます。このように、業務結果と行動量を数値で確認しながら判断できる人はマネージャーに向いています。

判断力と意思決定の速さ

判断力と意思決定の速さがある人は、業務の進行中に問題が発生したときに、必要な情報を確認して短時間で対応内容を決めることができます。たとえば、納品期限まで残り3日で作業が終わらないと判断した場合、担当者の作業時間を増やすのか、別の担当者を追加するのか、作業範囲を変更するのかをその場で決めて指示します。

判断が遅れると作業開始が後ろにずれ、期限までに完了できない可能性が高くなるため、状況を確認した時点で対応内容を決定し、すぐに担当者へ作業指示を出します。このように、状況を確認したうえで対応内容をすぐに決めて行動に移せる人はマネージャーに向いています。

マネージャーと近い立場として使われることが多い「管理職」については、こちらで詳しく整理しています。
▶管理職とは?役割・仕事内容・一般社員との違いを解説

まとめ

マネージャーとは、チームや部署の業務を管理し、設定された目標を期限内に達成できるように人員配置や作業計画を調整する役職です。メンバーの業務内容を割り振り、売上額や案件数などの数値結果を確認しながら進捗を管理することが主な役割になります。

マネージャーは部下の育成や評価、KPIの設定、チームの目標達成、部署間の業務調整、経営方針を現場の業務に落とし込む役割などを担当します。チームの成果を数値で確認しながら、作業内容や担当範囲を調整して結果につなげることが求められます。

また、リーダーが目標の方向を示す役割であるのに対し、マネージャーは業務結果や進捗を管理する役割を持ちます。多くの職場では同じ人物が両方の役割を担当することも少なくありません。

企業の組織構造によってマネージャーの位置づけは変わり、日系企業では課長や部長などの管理職を指す場合が多く、外資系企業では正式な役職名として設定されていることがあります。中小企業や店舗ビジネスでは、少人数のチームや複数店舗をまとめて管理する役職として使われることもあります。

さらに、マネージャーにはプロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャー、営業マネージャー、ラインマネージャーなど複数の種類があり、役割に応じて担当する業務範囲が変わります。役職名としても、アシスタントマネージャー、シニアマネージャー、ジェネラルマネージャーなど段階が設けられている場合があります。

マネージャーに向いている人の特徴としては、複数の人や部署の業務を調整できる人、メンバーの成長に関わりながら育成できる人、売上や作業量などの数値をもとに判断できる人、状況に応じて素早く意思決定できる人などが挙げられます。これらの能力を使いながらチーム全体の成果を管理することが、マネージャーの役割です。

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