目次
はじめに
「NVCの感情リストを見ても、自分の気持ちに合う言葉が分からない」
「感情を言葉にしたあと、ニーズとどう結びつければいいの?」と迷っていませんか。
相手の言葉にモヤモヤしたり、会話のあとに落ち込んだりしても、「嫌だった」「つらい」だけでは、自分が本当は何を求めていたのか整理できないことがあります。
この記事では、NVCで使われる感情を一覧で確認しながら、今の気持ちに近い言葉の見つけ方や、感情からニーズを整理する見方を紹介します。
NVCの感情リストとは?

NVCの感情リストとは、自分が今感じている気持ちを言葉にして整理するための一覧表です。
「うれしい」「安心」「不安」「悲しい」など、さまざまな感情の中から、自分の気持ちに近い言葉を見つけられます。
気持ちを「良い」「悪い」だけで捉えるのではなく、具体的な言葉にすることで、自分の心の状態を理解しやすくなります。
NVCでは、こうした感情を手がかりに、その奥にある自分のニーズを知るためにも活用します。
NVCの感情リスト|ニーズが満たされているとき
NVCでは、自分のニーズが満たされているときに生まれる感情を具体的な言葉で捉えます。
ここでは、ニーズが満たされているときの感情を、うれしい・幸せ、安心・穏やかさ、興味・期待・意欲、愛情・親しさの4つに分けて紹介します。
うれしい・幸せを表す感情
うれしさや幸せを感じているときは、「うれしい」「幸せ」「喜ばしい」「満足した」などの言葉で気持ちを表せます。
望んでいたことが実現したときは「うれしい」、結果に納得できたときは「満足した」のように、そのときの気持ちに近い言葉を選んでみましょう。
自分の感情を言葉にすることで、何に喜びや幸せを感じているのかが見えてきます。
安心・穏やかさを表す感情
安心や穏やかさを感じているときは、「安心した」「ほっとした」「穏やか」「落ち着いた」などの言葉で表せます。
不安がなくなったときは「安心した」、緊張がほどけたときは「ほっとした」のように、心の変化に合わせて言葉を選ぶとよいでしょう。
自分の気持ちを振り返ることで、今の心の状態を捉えやすくなります。
興味・期待・意欲を表す感情
何かに興味や期待を感じているときは、「興味がある」「楽しみ」「期待している」「やる気がある」などの言葉で表せます。
もっと知りたいときは「興味がある」、これから起こることを待ち望んでいるときは「楽しみ」のように、気持ちに合う言葉を選んでみましょう。
自分が何に関心を持ち、何を楽しみにしているのかも整理しやすくなります。
愛情・親しさを表す感情
誰かに愛情や親しさを感じているときは、「愛おしい」「親しみを感じる」「温かい気持ち」などの言葉で表せます。
相手を身近に感じるときは「親しみを感じる」、大切に思うときは「愛おしい」のように、自分の気持ちに近い言葉を選んでみましょう。
相手への思いを振り返ることで、普段は意識していなかった感情にも気づきやすくなります。
NVCの感情リスト|ニーズが満たされていないとき
NVCでは、自分のニーズが満たされていないときに生まれる感情も具体的な言葉で捉えます。
ここでは、ニーズが満たされていないときの感情を、悲しさ・寂しさ、怒り・いら立ち、不安・恐れ、混乱・戸惑い、疲れ・つらさの5つに分けて紹介します。
悲しさ・寂しさを表す感情
悲しさや寂しさを感じているときは、「悲しい」「寂しい」「切ない」「心細い」などの言葉で表せます。
望んでいた結果にならなかったときは「悲しい」、人とのつながりが足りないと感じるときは「寂しい」のように、今の気持ちに近い言葉を選んでみましょう。
自分の感情を言葉にすることで、何に悲しさや寂しさを感じているのかが見えてきます。
怒り・いら立ちを表す感情
怒りやいら立ちを感じているときは、「腹が立つ」「いら立つ」「むしゃくしゃする」「不満を感じる」などの言葉で表せます。
強い怒りを感じるときは「腹が立つ」、物事が思いどおりに進まないときは「いら立つ」のように、感情の強さに合わせて言葉を選ぶとよいでしょう。
自分の気持ちを振り返ることで、何に不満を感じているのかも整理しやすくなります。
不安・恐れを表す感情
不安や恐れを感じているときは、「不安」「怖い」「心配」「おびえている」などの言葉で表せます。
これから起こることが分からないときは「不安」、危険を感じているときは「怖い」のように、そのときの気持ちに近い言葉を選んでみましょう。
何に対して不安や恐れを感じているのかを振り返ることで、自分の感情を理解しやすくなります。
混乱・戸惑いを表す感情
混乱や戸惑いを感じているときは、「混乱している」「戸惑っている」「困惑している」「迷っている」などの言葉で表せます。
情報を整理できないときは「混乱している」、どう対応すればよいか分からないときは「戸惑っている」のように、自分の状態に近い言葉を選ぶとよいでしょう。
何に迷っているのかを振り返ることで、今の気持ちを整理しやすくなります。
疲れ・つらさを表す感情
疲れやつらさを感じているときは、「疲れた」「つらい」「しんどい」「消耗した」などの言葉で表せます。
休みたいと感じるときは「疲れた」、今の状態が苦しいときは「つらい」のように、自分の状態に合う言葉を選んでみましょう。
心や体の負担を振り返ることで、今の自分に必要な休息やケアにも気づきやすくなります。
NVCで感情と間違えやすい判断・解釈の言葉
NVCでは、自分の気持ちを表す感情と、相手の行動に対する判断や解釈を分けて捉えます。
ここでは、感情と判断・解釈の違いと、判断・解釈の言葉から自分が実際に感じている気持ちを確認する方法を説明します。
「無視された」「否定された」は感情ではなく判断・解釈を含む
「無視された」「否定された」という言葉には、自分の感情だけでなく、相手の行動に対する判断や解釈が含まれています。
例えば「無視された」には、相手が意図的に自分を相手にしなかったという捉え方が含まれます。
そのため、NVCではこうした言葉と実際に感じた気持ちを分けて考えることが大切です。
判断・解釈の言葉から自分の感情を確認する
相手の行動に対する判断や解釈が浮かんだときは、そのとき自分が何を感じていたのかを振り返ってみましょう。
例えば「無視された」と感じたときは「寂しい」「悲しい」、「否定された」と感じたときは「悲しい」「不安」などの感情が隠れているかもしれません。
相手への解釈と自分の気持ちを分けることで、本当に感じている感情に気づきやすくなります。
NVCでは感情とニーズをつなげて確認する
NVCでは、自分の感情に気づいたあと、その気持ちがどのようなニーズとつながっているのかを考えます。
ニーズが満たされているときと満たされていないときでは、感じる気持ちも変わってきます。
例えば「不安」「悲しい」と感じたときは、「安心したい」「理解してほしい」など、自分が本当に求めていることにも目を向けてみましょう。
感情とニーズを分けて考えることで、なぜそのような気持ちになったのかを理解しやすくなります。
まとめ
NVCの感情リストは、「うれしい」「安心した」「悲しい」「不安」などの言葉から、自分が今感じている気持ちを確認するために使います。
感情を選ぶときは、「無視された」「否定された」のような相手への判断や解釈と、自分が感じた「寂しい」「悲しい」などの気持ちを分けて考えることが大切です。
また、感情を確認したあとは、「安心したい」「理解してほしい」など、自分が必要としているニーズまで言葉にします。
感情とニーズを順番に確認することで、自分が何を感じ、何を求めているのかを整理しやすくなります。