プロジェクトマネジメント

▶ガントチャートとは?作り方・見方・メリットをわかりやすく解説 

はじめに

「ガントチャートって、どのように見ればいいの?」
「自分で作る場合は、何から書き始めればいい?」と迷っていませんか。

プロジェクトや複数の作業を進めるとき、担当者や期限を決めていても、どの作業がいつ始まり、いつまでに終わるのかが一覧で確認できないと、進捗を把握しにくくなることがあります。

この記事では、ガントチャートの基本的な見方から作り方、使うメリットまで整理し、実際の業務でどのように活用すればよいのか順を追って説明していきます。

ガントチャートとは?

ガントチャートを使いこなすには、まず何を表すものなのかを理解し、どのような情報を管理できるのかを押さえることが大切です。

ここでは、ガントチャートの基本的な意味から管理できる内容、主な活用場面まで順に説明します。

ガントチャートとは

ガントチャートとは、プロジェクトの作業予定を横棒で表し、スケジュールを分かりやすく確認できる表です。

縦軸には作業項目、横軸には日付や週などの期間を並べ、横棒の位置や長さで「いつからいつまで作業するのか」を示します。

複数の作業を同じ時間軸で見られるため、作業の順番や重なりも把握しやすくなります。

ガントチャートで管理できる内容

ガントチャートでは、作業項目や担当者、開始日、終了日、作業期間、進捗状況などをまとめて管理できます。

予定していた期間と現在の進み具合を比べることで、順調に進んでいる作業や遅れている作業も確認しやすくなります。

また、作業の前後関係を設定しておけば、どの作業が終わったあとに次の作業を始めるのかも整理できます。

ガントチャートが活用される主な場面

ガントチャートは、複数の作業を決められた期間内に進めるプロジェクトなどでよく使われます。

それぞれの作業に開始日や終了日、担当者を設定することで、全体のスケジュールと進み具合を確認できます。

特に複数人で作業を進める場合は、「誰が・いつ・何をするのか」を共有しやすく、チーム内の予定をそろえるのにも役立ちます。

ガントチャートの見方

ガントチャートを見るときは、まず横軸と縦軸が何を表しているのかを確認すると、全体の構成をつかみやすくなります。

ここでは、ガントチャートを読むために押さえておきたい基本的な見方を順に説明します。

横軸・縦軸の意味

ガントチャートの横軸には時間が表示され、日・週・月などの単位でスケジュールを確認できます。

縦軸にはタスクや作業項目が並んでおり、プロジェクトに必要な作業を上から順に見ていくことができます。

それぞれのタスクと横軸の日付を照らし合わせることで、「どの作業をいつ行うのか」を把握しやすくなります。

タスクバー・進捗・期間の見方

タスクバーとは、それぞれの作業を行う期間を横棒で示したものです。

横棒の左端が開始日、右端が終了日を表しているため、位置や長さを見ると作業する時期や期間が分かります。

進捗率が表示されている場合は、0%なら未着手、50%なら半分ほど進んでいる、100%なら完了というように、現在の進み具合を確認できます。

依存関係やマイルストーンの見方

依存関係は、タスク同士をつなぐ線や矢印を見ることで、作業を進める順番を確認できます。

前の作業が遅れると、その後の作業にも影響することがあるため、どのタスクがつながっているのか確認しておくことが大切です。

マイルストーンはプロジェクトの重要な節目を示すもので、承認日や完了予定日など、目標となるタイミングを確認する際に役立ちます。

ガントチャートを使うメリット・デメリット

ガントチャートを使うと、タスクの期間や進捗状況を視覚的に確認しやすくなり、プロジェクト全体のスケジュールを把握しやすくなります

ここでは、ガントチャートを使うメリットとデメリットをそれぞれ説明します。

ガントチャートを使うメリット

ガントチャートのメリットは、各タスクの開始日や終了日、作業期間、進み具合をまとめて確認できることです。

複数のタスクが時系列で並ぶため、現在進んでいる作業や、予定より遅れている作業を把握しやすくなります。

また、担当者ごとの予定も確認できるので、特定の人や時期に作業が集中していないかを見直す際にも役立ちます。

ガントチャートを使うデメリット

ガントチャートは、タスクが増えるほど表示する項目も多くなり、全体の流れが見えにくくなることがあります。

また、開始日や終了日が変わった場合は、関連するタスクの予定もあわせて見直す必要があります。

更新せずに使い続けると実際の進み具合と予定にずれが生じるため、定期的に内容を確認することが大切です。

ガントチャートの作り方

ガントチャートを作るときは、最初に必要なタスクを洗い出し、それぞれの作業期間や担当者を決めていきます。

ここでは、ガントチャートを作成して運用するまでの流れを順に説明します。

タスクを洗い出す

まずは、プロジェクトの完了までに必要な作業を一つずつ洗い出します。

タスクの範囲が大きすぎる場合は、開始と完了が分かりやすい単位まで細かく分けると管理しやすくなります。

必要なタスクを整理したら、抜けや重複がないかを確認し、ガントチャートの縦軸に並べていきましょう。

作業期間と担当者を設定する

次に、それぞれのタスクに開始日と終了日を決め、作業する期間を設定します。

あわせて、誰が担当するのかを個人またはチーム単位で決めておくと、役割も分かりやすくなります。

同じ担当者の作業が重なっている場合は、無理なく進められるかを確認しながら日程を調整しましょう。

タスクの順番や依存関係を設定する

続いて、タスクをどの順番で進めるのかを整理します。

前のタスクが終わらないと始められない作業がある場合は、線や矢印などでつなぎ、前後の関係を分かりやすくしておきます。

依存関係を設定しておくことで、作業が遅れたときに、どのタスクへ影響するのかも確認しやすくなります。

進捗を更新しながら運用する

作業が始まったら、それぞれのタスクの進み具合や完了状況を定期的に更新します。

予定より遅れている場合は、終了予定日や後続のタスクへの影響を確認し、必要に応じて日程を見直しましょう。

完了したタスクは進捗率を100%にするなど、実際の状況とガントチャートの内容をそろえておくことが大切です。

ガントチャートを作成・運用するときのポイント

ガントチャートは、作成しただけでは十分に活用できず、タスクの分け方や更新方法を決めて継続的に管理することが大切です。

ここでは、タスクの分け方、スケジュールの見直し、関係者との共有という3つのポイントを順に説明します。

タスクを細かく分けすぎない

タスクは、開始から完了までが分かりやすい作業単位にまとめることが大切です。

数十分や数時間で終わる作業まで細かく分けると、タスクの数が増えて全体のスケジュールが見えにくくなることがあります。

担当者や期限を設定でき、完了したかどうかを判断できる程度の大きさを目安にすると管理しやすくなります。

スケジュールを定期的に見直す

ガントチャートを作成したあとは、週1回など確認するタイミングを決めて、スケジュールを見直しましょう。

それぞれのタスクの進み具合や終了予定日を確認し、遅れがある場合は後続のタスクへの影響も確認します。

実際の日程が変わったときは開始日や終了日を修正し、現在の予定と内容をそろえておくことが大切です。

関係者と共有して最新状態を保つ

ガントチャートは、プロジェクトの関係者がいつでも確認できる場所で共有しておくと便利です。

作業が完了したときや予定が変わったときに内容を更新することで、古い情報が残るのを防げます。

最新の内容を関係者で共有し、全員が同じスケジュールを確認しながら作業を進められるようにしましょう。

ガントチャートが向いている場面・向いていない場面

ガントチャートは、作業期間やタスクの順番を整理しながら進める場合に活用しやすい一方、すべての業務に適しているわけではありません。

ここでは、ガントチャートが向いている場面と向いていない場面についてそれぞれ説明します。

ガントチャートが向いている場面

ガントチャートは、開始日と終了日を決められる複数のタスクを、順番に進める場面に向いています。

タスクごとに担当者や作業期間を設定することで、「誰が・いつ・何をするのか」を同じ時間軸で確認できます。

また、前の作業が終わってから次の作業を始めるなど、タスク同士に前後関係がある場合にも使いやすいでしょう。

ガントチャートが向いていない場面

一方、タスクの開始日や終了日をあらかじめ決めにくく、予定が頻繁に変わる場面では、ガントチャートが使いにくいことがあります。

作業内容や優先順位が変わるたびに、タスクの期間や依存関係を修正する必要があるためです。

特に、日々の状況に合わせて作業内容が大きく変わる業務では、更新の手間が増えてしまうことがあります。

ガントチャートとWBSの違い

ガントチャートとWBSは、どちらもプロジェクト管理で使われますが、整理する内容や役割が異なります。

ここでは、WBSの基本的な意味からガントチャートとの違い、2つを組み合わせて使うメリットまで順に説明します。

WBSとは

WBSとは、プロジェクトの完了に必要な作業を細かく分けて、タスクを整理する方法です。

大きな作業をいくつかの小さな作業に分け、担当者が取り組みやすく、完了したかどうかを判断できる単位まで具体化していきます。

必要な作業を順番に整理することで、タスクの抜けや重複にも気づきやすくなります。

ガントチャートとの違い

WBSとガントチャートでは、整理する内容に違いがあります。

WBSは「何をするのか」を整理するのに対し、ガントチャートは各タスクの開始日や終了日を設定して「いつ行うのか」を整理するものです。

そのため、WBSでは必要な作業の内容、ガントチャートでは作業する期間や順番を確認するのに役立ちます。

WBSと組み合わせて使うメリット

WBSとガントチャートを組み合わせると、必要な作業を整理したうえで、それぞれのスケジュールや担当者を決められます。

まずWBSでタスクの抜けや重複がないかを確認し、その内容をガントチャートに反映するとスムーズです。

何をいつ行うのかが分かりやすくなり、作業とスケジュールをまとめて管理しやすくなります。

まとめ

ガントチャートは、タスクの開始日や終了日、担当者、進捗状況などを時間軸に沿って整理し、プロジェクト全体の流れを確認するための表です。

作成するときは、必要なタスクを洗い出して作業期間や担当者を決め、実際の進み具合に合わせて定期的に更新することが大切です。

最初から細かく作り込まず、まずは必要な作業と大まかなスケジュールを整理するところから始めてみましょう。運用しながら調整することで、無理なく活用しやすくなります。

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