プロジェクトマネジメント

▶PMPとCAPMの違い|受験条件・難易度・選び方を比較 

はじめに

「PMPとCAPMは何が違うの?」
「プロジェクト管理の資格を取りたいけれど、自分はどちらを受ければいい?」と迷っていませんか。

資格について調べ始めると、PMPは実務経験が必要と書かれている一方、CAPMは経験が少なくても目指せるため、受験条件や難易度を比べながら判断したい方も多いでしょう。

この記事では、PMPとCAPMの受験条件や試験の難易度、資格取得後の活かし方を比較し、どちらを選べばよいのか順を追って説明していきます。

【比較表一覧】PMPとCAPMの違い

PMPとCAPMは、どちらもプロジェクトマネジメントに関する資格ですが、受験条件や求められる経験、対象となる人などに違いがあります。

ここでは、PMPとCAPMの違いを比較表で整理したうえで、経験や目的に応じてどちらを選ぶべきかを説明します。

【比較表一覧】PMPとCAPMの違い

PMPとCAPMの主な違いは、受験に必要な実務経験と対象者です。

比較項目PMPCAPM
主な対象者実務経験がある人未経験者・経験が浅い人
実務経験必要不要
主な受験条件実務経験+35時間の教育など高校卒業相当以上+23時間の教育
試験時間230分180分
問題数180問150問
資格の有効期間3年3年
更新に必要なPDU3年間で60PDU3年間で15PDU

PMPはプロジェクトを主導・管理した経験がある人向け、CAPMはこれからプロジェクトマネジメントを学び、経験を積みたい人向けの資格です。

どちらを選ぶべき?

PMPとCAPMのどちらを選ぶか迷ったときは、まず実務経験を基準に考えると分かりやすいでしょう。

プロジェクトを主導・管理した経験があり、PMPの受験条件を満たしている場合はPMPが選択肢になります。一方、まだ必要な実務経験がない場合や、これからプロジェクトマネジメントの知識を身につけたい場合は、CAPMから目指す方法があります。

まずはPMPの受験条件を確認し、自分の経験や現在の状況に合った資格を選んでみましょう。

PMPとCAPMの受験条件の違い

PMPとCAPMでは、受験するために必要な学歴やプロジェクトマネジメントの実務経験、教育・学習時間などの条件が異なります。

ここでは、PMPとCAPMそれぞれの受験条件を整理し、実務経験がない場合に選べる資格について説明します。

PMPの受験条件

PMPは、最終学歴によって必要なプロジェクトマネジメントの実務経験が異なります。

4年制大学卒業相当以上の場合は、過去8年間に36か月以上、高校卒業相当または短大卒業相当の場合は、過去8年間に60か月以上、プロジェクトを主導・管理した経験が必要です。

さらに、35時間以上のプロジェクトマネジメント教育・トレーニングを受けていること、またはCAPM資格を保有していることも条件となります。

CAPMの受験条件

CAPMは、プロジェクトマネジメントの実務経験がなくても受験できる資格です。

高校卒業相当以上の学歴があり、受験前までに23時間以上のプロジェクトマネジメント教育を修了していれば、受験条件を満たせます。

そのため、まだ実務経験がない方や、これからプロジェクトマネジメントを学びたい方にも目指しやすい資格といえるでしょう。

実務経験がない場合はどちらを受験できる?

プロジェクトを主導・管理した実務経験がない場合は、CAPMを受験できます。

CAPMでは実務経験が受験条件になっていないため、高校卒業相当以上の学歴と23時間以上のプロジェクトマネジメント教育を満たしていれば受験可能です。

一方、PMPには所定の実務経験が必要です。そのため、まだ実務経験がない場合は、まずCAPMを取得しながら知識や経験を身につけていく方法もあります。

PMPとCAPMの試験内容・試験時間・問題数・難易度の違い

PMPとCAPMは、どちらもプロジェクトマネジメントに関する知識を問う資格ですが、試験で重視される内容や問題数、試験時間、求められる理解の深さには違いがあります。

ここでは、PMPとCAPMの試験内容・出題形式、試験時間・問題数、難易度や合格しやすさの違いについて順に説明します。

試験内容・出題形式の違い

PMPでは、プロジェクトの状況に応じて、プロジェクトマネージャーとしてどのように行動・判断するかを問う問題が中心です。

「People」「Process」「Business Environment」の3つの領域から出題され、予測型だけでなく、アジャイル型やハイブリッド型の進め方についても問われます。

一方、CAPMでは4つの領域から、プロジェクトマネジメントの基礎知識や考え方を問う問題が出題されます。そのため、まずは基本的な知識を身につけたい方にも取り組みやすい内容です。

試験時間・問題数の違い

PMPは180問を230分、CAPMは150問を180分で解答します。

単純に計算すると、1問あたりに使える時間はPMPが約77秒、CAPMが約72秒です。

どちらも問題数が多いため、試験対策では知識を身につけるだけでなく、時間を意識して問題を解く練習もしておくとよいでしょう。

難易度・合格しやすさの違い

PMIはPMPとCAPMの公式な合格率や固定の合格点を公表していないため、合格率だけで難易度を比較することはできません。

PMPは実務経験が受験条件となっており、プロジェクトの状況に合わせた判断を求められる問題が中心です。

一方、CAPMは実務経験がなくても受験でき、基礎知識を中心に問われます。そのため、実務経験がない方は、まずCAPMから挑戦すると取り組みやすいでしょう。

PMPとCAPMの受験費用・資格更新の違い

PMPとCAPMを比較するときは、試験を受ける際の費用だけでなく、取得後に資格を維持するための条件も確認しておく必要があります。

ここでは、PMPとCAPMの受験費用を比較したうえで、資格更新や維持条件の違いについて説明します。

受験費用の違い

PMPとCAPMは、どちらもPMI会員と非会員で受験費用が異なり、PMPのほうが高めに設定されています。

PMPはPMI会員が405米ドル、非会員が555米ドル、CAPMはPMI会員が225米ドル、非会員が300米ドルです。

非会員の受験費用で比べると、PMPはCAPMより255米ドル高くなります。受験を検討するときは、試験内容だけでなく費用の違いも確認しておくとよいでしょう。

資格更新・維持条件の違い

PMPとCAPMは、どちらも資格取得後3年間が認定サイクルとなっており、継続して資格を保有するにはPDUを取得して更新する必要があります。

必要なPDUは、PMPが3年間で60PDU、CAPMが15PDUです。そのため、資格取得後の学習や活動についても、PMPのほうが多く求められます。

PMPとCAPMはどちらを選ぶべき?

PMPとCAPMのどちらを選ぶべきかは、現在の実務経験や資格を取得する目的によって変わります。

ここでは、PMPがおすすめな人とCAPMがおすすめな人を整理したうえで、自分がどちらを選べばよいのか判断できる流れを説明します。

PMPがおすすめな人

PMPは、すでにプロジェクトを主導・管理した経験があり、受験条件を満たしている人におすすめです。

4年制大学卒業相当以上の場合は過去8年間に36か月以上、高校卒業相当または短大卒業相当の場合は60か月以上の実務経験が一つの目安になります。

必要な経験があり、プロジェクトマネージャーとしての知識や判断力を資格として証明したい場合は、PMPを検討するとよいでしょう。

CAPMがおすすめな人

CAPMは、プロジェクトマネジメントの実務経験がない人や、まだPMPの受験条件を満たしていない人におすすめです。

高校卒業相当以上の学歴があり、23時間以上のプロジェクトマネジメント教育を修了すれば、実務経験がなくても受験できます。

これからプロジェクトマネジメントの基礎を体系的に学び、身につけた知識を資格として証明したい場合にも向いています。

PMPとCAPMの選び方【判断フロー】

PMPとCAPMで迷ったときは、まずPMPに必要な実務経験を満たしているか確認してみましょう。

必要な実務経験があり、35時間以上のプロジェクトマネジメント教育・トレーニングを修了している、またはCAPMを保有している場合は、PMPが選択肢になります。

一方、PMPに必要な実務経験を満たしていない場合は、CAPMから目指すと選びやすいでしょう。

PMPとCAPMの違いに関するよくある質問

PMPとCAPMの違いを比較すると、「CAPMを取得してからPMPを目指す意味はあるのか」「実務経験があればCAPMを取らずにPMPを受験できるのか」と疑問に感じることがあります。

ここでは、CAPMからPMPを目指すメリットやPMPを直接受験できる条件、就職・転職での評価の違いについて説明します。

CAPM取得後にPMPを取得するメリットは?

CAPMを取得してからPMPを目指すメリットは、実務経験が少ない段階でプロジェクトマネジメントの基礎を学び、経験を積みながら次のステップとしてPMPを目指せることです。

また、有効なCAPM資格を保有していれば、PMPの申請に必要な35時間のプロジェクトマネジメント教育・トレーニングの要件を満たせます。

ただし、PMPに必要な実務経験が免除されるわけではないため、その点は確認しておきましょう。

実務経験があれば最初からPMPを受験できる?

PMPの受験条件をすべて満たしていれば、CAPMを取得せず、最初からPMPを受験できます。

4年制大学卒業相当以上の場合は過去8年間に36か月以上、高校卒業相当または短大卒業相当の場合は60か月以上、プロジェクトを主導・管理した経験が必要です。

さらに、35時間以上のプロジェクトマネジメント教育・トレーニングを修了するか、有効なCAPM資格を保有していることが求められます。

PMPとCAPMはどちらが就職・転職で評価されやすい?

プロジェクトマネジメントの実務経験を求める求人では、PMPのほうが評価につながりやすい傾向があります。

PMPは一定の実務経験が受験条件となっているため、資格を通して知識と経験の両方を示しやすいためです。

一方、CAPMは実務経験がなくても受験できます。これからプロジェクトマネジメントに関わりたい人や経験が浅い人が、基礎知識を身につけていることを示す資格として活用しやすいでしょう。

まとめ

PMPとCAPMは、必要な実務経験や試験内容が異なります。PMPは一定の実務経験がある人、CAPMはこれから基礎を学びたい人や経験が浅い人に向いている資格です。

どちらを選ぶか迷ったときは、まずPMPの受験条件を満たしているか確認してみましょう。まだ実務経験が足りない場合は、CAPMで知識を身につけながら経験を積み、その後PMPを目指す方法もあります。

現在の経験や今後の目標に合わせて、自分に合った資格を選んでみてください。

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