コミュニケーションスキル

非言語コミュニケーションの種類とは?7つの具体例でわかりやすく解説

はじめに

「非言語コミュニケーションとは具体的に何を指すの?」「表情やしぐさ以外にも種類があるの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

人と会話をしているとき、私たちは言葉だけで相手の気持ちや意図を受け取っているわけではありません。声の大きさや話す速さ、表情、視線、身ぶりなど、言葉以外のさまざまな要素からも相手の考えや感情を感じ取っています。このように、言葉を使わずに気持ちや意図を伝える方法を「非言語コミュニケーション」といいます。

普段の会話の中でも無意識に使っているものですが、どのような種類があり、どんな場面で相手に影響を与えているのかを整理して理解している人はそれほど多くありません。

非言語コミュニケーションは、主に7つの種類に分けられます。

代表的なものとして、顔の表情、相手を見る視線、手や体の動きで気持ちを表すジェスチャー、立ち方や座り方などの姿勢、声のトーンや話し方、相手との距離感、服装や身だしなみなどの外見があります。

私たちは会話をしているとき、こうした要素を自然に使いながら相手に印象や感情を伝えています。

この記事では、非言語コミュニケーションにはどのような種類があるのかを、日常の会話や仕事の場面を思い浮かべながら理解できるように、順を追ってわかりやすく解説していきます。表情や視線、ジェスチャー、姿勢、声のトーン、距離、外見といったそれぞれの要素が、どのように相手へメッセージを伝えているのかを具体的に見ていきましょう。

非言語コミュニケーションとは(言葉との違い)

非言語コミュニケーションとは、言葉を使わずに相手へ意思や感情を伝える情報のやり取りのことです。

具体的には、笑う・眉をひそめるなどの表情、相手を見る・目をそらすといった視線の動き、手を振る・うなずくなどのジェスチャー、背筋を伸ばして座る・腕を組むといった姿勢、声の高さや強さといった声のトーン、相手との距離の取り方、服装や髪型などの外見によって相手に情報が伝わります。

言葉で「大丈夫です」と伝えていても、声が小さく視線を下げていれば不安や消極的な気持ちが相手に伝わるため、人は言葉以外の動きや状態から相手の意図や感情を判断します。

非言語コミュニケーションの種類一覧

種類内容
表情笑顔・怒り・驚きなど、顔の動きで感情や気持ちを伝えるコミュニケーション
視線相手を見る目線や視線の動きによって、関心・緊張・自信などを伝える
ジェスチャー手振りや身ぶりなど、体の動きで意思や感情を表現する
姿勢立ち方や座り方、体の向きなどから態度や心理状態が伝わる
声のトーン声の高さ・強さ・話すスピードなど、話し方の違いで感情や印象を伝える
距離相手との物理的な距離感によって、親しさや心理的な関係性を示す
外見服装・髪型・身だしなみなど、見た目から相手に与える印象

非言語コミュニケーションは、言葉を使わずに情報を伝える行動や状態によって分類され、主に7種類に分けられます。

具体的には、顔の筋肉の動きによって喜びや不満を示す表情、相手を見る・目をそらすなど視線の動き、手を振る・指を差すなど腕や手の動作で意思を示すジェスチャー、背筋を伸ばして座る・腕を組むなど体の構えを示す姿勢、声の高さや強さなどで感情の強さを伝える声のトーン、相手との距離を50cmや1mなどで保ちながら関係性を示す距離、服装や髪型など外見から第一印象を伝える外見の7種類です。

これらの行動や状態は、言葉で説明しなくても相手に状況や感情を伝える情報として受け取られます。

非言語コミュニケーションの主な種類

非言語コミュニケーションは、言葉を使わずに相手へ情報や感情を伝える方法です。会話の場面では、話している内容だけでなく、表情や視線、体の動き、声の調子などが相手の受け取り方に大きく影響します。実際の対人コミュニケーションでは、こうした言葉以外の要素が組み合わさって意味が伝わります。ここでは、非言語コミュニケーションの代表的な種類を具体的に確認していきます。

表情(顔の動きで感情を伝える)

表情は、口角や眉、目の開き方など顔の筋肉の動きによって感情の状態を伝える非言語コミュニケーションです。口角を左右に上げて頬の筋肉が持ち上がり、目尻にしわが寄る状態は喜びや好意を示す表情として相手に認識されます。

反対に、眉を中央に寄せて額にしわが入り、口角が下がる動きは不満や不快感を示す顔の動きとして相手に伝わります。会話の最中にこうした顔の筋肉の変化が視覚的に確認できるため、言葉を使わなくても相手は現在の感情状態を判断できます。

視線(相手への関心や心理状態を示す)

視線は、目を向ける方向や相手の目を見る時間によって相手への関心や心理状態を示す非言語コミュニケーションです。会話中に相手の目を2〜3秒程度連続して見続ける行動は、相手の話に注意を向けている状態として認識されます。

一方で、質問を受けた直後に視線を下や横にそらし、相手の目をほとんど見ない状態が続くと、緊張や不安がある状態として受け取られます。目の向きや視線を合わせる時間がその場で直接確認できるため、言葉を使わなくても相手は関心の有無や心理状態を判断できます。

ジェスチャー(手や体の動きで意思を補う)

ジェスチャーは、手や腕、体の動きを使って話している内容の意味を補う非言語コミュニケーションです。会話中に手のひらを上に向けて前に出す動きは相手に説明を示す動作として認識され、親指を立てる動きは賛成や了承を示す合図として受け取られます。

反対に、腕を胸の前で交差させて動きを止める姿勢は受け入れない意思や警戒を示す体の動きとして相手に伝わります。手や体の動きは会話と同時に視覚で確認できるため、言葉だけでは伝わりにくい意思や反応を補う情報として相手に伝わります。

姿勢(体の向きや立ち方で態度を表す)

姿勢は、体の向きや背筋の状態、肩や足の位置によって相手に対する態度を示す非言語コミュニケーションです。会話中に背筋を伸ばして上半身を相手の方向へ10〜20度ほど前に傾ける姿勢は、話を聞く姿勢として相手に認識されます。

反対に、背もたれに体を預けて上半身を後ろに倒し、顔の向きを相手から外す姿勢は、関心が低い状態や距離を置く態度として受け取られます。体の向きや背筋の状態は会話中に視覚で確認できるため、言葉を使わなくても相手は現在の態度を判断できます。

声のトーン(声の高さや強さで印象を変える)

声のトーンは、声の高さや音量、話す速度の変化によって相手に与える印象を変える非言語コミュニケーションです。会話中に通常より高い声で、1文を約2〜3秒の速さで滑らかに話す状態は、前向きで親しみやすい印象として相手に受け取られます。

反対に、声の高さが低く、語尾を強く下げてゆっくり話す状態は、強い主張や不満を示す話し方として相手に伝わります。声の高さや音量、話す速さは会話の中で直接聞き取れるため、言葉の内容が同じでも声のトーンによって相手が受け取る印象が変わります。

相手との距離(人との距離で関係性を示す)

相手との距離は、体と体の間の間隔によって相手との関係性や心理的な近さを示す非言語コミュニケーションです。会話中に相手との距離が約1メートル前後で保たれている状態は、互いに会話ができる距離として自然に受け取られます。

一方で、距離が30センチ程度まで近づくと個人的な空間に入った状態として認識され、相手が一歩後ろに下がる行動が見られることがあります。

反対に、2メートル以上離れた位置で会話を続ける状態では、関係の距離がある状況として受け取られます。体と体の間の距離はその場で視覚的に確認できるため、言葉を使わなくても相手との関係性や心理的な近さを判断する材料になります。

身だしなみや外見(服装や見た目で印象を与える)

身だしなみや外見は、服装の状態や髪型、清潔さなど見た目の情報によって相手に与える印象を決める非言語コミュニケーションです。

会う場面で、しわのない服を着てボタンを留め、髪を整えた状態で現れると、準備が整っている人物として相手に認識されます。反対に、シャツのしわが目立ち、髪が乱れたままの状態で現れると、準備が十分でない人物という印象として受け取られます。

服装や髪型などの見た目の状態は会った瞬間に視覚で確認できるため、言葉を交わす前でも相手に与える印象が決まります。

非言語コミュニケーションの具体例

非言語コミュニケーションは、日常生活や仕事のさまざまな場面で自然に使われています。会話の内容だけでなく、表情や声の調子、体の動きなどによって相手に与える印象は大きく変わります。ここでは、日常生活や仕事の場面で見られる非言語コミュニケーションの具体例を確認していきます。

日常会話で見られる非言語コミュニケーション

日常の会話では、言葉を発していない時間でも相手に多くの情報が伝わっています。

例えば、相手の話を聞くときに目を見てうなずくと「理解している」「関心を持っている」という意思が伝わります。逆に、視線を外したまま腕を組んで黙っていると、言葉がなくても「消極的」「距離を置いている」という印象を与えます。

また、声の大きさや話す速さも相手の受け取り方を変えます。ゆっくりした声で落ち着いて話すと安心感を与えやすく、語尾を強くして早口で話すと強い主張として受け取られやすくなります。

このように、表情・視線・姿勢・声の使い方によって、会話では言葉以外の要素が同時に相手へ伝わっています。

仕事やビジネスで見られる非言語コミュニケーション

仕事やビジネスの場面でも、言葉以外の動きが相手の受け取り方を大きく変えます。

例えば、商談で相手の説明を聞くときに背筋を伸ばして体を相手の方向に向け、視線を合わせながらうなずくと「内容を理解している」「関心を持って聞いている」という姿勢が伝わります。

反対に、椅子の背にもたれて腕を組み、視線を資料や机に落としたまま話を聞くと、発言がなくても「消極的」「乗り気ではない」という印象として受け取られます。また、会議で発言するときに声量を周囲に届く大きさに保ち、語尾をはっきり発音すると、同じ内容でも意見として伝わりやすくなります。

このように、姿勢・視線・うなずき・声の出し方といった行動が、ビジネスの場面では言葉と同時に相手へ伝わります。

非言語コミュニケーションが重要と言われる理由

非言語コミュニケーションの種類は、言葉を使わずに相手へ情報を伝える身体の動きや状態によって分類され、主に7種類に分けられます。

具体的には、顔の筋肉の動きで感情を示す表情、相手を見る・目をそらすなど目の向きで意思を示す視線、手を振る・うなずくなど体の動きで意思を伝えるジェスチャー、背筋を伸ばす・腕を組むなど体の構えで状態を示す姿勢、声の高さや大きさで感情の強さを伝える声のトーン、相手との距離を50cmや1mなどで保ちながら関係性を示す距離、服装や髪型など外見の状態で印象を伝える外見です。

メラビアンの法則では、人が相手の感情を受け取るときの情報は、言語情報が7%、声のトーンなどの聴覚情報が38%、表情や姿勢などの視覚情報が55%の割合で影響するとされています。

そのため、人は言葉の内容だけでなく、表情や視線などの非言語情報を見て相手の意思や感情を判断します。

非言語コミュニケーションは、相手の表情や声のトーン、視線などから気持ちを読み取るうえで重要な要素です。こうした言葉以外の情報を理解する力は、人との信頼関係を築く場面でも大きく影響します。

相手の気持ちを理解するコミュニケーションについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

▶共感とは?意味・使い方・例文を分かりやすく解説します
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▶同情とは?意味・使い方・共感との違いを分かりやすく解説します

まとめ

非言語コミュニケーションとは、言葉を使わずに相手へ情報や感情を伝えるコミュニケーション方法です。人は会話の内容だけでなく、顔の表情、目の動き、体の動き、声の調子など多くの要素から相手の状態を判断しています。

具体的には、表情は顔の筋肉の動きで感情を伝え、視線は相手への関心や心理状態を示します。さらに、ジェスチャーは手や体の動きで意思を補い、姿勢は体の向きや背筋の状態によって相手への態度を示します。

また、声のトーンは声の高さや音量によって相手に与える印象を変えます。相手との距離は人間関係の近さを示す要素となり、身だしなみや外見は会った瞬間の印象を左右します。

このように非言語コミュニケーションには複数の要素があり、言葉と同時に相手へ情報を伝える役割を持っています。相手の表情や視線、声の調子などを観察することで、言葉だけでは分かりにくい感情や態度を読み取ることができます。

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