はじめに
「最近、会話中に言いたい言葉がすぐ出てこない」
「人や物の名前を思い出せないことが増えたけれど、何かの病気なの?」と不安になっていませんか。
仕事中に説明しようとして言葉に詰まったり、家族との会話で知っているはずの言葉が出てこなかったりすると、以前との違いが気になりますよね。
この記事では、言葉が出てこないときに考えられる原因や、病気との関係、受診を考える目安について順を追って説明していきます。
言葉が出てこない状態とは?
言葉が出てこない状態には、伝えたい内容は分かっているのに適切な言葉が思い浮かばない場合や、人や物の名前だけがすぐに出てこない場合があります。
ここでは、言葉や名前が出てこない状態の特徴と、必ずしも病気とは限らないケースについて説明します。
言いたい言葉が思い浮かばない・名前が出てこない状態とは
言葉が出てこない状態とは、伝えたいことは頭の中で分かっているものの、それに合う単語をすぐに思い出せない状態です。
会話の途中で言葉に詰まったり、知っている人や物の名前だけが出てこなかったりすることがあります。
少し時間を置くと思い出せることもあり、言葉そのものを知らない状態とは異なります。
一時的に言葉が出ない場合もあり、必ず病気とは限らない
一時的に言葉が出にくくなっても、必ずしも病気が原因とは限りません。
睡眠不足や疲れがたまっているとき、緊張しているときなどは、普段より言葉が出てくるまでに時間がかかることがあります。
休息を取ったり緊張が和らいだりすると普段どおり話せる場合は、一時的な変化の可能性もあります。
言葉が出てこない主な原因
言葉が出てこない原因は一つではなく、そのときの体調や生活状況、年齢などによって異なります。
ここでは、言葉が出てこないときに考えられる主な原因を順に説明します。
疲労や睡眠不足、ストレスによって言葉が出にくくなることがある
疲れがたまっていたり睡眠が不足していたりすると、集中しにくくなり、知っている言葉をすぐに思い出せないことがあります。
また、緊張やストレスが強い場面でも、伝えたいことは分かっているのに言葉が出にくくなる場合があります。
休息や睡眠を取ることで普段どおり話せるようであれば、そのときの体調や心理的な負担が影響している可能性があります。
加齢や体調の変化によって言葉が出にくく感じる場合がある
年齢を重ねると、人や物の名前を思い出すまでに以前より時間がかかることがあります。
また、発熱や体調不良などで集中しにくいときも、普段より言葉が出にくくなる場合があります。
少し時間を置けば思い出せるか、体調が戻ると普段どおり話せるかを確認してみましょう。
病気が関係して言葉が出にくくなる場合もある
言葉が出にくくなる背景には、脳卒中や認知症などの病気が関係している場合もあります。
特に、突然言葉が出なくなった、相手の話を理解できない、ろれつが回らないといった変化がある場合は注意が必要です。
言葉の出にくさが続いたり、以前より頻度が増えたりしている場合も、症状の経過を確認しておくことが大切です。
言葉が出てこないときに注意すべき症状
言葉が出てこない状態でも、症状の現れ方や一緒に起こる症状によっては、早めの受診が必要になる場合があります。
ここでは、受診を検討したい症状の目安について説明します。
突然言葉が出なくなった場合は早めの受診が必要
それまで普段どおり話していたのに、突然言葉が出なくなった場合は、脳卒中など緊急性の高い病気が関係している可能性があります。
数分で症状が改善しても、一過性脳虚血発作(TIA)の可能性があるため、そのまま様子を見ず速やかに医療機関を受診することが大切です。
ろれつが回らない・手足のしびれなどを伴う場合は注意する
言葉が出にくいだけでなく、ろれつが回らない、顔の片側がゆがむ、片方の手足にしびれや力の入りにくさがある場合は注意が必要です。
これらの症状が突然現れた場合は、症状が始まった時刻を確認し、すぐに119番へ連絡しましょう。途中で症状が改善しても、自己判断で受診を取りやめないことが大切です。
症状が繰り返す・悪化する場合は医療機関に相談する
言葉が出にくい状態を繰り返したり、以前より言葉を思い出せない場面が増えたりしている場合は、医療機関へ相談しましょう。
症状が始まった時期や起こる頻度、その後の変化などを記録しておくと、受診時に経過を伝えやすくなります。
言葉が出てこない場合の受診の目安
言葉が出てこないときは、症状の現れ方や続く時間、ほかの症状の有無によって受診の緊急度が異なります。
ここでは、すぐに受診したほうがよいケースと早めに相談したいケース、受診時に整理しておきたいポイントについて説明します。
すぐに受診したほうがよいケース
突然言葉が出なくなったり、ろれつが回らない、顔の片側がゆがむ、片方の手足にしびれや力の入りにくさが現れたりした場合は、すぐに受診が必要です。
脳卒中など緊急性の高い病気の可能性があるため、症状が始まった時刻を確認して119番へ連絡しましょう。
数分で症状が改善しても、そのまま様子を見ないことが大切です。
早めに医療機関へ相談したほうがよいケース
言葉が出にくい状態を繰り返したり、以前より言葉を思い出せない場面が増えたりしている場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
症状が数日から数週間続いている場合や、日常の会話に支障が出ている場合も受診を検討します。
急な症状でなくても、少しずつ悪化しているときは様子を見続けないことが大切です。
受診時に伝えるため整理しておきたいポイント
受診時には、言葉が出にくくなった時期や症状の続く時間、起こる頻度などを整理しておくと伝えやすくなります。
また、突然始まったのか徐々に変化したのか、ろれつの回りにくさや手足のしびれなどがないかも確認しておきましょう。
症状が起きた日時や状況をメモしておくと、受診時に経過を説明する際に役立ちます。
言葉が出てこないときに確認したいこと
言葉が出てこないと感じたときは、症状だけを見るのではなく、いつから始まったのか、どのような場面で起こりやすいのかを整理することが大切です。
ここでは、言葉が出にくい状態を整理するために確認したいポイントについて説明します。
いつから・どのような場面で起きているかを整理する
言葉が出てこないと感じたら、まずはいつ頃から気になるようになったのかを振り返ってみましょう。
会話中なのか、人や物の名前を思い出すときなのかなど、言葉が出にくくなる場面も整理します。
起こる頻度や続く時間を記録しておくと、症状の変化も確認しやすくなります。
疲れやストレスなど生活状況の変化を振り返る
言葉が出にくくなった時期に、生活状況の変化がなかったか振り返ることも大切です。
睡眠不足や疲れが続いていないか、緊張やストレスを感じる場面が増えていないかを確認してみましょう。
十分に休息や睡眠を取った日に症状が変わるかを見ると、生活状況との関係を把握しやすくなります。
まとめ
言葉が出てこない状態は、疲労や睡眠不足、ストレスなどによって一時的に起こることもあります。
まずは、いつから、どのような場面で気になるのかを振り返ってみましょう。
一方、突然言葉が出なくなったり、ろれつが回らない、手足のしびれなどを伴ったりする場合は、早めの対応が必要です。
また、症状を繰り返す、以前より増えているといった変化がある場合も、無理に様子を見続けず医療機関へ相談しましょう。
気になるときは症状や体調を簡単に記録しながら、普段との違いを確認することが大切です。