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▶ペースメーカーのモード一覧|VVI・DDD・AAIの違いをわかりやすく解説

はじめに

「VVIやDDD、AAIと書かれているけれど、それぞれ何が違うの?」
「ペースメーカーのモードは、どのような基準で使い分けられているの?」と疑問に感じていませんか。

病院でペースメーカーについて説明を受けたり、勉強や業務で心電図や機器設定を確認したりする中で、アルファベットが並ぶモード名を見ても意味が分からず、覚え方や見分け方に迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、VVI・DDD・AAIをはじめとしたペースメーカーのモード一覧や、それぞれの特徴や違い、使い分けの考え方について順を追って説明していきます。

ペースメーカーのモードとは?

ペースメーカーのモードを理解するには、まず「モードとは何を表しているのか」という基本を押さえることが大切です。

ここでは、ペースメーカーのモードの基本的な意味と、VVI・DDD・AAIなどに用いられるNBGコードの読み方について順番に解説します。

ペースメーカーのモードとは何か

ペースメーカーのモードとは、心臓のどの部位を刺激し、どの部位の電気活動を感知し、どのような条件でペーシングを行うかを定めた動作設定のことです。

心臓の状態は患者ごとに異なるため、心房だけを刺激する場合もあれば、心房と心室の両方を連携させて刺激する場合もあります。

患者の不整脈や心機能に合わせて適切なモードを選ぶことで、必要なタイミングで心拍を補助できます。

VVI・DDD・AAIの3文字(NBGコード)の意味

VVI・DDD・AAIの3文字は、ペースメーカーの動作方法を表すNBGコードです。

1文字目は刺激する部位、2文字目は電気活動を感知する部位、3文字目は感知したときの反応を示しています。

それぞれの文字の意味を理解すると、ペースメーカーがどの部位をどのように制御するモードなのかを読み取れるようになります。

VVI・DDD・AAIの違いを比較

ペースメーカーの代表的なモードにはVVI・DDD・AAIがありますが、それぞれ刺激する部位や心臓の状態を感知する方法、適応となる症例が異なります。

ここでは、VVI・DDD・AAIの違いを比較し、それぞれの特徴について順番に解説します。

VVI・DDD・AAIの違いがわかる比較表

モード刺激する部位感知する部位主な特徴
VVI心室心室心室のみを刺激・感知するシンプルなモードです。
DDD心房・心室心房・心室心房と心室の動きを連携させながらペーシングできます。
AAI心房心房心房のみを刺激・感知し、房室伝導が保たれている場合に用いられます。

VVIモードの特徴

VVIモードは、心室を刺激し、心室の電気活動を感知するモードです。

自己の心室拍動がある場合は刺激を控え、心拍数が設定した値より低くなったときに心室を刺激します。

構造が比較的シンプルで、心房の働きを利用する必要がない患者に用いられることが多いモードです。

DDDモードの特徴

DDDモードは、心房と心室の両方を刺激し、それぞれの電気活動を感知するモードです。

心房と心室の動きを連携させながら必要なタイミングでペーシングを行うため、自然な心拍リズムに近づけやすい特徴があります。

心房と心室の両方を補助する必要がある患者によく選ばれます。

AAIモードの特徴

AAIモードは、心房を刺激し、心房の電気活動を感知するモードです。

自己の心房拍動がある場合は刺激を控え、心房の拍動が不足

VVI・DDD・AAIはどのように使い分ける?

ペースメーカーのモードは、どれが優れているというものではなく、不整脈の種類や心臓の状態に応じて適したものが選択されます。

ここでは、VVI・DDD・AAIが選ばれる代表的なケースについて順番に解説します。

HVVIモードが選ばれることが多いケース

VVIモードは、心房の動きに合わせて心室を制御する必要がない場合に選ばれることが多いモードです。

代表的には、心房細動が持続していて心房の規則的な収縮を利用できない場合や、心室のペーシングを優先したい場合に用いられます。

心室だけを補助するシンプルな設定が適しているケースで選択されます。

DDDモードが選ばれることが多いケース

DDDモードは、心房と心室の動きを連携させながら心拍を補助する必要がある場合に選ばれることが多いモードです。

房室ブロックや洞不全症候群などで、心房と心室の両方を考慮したペーシングが必要な患者によく用いられます。

心臓の自然な拍動に近いリズムを目指したい場合に適しています。

AAIモードが選ばれることが多いケース

AAIモードは、房室伝導が正常に保たれており、心房だけを補助すれば十分な場合に選ばれることが多いモードです。

代表的には、洞不全症候群で心房の拍動が低下しているものの、心房から心室への電気刺激は正常に伝わる患者に用いられます。

心房の働きを補いながら、心臓本来の伝導を活かせるケースに適しています。

VVI・DDD・AAIで混同しやすいポイント

VVI・DDD・AAIは名称が似ているため、違いを覚えにくいと感じる方も少なくありません。

しかし、それぞれの違いは刺激や感知を行う部位、適応となる症例を比較すると整理しやすくなります。また、どのモードが優れているというものではなく、患者の状態に合わせて選択されることが重要です。

ここでは、VVI・DDD・AAIで混同しやすいポイントについて順番に解説します。

VVIとDDDの違い

VVIとDDDの大きな違いは、刺激・感知を行う部位です。

VVIは心室だけを刺激・感知するのに対し、DDDは心房と心室の両方を刺激・感知します。

そのため、DDDは心房と心室の動きを連携させながら心拍を補助できる点が特徴です。

DDDとAAIの違い

DDDとAAIの違いは、心室までペーシングを行うかどうかです。

DDDは心房と心室の両方を刺激・感知するため、房室伝導に問題がある場合にも対応できます。

一方、AAIは心房だけを刺激・感知するモードで、房室伝導が正常に保たれている患者に用いられます。

モードに優劣はなく患者の状態に応じて使い分けられる

VVI・DDD・AAIは、それぞれ役割や適した場面が異なるため、優劣で選ばれるものではありません。

不整脈の種類や房室伝導の状態、心臓の働きなどを総合的に判断し、患者ごとに適したモードが選択されます。

そのため、同じペースメーカーでも選ばれるモードは人によって異なります。

まとめ

ペースメーカーのモードは、心臓のどの部位を刺激・感知し、どのように心拍を補助するかを定めた動作設定です。

VVI・DDD・AAIは、それぞれ刺激する部位や適した患者が異なるため、特徴を知ることでモード名の意味も理解しやすくなります。

また、どのモードが優れているということではなく、不整脈の種類や心臓の状態に合わせて適切なモードが選択されます。

まずはNBGコードの基本的な読み方を押さえ、それぞれのモードの違いや役割を理解することから始めると、ペースメーカーへの理解を深めやすくなるでしょう。

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