目次
はじめに
「PMBOKは第6版と第7版、どっちを勉強すればいいの?」
「PMP試験を受けるなら第7版だけで十分なの?それとも第6版も必要なの?」と迷っていませんか。
書店やインターネットで調べると、「第6版は古い」「第7版が最新だからこちらだけでよい」といった情報がある一方で、「実務では第6版も役立つ」という意見もあり、結局どちらを選べばよいのか分からず、学習を始められないことがありますよね。
この記事では、第6版と第7版の違いや、それぞれを勉強するメリット・デメリット、目的別のおすすめの選び方まで、順を追ってわかりやすく説明していきます。読み終える頃には、自分に合った学習の進め方が見えてくるはずです。
PMBOKは第6版と第7版のどっちを勉強すべき?
PMBOKを学び始めると、「第6版と第7版のどちらを選べばよいのだろう」と迷う方は少なくありません。
ここでは、今から学ぶ場合のおすすめや、第6版を選んだほうがよいケースについて解説します。
今からなら第7版中心がおすすめ
今からPMBOKを学び始めるなら、第7版を中心に勉強するのがおすすめです。
現在のPMP試験では第7版の考え方が反映されており、実務でも価値提供や成果を重視する進め方が広く取り入れられています。
そのため、新しく学習を始める場合は、第7版で基本的な考え方を身につけるほうが、資格試験と実務の両方に活かしやすくなります。
ただし第6版が必要になるケースもある
ただし、第6版を学んだほうがよいケースもあります。
PMP試験対策でプロセス群や知識エリアを体系的に理解したい場合や、勤務先で第6版を基準にプロジェクト管理を行っている場合は、第6版の内容が必要になるためです。
現在の業務や学習目的が第6版を前提としている場合は、第7版とあわせて学ぶと理解しやすくなります。
PMBOK第6版と第7版の違い
PMBOK第6版と第7版は、同じプロジェクトマネジメントを扱うガイドですが、重視している考え方や構成が大きく異なります。
ここでは、第6版と第7版の違いや、初心者が迷いやすいポイントを解説します。
第6版は「プロセス重視」
第6版は、プロジェクトをどの順番で進めるかを重視した構成です。
「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・コントロール」「終結」の5つのプロセス群と、10の知識エリア、49のプロセスで整理されており、実施する作業の流れを順番に理解しながら学習を進められます。
第7版は「原則重視」
第7版は、決められた手順よりも、プロジェクトを進めるうえで守るべき考え方を重視した構成です。
12の原理原則と8つのパフォーマンスドメインを中心にまとめられており、プロジェクトの規模や進め方に応じて、必要な手法を選びながら管理を進める考え方を学べます。
初心者が混乱しやすいポイント
初心者が混乱しやすいのは、第6版と第7版で構成が大きく変わっている点です。
第6版は5つのプロセス群と10の知識エリアを中心に学びますが、第7版では12の原理原則と8つのパフォーマンスドメインが中心になります。
同じPMBOKでも整理方法が異なるため、両方を同時に学び始めると、内容を対応させにくくなることがあります。
迷ったらPMBOKは第6版と第7版どう選べばいい?
PMBOKは学ぶ目的によって、優先して読むべき版が変わります。
資格試験の対策をしたいのか、実務でプロジェクトマネジメントを理解したいのかによって、適した学び方は異なります。
ここでは、目的別に第6版と第7版の選び方を解説します。
PMP試験目的なら
PMP試験を目的に勉強する場合は、第7版を中心に学習するのがおすすめです。
現在のPMP試験では、第7版の考え方が反映されているためです。
ただし、プロセス群や知識エリアに関する内容も出題範囲に含まれるため、第6版の構成もあわせて確認しておくと、試験対策を進めやすくなります。
実務理解目的なら
実務でプロジェクトマネジメントを理解したい場合は、第7版を中心に学ぶのがおすすめです。
現在のプロジェクトでは、状況に応じて進め方を調整する考え方が求められる場面が多いためです。
これから実務で活用することを目的に学習する場合は、第7版から取り組むほうが業務に結び付けやすくなります。
初心者なら
初心者の場合は、第7版から学習を始めるのがおすすめです。
現在のPMP試験や実務で使われる考え方を最初から学べるためです。
ただし、プロジェクトを進める順番や作業の流れを理解しにくいと感じた場合は、第6版のプロセス構成を確認すると、全体像をつかみやすくなります。
PMBOK第6版を勉強するメリット・デメリット
PMBOK第6版には、プロジェクト全体の流れを体系的に学びやすいという強みがあります。
一方で、最新版である第7版と比べると、考え方や構成に違いがある点も理解しておくことが大切です。
ここでは、第6版を学ぶメリットとデメリットを分かりやすく解説します。
体系的に流れを理解しやすい
第6版は、プロジェクトの開始から完了までを順番に学びやすいことがメリットです。
5つのプロセス群と10の知識エリア、49のプロセスで整理されているため、どの作業をどのタイミングで実施するのかを流れに沿って理解しやすくなっています。
古い情報として感じる部分もある
一方で、第6版だけを学ぶと、現在のプロジェクトで重視される考え方との違いを感じることがあります。
PMBOKは第7版で構成が見直されており、現在のPMP試験も第7版の内容が反映されているためです。
そのため、これから学習を始める場合は、第6版だけで終わらせないことが大切です。
PMBOK第7版を勉強するメリット・デメリット
PMBOK第7版は、変化の大きいプロジェクトにも対応しやすい考え方を取り入れた最新版です。
ただし、原則を重視した構成になっているため、人によっては内容が抽象的に感じることもあります。
ここでは、第7版のメリットとデメリットを解説します。
現代的な考え方に近い
第7版は、現在のPMP試験や実務で使われる考え方に近い内容を学べることがメリットです。
12の原理原則と8つのパフォーマンスドメインをもとに、プロジェクトの状況に応じて進め方を選ぶ考え方が採用されているため、現在のプロジェクト運営に結び付けやすくなっています。
抽象的で初心者は迷いやすい
一方で、第7版は具体的な作業手順が少ないため、初心者は学習を進めにくいと感じることがあります。
5つのプロセス群や49のプロセスのように順番が示されていないため、プロジェクト全体の流れを初めて学ぶ場合は、作業の前後関係をイメージしにくくなることがあります。
結論:PMBOKは第6版と第7版両方勉強した方がいい?
PMBOKを学ぶうえで、「第6版と第7版の両方を勉強すべきなのだろうか」と迷う方もいるでしょう。
実際には、最初から両方を学ぶ必要はなく、目的に合わせて学習を進めることが大切です。
ここでは、効率的な学び方について解説します。
最初はどちらか片方で十分
最初から第6版と第7版の両方を学ぶ必要はありません。
学習目的に合わせてどちらか一方を選び、内容を一通り理解してから次に進むほうが効率的です。
最初から両方を並行して学ぶと、構成や用語の違いで内容を整理しにくくなることがあります。
必要に応じて補完する考え方がおすすめ
一方の内容を理解したあとに、必要に応じてもう一方を学ぶ進め方がおすすめです。
第7版を学んだあとに第6版でプロセスの流れを補ったり、第6版を学んだあとに第7版で現在の考え方を補ったりすると、それぞれの特徴を整理しながら理解しやすくなります。
まとめ
PMBOK第6版と第7版は、どちらが優れているというものではなく、学習目的によって選ぶべき版が異なります。
現在のPMP試験や実務を意識するなら第7版を中心に学ぶのがおすすめですが、プロジェクトの流れや管理プロセスを体系的に理解したい場合は、第6版も役立ちます。
また、第6版は5つのプロセス群・10の知識エリア・49のプロセスを軸に構成されているのに対し、第7版は12の原理原則と8つのパフォーマンスドメインを中心とした構成へ変更されています。
そのため、両方を最初から同時に学ぶのではなく、まずは目的に合った一方を選び、必要に応じてもう一方で補完する進め方が理解しやすくなります。
これからPMBOKを学ぶ場合は、自分がPMP試験対策を重視するのか、実務で活用したいのかを明確にしたうえで、学習を始める版を選ぶことが大切です。