目次
はじめに
「PMPの勉強を始めたものの、本当に合格できるのだろうかと不安になっている」
「参考書を読んでも内容が頭に入らず、受かる気がしない」
「模擬試験を解くたびに点数が伸びず、このまま勉強を続けて意味があるのか悩んでいる」
このような不安や悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
PMPは世界的に認知されているプロジェクトマネジメント資格ですが、出題範囲が広く、普段の業務で使わない用語や考え方も学ぶ必要があるため、勉強を進める中で「受かる気がしない」と感じる人は少なくありません。
この記事では、なぜPMPで「受かる気がしない」と感じてしまうのかを整理しながら、不合格になりやすい勉強法と合格する人が実践している学習方法の違いを順を追って解説します。
PMPで「受かる気がしない」と感じる人が多い理由
PMPの学習を始めた多くの人が、一度は「本当に合格できるのだろうか」と不安を感じます。
実際には学習量だけが原因ではなく、試験の特徴を正しく理解できていないことで自信を失ってしまうケースも少なくありません。
なぜPMPで「受かる気がしない」と感じやすいのか、受験者がつまずきやすい代表的な理由を順番に見ていきましょう。
暗記試験だと思って勉強すると苦しくなりやすい
PMPを暗記試験だと思って勉強すると、用語やプロセスをひたすら覚えようとしてしまい、学習が苦しくなりやすくなります。
実際の試験では、49プロセスやITTOをそのまま答える問題よりも、「問題が起きたときに次に何をするか」「プロジェクトマネージャーとして何を優先するか」といった判断を問う問題が多く出題されます。
そのため、用語を何度も暗記しても思うように問題が解けず、「これだけ勉強しているのに正解できない」と感じてしまうこともあります。
模試の点数が安定せず不安になりやすい
模試は回ごとに出題分野や難易度が変わるため、前回は75%だったのに今回は68%、次は73%というように点数が上下することがあります。
そのため、1回の結果だけを見ると「成績が下がった」「実力が足りない」と不安になりやすいものです。
特にStudy Hallや模試を始めたばかりの頃は、問題文の読み方やPMIの考え方に慣れておらず、正答率が大きく変動することも少なくありません。
実務経験があっても混乱しやすい
PMPは、プロジェクト経験が長い人ほど簡単に解ける試験とは限りません。
実務では上司の指示や会社独自のルールに従って判断していても、試験ではPMIが示すプロジェクトマネージャーの考え方に沿って回答する必要があります。
そのため、現場なら選ばない行動が正解になることもあり、「経験があるのに間違える」と感じる人も少なくありません。
PMPは知識量より「PMIイズム」に慣れることが重要
PMPは出題範囲が広いため知識量に目が向きがちですが、実際には用語を覚えること以上に、PMIが推奨する考え方や判断基準に慣れることが合格への近道になります。
ここでは、なぜ「PMIイズム」への理解が重要なのかを具体的に見ていきましょう。
実務感覚だけでは正解を選びにくい
PMPの問題では、実際の現場での判断よりも、PMIが推奨するプロジェクトマネージャーの考え方を優先して選ぶ必要があります。
実務では上司への報告や会社独自のルールを優先する場面でも、試験では原因分析や関係者との調整が正解になることがあります。
そのため、現場経験が長い人ほど普段の判断基準で選択肢を選び、不正解になってしまうことも少なくありません。
暗記より状況判断問題への慣れが必要
PMPでは、用語やプロセスを覚えているだけでは得点につながりにくく、問題文の状況から次に取るべき行動を判断する力が求められます。
実際の試験では、リスク発生時や関係者との対立が起きた場面で、プロジェクトマネージャーが最初に何を行うべきかを選ぶ問題が多く出題されます。
そのため、49プロセスや用語を暗記していても、状況に応じた判断基準が身についていなければ正解を選べません。
問題演習を重ねて判断パターンに慣れるほど正答率は上がりやすいため、PMPでは暗記量を増やすよりも、状況判断問題への慣れが重要になるのです。
完璧に理解しようとすると逆に進まなくなる
PMP学習では、すべての用語や選択肢を100%理解してから次へ進もうとすると、1問の復習に時間がかかり、学習量を確保しにくくなります。
実際の試験では、細かな知識を完璧に説明できることよりも、PMIの考え方に沿って正解を選べることが重要です。
そのため、理解が不十分な箇所だけを追い続けると問題演習の回数が減り、PMIイズムに触れる機会も少なくなってしまいます。
問題を解きながら判断パターンに慣れていくことも大切なので、完璧に理解しようとするほど、かえって学習が進みにくくなることがあるのです。
受からない人に多い勉強法のズレ
PMPで「受かる気がしない」と感じている人の中には、勉強時間が不足しているのではなく、学習方法が試験の特徴とかみ合っていないケースがあります。
ここでは、不合格につながりやすい代表的な勉強法のズレについて確認していきましょう。
参考書を読むだけで終わってしまう
参考書を最後まで読み切ることを学習の中心にすると、知識をインプットした気になっていても、問題を解く練習量が不足しやすくなります。
PMP試験では、問題文の状況を読み取り、4つの選択肢から最適な行動を選ぶ力が求められるため、参考書を何周読んでも正答率が思うように上がらないことがあります。
特に、インプットに時間を使いすぎると、本番形式の問題に慣れないまま受験してしまうことも少なくありません。
PMBOKを読み込むことが目的になっている
PMBOKを最初から最後まで理解すること自体を目標にしてしまうと、試験で正解を選ぶための学習から離れてしまいやすくなります。
PMBOKには多くの概念や考え方が書かれていますが、試験で問われるのは内容を説明できるかではなく、問題文の状況に対して適切な判断ができるかです。
そのため、読み込みに時間をかけても、問題演習が不足すると正答率は思うように上がらないことがあります。
PMBOKを読むことが目的になると、PMIの考え方を使って問題を解く練習が後回しになりやすいため、学習時間の割に得点へ結び付きにくくなるのです。
問題演習よりインプットを優先しすぎる
参考書や動画講義による学習時間ばかり増やし、問題演習を後回しにすると、知識は増えても試験で必要な判断力は身につきにくくなります。
PMPでは、問題文の状況を読み取り、4つの選択肢からPMIの考え方に最も近い行動を選ぶ必要があります。そのため、インプットだけを続けていても、実際の出題形式に慣れることはできません。
また、問題を解く回数が少ないと、自分がどの分野で間違えやすいのかも把握しにくくなります。学習時間を積み重ねているのに得点が伸びないと感じる場合は、問題演習の割合を見直してみることも大切です。
教材を増やしすぎてしまう
点数が伸びないたびに新しい参考書や問題集、動画講座へ手を広げると、どの教材も中途半端になりやすくなります。
教材ごとに説明の仕方や問題の切り口が異なるため、学習のたびに内容を整理し直す必要があり、思ったように学習が進まないこともあります。
その結果、同じ問題を復習したり、間違いの傾向を振り返ったりする時間が減り、知識や判断パターンが定着しにくくなります。
PMPで合格する人が実際にやっていること
PMPに合格している人が特別な才能を持っているわけではありません。
やみくもに勉強時間を増やすのではなく、問題演習や復習の進め方に共通点が見られるため、ここでは合格者が実際に取り組んでいる学習方法を見ていきましょう。
Study Hallを中心に問題演習を繰り返している
合格している人の多くは、参考書を何度も読むよりも、Study Hallで問題を解く時間を増やしています。
問題を解いた後は正解・不正解を確認するだけでなく、なぜその選択肢が正解なのか、他の選択肢がなぜ違うのかまで復習しています。
同じ問題を繰り返し解きながらPMIの判断基準に慣れていくことで、似たパターンの問題でも正解を選びやすくなります。
間違えた理由をPMI視点で整理している
合格する人は、不正解だった問題を見たときに「知識不足だった」で終わらせず、自分の選択とPMIが求める選択の違いを確認しています。
例えば、自分が「上司への報告」を選んだ問題で正解が「原因分析」だった場合、「なぜPMIは原因分析を優先するのか」という視点で復習します。
こうした振り返りを続けることで、どの場面で関係者対応を優先するのか、どの場面で情報収集や分析を行うのかといった判断基準が少しずつ身についていきます。
苦手分野を広げすぎず頻出問題を優先している
合格する人は、模試や問題演習で間違えた分野をすべて潰そうとするのではなく、繰り返し出題されるテーマを優先して復習しています。
苦手分野を次々と増やしてしまうと、どの分野も復習が浅くなりやすいためです。
一方で、リスク対応や変更管理、関係者対応などの頻出問題を繰り返し解くことで、得点源となる問題の正答率を安定させやすくなります。
限られた学習時間を重要なテーマへ集中させるほど、本番で必要な得点を確保しやすくなるのです。
完璧主義より継続を重視している
合格する人は、すべての問題を理解してから次へ進もうとするのではなく、毎日問題演習と復習を続けることを大切にしています。
1問ごとに長時間悩み続けると学習量が減り、PMIの判断パターンに触れる機会も少なくなってしまいます。
一方で、理解が十分でない問題があっても復習しながら先へ進み、同じテーマに何度も触れることで判断基準を少しずつ身につけています。
短期間で完璧を目指すよりも、問題演習と復習を継続する方が、本番で必要な判断力を身につけやすくなるのです。
受かる気がしないときに優先して見直すべきこと
PMPの学習を続けていると、模試の結果や理解できない問題に意識が向きすぎて、「このままでは受からないかもしれない」と感じることがあります。
焦って新しい教材や学習法に手を広げる前に、まずは合格者も実践している見直しポイントを確認していきましょう。
今やっている教材を増やしすぎない
受かる気がしないと感じたときほど、新しい参考書や問題集を追加する前に、今使っている教材を十分に活用できているか確認することが大切です。
点数が伸びない状態で教材を増やすと、復習範囲が広がり、同じ問題を繰り返し解く時間が減ってしまいます。
その結果、間違えた原因の分析やPMIの判断基準が十分に身につかないまま、学習が進んでしまうこともあります。
模試の点数だけで合否を判断しない
模試の結果が1回下がっただけで不合格だと判断すると、実際の学習状況を正しく把握しにくくなります。
模試は出題分野や問題の難易度によって点数が変動するため、前回より数%低くなることも珍しくありません。
そのため、点数だけを見るのではなく、間違えた問題の内容や、PMI視点での判断ミスが減っているかも確認することが大切です。
理解できない部分を深追いしすぎない
理解できない問題や用語に出会ったとき、その1点だけに何時間も使い続けると、学習全体の進みが遅くなってしまいます。
PMPでは、すべての内容を完璧に説明できることよりも、多くの問題に触れながらPMIの判断基準を身につけることが大切です。
そのため、復習しても理解が進まない部分は一度保留し、問題演習を続けながら後日あらためて確認した方が効率的な場合もあります。
本番形式に早めに慣れておく
PMPでは知識だけでなく、180問を長時間かけて解き続ける試験形式への対応も求められます。
そのため、本番直前になって初めてフル模試へ挑戦すると、時間配分や集中力の維持に苦労してしまうことがあります。
早い段階から模試や本番形式の問題演習に取り組むことで、問題文の長さや回答ペースに慣れ、自分が時間を使いすぎやすい場面も把握できます。
PMPで伸び悩む人が見直すべきポイント
PMPの学習を続けているにもかかわらず模試の点数が伸びない場合、勉強時間そのものよりも学習方法に原因があることが少なくありません。
特に一定の知識を身につけた後は、参考書を読む量を増やすよりも、問題への向き合い方や復習方法を見直すことが重要になります。
ここでは、スコアが停滞しやすい人に共通する見直しポイントを確認していきましょう。
インプット中心の勉強から抜け出せていない
参考書や動画講義を見る時間が長く、問題演習の時間が少ない状態では、得点が伸びにくくなります。
PMP試験では知識を覚えるだけではなく、問題文の状況を読み取り、PMIの考え方に沿って選択肢を判断する力が求められます。
そのため、インプットばかり続けていると、理解したつもりでも実際の問題では正解を選べないことがあります。
アウトプットを増やすことで、得点につながる学習へ切り替えやすくなるのです。
PMI視点で問題を見れていない
問題を解くときに、自分の職場のルールや過去の経験を基準に判断している場合、正答率が伸びにくくなることがあります。
PMPでは実務でよく行われる対応ではなく、PMIが推奨するプロジェクトマネージャーの行動を選ぶ必要があるためです。
そのため、不正解だった問題を復習するときは、知識不足だけでなく、「自分はなぜその選択肢を選んだのか」「PMIはなぜ別の選択肢を正解にしたのか」を確認することが大切です。
Study Hallの復習が浅くなっている
Study Hallで問題を解いた後に、正解・不正解だけを確認して次へ進んでいる場合、得点が伸びにくくなることがあります。
PMPでは問題数をこなすことよりも、なぜその選択肢が正解なのかを理解することが大切だからです。
不正解だった問題はもちろん、正解した問題についても「他の選択肢がなぜ不適切なのか」を確認することで、PMIの判断基準を身につけやすくなります。
苦手分野を広げすぎている
模試や問題演習で間違えた分野をすべて克服しようとして学習範囲を広げ続けると、どの分野の復習も浅くなりやすくなります。
苦手分野が増えるたびに新しい内容へ手を広げると、すでに学習したテーマを繰り返し復習する時間が減ってしまうためです。
その結果、頻繁に出題される問題の正答率も安定しにくくなります。
まとめ
PMPを勉強していると、「受かる気がしない」と感じることは珍しくありません。
出題範囲が広く、暗記だけでは解けない問題も多いため、学習を続けていても不安になる時期は誰にでもあります。
しかし、PMPは知識量だけを競う試験ではなく、PMIの考え方に沿って状況を判断できるかが重視される試験です。
そのため、参考書を読むことや用語を覚えることだけに集中するよりも、問題演習を通じてPMIの判断基準に慣れていくことが大切になります。
また、点数が伸びないときほど新しい教材に手を広げたくなりますが、まずは今使っている教材を活用し、問題演習と復習を繰り返す方が学習効果を感じやすい場合も少なくありません。
模試の結果に一喜一憂する必要はありません。大切なのは、間違えた理由を振り返り、少しずつPMI視点を身につけていくことです。
受かる気がしないと感じたときこそ焦らず、自分の学習方法を見直してみてください。
問題演習と復習を積み重ねながらPMIの考え方に慣れていけば、合格へ着実に近づいていけるはずです。