プロジェクトマネジメント

▶プロジェクトマネージャ試験の論文対策|午後Ⅱの書き方・構成・例文を解説 

はじめに

「プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文は、何を書けば合格につながるの?」
「自分のプロジェクト経験を文章にしても、設問にうまく当てはめられない……」と感じていませんか。

午後Ⅱの論文対策を始めても、設問を読んだあとに何を書き出せばよいのか分からず、構成を考えるだけで時間が過ぎてしまうことがありますよね。

この記事では、午後Ⅱで求められる論文の基本的な書き方や構成、設問に合わせて経験を整理する方法を解説します。

プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文とは?

プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文では、PMとしてプロジェクトをどのように管理し、課題や状況の変化に対してどのように判断したのかを、自身の経験をもとに記述することが求められます。

ここでは、午後Ⅱ論文で評価されるポイントと、PMとしての経験や判断力が求められる理由について説明します。

午後Ⅱ論文で評価される3つのポイント

午後Ⅱ論文では、設問に沿って経験を具体的に書けているか、状況に応じた判断や対応ができているか、その結果を客観的に説明できているかが評価されます。

プロジェクトの規模や課題を示したうえで、自分が何を考えてどのように行動したのかを具体的に書くことが大切です。

さらに、対応によって納期や品質、コストなどにどのような変化があったのかを示すと、内容が伝わりやすくなります。

PMとしての経験や判断力が求められる理由

午後Ⅱ論文でPMとしての経験や判断力が求められるのは、プロジェクトの状況をどのように捉え、適切な対応を選んだのかを確認するためです。

実務では、課題が発生したときに影響範囲や期限を確認し、関係者との調整や計画の見直しなどを判断する必要があります。

そのため論文でも、起きた出来事だけでなく、状況を踏まえて判断し、行動した流れまで具体的に示すことが大切です。

午後Ⅱ論文を書く前に準備すること

午後Ⅱ論文を書く前に、まずは自分が実際に担当したプロジェクトの中から、論文に使える経験を整理しておくことが大切です。

ここでは、論文に使えるプロジェクト経験の選び方と、プロジェクト概要・課題・対応・成果を整理する方法について説明します。

論文に使えるプロジェクト経験を整理する方法

論文に使う経験は、自分がPMまたはPMに近い立場で、進捗や品質、コスト、リスクなどの管理に関わったプロジェクトから選びます。

期間や体制、自分の役割を整理したうえで、自分が判断して対応した出来事を振り返ってみましょう。

課題の発生から対応、結果までを自分の行動として説明できる経験を選ぶと、設問に合わせて書きやすくなります。

プロジェクト概要・課題・対応・成果を整理する

まずはプロジェクトの目的や期間、規模、自分の役割を整理し、どのような課題が発生したのかを確認します。

次に、その課題に対して自分が何を判断し、誰と調整してどのように対応したのかを整理しましょう。

最後に、納期や品質、コストなどにどのような結果が表れたのかをまとめると、概要から成果まで一貫した流れで書きやすくなります。

午後Ⅱ論文の基本構成と設問ごとの書き方

午後Ⅱ論文は、設問ア・イ・ウで求められている内容が異なるため、それぞれの役割に合わせて書くことが大切です。

ここでは、設問ア・イ・ウで書く内容を分け、午後Ⅱ論文の基本的な構成と書き方を順に説明します。

設問アはプロジェクトの概要や特徴を書く

設問アでは、プロジェクトの目的や期間、規模、体制、自分の役割などを、指定された項目に沿って記述します。

特に、自分がどのような立場で何を担当したのかを明確にし、後の設問イ・ウにつながる特徴も整理しておきましょう。

必要な情報に絞り、具体的な数値や担当範囲を加えると、読み手が状況をイメージしやすくなります。

設問イは課題に対する判断や対応を書く

設問イでは、プロジェクトで発生した課題に対して、自分が何を確認し、どのように判断して対応したのかを記述します。

課題が与える影響を踏まえ、関係者との調整や対応方法、その判断に至った理由まで具体的に書きましょう。

単に「対応した」で終わらせず、課題の把握から判断、行動までの流れを示すことが大切です。

設問ウは成果や評価・改善点を書く

設問ウでは、設問イで行った対応によって、納期や品質、コストなどにどのような結果が表れたのかを記述します。

対応前後を比較し、目標を達成できたか、関係者からどのような評価を受けたかを整理すると伝わりやすくなります。

改善点がある場合は、不足していた点を振り返り、次のプロジェクトでどのように活かすかまで書きましょう。

午後Ⅱ論文で合格につながる書き方のポイント

午後Ⅱ論文で合格を目指すには、PMとして実際にどのような行動を取り、なぜその判断をしたのかを具体的に書くことが大切です。

ここでは、午後Ⅱ論文を具体的かつ設問に沿って書くためのポイントを順に説明します。

一般論ではなく自分が行ったPMの行動を書く

午後Ⅱ論文では、「進捗を管理した」「関係者と調整した」といった一般的な説明ではなく、自分がいつ、誰に何を確認し、どのように判断したのかを具体的に書きます。

課題が発生したときに確認した情報や、対応方法を選んだ理由まで示すと、PMとして取った行動が伝わりやすくなります。

自分が担当していない内容は避け、実際に判断・対応したことを中心にまとめましょう。

課題・原因・対応・結果の流れで具体的に書く

論文では、何が起きたのかを示したうえで原因を整理し、どのような対応を行ったのかを書いていきます。

さらに、誰と調整して何を実施したのか、その結果として納期や品質、進捗などがどう変化したのかまでつなげましょう。

「課題→原因→対応→結果」の順に整理すると、自分の判断や行動を一つの流れとして伝えやすくなります。

設問の条件に合わせて論文内容を調整する

設問では、対象となる状況や課題、求められている内容を確認し、それに合った経験を選ぶことが大切です。

「判断」を問われているならその理由、「工夫」を問われているなら実際に行った工夫まで具体的に書きましょう。

用意した経験をそのまま当てはめるのではなく、設問にきちんと答えられているかを確認しながら内容を調整します。

午後Ⅱ論文で評価を下げやすい書き方

午後Ⅱ論文では、文章量を増やして知識を多く書けばよいわけではなく、設問に対して自分の経験や判断を具体的に示すことが重要です。

ここでは、午後Ⅱ論文で避けたい書き方と、評価を下げやすい理由について説明します。

経験や状況を具体的に説明しない

プロジェクトの規模や期間、自分の役割、課題が発生した時期などが書かれていないと、どのような状況で判断したのかが伝わりにくくなります。

「問題が発生した」とだけ書くのではなく、何が起きてどこに影響し、自分が何を確認したのかまで具体的に示しましょう。

状況を分かりやすく整理することで、その後の判断や対応にも自然につなげられます。

プロジェクト管理の知識説明だけになる

PMとしての知識や一般的な管理方法だけを説明してしまうと、自分が実際に何をしたのかが伝わりません。

実際に発生した課題に対して、どの情報を確認し、なぜその対応を選び、誰と調整したのかを書くことが大切です。

知識の説明に偏らず、自分の判断や行動を中心にまとめることを意識しましょう。

設問で求められた内容から外れる

自分が書きやすい経験を優先すると、設問で求められている内容から外れてしまうことがあります。

たとえば判断理由を問われている場合は、行った対応だけでなく、なぜその方法を選んだのかまで説明する必要があります。

設問の条件を一つずつ確認し、質問にきちんと答えられているかを見直しながら内容を整えましょう。

午後Ⅱ論文の構成例と書き方の例文

午後Ⅱ論文では、プロジェクトの概要だけでなく、そこで発生した課題に対して自分がどのように判断・対応し、その結果どうなったのかまで一貫して書くことが大切です。

ここでは、プロジェクト概要、課題への対応、成果や評価の3つに分けて、午後Ⅱ論文の構成と書き方を例文で説明します。

プロジェクト概要を書く例文

プロジェクト概要では、目的や期間、規模、体制、自分の役割を具体的に書きます。

たとえば、「2025年4月から2026年1月までの10か月間、製造業向け販売管理システムの開発にPMとして参画しました。

メンバーは12名で、私は進捗管理と顧客との要件調整を担当しました」とすると、プロジェクトの状況や担当範囲が伝わりやすくなります。

課題への対応を書く例文

課題への対応では、発生した問題から原因、判断、対応までを順番に書きます。

たとえば、「結合テスト開始時点で5日遅れていたため、遅延している3機能の作業時間と担当者の稼働状況を確認しました。

要員不足が原因と判断し、担当者を2名増員して作業の優先順位を変更しました」のように、確認した内容や判断理由まで具体的に示しましょう。

成果や評価を書く例文

成果や評価では、対応によってプロジェクトがどのように変化したのかを具体的に書きます。

たとえば、「担当者の増員と作業順序の変更によって、5日間の遅延を3日間まで縮めました。

その後も追加した2名の作業を継続し、後続工程への影響を抑えたことで、顧客からも対応について評価を得ました」のように、数値や結果を交えると成果が伝わりやすくなります。

午後Ⅱ論文を書くための準備と練習方法

午後Ⅱ論文は、本番でいきなり文章を書き始めるのではなく、事前に出題されるテーマの傾向を確認し、使えるプロジェクト経験を整理しておくことが大切です。

ここでは、過去問から論文テーマの傾向を確認する方法と、複数の経験パターンを準備して練習する方法について説明します。

過去問から論文テーマの傾向を確認する

過去問は直近数年分を確認し、どのようなプロジェクト管理のテーマが出題されているのかを整理します。

「どの経験を書くのか」「どのような対応が求められているのか」「判断理由まで必要なのか」といった点を見ると、設問ごとの違いが分かりやすくなります。

出題傾向と自分の経験を照らし合わせておけば、本番でも使える経験を選びやすくなるでしょう。

複数の経験パターンを準備して書く練習をする

一つの経験だけに頼らず、異なる課題や対応を含むプロジェクト経験を2〜3パターン用意しておくと安心です。

それぞれについて、プロジェクトの概要から課題、自分の判断や対応、成果までを整理し、時間内に文章へまとめる練習をしておきましょう。

同じ経験でも設問に合わせて書く内容を変える練習をすると、本番でも出題内容に対応しやすくなります。

まとめ

プロジェクトマネージャ試験の午後Ⅱ論文では、自分の経験をもとに、課題に対してどのように判断し、行動したのかを具体的に伝えることが大切です。

「課題・原因・対応・結果」の流れで整理すると、PMとしての経験や判断力を示しやすくなります。

過去問を確認しながら複数の経験を整理し、設問に合わせて内容を調整できるよう練習しておきましょう。

まずは、自分が判断・対応したプロジェクト経験を一つ振り返るところから始めてみてください。

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