リーダーシップとマネジメントスキル

▶1on1ミーティングの進め方とは?質問例や話す内容をわかりやすく解説 

はじめに

「1on1ミーティングでは、部下と何を話せばいいの?」
「質問を用意しても会話が続かず、ただの業務報告で終わってしまう」と悩んでいませんか。

上司として1on1を任されても、最初の質問や話題の広げ方が分からず、毎回似たような確認だけで時間が過ぎてしまうこともありますよね。

この記事では、1on1ミーティングの基本的な進め方から、実際に使いやすい質問例、話す内容、会話を続けるためのポイントまで紹介します。

1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングは、上司と部下が定期的に1対1で話し、仕事で困っていることや今後伸ばしたいことなどを確認するための場です。

ここでは、1on1ミーティングの基本的な目的と、評価面談や業務報告との違いについて説明します。

1on1ミーティング

1on1ミーティングは、上司が部下の話を聞き、仕事の悩みや今後身につけたい能力、挑戦したいことなどを確認する場です。

上司から一方的に指示を伝えるのではなく、部下が自分の考えを話せる時間を作ることで、必要な支援や今後の課題を整理しやすくなります。

評価や業務報告ではなく継続的な対話を目的にする

1on1ミーティングは、人事評価や業務報告だけを目的とした面談ではありません。

上司と部下が定期的に話し、前回からの変化や現在感じていることを確認しながら、継続して対話することが大切です。

1on1ミーティングの進め方|当日の流れと時間配分

1on1ミーティングをスムーズに進めるには、当日に思いついた内容を話すだけではなく、事前準備から終了時の確認まで流れを決めておくことが大切です。

ここでは、1on1ミーティングの基本的な進め方と、30分〜1時間程度で実施する場合の時間配分について説明します。

事前準備で話すテーマや確認したい内容を整理する

1on1ミーティングの前には、業務の状況や困っていること、今後取り組みたいことなど、話すテーマを整理しておきます。

上司だけで内容を決めず、部下にも話したいことを考えてもらうと、本人が相談したい内容を取り上げやすくなります。

最初に近況や困りごとを確認して話しやすい雰囲気を作る

1on1ミーティングでは、まず現在の仕事の状況や困っていることがないかを確認します。

いきなり課題や目標の話に入るのではなく、「最近の仕事はどうですか」などと声をかけ、部下が話しやすい雰囲気を作ることが大切です。

業務の振り返りや今後の目標について話し合う

近況を確認した後は、前回から取り組んだ業務を振り返り、できたことや難しかったことを確認します。

そのうえで、今後取り組みたい仕事や身につけたい能力について話し、部下の考えを聞きながら次の目標を整理していきます。

最後に次回までの行動や確認事項を決める

最後に話し合った内容を整理し、次回までに取り組むことや確認事項を決めます。

「何をするのか」「いつまでに行うのか」などを明確にして記録しておくと、次回の1on1でも進み具合を確認しやすくなります。

30分〜1時間程度の基本的な進行例を確認する

30分の場合は、最初の5分程度で近況を確認し、15〜20分程度で業務の振り返りや悩み、今後の目標について話します。

最後の5分程度で次回までの行動を確認すると、限られた時間でも必要な内容を整理しやすくなります。

1時間の場合は、それぞれのテーマに時間を取りながら、より詳しく話し合うとよいでしょう。

1on1ミーティングで話す内容の例

1on1ミーティングでは、その時点の業務状況だけでなく、部下が仕事で感じている困りごとや成長への考えも確認します。

ここでは、1on1ミーティングで話す内容を3つに分けて説明します。

業務の進め方や困っていることを確認する

現在担当している業務が予定どおり進んでいるか、判断に迷っていることや困っていることがないかを確認します。

上司がすぐに解決策を伝えるのではなく、まずはどのような点で困っているのかを聞き、一緒に状況を整理することが大切です。

仕事のやりがいや成長について話す

仕事の中でやりがいを感じていることや、以前よりできるようになったことを確認します。

あわせて、これから身につけたい知識や能力についても聞き、本人がどのように成長していきたいのかを一緒に整理していきます。

今後挑戦したいことや目標を共有する

今後挑戦してみたい仕事や目標について話し、部下が目指したい方向を共有します。

「何に取り組むのか」「いつまでにどのような状態を目指すのか」を具体的にし、次回の1on1で進み具合を確認できるようにしておきましょう。

1on1ミーティングで使える質問例

1on1ミーティングでは、上司が一方的に話すのではなく、質問を通して部下の状況や考えを確認することが大切です。

ここでは、1on1ミーティングで使える質問例を、仕事の状況・悩みや課題・成長やキャリアの3つに分けて紹介します。

仕事の状況や進捗を確認する質問例

仕事の進み具合を確認するときは、進捗だけでなく、順調な点や困っている点も聞くと状況を把握しやすくなります。

  • 「今取り組んでいる仕事は、どこまで進んでいますか?」
  • 「予定どおり進んでいる仕事はありますか?」
  • 「予定より遅れている仕事はありますか?」
  • 「今、特に時間がかかっている仕事はありますか?」
  • 「優先順位に迷っている仕事はありますか?」
  • 「上司や周囲にサポートしてほしいことはありますか?」

進捗が遅れている場合も、すぐに原因を決めつけず、何が仕事を進めるうえで負担になっているのかを確認しましょう。

悩みや課題を引き出す質問例

悩みや課題については、直接「悩みはありますか」と聞くだけでなく、仕事で困っている場面から具体的に聞く方法があります。

  • 「最近、仕事で困ったことはありましたか?」
  • 「やりにくいと感じている業務はありますか?」
  • 「判断に迷うことが多い仕事はありますか?」
  • 「人間関係やコミュニケーションで気になることはありますか?」
  • 「今、一番負担に感じていることは何ですか?」
  • 「仕事を進めやすくするために、変えてほしいことはありますか?」

すぐに解決策を伝えるのではなく、まずは相手がどのような点に困っているのかを具体的に聞くことが大切です。

成長やキャリアについて考える質問例

成長やキャリアについて話すときは、将来の目標だけでなく、身につけたいスキルや挑戦したい仕事について聞くと話を広げやすくなります。

  • 「これから身につけたいスキルはありますか?」
  • 「今後挑戦してみたい仕事はありますか?」
  • 「最近、成長できたと感じることはありますか?」
  • 「今後さらに伸ばしたい強みはありますか?」
  • 「半年後、どのような仕事ができるようになっていたいですか?」
  • 「今後のキャリアについて考えていることはありますか?」

明確なキャリアプランが決まっていない場合は、無理に答えを求めず、興味のある仕事や得意なことから一緒に整理していきましょう。

1on1ミーティングをうまく進めるための注意点

1on1ミーティングを継続して役立てるには、上司が話す内容だけでなく、部下が自分の考えや悩みを話せる進め方を意識することが大切です。

ここでは、1on1ミーティングをうまく進めるために意識したい3つの注意点について説明します。

上司が一方的に話さず相手の話を聞く

1on1ミーティングでは、上司が説明や助言を続けるのではなく、部下が自分の考えを話せる時間を作ることが大切です。

途中で話を遮ったり、すぐに解決策を伝えたりせず、まずは最後まで聞くことで、仕事の悩みや本人の考えを把握しやすくなります。

評価や指導の場にしすぎない

仕事の評価や指摘ばかりになると、部下が悩みや困りごとを話しにくくなることがあります。

1on1では指導だけに偏らず、部下が感じていることや考えていることにも耳を傾け、お互いに話せる時間にすることが大切です。

話した内容を次回以降の行動につなげる

1on1で確認した課題や目標はその場で終わらせず、次回までに取り組むことを決めておきます。

「何をするのか」「いつまでに行うのか」を整理しておくと、次回に振り返りやすくなり、話し合った内容を具体的な行動につなげられます。

1on1ミーティングを継続するときのポイント

1on1ミーティングは、毎回その場で話して終わるのではなく、前回の内容を次の対話につなげることが大切です。

ここでは、話した内容や決めた行動を次回の1on1ミーティングにつなげるポイントについて説明します。

話した内容や決めた行動を次回の対話につなげる

1on1で話した悩みや課題、次回までに取り組むことは記録しておき、次の面談で振り返ります。

予定どおり進んだか、前回からどのような変化があったかを確認し、必要に応じて今後の行動を見直すことで、継続的な成長や課題の解決につなげやすくなります。

まとめ

1on1ミーティングは、上司と部下が定期的に対話し、仕事の悩みや目標、今後の成長について一緒に考えるための時間です。

業務報告や評価だけで終わらせず、部下の話に耳を傾けながら、必要な支援や次に取り組むことを整理していきましょう。

大切なのは、一度の面談ですべてを解決しようとせず、話した内容や決めた行動を次回の対話につなげることです。

まずは近況や困っていることを聞くところから始め、部下が安心して考えを話せる時間を少しずつ作ってみてください。

-リーダーシップとマネジメントスキル
-,