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▶介護事故報告書の書き方とは?記載例や作成時のポイントを解説

はじめに

「介護事故報告書は何を書けばいいの?」
「記載例を見ても、自分のケースではどのように書けばよいのか分からない」と悩んだことはありませんか。

利用者の転倒や誤薬、物品の破損などの事故が発生すると、対応に追われる中で報告書の作成も必要になり、どこまで詳しく書けばよいのか、事実と自分の考えをどう整理すればよいのか迷ってしまうことがあります。

この記事では、介護事故報告書の基本的な書き方や記載する項目、具体的な記載例、作成時に押さえておきたいポイントまで順を追って説明していきます。

介護事故報告書とは?

介護事故報告書は、事故が発生した事実を記録するだけでなく、原因を整理し、再発防止につなげるために作成する重要な書類です。

ここでは、介護事故報告書を作成する目的や必要となる場面、記録するメリットについて順番に解説します。

介護事故報告書を作成する目的

介護事故報告書を作成する目的は、事故が起きた状況や対応を正確に記録し、原因を整理することです。

記録した内容をもとに事故につながった要因を振り返ることで、必要な改善点を見つけやすくなります。

同じような事故を繰り返さないためにも、事実を分かりやすく残しておくことが大切です。

介護事故報告書が必要になる場面

介護事故報告書は、転倒や誤嚥、誤薬、送迎中の事故など、介護中に事故が起きた場合に作成します。

特に、利用者がけがをしたり、健康状態に影響が出たりした場合は、事故の状況やその後の対応を記録することが大切です。

どのようなケースで報告書が必要になるかは施設によって異なるため、あらかじめ決められたルールも確認しておきましょう。

介護事故報告書に記録するメリット

介護事故報告書を残しておくと、事故が起きた経緯やそのときの対応を後から確認しやすくなります。

過去の記録と照らし合わせれば、似た事故が起きていないかを確認でき、再発を防ぐための見直しにも役立ちます。

職員同士で同じ情報を共有できるため、事故についての認識をそろえやすいこともメリットです。

介護事故報告書に記載する基本項目

介護事故報告書は、必要な情報を漏れなく記載することで、事故の状況を正確に共有し、再発防止につなげやすくなります。

ここでは、介護事故報告書に記載する基本項目について順番に解説します。

事故が発生した日時・場所・対象者

事故が発生した日時は年月日と時刻まで、場所は居室や食堂、浴室など具体的に記載します。

対象者については、利用者の氏名や年齢など、施設で定められた必要な情報を記録します。

いつ・どこで・誰に起きた事故なのかが分かるように、正確に記載することが大切です。

事故の状況と経過

事故が起きる前から発生後までの状況を、時間の流れに沿って記載します。

利用者や職員がどのような行動をしていたのか、実際に何が起きたのかを具体的にまとめましょう。

推測や個人的な判断は入れず、確認できた事実を中心に記載することが大切です。

事故後の対応と利用者の状態

事故後に行った応急処置や医療機関への連絡などを、実際に対応した順番に沿って記載します。

あわせて、けがの有無や意識状態、痛みの訴えなど、その時点で確認できた利用者の状態も記録しましょう。

事故後の経過が分かるように、確認した内容を具体的に残すことが大切です。

事故の原因と再発防止策

事故の原因は、確認できた事実をもとに、事故につながった要因を整理して記載します。

そのうえで、見守り方法や介助手順の見直しなど、同じ事故を防ぐために必要な対策を考えます。

再発防止策は、現場で無理なく取り組める具体的な内容にすることが大切です。

介護事故報告書の書き方

介護事故報告書は、事実を正確かつ分かりやすく記載することで、事故の状況を関係者へ適切に伝えられます。

ここでは、介護事故報告書を分かりやすく作成するための書き方について順番に解説します。

5W1Hを意識して事実を整理する

介護事故報告書を書くときは、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように」の5W1Hを意識すると、内容を整理しやすくなります。

事故が起きた状況やその後の対応を順番にまとめることで、読み手にも経過が伝わりやすくなります。

書き始める前に5W1Hに沿って情報を整理しておくと、必要な内容をまとめやすいでしょう。

客観的な表現で分かりやすく記載する

事故の状況は、推測や個人的な感想を避け、実際に確認できた事実をもとに記載します。

たとえば「転倒したと思われる」ではなく、「居室の床に座り込んでいる状態を確認した」のように、見たままの状況を具体的に表します。

誰が読んでも同じ状況をイメージできるよう、分かりやすい表現を心がけましょう。

必要な情報を漏れなく記載する

介護事故報告書では、施設で定められている項目を確認し、必要な情報を漏れなく記載することが大切です。

記入欄を空欄のままにしたり、事故後の対応を書き忘れたりすると、あとから経過を確認しにくくなる場合があります。

提出する前に報告書全体を見直し、必要な項目が記載されているか確認しておきましょう。

介護事故報告書の記載例

介護事故報告書は、実際の記載例を参考にすると、どのように事実を整理し、文章にまとめればよいかを具体的にイメージしやすくなります。

ここでは、転倒事故・誤嚥事故・誤薬事故それぞれの記載例について順番に解説します。

転倒事故の記載例

記載例
「4月10日14時20分、居室を訪室したところ、利用者がベッド横の床に座り込んでいる状態を確認した。本人より『立ち上がろうとした際にバランスを崩した』との話があった。右ひざに赤みが見られたため看護職員へ報告し、状態を確認した。」

転倒したと決めつけず、発見時の状態や本人から聞いた内容、確認できたけがなどを分けて記載すると、状況が伝わりやすくなります。

誤嚥事故の記載例

記載例
「5月15日12時10分、食堂で昼食中、利用者が汁物を飲んだ直後に激しくせき込んだ。食事を中止して職員が口腔内と呼吸状態を確認し、看護職員へ報告した。その後、せき込みは落ち着き、看護職員による経過観察を行った。」

誤嚥が疑われる場合は、何を口にしたときにどのような変化があったのか、その後に行った対応まで順番に記載すると分かりやすくなります。

誤薬事故の記載例

記載例
「6月20日8時15分、朝食後の服薬介助時に、利用者Aさんへ利用者Bさんの薬を渡したことに職員が気づいた。直ちに服薬を中止し、看護職員と管理者へ報告した。利用者の状態を確認し、看護職員の指示に従って経過観察を行った。」

誤薬事故では、どの薬を誰に渡したのか、どの時点で気づいたのかなど、確認できた事実と事故後の対応を具体的に記録することが大切です。

介護事故報告書を書くときによくあるNG例と確認ポイント

介護事故報告書は、事実を正確に伝えることが求められるため、書き方によっては内容が誤解されるおそれがあります。

ここでは、介護事故報告書を書くときによくあるNG例と提出前に確認したいポイントについて順番に解説します。

主観や推測を書かない

介護事故報告書には、個人の考えや推測ではなく、実際に確認できた事実を記載します。

「ふらついたと思う」ではなく、「立ち上がった直後に転倒したことを確認した」のように、見聞きした内容を具体的に表しましょう。

事実と推測を分けて書くことで、読み手にも事故の状況が正確に伝わりやすくなります。

曖昧な表現や記載漏れを防ぐ

「しばらくして」「すぐ近く」などの曖昧な言葉は避け、確認できる範囲で時刻や場所を具体的に記載します。

また、発生日時や事故の状況、対応内容など、報告書で求められている項目を一つずつ確認することも大切です。

読み返したときに状況が分かるよう、具体的な表現と必要な情報を意識してまとめましょう。

提出前に確認したいポイント

提出前には、必要な項目が記載されているか、事故の経過が時間の流れに沿っているかを確認します。

あわせて、誤字脱字や事実と推測が混ざっていないかも、落ち着いて読み返してみましょう。

第三者が読んでも事故の状況を理解できる内容になっているかを意識すると、記載漏れや分かりにくい表現に気づきやすくなります。

まとめ

介護事故報告書は、事故が起きたときの状況を振り返り、同じ事故を繰り返さないために役立てる大切な記録です。

書くことに迷ったときは、まず確認できた事実を整理し、事故の経過やその後の対応が伝わるようにまとめていきましょう。

最初から完璧な文章にしようとせず、5W1Hを意識しながら必要な情報を一つずつ整理すると、分かりやすい報告書に近づきます。

今回紹介した書き方や記載例を参考に、いざというときにも落ち着いて記録できるよう、日頃から基本的な書き方を確認しておきましょう。

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