目次
はじめに
「傾聴力を鍛えたいけれど、普段の会話で何を意識すればいいの?」
「相手の話を聞いているつもりなのに、途中で自分の意見を伝えてしまうのはなぜ?」と感じていませんか。
職場で部下や同僚から相談を受けたとき、相手が話している途中で結論を考えたり、すぐにアドバイスをしたりすると、話の内容や相手の気持ちを十分に受け止められないことがあります。
この記事では、傾聴力を鍛えるために今日からできるトレーニング方法や、会話中に意識したい聞き方のコツを紹介します。
傾聴力を鍛える具体的なトレーニング方法

傾聴力は、普段の会話の中で意識するポイントを決めて練習することで鍛えられます。
さらに質問を使って話を深掘りすることで、相手の考えや気持ちをより具体的に理解できるようになります。
1分間は口を挟まずに相手の話を聞く
相手が話し始めてから1分間は、質問や意見を挟まずに話を聞きます。
途中で話したくなっても、相手が言葉を区切るまで待ち、話の内容に意識を向けます。
1分間から練習することで、相手の話を遮らずに聞く習慣を少しずつ身につけられます。
相づちとうなずきで話しやすい雰囲気をつくる
相手が話している間は、「はい」「そうなんですね」などの短い相づちを入れながら、うなずいて話を聞きます。
長い言葉を返さず、話の区切りに合わせて反応することが大切です。
相手の話を遮らずに反応することで、安心して話を続けやすくなります。
相手の言葉を繰り返して理解を確認する
相手が話した内容から大切な言葉を取り上げ、自分の返答に入れて繰り返します。
相手の反応を確認することで、自分の受け取り方と相手の意図が合っているかを確かめられます。
認識が違っていた場合は、もう一度話を聞いて理解を修正します。
話の内容を要約して返す
相手の話が一区切りついたら、聞いた内容を短く整理して返します。
相手が話した事実や考えを中心にまとめ、自分の意見や判断は加えないようにします。
内容が違っていた場合は、相手の訂正を聞いて理解し直します。
質問で相手の話を深掘りする
相手の話を聞いた後は、詳しく知りたい部分を一つ選んで質問します。
「なぜそう思ったのですか」「そのときはどう感じましたか」など、相手が答えやすい聞き方を意識します。
一度にいくつも質問せず、相手の回答を最後まで聞いてから次の質問に進みます。
傾聴力を鍛えるときに避けたい聞き方
傾聴力を鍛えるには、話を聞くときの姿勢だけでなく、相手が話しにくくなる聞き方を避けることも重要です。
ここでは、傾聴するときに避けたい4つの聞き方を説明します。
話の途中で遮って自分の意見を伝える
相手が話している途中で言葉を遮り、自分の意見を伝えるのは避けましょう。
「それは違います」「私はこう思います」と途中で返すと、相手が伝えたいことを最後まで話せなくなります。
まずは一通り話し終わるまで待ち、そのうえで自分の意見を伝えることが大切です。
すぐにアドバイスや結論を伝える
相手が話し始めてすぐに、解決策や結論を伝えるのも避けたい聞き方です。
「こうすればいいです」と早い段階で答えると、相手が考えや気持ちを十分に話せなくなることがあります。
まずは最後まで話を聞き、内容を理解してから必要な言葉を返しましょう。
自分の体験談に話をすり替える
相手の話を聞いている途中で、自分の似た体験を持ち出して話の中心を変えないようにします。
「私も同じ経験があります」と自分の話を長く続けると、相手が話す時間が少なくなってしまいます。
自分の体験を伝える場合も、まずは相手の話を最後まで聞くことを意識しましょう。
相手の話を否定したり評価したりする
相手の話に対して、すぐに「それは間違っています」「それはよくないです」と否定や評価をするのは避けます。
途中で良し悪しを判断すると、相手がその後の話をためらってしまうことがあります。
まずは何を伝えようとしているのかを最後まで聞き、相手の考えを理解してから返答しましょう。
傾聴力のトレーニングを日常会話で続けるコツ
傾聴力のトレーニングは、特別な時間を設けるだけでなく、普段の会話の中で繰り返し実践することが大切です。
ここでは、傾聴力のトレーニングを日常会話で無理なく続ける3つのコツを説明します。
毎日の会話で一つの聞き方を意識する
毎日の会話では、相づちや質問など、その日に意識する聞き方を一つ決めて実践します。
複数の方法を同時に意識するより、一つに絞ったほうが会話の中で取り組みやすくなります。
同じ聞き方を繰り返し、自然にできるようになることを目指しましょう。
会話のあとに聞き方を振り返る
会話が終わったら、話を遮らなかったか、相づちを入れられたかなど、自分の聞き方を振り返ります。
できたこととできなかったことを一つずつ確認すると、次に意識する行動が分かりやすくなります。
改善したい点があれば、次の会話で意識して実践してみましょう。
沈黙を急いで埋めず相手が話す時間をつくる
相手が考えたり言葉を選んだりしているときは、すぐに質問をせず、次の言葉が出てくるまで待ちます。
数秒の沈黙があっても急いで埋めず、相手が話し始めるのを待つことが大切です。
考える時間をつくることで、相手も自分の気持ちや考えを整理しながら話しやすくなります。
まとめ
傾聴力を鍛えるには、相手の話を遮らずに聞き、相づちやうなずき、言葉の繰り返し、要約、質問などを使って理解を深める練習が役立ちます。
反対に、話の途中で自分の意見や結論を伝えたり、すぐにアドバイスしたり、自分の体験談に話をすり替えたりする聞き方は避けることが大切です。
まずは毎日の会話で意識する聞き方を一つに絞り、会話後に自分の聞き方を振り返りながら、少しずつ習慣化していきましょう。
沈黙を急いで埋めず、相手が考えて話す時間をつくることも意識すると、相手の話を最後まで理解しながら聞く力を身につけやすくなります。