目次
はじめに
「グラフィックレコーディングとは、具体的に何をするもの?」
「グラフィックファシリテーションとは何が違うの?」と疑問に感じていませんか。
会議や研修で、話し合いの内容をイラストや図、短い言葉でまとめた記録を見ても、誰が何のために描いているのか、進行にも関わるのかまでは分かりにくいですよね。
この記事では、グラフィックレコーディングの意味や役割をはじめ、グラフィックファシリテーションとの違いや、それぞれがどのような場面で使われるのかについて順を追って説明していきます。
グラフィックレコーディングとは?
グラフィックレコーディングとは、会議や講演などで話されている内容を、図やイラスト、文字を使ってリアルタイムに記録する手法です。
ここでは、グラフィックレコーディングの基本的な仕組みと、情報を視覚化して共有しやすくする特徴について説明します。
議論や情報を図や文字で記録する手法
グラフィックレコーディングは、会議や講演で出た発言を聞きながら、大切な言葉を文字や図、イラストなどで記録する手法です。
すべての発言を書き写すのではなく、要点を抜き出し、関連する内容を線や矢印でつなぎながら整理します。
話し合いの流れや意見のつながりを一枚にまとめられるため、あとから内容を振り返るときにも役立ちます。
内容を視覚的に整理して共有しやすくする
グラフィックレコーディングでは、話し合いの要点や意見のつながりを図や文字で整理するため、議論の内容を目で見て確認できます。
話題ごとに情報をまとめたり、関連する内容を線や矢印でつないだりすることで、話の流れや大切なポイントもつかみやすくなります。
参加者が同じ記録を見ながら振り返れるため、認識をそろえたり、話し合った内容を共有したりしやすいのも特徴です。
グラフィックファシリテーションとは?
グラフィックファシリテーションとは、図や文字を使って参加者の発言や考えを可視化しながら、対話や議論を進める手法です。
ここでは、図や文字を使って対話を促す方法と、参加者の意見や議論の流れを可視化する役割について説明します。
図や文字を使って対話や議論を促す手法
グラフィックファシリテーションは、参加者から出た意見をその場で文字や図に表し、みんなで見ながら対話や議論を進める手法です。
発言した内容が目に見える形で残るため、ほかの人がどのような考えを持っているのかを確認しやすくなります。
参加者が意見を出したり、そこから新しい考えを広げたりしやすくなるのが特徴です。
参加者の意見や議論の流れを可視化する
参加者から出た意見を文字や図で整理し、関連する内容を線や矢印でつなぐことで、議論の流れを分かりやすく表します。
どのような意見が出て、それぞれがどうつながっているのかを参加者みんなで確認できるため、話し合いの状況をつかみやすくなります。
同じ内容を見ながら話せるので、認識をそろえながら議論を進めやすいのもメリットです。
グラフィックレコーディングとグラフィックファシリテーションの違い
グラフィックレコーディングとグラフィックファシリテーションは、どちらも図や文字を使って情報を可視化する手法ですが、目的や場への関わり方には違いがあります。
ここでは、目的や役割、成果物とその活用方法の違いをそれぞれ整理して説明します。
目的は記録と対話の促進で異なる
グラフィックレコーディングは、会議や講演で話された内容を図や文字で整理し、記録として残すことが主な目的です。
一方、グラフィックファシリテーションは、参加者の発言や考えをその場で見える形にし、対話を促すことを目的としています。
意見を出しやすくしたり、論点を整理したりしながら、話し合いを深めていく点が特徴です。
役割と場への関わり方が異なる
グラフィックレコーディングでは、話されている内容を聞きながら、要点や話のつながりを図や文字で分かりやすく記録します。
一方、グラフィックファシリテーションでは、発言を可視化するだけでなく、参加者が書かれた内容を見ながら考えたり、意見を出したりできるように働きかけます。
そのため、記録するだけでなく、対話や議論そのものにも関わっていく点が大きな違いです。
成果物と活用方法が異なる
グラフィックレコーディングでは、会議や講演の内容を分かりやすくまとめた記録が成果物となり、終了後の振り返りや情報共有などに活用できます。
一方、グラフィックファシリテーションでは、参加者の意見や議論の流れをその場で共有し、話し合いを進めるために活用します。
書かれた内容をみんなで確認しながら、論点を整理したり、次の意見につなげたりできるのが特徴です。
グラフィックレコーディングとグラフィックファシリテーションの使い分け
グラフィックレコーディングとグラフィックファシリテーションは、会議やワークショップで何を重視するかによって使い分けます。
ここでは、それぞれがどのような場面に向いているのかを説明します。
内容を残して振り返りたいならグラフィックレコーディング
会議やワークショップで話し合った内容を記録として残し、あとから振り返りたい場合は、グラフィックレコーディングが向いています。
発言の要点や話のつながりを図や文字で整理するため、どのような意見が出て、話し合いがどう進んだのかを確認しやすくなります。
参加できなかった人に内容を共有したいときにも活用できるでしょう。
議論を促して意見を引き出したいならグラフィックファシリテーション
参加者から意見を引き出し、話し合いを深めたい場合は、グラフィックファシリテーションが向いています。
参加者の発言をその場で図や文字にして見える形にすることで、ほかの人の考えや現在の論点を確認しながら話せます。
お互いの意見をもとに新しい考えを広げたり、対話を深めたりしたい場面で活用しやすい方法です。
まとめ
グラフィックレコーディングは、会議や講演の内容を図や文字で整理し、あとから振り返ったり共有したりするための手法です。
一方、グラフィックファシリテーションは、意見をその場で可視化し、参加者同士の対話や議論を深めることを重視します。
どちらを使うか迷ったときは、「記録を残したいのか」「対話を深めたいのか」を考えてみましょう。
目的に合わせて使い分けることで、会議やワークショップをより有意義な時間にしやすくなります。