プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)受験料の全貌と最新情報

目次

はじめに:この記事でお伝えしたいこと

PMP(Project Management Professional)を受けてみたいと思ったとき、まず気になるのが「どれくらいの費用がかかるんだろう?」という部分ですよね。

この記事では、受験料の最新情報や、講座・教材を含めた総費用の考え方をやさしく整理してお届けします。

これからPMPに挑戦したい方が、安心して準備を進められるようにサポートすることが目的です。


このガイドが役に立つ方

  • PMP受験を考えていて、まずは大まかな費用を知りたい方
  • 会社の補助を使うべきか、自費で進めるべきか判断したい方
  • PMI会員のメリット・デメリットを理解したい方
  • 支払い方法や返金条件を知って、リスクを減らしながら進めたい方

あらかじめ知っておくとラクな言葉

PMP(ピーエムピー)

プロジェクトを計画し、実行し、管理する力を証明する国際資格です。ITだけでなく、ものづくり・建設・企画職など、多くの業界で活かされます。

PMI(ピーエムアイ)

PMPを運営している団体で、会員になると受験料の割引や学習リソースの利用といった特典があります。


費用を考えるときに知っておきたいポイント

為替レートで支払う金額が変わることがある
受験料は外貨基準なので、クレジットカードのレートや手数料で実際の支払額が変わることがあります。

会社の補助があるかで負担が大きく変わる
補助制度がある会社なら、自己負担は最小限ですむこともあります。補助がない場合は、受験料に加えて教材や講座の費用も含めて見積もると安心です。

学び方の違いで必要な費用が変わる
独学中心なら教材費が主になりますが、講座を活用する場合は受講費の割合が大きくなります。自分に合う学習スタイルに合わせて選びましょう。

“時間コスト”も忘れずに
学習に使える時間によって、準備の進み方や合格率も変わります。短期集中が向いている人もいれば、コツコツ積み重ねが得意な人もいます。


よくある誤解とその避け方

「受験料だけ払えばOK」
→ 参考書・模試・再受験など、追加で費用がかかることがあります。少し余裕を見ておくと安心です。

「PMI会員なら絶対お得」
→ 会費がかかるため、受験回数や学習期間によって損得が変わります。どんなケースで会員が向いているかは後ほど説明します。

「海外決済が不安」
→ 決済通貨やカード会社のレート・手数料を事前にチェックしておくことで、不要な差額の発生を防げます。


このガイドのスタイルについて

できるだけ専門用語を少なくし、初めてPMPを調べる方でも読みやすいように、やさしい表現でまとめています。

金額の具体例は次の章から紹介していきますが、最終的な受験条件や料金は変更になることもあるため、申し込み前には公式サイトの最新情報をご確認ください。認ください。

この記事でわかること

  • PMP資格の概要と受験前に知っておくべき基礎知識
  • PMI会員・非会員で変わる受験料の仕組みと最新金額
  • 研修・教材・模試などを含めたPMP取得の総費用イメージ
  • 支払い・返金・再受験に関する実務的な注意点
  • 他資格(PMOスペシャリスト等)との費用・難易度・効果の比較

PMP資格とは?受験料を調べる前の基礎知識

PMPはどんな人に向いているの?

PMPは「大きなプロジェクトを動かす人だけの資格」と思われがちですが、実はもっと幅広い働き方に役立ちます。

  • 小さな業務でも「期限・予算・品質」を意識して仕事を進めている人
  • IT・建設・製造・コンサルなど、複数の関係者と協力して成果を出す仕事に携わる人
  • 今後リーダーやプロジェクト責任者を目指したい人

具体例

社内システムの入れ替えリーダー、新工場ラインの立ち上げ、顧客プロジェクトの進行管理など、さまざまな場面で活かせます。


まず押さえておきたい受験資格の全体像

PMPは、「誰でも思い立ったらすぐ受けられる試験」というわけではありません。
おおまかには、次の2つが必要です。

一定期間のプロジェクト実務経験

(学歴によって必要な期間が変わります。例:学士相当なら約3年など)

プロジェクトマネジメント教育の受講

(目安は35時間ほどの公式研修や講座)

申し込み時には、これらの内容を申告します。
※受験条件や申請の細かなルールは更新されることがあります。申し込み前に、PMI公式のPMP HandbookやCertificationページを確認しておくと安心です。


試験の基本的なスタイルを知っておこう

  • 受験方法:コンピュータ試験(テストセンター or 自宅オンライン)
  • 対応言語:英語のほか、日本語試験もあります
  • 出題の特徴:知識暗記より、「状況をどう判断するか」を問うシナリオ形式が多い
  • 結果:試験終了後すぐにおおまかな合否傾向が出て、正式結果は後日通知されます

出題は「人・手順・ビジネス」の3つの視点

PMPでは、仕事の現場を次の3つの視点で考えるのが基本です。

People(人):チームをどうまとめる?対立が起きたらどうする?
Process(手順):計画の作り方、見積もり、進捗管理、リスク対応など
Business(ビジネス):事業戦略とのつながり、投資の視点、法令遵守

最近は

アジャイル(小さく作って検証を繰り返す方法)
ハイブリッド(アジャイル+従来型の組み合わせ)

の問題もよく出るようになっています。


学習でよく使われる教材

PMBOKガイド

PMIがまとめたプロジェクトマネジメントの標準ガイド

アジャイル実務ガイド

変化に強い働き方・進め方の基本

試験対策本・模擬試験

出題形式に慣れるのにとても役立ちます

公式・公認研修

受験要件の教育時間を満たせるうえ、実践的に学べます


ここが勘違いされやすいポイント

管理職でなくても受験できます。
小さな案件のリード経験でも十分です。

IT業界以外でも評価されます。
建設・製造・公共・サービスなど多様な業界で活用されています。

英語が必須というわけではありません。
日本語試験や日本語の教材で準備できます。


申し込みから受験までの流れ(ざっくり全体像)

ポイント

  1. 受験要件の確認(経験と教育時間の整理)
  2. PMIサイトで申請(プロジェクト経験を英語で登録)
  3. 監査の可能性あり(必要に応じて証憑の提出を求められることがあります)
  4. 受験料の支払い・試験予約(テストセンター or オンラインを選ぶ)
  5. 試験を受ける(本人確認や試験ルールの遵守が必要)
  6. 結果確認・資格認定(合格後は継続学習=PDUの取得が必要)

費用を理解しやすくするための用語

  • PMI会員:年会費を払って登録する仕組み。受験料割引や学習資料などの特典あり。
  • 受験料・再受験料:1回目と、不合格時の再受験で料金が変わります。
  • 研修費:受験要件となる教育時間や試験対策講座の費用。
  • 試験ベンダー:テストセンターやオンライン監督など、試験運営を担当する会社。

合格後はどんなメリットがあるの?

  • 名刺や履歴書に「PMP」と記載でき、客先や社内での信頼度が上がります。
  • 大きな案件や複数のプロジェクトを任される機会が増えやすくなります。
  • 継続学習(PDU)を通じて、最新の実務知識をアップデートし続ける仕組みが身につきます。

PMP受験料の仕組みと金額(2026年最新版)

前の章では、PMPがどんな資格なのか、受験に必要な条件や申請の流れなど、受験前に押さえておきたい基礎をまとめました。
ここでは、その内容をふまえて 「受験料はいくらなのか」「どうやって金額が決まるのか」 を具体的にわかりやすく整理していきます。


まず知っておきたい受験料の仕組み

PMPの受験料は、次の2つの条件で金額が変わります。

ポイント

PMI会員かどうか
初回受験か、再受験か

そして、料金の基準は 米ドル建て です。
日本円での表記はあくまで目安で、実際の支払い金額は申込み時点の為替レートによって変動します。


2025年4月時点の最新料金(米ドル & 円換算の目安)

以下の円換算は、
1ドル=146円(2025年4月時点)
を基準にした目安です。
実際の支払い金額は申込みタイミングのレートに従ってください。

PMI会員の場合

初回受験料:405ドル(約59,130円)
再受験料:275ドル(約40,150円)

PMI非会員の場合

初回受験料:655ドル(約95,630円)
再受験料:375ドル(約54,750円)

差額のイメージ

初回受験:会員と非会員で 250ドル(約36,500円)差
再受験:会員と非会員で 100ドル(約14,600円)差

会員の方が負担は軽くなりますが、年会費がかかるため、どちらが得かは学習期間や受験回数によって変わります。


「再受験料」ってどういうもの?

もし初回で不合格だった場合、再チャレンジするときに必要な費用です。
初回より低めに設定されていますが、再受験の条件や回数は変わることがあるため、申し込み前にかならず公式サイトの案内を確認してください。


為替レートと実際の支払い額の考え方

PMP受験料は米ドルで決まっているため、日本円での支払い額は日々変わります。

  • 同じ受験料でも、円安・円高で支払い額が変わる
  • カード会社の為替手数料が上乗せされることがある
  • 予算を立てるときは 数%ほど多めに見積もっておくと安心

たとえば「6万円前後」と書いてあっても、タイミングによっては 1,000〜3,000円程度前後することもあります。


申込み前に確認しておきたいポイント

受験料は決して安い金額ではないので、申し込み前に次の点をチェックしておくと失敗がありません。

  • PMI会員かどうか
    → どちらの料金が適用されるか確認する
  • 初回受験か、再受験か
  • 申込み時点の公式情報(料金・為替表記)
  • 支払い画面での最終金額
    → スクリーンショットや領収書の保存がおすすめです

PMI会員になるとお得?会費と受験料の関係

前の章では、PMPの受験料がどのように決まり、会員と一般でどれくらい差があるのかを整理しました。
ここでは、さらに踏み込んで 「PMI会員になるとどれくらいお得なのか?」 を、やさしく解説していきます。


会員になると受験料はいくら変わるの?

PMI会員には年会費が必要ですが、そのぶん受験料が安くなります。

PMI会員の初年度費用:入会費10ドル + 年会費139ドル = 合計149ドル(約21,750円)
会員と一般の受験料の差約36,500円(初回受験の場合)

この差額を見ると

「1回でも受験する予定があるなら、会員になったほうが総額が安くなる」

というケースが多くなります。


どれくらいお得?やさしい計算例

会員になるメリットを、わかりやすく数字で見てみます。

会費を確認する

 → 初年度 149ドル(約21,750円)

受験料の差額を見る

 → 会員と一般で 約36,500円 差がある

差し引いてみると・・・・

 36,500円 − 21,750円

 = 約14,750円お得!

さらに、万が一 再受験 になった場合も、会員のほうが再受験料が低く設定されているため、結果的に会員のほうが安くなることが多い です。

※円換算はあくまで目安です。


いつ入会するのが良い?

PMI会員は1年間の有効期間があるため、入るタイミングでメリットの大きさが変わります。

12か月以内に受験する予定がある人
 → 早めの入会でメリットを取りやすい

受験時期が未定で、1年以上先になりそうな人
 → 受験が近づいてから入会すればOK

学習を本格的に始めたい人
 → 会員専用の素材やイベントが役立つので、早い段階での入会もおすすめ


会員になる前に知っておきたい小さな注意点

円換算はタイミングによって変わります
→ 為替で支払い額が前後します

受験料は「申込み時点の会員ステータス」で決まる
→ 受験料を払う前に会員になっておくと確実です

会員資格は1年更新
→ 更新しないと会員価格は適用されません


受験料以外のメリットもあります

PMI会員になると、受験料の割引だけではなく、学習や活動にも役立つ特典があります。

  • PMBOKなどの公式ガイドの電子版が利用しやすい
  • 会員向けイベントやコミュニティで情報交換できる
  • 一部の講座やサービスが会員価格で受けられる場合がある

受験前後に活かせる機会が多いため、「学びながら安心して準備したい人」には特に向いています。

PMP取得にかかるトータル費用(研修・教材等も含めて)

前の章では、PMI会員になると受験料がどれくらい変わるのかを整理しました。
ここではさらに一歩進めて、PMP取得に必要な「受験料以外の費用」も含め、最終的にどれくらいかかるのかをイメージしやすくまとめていきます。


費用の全体像(受験料以外にかかるもの)

PMPの学習には、受験料とは別に次のような費用が発生します。

  • 研修・講座費用
    ・e-learning:10,000〜45,000円
    ・講座受講(通学・ライブ):100,000〜300,000円
  • 教材費:公式テキスト+参考書で約30,000円前後
  • 模擬試験:7,000円程度
  • PMI日本支部会費(任意):約5,000円/年

これらに受験料を含めると

結論

総額は20〜30万円ほどになるケースが多い です。


モデルケースで見る予算の目安

学習スタイルによって必要な金額は変わります。
代表的な3パターンを紹介します。


低コスト重視(独学+e-learning)

  • e-learning:10,000〜30,000円台
  • 教材:30,000円前後
  • 模試:7,000円程度
  • 日本支部会費:0〜5,000円(任意)

小計(受験料を除く):約5〜7万円台

特徴:費用はもっとも抑えやすい反面、学習計画づくりや自己管理がとても重要になります。


バランス型(通信講座メイン)

  • e-learning:上限近いコース(〜45,000円)
  • 教材:30,000円前後
  • 模試:7,000円程度
  • 日本支部会費:加入する場合は約5,000円

小計(受験料を除く):約8万円前後

特徴:独学より迷いやすさが減り、コストも抑えやすい「ちょうど良い」タイプです。


短期集中スクール型(通学・ライブ講座)

  • 講座受講:100,000〜200,000円台
  • 教材:30,000円前後
  • 模試:7,000円程度
  • 日本支部会費:約5,000円

小計(受験料を除く):約14〜23万円前後

特徴:短期間で仕上げたい人向け。費用は高めですが、講師によるサポートを受けやすいのがメリットです。


受験料を含めた総額のイメージ

これらの費用に受験料(会員・非会員で変動)を加えると

ポイント

ほとんどの方は合計20〜30万円に収まる のが一般的です。


見落としがちな追加コスト

学習を進めるうえで、次のような「細かな出費」も発生することがあります。

  • 交通費・宿泊費:対面講座や試験会場への移動が必要な場合
  • 学習環境の整備:ノート、マーカー、通信環境など
  • 再受験費用:不合格の場合に発生(詳細は受験料の章を参照)

こうした小さな支出が積み重なると、意外と差が出るので注意が必要です。


無駄なく進めるための節約ポイント

学習スタイルを先に決める
 → e-learning中心か、講座中心かを決めておくと教材選びがスムーズに。

教材は必要なものだけに絞る
 → 公式テキスト+相性の良い参考書1〜2冊で十分です。

模試は目的を決めて購入する
 → 1〜2回購入して、復習に時間をかけたほうが効果的。

補助制度の活用
 → 会社の教育支援制度があれば積極的に使うと負担が小さくなります。

日本支部会費は任意
 → 情報交換やイベントに価値を感じる方だけ加入すればOK。


予算の立て方(かんたんテンプレート)

費用を見積もるときは、次の順番で考えると漏れが少なくなります。

  • 学習方法の選択
     e-learning(10,000〜45,000円)または講座(100,000〜300,000円)
  • 教材費:30,000円前後
  • 模試:7,000円程度
  • 日本支部会費(任意):約5,000円

この流れで計算すると、重複購入や買いすぎを防ぎやすく、総額も安定します。
また、試験日を早めに決めておくと、追加教材の買い足しを防げるため節約にもつながります。

PMP受験料の支払い・返金・注意事項

前の章では、受験料だけでなく研修や教材など、PMP取得にかかる全体的な費用のイメージをまとめました。
ここでは、実際の支払い方法や返金ルール、申し込み時に気をつけたい点をやさしい言葉で整理していきます。


支払いに使える主な方法

PMPの受験料は、PMI公式サイトからオンラインで支払います。

  • クレジットカード・デビットカードが一般的です
  • 企業が配布する バウチャーコード を使うケースもあります
    (利用できるかどうかは公式案内で確認してください)

オンラインで完結する仕組みなので、物理的な書類や郵送は不要です。


申し込みから支払いまでの流れ

PMP受験の手続きは、次のようなステップで進みます。

  • PMI公式サイトでアカウント作成
  • 受験申請フォームに入力
    (プロジェクト経験や学習時間の記入欄があります)
  • 申請承認後、支払いページへ進む
  • オンラインで受験料を決済
  • 試験予約(会場 or オンライン監督型)

ポイント

アカウントの氏名は必ず本人確認書類と同じ表記にします
メールアドレスは確実に受け取れるものを登録します


返金・キャンセルの基本ルール

返金やキャンセルの扱いは、PMIが定める規定が最優先です。

キャンセル期限内なら返金対象

  • 期限を過ぎると返金されない場合があります
  • 返金は「支払いに使った方法」へ戻されます
  • 為替レートや手数料の影響で、戻る金額がわずかに変動することがあります
  • 返金を希望する場合は、早めの確認が大切です。

日程変更(リスケジュール)の考え方

試験日の変更は、公式サイトからオンラインでできます。

  • 期限内なら手数料なしで変更できることが多い
  • 期限を過ぎると手数料が発生、または受験料が失効することがあります
  • 体調不良や緊急事態の場合、証明書の提出が求められるケースもあります

変更ルールは更新されることがあるため、予約時に必ず確認しておきましょう。


名義・本人確認で気をつけたいこと

PMP試験は本人確認が非常に厳密です。
次の点は必ずそろえておきましょう。

  • 氏名・生年月日・メールアドレスは 本人確認書類と完全一致
  • ローマ字表記の順序(姓/名)、ミドルネームの有無も正確に
  • 結婚や改姓があった場合は、予約前にアカウント情報を更新

名前の不一致は、最悪の場合「試験が受けられない」こともあるため要注意です。


領収書や会社精算の対応

決済後、PMIアカウントの支払い履歴から領収書や明細をダウンロードできることがあります。

  • 会社名義の領収書が必要な場合は、決済前に請求先設定を確認
  • 会社負担(バウチャーなど)の場合、二重支払いにならないよう事前確認を徹底
  • 社内申請に必要な書類は、忘れず保存しておくと安心

決済エラーが起きたときの対処

オンライン決済がうまくいかない場合は、まず次を確認します。

  • カードの海外利用/オンライン決済が有効か
  • 利用限度額に余裕があるか
  • 別のブラウザに変える、クッキー削除、時間を置いて再試行

それでも解決しない場合は、PMIまたは試験運営会社のサポートへ問い合わせます。


申し込み後にチェックしておきたいこと

登録内容や試験環境に不備がないか、次の点を確認しましょう。

  • 氏名表記が本人確認書類と一致しているか
  • 試験方法(会場/オンライン)の要件を満たしているか
  • 予約日時・タイムゾーン・言語設定に誤りがないか
  • キャンセル・変更期限をカレンダーに記録したか
  • 領収書や会社申請用資料を保存したか

公式情報の確認がいちばん大事

受験料やキャンセル規定、支払い手数料などは、アップデートされることがあります。
迷ったときは、必ずPMI公式サイトや最新の受験ガイドを確認してください。

不明点を申込前にクリアしておくと、落ち着いて試験準備に集中できます。

参考:他資格との比較

PMPの受験料に関する大事なポイントを確認しました
ここではその内容を踏まえながら、他のプロジェクト関連資格と比べたときに、PMPがどんな位置づけなのか を「費用」と「価値」の両面からやさしく整理していきます。


何を基準に比べると分かりやすい?

資格ごとの特徴をつかむために、次の4つを比べていきます。

  • 受験料や更新費の負担感
  • 難易度・学習に必要な時間
  • 認知度と活躍しやすい場面
  • キャリアへの影響(昇進・異動・転職など)

各資格の受験料の目安

  • PMOスペシャリスト:14,300〜16,500円ほど。比較的リーズナブルです。
  • PMP:この中では高めで、更新にもコストがかかります。
  • 手法系の国際認定資格:受験料は中間帯で、種類によって幅があります。

受験料だけを見ると、PMO系や入門資格のほうが手を伸ばしやすく感じますが、価格の低さ=資格の汎用性や効果が低いというわけではありません。


難易度と学習負担の違い

PMP

実務経験の要件があり、学ぶ範囲も広め。
模試や演習も含めて、しっかり時間を確保する前提で進めると安心です。

PMOスペシャリスト

プロジェクト支援に必要な知識が中心で、負担は軽め。
短期間で実務の基礎を形にしたい人に向いています。

手法系の国際認定(例:特定フレームワーク)

範囲が絞られている分、深く学ぶ必要があります。
英語教材のみの資格もあり、言語面の準備が必要な場合があります。


認知度と活用場面の違い

PMP

国際的な認知度が高く、外資系や海外拠点と関わる仕事で特に評価されます。
グローバルで通用する資格を持ちたい人に向いています。

PMOスペシャリスト

社内プロジェクトの支援や標準化に関わる役割で活用しやすい資格。
“まず実務の型を身につけたい”というときに役立ちます。

手法系認定資格

その方法論を採用している企業では即戦力として評価されやすいです。
自社や顧客が使っている手法と合うほど価値が高まります。


キャリアの状況別に考えるおすすめルート

まずは短期間で基礎を固めたい
→ PMOスペシャリストなど学習負荷の軽い資格

海外案件や外資系を目指す
→ 最初からPMPを第一候補に

社内でプロジェクト支援から経験を広げたい
→ PMO系 → PMPの順番でステップアップ

特定の方法論を強みにしたい
→ 手法系認定 → 必要に応じてPMPで汎用性を補完


組み合わせると相性が良い資格のパターン

  • PMOスペシャリストで実務の基礎をつかむ
    → PMPで国際基準のスキルを上乗せ
  • 手法系認定(例:アジャイル・フレームワーク)で実務理解を深める
     → PMPで領域横断の知識を補う
  • PMP取得後、アジャイル入門認定などで現場対応力を広げる

費用対効果の整理(短期の証明か、長期の資産か)

短期目的(すぐに証明が欲しい・社内要件を満たしたい)
→ 費用と学習負担の軽い資格が最適

中長期目的(昇進・転職・海外展開などを見据える)
→ 認知度が高く、汎用性が広いPMPが有利

費用を見るときは、受験料だけでなく、
講座・教材・学習時間・更新費まで含めてトータルで比べるのが大切です。


よくあるつまずきと、その回避策!

受験料の安さだけで選んでしまう
→ まず“どんな場面で使いたいか”を明確にするのが一番の近道です。

受験資格の条件を見落とす
→ PMPは特に、実務経験と研修時間の確認を忘れずに。

教材が英語中心で心が折れる
→ 日本語教材・日本語解説があるかを最初にチェックし、計画に組み込みます。


短期の実務証明なら PMO系、長期のキャリア資産なら PMP

ここまで比べてきたように

  • 「短期間で成果を形にしたい」なら PMO系
  • 「長期でキャリアの武器を増やしたい」なら PMP

という整理が現実的です。

目的と環境に合わせて、段階的に資格を組み合わせることで、
無駄なくスキルを積み上げていくことができます。

まとめ:PMP受験料で押さえておきたいポイント

2025年4月時点の受験料(会員405ドル・非会員655ドル)、会員登録で受験料が下がる仕組み、そして研修や教材を含めるとトータル20〜30万円ほどが一般的であることをご紹介しました。

ここでは、その内容をやわらかくまとめて、全体像を振り返りやすくしています。


まず覚えておきたいこと

  • 受験料(2025年4月時点):会員 405ドル / 非会員 655ドル
  • 会員登録の考え方:受験料が下がるだけでなく、学習リソースが使いやすくなるメリットもあります。
  • 総額の目安:研修・教材・模試などを含めると、20〜30万円ほどになる方が多いです。
  • 最新情報が大切:金額や規定は更新されることがあるため、申し込み前にPMI公式サイトを必ず確認しましょう。

ドル建て費用の見え方とちょっとしたコツ

PMPの受験料はドルで設定されているため、円換算は変動します。

例:1ドル=150円で計算した場合

  • 会員:405ドル → 約60,750円
  • 非会員:655ドル → 約98,250円

家計簿やメモに「自分の前提レート」を書いておくと、計算がぶれずに済みます。


予算を立てるときの流れ(やさしいステップ)

  1. 受験時期を決め
     → 学習期間や試験枠の混雑を考えておくと安心です。
  2. 会員になるかどうかを決める
     → 受験回数や教材の利用予定と照らし合わせて判断。
  3. 必要な研修や教材を選ぶ
     → 模試や過去問演習が含まれるかもチェック。
  4. 為替の前提レートを決めて試算する
     → 「1ドル=○円」で統一すると比較しやすいです。
  5. 予備費として10〜20%上乗せ 
     → 日程変更や追加教材に備えておくと安心。
  6. 会社の補助制度を確認
     → 領収書の取り扱いも先に把握しておくとスムーズです。

手続き・返金まわりで気をつけたいこと

  • 申込み〜支払い〜試験予約までは、PMI公式サイトの案内に沿って進めます。
  • 返金や日程変更は期限や条件で扱いが変わるため、該当ページをブックマークしておくとトラブルを防げます。

よくある勘違いとその答え

会員登録は必須ではありません
→ 受験計画や利用したいリソースに合わせて選べばOKです。

受験料=かかる費用のすべてではありません
→ 研修・教材・模試の費用もあらかじめ見込んでおきましょう。

円で固定価格だと誤解しやすい
→ 実際はドル建てのため、為替で合計額が変わります。

まとめ

PMPの費用は、受験料だけでなく研修や教材、そして為替の影響まで含めて少し複雑に感じることもあります。ですが、一つひとつ整理していくことで、必要な金額や準備の流れがぐっと見えやすくなります。

今回ご紹介したポイントを土台に、無理のない予算づくりと学習計画を整えていけば、受験までの道のりはずっと歩きやすくなります。あなたが安心して学びに集中でき、PMP取得がこれからのキャリアを力強く支えてくれることを願っています。

何か気になる点があれば、いつでも見返して活用してくださいね。

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