ネットワーク基礎と構築

▶ネットワーク監視とは?目的・監視項目・代表的な監視方法をわかりやすく解説 

はじめに

「ネットワーク監視では、具体的に何を確認するの?」
「サーバーや社内ネットワークに異常が起きたとき、どうやって気づけばいいの?」と疑問に感じていませんか。

社内システムにつながりにくくなったり、通信速度が急に遅くなったりしたとき、原因を調べようとしても、どの機器や通信状態を確認すればよいのか分からず迷ってしまうことがありますよね。

この記事では、ネットワーク監視を行う目的から、確認する主な項目、代表的な監視方法まで順を追って説明していきます。

ネットワーク監視とは?

ネットワーク監視とは、ネットワーク上の通信状況やルーター、スイッチ、サーバーなどの機器が正常に動作しているかを継続的に確認する仕組みです。

ここでは、ネットワーク監視で具体的に何を確認するのかと、なぜネットワーク監視が必要とされているのかについて説明します。

ネットワーク監視とは

ネットワーク監視とは、ネットワーク上の通信が問題なく行われているか、ルーターやスイッチ、サーバーなどの機器が正常に動いているかを継続的に確認する仕組みです。

通信の停止や遅延、機器の停止などをチェックし、あらかじめ設定した基準を外れた場合には異常として検知します。

日頃からネットワークの状態を確認しておくことで、問題が起きたときにも原因となっている場所を見つけやすくなります。

ネットワーク監視が必要とされる理由

ネットワーク監視が必要とされる大きな理由は、通信障害や機器の異常にできるだけ早く気づくためです。

監視を行っていないと、利用者から「システムにつながらない」と連絡を受けて、初めて障害に気づくこともあります。

普段からネットワークの状態を確認しておけば、異常を検知した段階で対応を始めやすくなり、業務への影響をできるだけ小さく抑えられます。

ネットワーク監視を行う目的

ネットワーク監視を行う目的は、通信や機器の状態を継続的に確認し、ネットワークに問題が起きたときの影響をできるだけ小さくすることです。

ここでは、障害の早期発見、安定稼働の維持、原因特定という3つの目的について説明します。

障害や異常を早期発見するため

ネットワーク監視を行うと、通信の停止や遅延、機器の停止といった異常に早い段階で気づきやすくなります。

異常を検知した時点で担当者が状況を確認できるため、利用者から問い合わせが入る前に対応を始められる場合もあります。

問題の発見から対応までの時間を短くすることで、障害による業務への影響が広がるのを抑えやすくなります。

ネットワークの安定稼働を維持するため

ネットワークを安定して利用できる状態に保つためには、通信量や機器の稼働状況を継続的に確認することが大切です。

通信量が急に増えたり、機器への負荷が高まったりしていることを把握できれば、大きなトラブルにつながる前に対処しやすくなります。

普段から状態の変化を確認しておくことで、利用者が安心してネットワークを使える環境を維持しやすくなります。

トラブル発生時の原因特定をしやすくするため

ネットワーク監視では、通信量や機器の稼働状況などを継続して記録できるため、トラブルが起きたときの原因調査にも役立ちます。

問題が発生した時刻の記録を確認すると、どの機器や通信で普段とは異なる変化があったのかを追いやすくなります。

発生前後の状態を比較することで、問題が起きた場所や原因を特定するための手がかりを得られます。

ネットワーク監視で確認する主な監視項目

ネットワーク監視では、機器が正常に動いているかだけでなく、通信量や通信品質も確認します。

ここでは、ネットワーク機器の稼働状況、通信量や帯域使用率、遅延やパケットエラーなど、主な監視項目について説明します。

ネットワーク機器の稼働状況を確認する

ネットワーク監視では、ルーターやスイッチなどの機器が正常に動き、問題なく通信できる状態にあるかを継続して確認します。

一定の間隔で機器から応答が返ってくるかをチェックすることで、機器の停止や接続が切れたタイミングを把握しやすくなります。

応答が確認できない場合は対象となる機器の状態を調べ、どこで障害が起きているのかを確認します。

通信量や帯域使用率を確認する

通信量や帯域使用率の監視では、ネットワーク上を流れているデータ量や、利用できる帯域がどのくらい使われているかを確認します。

帯域使用率が設定した基準を超えていないか継続してチェックすることで、通信が集中しやすい時間帯や回線を把握できます。

使用率が高い状態が続くと通信が遅くなることもあるため、普段から数値の変化を確認しておくことが大切です。

遅延やパケットエラーなど通信状態を確認する

通信状態の監視では、データが送信先へ届くまでにかかる時間や、送受信するパケットにエラーや損失が発生していないかを確認します。

たとえば、遅延時間はミリ秒単位、パケット損失は送信したパケットのうち失われた割合などから状態を把握できます。

普段より遅延時間や損失率が高くなっている場合は、ネットワーク上で何らかの問題が起きていないか詳しく確認します。

代表的なネットワーク監視の方法

ネットワーク監視には、確認したい内容に応じて複数の方法があります。

ここでは、代表的な3つのネットワーク監視方法について説明します。

死活監視で機器が正常に動作しているか確認する

死活監視では、ルーターやスイッチ、サーバーなどに一定の間隔で信号を送り、正常に応答が返ってくるかを確認します。

たとえばPingを使う場合は、ICMPパケットを送信し、応答があれば機器と通信できる状態にあると判断できます。

一定回数続けて応答がない場合は、機器が停止していないか、通信経路に問題が起きていないかを確認します。

SNMP監視でネットワーク機器の状態を確認する

SNMP監視では、SNMPに対応しているルーターやスイッチなどから情報を取得し、機器がどのような状態にあるのかを確認します。

CPUやメモリの使用率、インターフェースの稼働状況などを数値で確認し、あらかじめ設定した基準を超えていないかを継続的にチェックします。

数値が大きく変化したり、インターフェースが停止したりした場合に気づきやすくなるため、トラブルの早期発見にも役立ちます。

トラフィック監視で通信状況を把握する

トラフィック監視では、ネットワーク上を流れるデータ量を継続して計測し、回線やインターフェースごとの通信状況を確認します。

1秒あたりの通信量や帯域使用率などを記録することで、通信が集中しやすい時間帯や、負荷が高くなっている箇所を把握しやすくなります。

普段と比べて通信量が大きく増えたり減ったりしている場合は、対象となる回線や機器に問題がないかを確認します。

ネットワーク監視を導入するメリットと必要になる場面

ネットワーク監視を導入すると、通信や機器の状態を継続的に確認できるため、異常の兆候に早く気づきやすくなります。

ここでは、ネットワーク監視によって得られるメリットとして、異常への早期対応と安定したネットワーク環境の維持について説明します。

障害発生前に異常へ対応しやすくなる

ネットワーク監視では、通信量や帯域使用率、機器のCPU使用率などを継続して確認できます。

あらかじめ設定した基準を超えたときに異常を検知できるため、通信や機器が完全に停止する前に状態を確認し、必要な対応を始めやすくなります。

異常の兆候に早めに気づいて対処することで、大きな障害につながるのを防ぎ、業務への影響も抑えやすくなります。

安定したネットワーク環境を維持できる

ネットワーク監視を続けることで、通信量や機器の稼働状況がどのように変化しているのかを把握しやすくなります。

帯域使用率の上昇や機器への負荷など、普段とは異なる状態が続いている場合に早めに対応すれば、通信速度の低下や接続の不具合を防ぎやすくなります。

日頃からネットワークの状態を確認しておくことで、利用者が安定して通信できる環境を維持しやすくなります。

まとめ

ネットワーク監視は、通信や機器の状態を継続して確認し、トラブルの早期発見や安定した運用につなげるための仕組みです。

普段の状態を把握しておくことで、小さな異常にも気づきやすくなり、大きな障害へ発展する前に対応しやすくなります。

まずは機器の稼働状況や通信量など、必要な項目から監視を始めてみましょう。ネットワークの規模や利用状況に合わせて監視する範囲を整えることで、安定した通信環境を維持しやすくなります。

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