はじめに
「報連相ゲームとはどのようなもの?」
「新人研修やチームビルディングで本当に効果があるの?」と気になっていませんか。
実際に新人研修や社内研修を担当すると、「報連相の重要性を説明してもなかなか伝わらない」「座学だけでは参加者の反応が薄い」「チーム内のコミュニケーションを活性化したいけれど、どのようなワークを取り入れればよいのかわからない」と悩むことがありますよね。
この記事では、報連相ゲームの目的や期待できる効果、おすすめのゲーム内容や進め方について順を追って説明していきます。
研修やチーム作りに活かせる方法を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
報連相ゲームとは?

報連相ゲームとは、報告・連絡・相談の重要性や伝え方のポイントを、実際に体験しながら学ぶための研修ゲームです。
まずは、報連相ゲームがどのような目的で行われるのか、そしてなぜゲーム形式だと報連相を学びやすいのかを見ていきましょう。
報連相ゲームの目的
報連相ゲームの目的は、報告・連絡・相談の重要性を体験しながら理解し、正確に情報を伝える力を身につけることです。
ゲームでは、情報を相手へ伝えたり、不足している内容を確認したりする場面があるため、「いつ報告するか」「誰に連絡するか」「どのタイミングで相談するか」を実際に経験できます。
そのため、情報共有の遅れや伝達ミスが仕事にどのような影響を与えるのかを理解しやすくなり、普段の報連相を見直すきっかけにもなります。
なぜゲーム形式だと報連相を学びやすいのか
ゲーム形式だと報連相を学びやすいのは、自分で情報を伝え、その結果をすぐに確認できるためです。
座学だけでは伝達ミスの影響を実感しにくいですが、ゲームでは報告漏れや連絡不足によって課題がうまく進まないことがあります。
そのため、早めの情報共有や相談、正確な伝達の大切さを体験しながら理解しやすくなります。
おすすめの報連相ゲーム5選

おすすめの報連相ゲームにはさまざまな種類がありますが、それぞれ体験できる内容や身につく力が異なります。
ここでは、新人研修やチーム研修で活用しやすい代表的な報連相ゲームを紹介します。
情報伝達ゲーム
情報伝達ゲームは、最初の参加者だけが文章や図形を確認し、その内容を次の参加者へ口頭で伝えていくゲームです。
最後の参加者が受け取った情報を確認すると、途中で内容が変わったり、一部が抜けたりしていることがあります。
そのため、正確に報告・連絡する大切さや、曖昧な表現では相手に伝わりにくいことを体験しながら学べます。
▶情報伝達ゲームとは?ルールや進め方・報連相研修で使う目的を解説
伝言ゲーム
伝言ゲームは、最初の参加者が聞いた文章を次の参加者へ口頭で伝え、最後の参加者まで順番に引き継いでいくゲームです。
最後に最初の文章と比べると、言葉が抜けたり意味が変わったりしていることがあります。
そのため、情報を正確に理解し、そのまま相手へ伝えることの大切さを体験しながら学べます。
▶伝言ゲームで報連相を学ぶ方法|ルールや研修で得られる効果を解説
地図作成ゲーム
地図作成ゲームは、完成した地図を見ている参加者が口頭で説明し、別の参加者がその説明だけを頼りに地図を描くゲームです。
正しく伝えるためには、位置や距離を具体的に説明する必要があります。
そのため、情報を整理して伝える力や、分からない点を確認する大切さを実践的に学べます。
▶地図作成ゲームとは?ルールや進め方・報連相研修での活用方法を解説
ブロック組み立てゲーム
ブロック組み立てゲームは、完成した作品を見ている参加者が組み立て方を口頭で説明し、別の参加者がその説明を聞きながら同じ形を再現するゲームです。
説明が曖昧だと完成形が変わってしまうため、情報を具体的に伝える力が求められます。
また、分からない点を確認しながら進めることで、正確な報連相の大切さを体験しながら学べます。
▶ブロック組み立てゲームとは?ルールや進め方・報連相を学ぶ効果を解説
カード分類ゲーム
カード分類ゲームは、カードに書かれた情報を参加者同士で共有しながら、決められた条件に沿って分類していくゲームです。
参加者ごとに持っている情報が異なるため、自分の情報を伝えたり、必要な内容を確認したりすることが欠かせません。
そのため、情報を正確に共有する力や、分からないことを相談する大切さを実践的に学べます。
▶カード分類ゲームとは?ルールや進め方・チームで学べる報連相のポイント
報連相ゲームで学べること

報連相ゲームは、単にゲームを楽しむためのものではなく、仕事で必要となる情報共有の考え方を体験的に学ぶための研修手法です。
ここでは、報連相ゲームを通じて具体的にどのようなことを学べるのかを見ていきましょう。
報告不足によるミスを体感できる
報連相ゲームでは、必要な情報を伝えなかったときに、どのようなミスが起こるのかを体験できます。
情報共有が不足したり伝達が遅れたりすると、指示の誤解や作業結果のずれが生じることがあります。そのため、自分が知っている情報でも相手へ報告することの大切さを実感しやすくなります。
連絡の重要性を理解しやすい
報連相ゲームでは、必要な情報を関係者へ共有する連絡の大切さを実感できます。
一部の参加者だけが情報を持っていると、他の参加者は正しい判断や行動がしにくくなります。
そのため、情報を早く正確に共有することが、作業をスムーズに進めるうえで重要だと理解しやすくなります。
相談するタイミングを考えられる
報連相ゲームでは、自分だけで判断するのか、他の参加者へ相談するのかを考える場面があります。
情報が足りないまま進めると、思わぬミスにつながることもあります。そのため、分からないことを早めに確認したり相談したりする大切さを、体験を通して理解しやすくなります。
チーム内の情報共有を意識できる
報連相ゲームでは、チーム内で情報を共有する大切さを実感できます。
参加者ごとに持っている情報が異なるため、一部の情報が共有されないだけで判断や作業の方向がずれてしまうことがあります。
そのため、自分が知っていることを早めに伝え、必要な情報を全員で共有することの重要性を体験しながら学べます。
報連相ゲームを実施するときのポイント

報連相ゲームは実施するだけで効果が得られるわけではなく、進め方や振り返りの内容によって学習効果が大きく変わります。
ここでは、報連相ゲームを効果的に実施するためのポイントを紹介します。
ゲームの目的を先に共有する
報連相ゲームを始める前には、参加者へゲームの目的を伝えておくことが大切です。
目的が分からないままだと、勝敗や結果だけに意識が向きやすくなります。
事前に「正確な情報共有を学ぶ」「相談するタイミングを考える」といった目的を共有しておくことで、報連相を意識しながら取り組みやすくなります。
人数や難易度を調整する
報連相ゲームは、参加者の人数や経験に合わせて難易度を調整することが大切です。
難しすぎると内容を理解するだけで時間がかかり、簡単すぎると報連相の必要性を感じにくくなります。
参加者に合った情報量やルールにすることで、報連相を無理なく学びやすくなります。
振り返りの時間を設ける
報連相ゲームの後には、振り返りの時間を設けることが大切です。
ゲームを終えるだけでは、どこで情報が不足したのか、なぜ伝達ミスが起きたのかを整理しにくいためです。
参加者同士で結果を振り返ることで、報連相で意識すべきポイントを具体的に理解しやすくなります。
実際の業務と結びつける
報連相ゲームを実施した後は、ゲーム中の出来事を実際の業務と結びつけて考えることが大切です。
報告漏れや連絡不足、相談の遅れは、仕事でも同じような問題につながることがあります。
ゲームで感じた課題を業務に置き換えて振り返ることで、報連相の必要性をより実感しやすくなります。
無料・簡単にできる報連相ゲーム

報連相ゲームは、特別な道具や広い会場がなくても実施できるものが数多くあります。
ここでは、無料で始めやすく、準備の負担も少ない報連相ゲームを紹介します。
紙だけでできるゲーム
紙だけでできる報連相ゲームには、情報伝達ゲームや伝言ゲーム、地図作成ゲームがあります。
紙に書かれた文章や図形、地図を使うだけで実施できるため、特別な道具を準備する必要がありません。また、少人数でも始めやすく、短時間で実施できるため、新人研修や社内研修でも取り入れやすいでしょう。
短時間でできるゲーム
短時間でできる報連相ゲームには、伝言ゲームや情報伝達ゲーム、カード分類ゲームがあります。
どれも10〜20分程度で実施しやすく、限られた研修時間でも取り入れやすいのが特徴です。短い時間でも、情報共有の難しさや相談する大切さを体験できるため、報連相の基本を学ぶきっかけとして活用できます。
オンラインでも実施しやすいゲーム
オンラインでも実施しやすい報連相ゲームには、伝言ゲームや情報伝達ゲーム、地図作成ゲームがあります。
ビデオ会議ツールのチャット機能や画面共有を使えば、離れた場所にいる参加者同士でも進められます。
対面と同じように情報共有や相談の重要性を体験できるため、オンライン研修やリモートワーク中のチーム研修にも取り入れやすいでしょう。
報連相ゲームを選ぶときのポイント

報連相ゲームは種類によって対象者や進行方法が異なるため、目的に合ったものを選ぶことが重要です。
ここでは、報連相ゲームを選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。
新人研修向けか確認する
新人研修で実施する場合は、報連相の基本を学びやすいゲームかどうかを確認することが大切です。
ルールが複雑すぎると、ゲームの進め方を覚えることに意識が向きやすくなります。
情報伝達や相談のタイミングを体験できるシンプルな内容を選ぶことで、報連相の基本を自然と理解しやすくなります。
管理職向けか確認する
管理職向けに実施する場合は、情報を伝えるだけでなく、判断や指示共有を含む内容かどうかを確認することが大切です。
管理職には、情報を整理しながら部下へ伝え、必要に応じて相談を受ける役割があります。
そのため、情報共有の優先順位や判断の仕方を考えられるゲームを選ぶことで、実務に近い形で報連相を学びやすくなります。
人数と所要時間を確認する
報連相ゲームを選ぶ際は、参加人数と所要時間が実施環境に合っているかを確認しましょう。
人数が合わないと役割分担が難しくなったり、一部の参加者が十分に参加できなかったりすることがあります。
また、時間が足りないと振り返りを行いにくくなります。全員が無理なく参加できるよう、人数と時間に合ったゲームを選ぶことが大切です。
まとめ
報連相ゲームは、報告・連絡・相談の大切さを、実際に体験しながら学べる研修方法です。
情報がうまく伝わらなかったときの難しさや、早めに共有・相談することの重要性を実感できるため、座学だけでは得られない気付きにつながります。
また、ゲームの結果が良かったかどうかだけでなく、「どの場面で報告が必要だったのか」「もっと早く相談できなかったか」を振り返ることで、日常業務にも活かしやすくなります。
報連相は、特別なスキルではなく、相手に必要な情報を適切なタイミングで伝えることの積み重ねです。
ぜひ自社の研修やチームに合ったゲームを取り入れ、円滑なコミュニケーションづくりに役立ててみてください。